- 英
- acid-fast stain
- 関
- 抗酸染色法
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/09 14:14:15」(JST)
[Wiki ja表示]
抗酸染色(チール・ネールゼン法)
抗酸菌はピンクに、それ以外の細菌は青く染め分けられる。
抗酸染色(こうさんせんしょく、acid-fast staining)とはマイコバクテリウム属菌やノカルジア(Nocardia)の一部の菌などの染色に用いられる染色法である。この方法によって染色される細菌のことを、抗酸菌(acid-fast bacteria)と総称する。抗酸性染色(こうさんせいせんしょく)、抗酸菌染色(こうさんきんせんしょく)とも呼ばれる。
マイコバクテリウム属やノカルジアの一部の菌は、グラム染色などの通常の染色では多量の脂肪酸の存在のために難染性を示すが、強力に染色された後は、酸やアルコール処理による脱色が起こりにくくなる(酸による脱色への抵抗性、acid-fastness)。この性質を利用した染色法であり、石炭酸フクシンにより染色後、塩酸アルコールによって処理するチール・ネールゼン法(Ziehl-Neelsen stain)が代表的であり、陽性では赤色、陰性では青色に染まる。
特に、病原性の抗酸菌である結核菌やらい菌を観察する方法の一つとして重要である。結核患者の喀痰を抗酸染色して、その中に含まれている結核菌の数を計測して求めるガフキー号数は、結核の病状の度合いや患者からの伝染性を知るための指標の一つとして用いられる。
関連項目
参考文献
鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460198
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 後天性免疫不全症候群(AIDS)患者にみられた重症クリプトスポリジウム症の1例
- 稲山 嘉明,北村 和久,中谷 行雄,石井 みどり,藤田 浩之,天野 皓昭,井関 基弘,大久保 隆男
- 日本臨床細胞学会雑誌 33(4), 732-738, 1994-07
- NAID 110001244070
- 抗酸染色によるNocardiaとMycobacteriaの鑑別
- 室橋 豊穂,吉田 幸之助
- 結核 41(9), 407-410, 1966
- Differentiation of Nocardia from Mycobacteria is generally not difficult according to the cultural properties. Sometimes, however, it is not easy to differentiate them, especially in the microscopic e …
- NAID 130001417856
Related Links
- 抗酸染色(チール・ネールゼン法) 抗酸菌はピンクに、それ以外の細菌は青く染め分けられる。 抗酸染色(こうさんせんしょく、acid-fast staining)とはマイコバクテリウム属菌やノカルジア(Nocardia)の一部の菌などの染色に用いられる ...
- 抗酸菌染色 (チール・ネルゼン) Ziehl-Neelsen method for acid fast bacteria 結核菌 結核菌(Mycobacterium tuberculosis)は、ヒトの結核の原因となる真正細菌。 1882年、細菌学者ロベルト・コッホにより発見された。 ヒトの病原菌 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
[★]
- 英
- acid-fast stain
- 関
- 抗酸染色
[★]
- 英
- acid-fast
- 関
- 抗酸性
[★]
- 英
- staining
- 関
- 染色法