- 関
- P波、左房拡大
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 高血圧患者における心電図の左房負荷は何を表しているか? : 心エコー・ドプラ法による再検討
- 佐藤 光代,山田 博胤,楠瀬 賢也,平岡 葉月,西尾 進,河野 裕美,多田津 陽子,添木 武,赤池 雅史
- Japanese journal of medical ultrasonics = 超音波医学 35, 325, 2008-04-15
- NAID 10023914876
- 気管・気管支上皮下層の血管分布と疾患(<ミニ特集>「気管支循環・肺循環」)
- 山田 玄,高橋 弘毅
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 28(1), 32-36, 2006-01-25
- … 生のみられる場合は,腫瘍の周囲や表面に,拡張や蛇行を伴う新生血管を観察することが多い.非腫瘍性病変の気管支喘息やサルコイドーシスでは血管の増加がみられ,慢性気管支炎では血管の減少を観察する場合が多い.また,気管支静脈叢と肺静脈が交通しているために,左房負荷の病態では上皮下層の血管が拡張する.気管・気管支粘膜の既存構造である上皮下層の血管の変化は気道病変の病態を反映していると推定される. …
- NAID 110004708632
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- 次の文を読み、39、40の問いに答えよ。
- 58歳の男性。夜間の呼吸困難のため救急車で搬入された。
- 現病歴: 4年前に狭心症と診断され、アスピリンと硝酸薬とを服薬していたが、半年前から中断していた。3か月前から駅の階段を昇るとき軽度の胸痛を感じていた。2日前冷汗を伴う前胸部絞扼感が数時間持続し、自宅での安静で軽快した。しかし、昨夜就寝後呼吸困難のため覚醒した。横になると呼吸困難が再発するので眠れず、午前3時に来院した。
- 既往歴: 8年前に糖尿病を指摘された。
- 現症: 意識は清明。身長169cm、体重75㎏。呼吸数28/分。脈拍104/分、整。血圧102/88mmHg。頸静脈の怒張を認めるが、心雑音はない。両側下肺野にcoarse cracklesを聴取する。右肋骨弓下に圧痛を認める。両側下腿に浮腫を認める。
- 検査所見: 尿所見: 蛋白1+、糖2+。血液所見: 赤血球430万、Hb14.2g/dl、Ht42%、白血球9,500、血小板30万。血清生化学所見: 血糖150mg/dl、HbA1c8.8%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.0g/dl、尿素窒素26mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、総コレステロール224mg/dl、トリグリセライド190mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、AST60単位、ALT34単位、LDH620単位(基準176~353)、CK960単位(基準10~110)、Na148mEq/l、K4.6mEq/l、Cl103mEq/l。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)96%(酸素3l/分投与下)。入院時の胸部エックス線写真と心電図とを次に示す。
心電図
- 異常Q波:I, aVL, V1-V3
- 陰性T波:I, aVL, V2-V6
- R波減高:V4-V6
- ST上昇:V1-V4
-
- 心筋梗塞#心電図の異常波形と時間経過 PHD.105
- ST上昇が残存
胸部単純X線写真
心筋梗塞の場合、上昇してくる生化学マーカー
- 上昇してくる時間
- AST 6-12時間
- LDH やんわりと出てくる。
- CK (CK-MBの場合) 3-4時間
[show details]
- ・主訴 呼吸困難
- ・現病(S)
- 狭心症(4年前~) → 狭心症の増悪や心筋梗塞を疑う根拠
- アスピリンと硝酸薬の休薬 → 狭心症の増悪因子
- 労作時の軽度の胸痛 → 労作性狭心症
- 数時間にわたる前胸部絞扼感 → 狭心症に続発した心筋梗塞
- 就寝時に呼吸困難で覚醒し、横になると再発 → 起坐呼吸(肺のうっ血と圧上昇が肺コンプライアンス減少、気道抵抗増大を生じ呼吸困難を来す。
- ) → うっ血性心不全?
- 8年前からの糖尿病 → 肝動脈疾患のリスクファクター
- ・現症(O)
- BMI = height/(weight)^2 = 26.3 軽度肥満? → 肝動脈疾患のリスクファクター
- 頻呼吸 → 換気の低下? → 低酸素血症(急性心不全、肺性心、肺梗塞、肺炎、呼吸窮迫症候群などの呼吸・循環器疾患の際にみられ、これは低酸素血症による頸動脈体刺激)
- 頻脈 → 交感神経↑ or 心拍出量低下よる代償的作用
- 頚静脈怒張 → うっ血性心不全
- 両側下肺野にcoarse crackles → 肺水腫かな?
- 右肋骨弓下に圧痛 → 肝腫大 → うっ血性心不全
- 両下腿浮腫 → うっ血性心不全
- ・検査所見(O)
- 蛋白 1+ → 糖尿病性腎症?
- 糖 2+ → 血糖やや高い(が、食後であれば正常) → 糖尿病
- HbA1c高値(正常4.3-5.8%(日本糖尿病学会)) → 糖尿病
- 尿素窒素高値 26 mg/dL → 糖尿病性腎症
- クレアチニン高値 1.2mg/dL → 糖尿病性腎症
- T-cho高値 224mg/dL 120-220 mg/dL → 高脂質血症 → 冠動脈疾患のリスクファクター
- TG高値 190 mg/dL 50-150 mg/dL → 高脂質血症 → 冠動脈疾患のリスクファクター
- LDH高値620単位 (基準 176-353) → 心筋梗塞を示唆
- AST高値60単位 40単位以下 → 心筋梗塞を示唆
- CK高値 960単位 (基準 10-40) → 心筋梗塞を示唆
- Na高値 148 mEq/l
- SpO2 96% (酸素3l/分投与下) → 換気能の悪化。
- ・心電図
- ・左房負荷:P terminal force 1mm2 → 左房に容量負荷がかかっている
- ・心筋梗塞を示唆 → 心筋梗塞が疑い
- 異常Q波:I, aVL, V1-V3
- 陰性T波:I, aVL, V2-V6
- R波減高:V4-V6
- ST上昇:V1-V4
- ・所見
- 1. 発症数日程度の左前下行枝領域の急性前壁梗塞
- 2. 心室瘤を伴う陳旧性心筋梗塞
- ・胸部X線単純写真
- 心陰影拡大著明 → 心肥大?心拡張?心膜液貯留 →(状況証拠から)心不全による心拡張が疑わしい
- butterfly shadow → 肺水腫
- ====
- a. 陰影が認められるが、ここまでの情報で適当じゃない。
- b. 心筋梗塞だってば
- c. ○
- d. 他に原因の求められない原因不明の心室収縮障害 ← 心エコーで異常な心室壁運動。血液生化学正常だろう。胸部Xpで心拡大、ECG異常は認められる。
- e. 左心不全の後方障害が説明できない。ECG、心エコーで否定。高血圧の病歴、移動する突然の胸痛、来院時の高血圧。
- ====
- ax 高浸透圧性非ケトン性昏睡とかだったら補液で脱水の改善してからインスリン打つんだがな
- b 利尿薬。血管拡張薬(ニトログリセリン(静脈を拡張させる)など)もよい
- cx 抗不整脈薬(Naチャネルブロック。心室性不整脈。class Ib(APD短縮))、局所麻酔薬
- dx カルシウム拮抗薬は血管拡張薬(動脈系に強く作用する)。心不全の治療に用いられるが、本症例では血圧が高くなく適応にならない。
- ex 末梢血管を収縮させて血圧を上げる。うっ血性心不全の治療にならない。
- ====
- AMIかなと、考えて
- 上昇してくる時間
- AST 6-12時間
- LDH やんわりと出てくる。
- CK (CK-MBの場合) 3-4時間
[正答]
※国試ナビ4※ [100D038]←[国試_100]→[100D040]
[★]
- 英
- P wave
正常
- I, II, aVF,
V1V2-V6で陽性、aVRで陰性
- 簡易的にはI, II陽性でいい
- 幅 :<0.11秒
- 高さ:<2.5 mm, 0.25mV
- 電気軸:約60°
IIでは正、aVRでは負、後者はIIの逆向きと言っていいから。aVLはIIと直交しているから、振れないかあるいは2相性に振れるはず。
正常P波 心電図の読み方パーフェクトマニュアル p.27
- II:幅3mm未満、高さ2.5mm未満
- V1:高さ2.5mm未満、P terminal forceの絶対値0.04mm・秒未満
異常
I, II, aVF, V1-V6で陽性、aVRで陰性
I, II, aVF, V1-V6で陰性、aVRで陽性
- 房室結節からHis束の間の自発的興奮により調律されている心拍のリズム
- P波ば心房壁を逆行するので、陰性となる
- 興奮の中心の位置によりP波の位置が異なる。
- 上部接合部:QRS波に先行する。
- 中部接合部:QRS波に重なる
- 下部接合部:QRS波の直後、ST部、あるいはT波に重なる
[★]
- 英
- left atrial enlargement
- 関
- 左房負荷、左房
心電図の読み方パーフェクトマニュアルp.27
- 僧帽性P:I,IIのいずれか:P波の幅:3mm以上
- 左心性P:V1:前半陽性、後半陰性の二相性:[P terminal force]Pの陰性部分の幅(秒で計測)x深さ(mmで計測)≧0.04mm・秒 (あるいは 0.04s = 1mmのプロットならば Pの陰性部分の幅(mmで計測)x深さ(mmで計測)≧1mm2)
- [P terminal force] = [Pの陰性部分の幅](秒で計測)x[深さ](mmで計測)≧0.04mm・秒
- = [Pの陰性部分の幅](mmで計測)x[深さ](mmで計測)≧1mm2
僧帽性Pと左心性P 心電図の読み方パーフェクトマニュアル p.69
- IIでは右房と左房の起電力をとらえられる(僧帽性P)のに対し、V1では左房が左後方に後方にあるが故陰性の起電力としてとらえられ2相性(左心性P)となる。
左房拡大がみられる疾患 心電図の読み方パーフェクトマニュアル p.69
- MS, MR, 2次性(HTによるLVH, 心筋症)
[★]
- 英
- left atrium (Z) , LA, leftatrium of heart
- ラ
- atrium sinistrum
- 同
- 左房
臨床関連
[★]
- 英
- load、charge、load
- 関
- 荷電、チャージ、電荷、荷重、帯電、負担、ロード
循環器
PT.291
前負荷 preload
- 心室の拡張終期に心室にある血液量、すなわち拡張終期容量(EDV)
後負荷 afterload