出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/03 23:38:11」(JST)
工学部(こうがくぶ)は、工学の教育研究がなされる大学の学部のひとつである。
また、工学部などの工学系・工科系の学部を中心にした単科大学として、技術科学大学、工業大学、工科大学がある。
工学部における教育については、技術者の養成を目標として行われることが多い。そのため、工学部では、技術に対する研究とともに技術者のあり方などに関しても研究されることが多い。ヨーロッパでは技術が低く見られており、技術者が大学に入ることについて抵抗があったので、工学部の設置は遅れた。
これに対して日本では工部省の工部大学校や帝国大学の理学部工芸学科などが存在した。世界で初めて大学に工学部をおいたのは、日本の大学であった。
一方で、当初、政府は、帝国大学以外に大学レベルの工学教育を認めなかった。そのため、工学部を設置できた私大はごくわずかで多くが専門学校または専門部だった。しかも工学教育の課程は早稲田大学理工学部、藤原工業大学(慶應義塾大学理工学部)、興亜工業大学(現・千葉工業大学)を除き、5年制までしか認められなかった。
工学部の課程を修了して授与される学位は、「学士(工学)」が代表的であるが、近年は、学位に付記される専攻分野の種類も多様化している。
教員免許状取得の課程認定(高校・工業)を受けている工学部の卒業生は、特例により教育実習等の「教職に関する科目」を修得しなくても高等学校教諭一種免許状(「工業」教科に限る)が取得可能となっている(教育職員免許法・附則11による特例。教科科目により代替可能)。ただし、大学によっては特例を利用する場合であっても、教職科目の修得が推奨されている場合もある。
工学部の特徴として、1年次(場合によっては2年次も十分に含まれる)基礎科目の内容が学科に依らず、ほぼ同様である点が挙げられる。おもな内容としては、「微積分」「線形代数学」「基礎物理学」「基礎化学」などである。いずれも、高校から大学への橋渡し的な科目で、理工系分野の科目を学ぶのに避けて通れない科目である。
中下位の大学へ推薦入試で入学し、勉強にブランクのある学生は、この時点でリタイアしてしまう場合も珍しくない。
打って変わって2年次~3年次の専門科目は、学科による差異が激しい。しかし、この専門科目の分化が、工学部の強みでもある。比較的、共通することの多い科目は、やや高度な数学の一分野(位相幾何学や代数学の基礎分野)である。
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