出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/13 22:40:31」(JST)
依頼人 | |
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The Client | |
監督 | ジョエル・シュマッカー |
脚本 | アキヴァ・ゴールズマン ロバート・ゲッチェル |
原作 | ジョン・グリシャム |
製作 | アーノン・ミルチャン スティーヴン・ルーサー |
出演者 | スーザン・サランドン トミー・リー・ジョーンズ |
音楽 | ハワード・ショア |
撮影 | トニー・ピアース・ロバーツ |
編集 | ロバート・ブラウン |
製作会社 | リージェンシー・エンタープライズ Alcor Films |
配給 | ワーナー・ブラザーズ |
公開 | 1994年7月22日 1994年10月8日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $45,000,000 |
興行収入 | $117,615,211[1] |
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『依頼人』(原題: The Client)は、1994年に製作されたアメリカ映画である。原作小説『依頼人 The Client』(新潮社、小学館刊行、ジョン・グリシャム著、白石朗訳)を映画化したものである。VHS題およびDVD題は『ザ・クライアント 依頼人』。
目次
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11歳の少年マーク・スウェイはテネシー州メンフィスの森の中で弟のリッキーとタバコを吸っていた。そんなとき、弁護士、ジェローム・クリフォードが排ガス自殺しようとしているところを目撃する。マークは排気パイプからホースを抜くが、弁護士に見つかり、心中を迫られる。その会話の中で行方不明のボイエット議員を彼の依頼人、バリーが殺害したことや遺体を隠した場所を知ってしまう。弁護士からは逃げ出したが、追いかけた弁護士は拳銃自殺、リッキーはそのショックでPTSDになってしまう。
秘密を隠していたマークだったが、警察の手によりマークの指紋が採取され、クリフォードと接触があったことが知られてしまう。さらにマフィアは殺し屋をメンフィスへ向かわせ、マークに「ばらしたら殺す」と脅しをかける。
警察、FBI、マフィアから迫られ、追いつめられたマークは病院で拾った弁護士事務所のチラシを元に事務所へ向かい、たった1ドルで弁護士のレジー・ラブを雇う。
夫の裏切りにより家族を失うという傷を抱えた中年女性が依頼人の子供を守るため、野心家の検事「牧師」ロイ・フォルトリッグと丁々発止のやり取りを繰り広げる。
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
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VHS・DVD | TV | ||
レジー・ラブ | スーザン・サランドン | 藤田淑子 | 弥永和子 |
ロイ・フォルトリッグ(綽名は牧師) | トミー・リー・ジョーンズ | 有川博 | 菅生隆之 |
マーク・スウェイ | ブラッド・レンフロ | 大野雅一 | 木村良平 |
ダイアン・スウェイ | メアリー=ルイーズ・パーカー | 岡村恭子 | |
バリー・マルダーノ(綽名は剃刀) | アンソニー・ラパーリア | 江原正士 | 山路和弘 |
ハリー・ルーズペルト判事 | オジー・デイヴィス | 青森伸 |
この映画でデビューしたブラッド・レンフロは、5000人の候補の中から選ばれた。南部訛りの発音や独特のリズムの表現は子役には難しく、テネシー出身者であるブラッドが選ばれた。
映画に選ばれた理由について、ブラッドは12歳ながら「監督が母ちゃんとセックスしたから」と発言した。
また、劇中の喫煙シーンでは監督が「あれが演技だと思うかい?」と匂わせるなど、マークと同様、悪ガキだったと言われた。
ほぼ原作に忠実に映像化されているが、上下巻のストーリーを2時間に纏めるために割愛された部分があるほか、マークの敵としてマルダーノが全編に登場するほか、マフィアの登場人数は抑えられている。
原作でのマルダーノはFBIに監視されており、死体を掘り出す場面にも登場しなかった。
映画で死体を掘り出したのはボノ、グロンキー、マルダーノだが、原作ではブル、イオナッチ、レオというマフィアの一員で、警報を鳴らしたのもレジーではなく、マークであった。
また、フォルトリッグも法廷へ出ていないほか、終盤の取引にも参加していない。
法廷ではマークは涙を流し、ローズヴェルト判事ももらい泣きするが、映画では淡々と終わっている。
廷吏に賄賂を渡し、証言を聞き出したのは映画ではマフィアの探偵だが、原作ではスリック・モーラー記者であった。
原作のジョンはこの映画の出来に大変満足し、『評決のとき』の映画化に当たっては同じワーナー・ブラザーズ製作でジョエル・シュマッカー監督、スタッフもほぼ同じ面々を希望した。
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