- 英
- relay、relay
- 関
- リレー
WordNet
- pass along; "Please relay the news to the villagers"
- electrical device such that current flowing through it in one circuit can switch on and off a current in a second circuit (同)electrical relay
- the act of passing something along from one person or group to another; "the relay was successful"
- a race between teams; each member runs or swims part of the distance (同)relay_race
- a crew of workers who relieve another crew
- a fresh team to relieve weary draft animals
- control or operate by relay
PrepTutorEJDIC
- (駅馬車などの)替え馬,継ぎ馬 / (仕事の)交代,交代班 / 《話》=relay race / (放送の)中継;(電気の)継電器 / (…へ)〈伝言・放送など〉‘を'中継する,中継して伝える《+『名』+『to』+『名』》
- …‘を'敷き直す,敷設し直す
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/29 13:56:29」(JST)
[Wiki ja表示]
中継放送(ちゅうけいほうそう)とは、テレビ、ラジオ放送局などの演奏所以外の場所において放送番組内容(番組素材)の制作を行う必要が生じた場合、その場所(現場)に、臨時にスタジオや副調整室の機能のほとんど、もしくはその一部を設けて番組素材のほとんど、もしくはその一部を制作し、その音声や映像を通信回線を用いて一度、演奏所に送り、演奏所の副調整室もしくは主調整室において最終加工し、主調整室経由で放送するものをいう。一般的には中継と呼ばれる。
目次
- 1 概要
- 2 テレビジョン中継放送
- 3 テレビジョン中継放送システム
- 4 ラジオ中継放送
- 5 ラジオ中継放送システム
- 6 連絡回線
- 7 その他
- 8 関連項目
- 9 参考文献等
- 10 脚注
|
概要
本来の電気的意味における中継、すなわち長距離の伝送路を伝わり、弱くなった信号を増幅するというのではなく、番組素材が通信回線を経由、「中継ぎ」して放送されることからこの名前がある。この中継ぎする通信回線のことを特に中継回線という。送られてくる素材をリアルタイムで加工し、番組として放送するものを生中継放送、送られてくる素材を加工して番組としたものを、一度VTR等の記録媒体に記録して放送するものを中継録画(録画中継)もしくは中継録音(録音中継)放送という。なお、現場において制作した番組素材を通信回線を用いずに現場で直接、記録媒体に記録して演奏所に持ち帰り、番組として放送するものは収録放送といい、演奏所のスタジオや副調整室を用いて制作、記録したものと同じ扱いとして中継放送とは区別している。
テレビジョン中継放送
現場は不定であり、その都度いちいち必要な機材をばらばらに集めて現場にスタジオや副調整室の機能を構築するのは大変である。そこで通常、副調整室機能や必要な番組素材制作用機材を予め搭載したテレビ中継車を用いる。大規模な番組素材制作が必要な場合には、一箇所でテレビ中継車を複数連結して用いたり、複数箇所に分散してテレビ中継車を配置する、あるいは電源を確保するための電源車を加えたり、テレビ中継車が搭載している番組素材制作用機材のみでは足らない場合には、不足分の機材を運ぶ機材車も必要となる。番組素材制作の規模に応じてこれらを臨機応変に組み合わせる。なお最近では携帯電話回線の進歩と、機材の小型・軽量化により、簡易な番組素材制作の場合には、テレビ中継車を用いない場合もあるようになっている。
テレビジョン中継放送システム
番組には現れないが、用いる中継回線によりテレビジョン中継放送のシステムはおよそ以下の様に分けられる。
- 自営マイクロ波回線による中継放送
- 自社で所有する制作用マイクロ波回線を用いて行うもの。現場にテレビ中継車を置き、映像、音声を加工して、自社所有のFPUと呼ばれる可搬型マイクロ波送信機により、演奏所に番組素材として送る。
- 人工衛星回線による中継放送
- 自社や系列各社共同で所有する人工衛星回線を用いて行うもの。現場にテレビ中継車を置き、映像、音声を加工して、可搬型地球局という人工衛星通信装置を用い、人工衛星に搭載されているトランスポンダーを経由させて、演奏所に番組素材として送る。可搬型地球局本体は近年ずいぶん小型化され、少し大きめの旅行鞄に収まるくらいのものもあるが、小型化した分、併せて最低限必要な番組素材制作用機材を現場に運ぶのが効率的であるため、まとめて自動車に搭載するのが普通である。これが「SNG車」である。通常規模の番組素材制作の場合には、テレビ中継車+SNG車という形態となるが、報道番組用などの簡易な番組素材制作の場合にはSNG車だけで事足り、テレビ中継車を使わない場合が多い。一方、近年では従来規模のテレビ中継車に可搬型地球局本体を併せて搭載した「SNG中継車」が登場、かなりの規模の番組素材制作までSNG中継車のみで対応できるようにもなっている。
- また、衛星携帯電話の通信速度の高速化により、インマルサットBGANを用いたテレビ中継も報道番組を中心に数を増やしている。これらは画質面で従来のFPUやSNGに劣るものの、それらの1/10以下のコストで導入出来ること、また片手で持ち運びが出来る簡便性という利点がある。
- 有線回線(公衆電気通信回線)による中継放送
- 電話会社の所有する臨時テレビジョン回線を用いて行うもの。現場にテレビ中継車を置き、映像、音声を加工して、電話会社の所有する光回線、マイクロ波回線、人工衛星回線などを経由させ、演奏所に番組素材として送る。
ラジオ中継放送
テレビジョン中継放送の場合と同様に、副調整室機能を搭載したラジオ中継車を用いる。(ラジオ中継車は、音声中継車、音声車などとも呼ばれる。特に音声車と呼ぶ場合、演奏所の副調整室と同等の調整機能を有したものを示すことが多い。)大規模な番組素材制作が必要な場合には、テレビジョン中継放送の場合と同様に常設の中継機器を設置したり、一箇所でラジオ中継車を複数連結して用いたり、複数箇所に分散してラジオ中継車を配置する、あるいは電源を確保するための電源車を加えたり、ラジオ中継車が搭載している番組素材制作用機材のみでは足らない場合には、不足分の機材を運ぶ機材車も必要となる。しかし今日、ラジオ番組はテレビ番組よりも、より速報性が求められるようになってきていること、音声であり、比較的簡易な設備で足りる場合が多いことから、むしろ多様な現場状況に即応できるように、異なるタイプの番組素材制作用機材を必要最小限度としていくつも搭載した、いわゆるラジオカーによる場合が多くなっている。ラジオ中継放送はテレビジョン中継放送以上に、より臨機応変に細かくおこなわれる。なお最近では携帯電話回線の進歩により、簡易な番組素材制作の場合には、ラジオカーすら用いない場合もあるようになっている。
ラジオ中継放送システム
番組には現れないが、用いる中継回線によりラジオ中継放送のシステムはおよそ以下の様に分けられる。
なお通常はメインの回線が何らかの事情で急に使用できなくなったときのために、別系統のバックアップの回線を用意している。 例えばABCラジオの甲子園球場からの中継の場合、通常は光回線を使い、バックアップに4Wの電話回線を使用している[1]。
- 自営無線回線による中継放送
- 自社で所有する制作用無線回線を用いて行うもの。現場にラジオ中継車を置き、加工した音声を自社所有のVHFもしくはUHF帯の音声送信機により、演奏所に番組素材として送る。近年では音声専用のFPUも登場している。受信基地まで電波が直接届かない場合は、中継ぎの中継車を間に入れて2段中継となることもある。
- 電話回線(公衆電気通信回線)による中継放送
- 電話会社の所有する電話回線を使って行うもの。現場にラジオ中継車や常設の中継設備を置き、加工した音声を電話回線により、演奏所に番組素材として送る。以前は常設の専用回線や電話回線、臨時2W(ツーワイヤー)・臨時4W(フォーワイヤー)と呼ばれる臨時専用電話回線(臨時専用線)を使っていたが、ISDNの登場により一般の電話回線網のひとつである臨時加入電話回線を使用してISDNコーデックでPCM化して伝送するものが多くなった。なお4Wや一般加入電話は安価なバックアップ回線として現在もよく使用されている。
- 携帯電話回線による中継放送
- 携帯電話の音声のみならず、モバイルデータ通信回線を使用する機材も市販されており、短時間の屋外中継で使用している放送局もある。
- IP伝送による中継放送
- 帯域保証のメタル回線・光回線で、IPコーデックを使ってIP伝送するもの。野球場やサテライトスタジオ・地方局の東京支社スタジオ等の使用頻度が高い場所において、従来の電話回線の置き換えとして導入されている。
- ラジオカーによる中継放送
- ラジオカーはそのベースとして普通自動車を用いたものが多く、一般的に中型自動車、大型自動車をベースとするラジオ中継車の小型・簡易なものであり、音声制作に必要な機材の搭載量は最低限のものであるため、その制作能力はラジオ中継車に及ばない。その代わりに小回りが利き、中継回線の選択性が高いのが特長である。ケース・バイ・ケースで必要最小限度の機材により現場の音声を加工して、自営無線回線を使った音声送信機もしくは一般の有線電話回線、または携帯電話回線などを臨機応変に用いて、演奏所に番組素材として送る。
「ラジオカー#概要」も参照
連絡回線
テレビ、ラジオとも、特に大規模な中継放送を行う場合には、現場と演奏所の緊密な連絡が必要である。このため、連絡のための回線が別途構築される。プロデューサーやディレクターが連絡を取るための回線を制作連絡回線、技術スタッフが連絡を取るための回線を技術連絡回線と呼び、大規模な中継放送を行う場合にはそれぞれ別に構築される。連絡回線は有線、無線と様々である。近年、複雑でテンポアップされた番組構成に対応するため、番組素材を演奏所に送る回線(放送素材回線、本線ともいう。)よりも連絡回線のほうがより複雑な構成となってきている。番組制作は多くのスタッフのチームワークにより成されるものであり、特に中継放送の場合、その番組内容の良否はスタッフの意思疎通がいかに円滑に行えるかにかかっていると言っても過言ではなく、連絡回線は中継放送の生命線である。また進行台本・原稿等を送受信するためにFAX専用の回線を用意することもある。
その他
- ヘリコプタの利用
- ヘリコプタに必要な機材を積み込んで、副調整室の機能の一部あるいは電波中継所として使う場合がある。駅伝、マラソン中継放送などの場合、選手と並走する移動中継車からのマイクロ波などを受け、映像や音声を調整して、マイクロ波などにより受信基地に送る役割をさせることがある。これを「ヘリスター」と呼ぶ。速報性を要求される、事件、事故、災害現場からの報道などのため、テレビジョン放送を行う放送局の多くが自社でヘリコプタを契約し、ヘリコプタには最低限の機材を常時搭載し、またヘリコプタからの番組素材を安定して受けるため、GPSなどを用いた自動追尾装置を備えた受信基地を持っているのが普通となっている。
詳細はヘリコプターテレビ中継システムも参照。
- 駅伝、マラソンなどのテレビジョン中継放送における番組素材伝送技術の進歩
- テレビジョン中継放送において、FPUを用いるものでは従来そのアンテナとして、鋭い指向性を有するパラボラアンテナや八木・宇田アンテナを用い、受信基地への番組素材伝送を行ってきたが、駅伝やマラソンなどにおいて、選手と並走する移動中継車からの番組素材伝送は、正確に受信基地を狙ってアンテナを向け続ける必要がある。この作業は従来、人手(マイクロマンなどと呼ばれる操作員)によっており大変である。近年ではデジタル変調技術の進歩により、携帯電話などと同様に、無指向性アンテナを用いて、複数の受信基地に番組素材を伝送、リレーする方式がとられるようになり、無人化されるようになってきている。
関連項目
- 中継方式
- 架空実況
- ヘリコプターテレビ中継システム
参考文献等
- 『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』 日本民間放送連盟編、東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)、第4刷。ISBN 4492760857。
- 『放送ハンドブック 改訂版』 日本民間放送連盟編、日経BP社(原著2007年4月5日)。ISBN 9784822291945。
脚注
- ^ 田中太郎(朝日放送 技術局技術制作センター)「ABCラジオのプロ野球中継の取り組み」、『放送技術』第62巻(2009年9月号)、兼六館出版、2009年8月
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- SPORTS W杯決勝戦 実況中継後の恐怖 : アルゼンチン大会
- 金持 徹也,桧垣 博章
- 情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤] 2014-EIP-65(16), 1-8, 2014-09-11
- … 線ノードが高々単一経路を配送されるデータメッセージのみを取得し,複数経路を配送されるデータメッセージを一括して取得しないことを実現するために,経路に含まれる各中継無線ノードの無線信号到達範囲に他の経路の中継無線ノードの隣接無線ノードを共通に含まない隣接独立な経路を検出する.ただし,送信元無線ノードと送信先無線ノードの近隣では複数配送経路が近接することから,これら …
- NAID 110009822244
- 道路地図と交通量情報に基づく車載移動端末によるDTNルーティング手法
- 塙祐樹 ,桧垣博章
- 情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤] 2014-EIP-65(15), 1-7, 2014-09-11
- … DTN 通信によるデータメッセージ配送経路を道路地図情報に基づいて検出し,データメッセージを検出経路に沿って DTN 配送する手法を提案した.このように,配送経路を静的な広域情報のみで検出し,各中継車載無線移動端末のデータメッセージ転送先の決定においては,局所的な動的情報である位置情報を隣接車載無線端末とのみ交換することで実現できる.データメッセージ配送経路の探索においては,複数の経路 …
- NAID 110009822243
Related Links
- 衆議院ホームページ 参議院審議中継 国会会議録検索ページ HOME お知らせ 利用方法 FAQ アンケート 文字の大きさ: play on 第183回国会(常会)は、平成25年6月26日に終了いたしました。 本日は、審議中継はありません。 明日は ...
- 羽生善治王位に行方尚史八段が挑戦する第54期王位戦七番勝負の第3局(北海道新聞)は、7月29・30日(月・火)に北海道上川郡「層雲峡 朝陽亭」にて行われます。苦境に立たされた行方八段、ここからの巻き返しなるか?
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
[★]
- 英
- relay、relay
- 関
- 中継
[★]
- 英
- relay nucleus, relay nuclei