出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/02 16:42:34」(JST)
ビフェニル | |
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IUPAC名
ビフェニル |
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別称
ジフェニル
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 92-52-4 |
ChemSpider | 6828 |
KEGG | C06588 |
ChEMBL | CHEMBL14092 |
SMILES
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InChI
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特性 | |
化学式 | C12H10 |
モル質量 | 154.21 g mol−1 |
外観 | 無色葉状結晶 |
密度 | 1.04 g/cm3 (固体) |
融点 |
68.93 °C, 342 K, 156 °F |
沸点 |
256 °C, 529 K, 493 °F |
水への溶解度 | 不溶 |
危険性 | |
EU分類 | Irritant (Xi) Dangerous for |
EU Index | 601-042-00-8 |
Rフレーズ | R36/37/38 R50/53 |
Sフレーズ | S2 S23 S60 S61 |
引火点 | 113 °C, 386 K |
発火点 | 540 °C, 813 K |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
ビフェニル (biphenyl) は、有機化合物の一種で、ベンゼンが2つ単結合でつながった構造を持つ芳香族炭化水素である。常温では白色結晶の固体である。
コールタール中に存在し、ベンゼンを赤熱した環に通じると生成する。
固体のビフェニルは二つのベンゼン環は同一平面上にあるが、溶液または気相では約45°ねじれていることが知られている。
1937年頃からイスラエルで使用され,防ばい効果が認められて欧米でも使用されるようになったのを受けて、わが国でも柑橘類の防かび剤(食品添加物扱い)として用いられているが、最近では耐性菌が見られるようになり、あまり使用されていない。
ジフェニルエーテルとの混合物は、高沸点溶媒として用いられるダウサムA。
ベンジジンの製造原料に用いられた。
また、環についている複数の水素が塩素に置き換わったものがポリ塩化ビフェニル (Polychlorinated Biphenyl、PCB) で、かつては絶縁体として多量に生産されたが、1974年に製造が禁止になった。(ポリ塩化ビフェニルに詳しい)
ビフェニルは脂質過酸化抑制殺菌・殺カビ剤で、Fungicide Resistance Action Committee(FRAC) コード14に該当する。真菌における膜合成に作用する脂質過酸化を阻害すると提案されている。エトリジアゾールなどのこのクラスの構成要素はまた、呼吸およびメラニン生合成などの他の生物学的プロセスにも作用し得る。
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