出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/20 19:05:52」(JST)
ナナカマド | ||||||||||||||||||||||||
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ナナカマド
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Sorbus commixta | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ナナカマド | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Japanese Rowan |
ナナカマド(七竈、学名;Sorbus commixta)は、バラ科の落葉高木。赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹としてよく植えられている。
北海道、本州、四国、九州の山地~亜高山帯に分布する。
高さ7~10m程度になり、夏には白い花を咲かせる。葉は枝先に集まって着き、奇数羽状複葉。秋にはあざやかに紅葉し、赤い実を成らせる。実は鳥類の食用となる。果実酒にも利用できる。
北欧などで魔よけとされているのは、ナナカマド (Japanese Rowan) と同じナナカマド属だが別種のセイヨウナナカマド (European rowan, Sorbus aucuparia) である。
この記事の正確性に疑問が呈されています。問題箇所に信頼できる情報源を示して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2015年7月) 疑問点:実際には燃えやすいとの情報があり燃えにくいという根拠が不明です。牧野富太郎に関する記述は確かですが、日本の植物分類学の初期の人物であり、現在の検証では分類にも解説にも多くの間違いが含まれていることが確認されています。このため、記述の正しさの裏付けとしては不足と考えます。辞書の例示については二次資料であるため、情報の出典は「牧野植物図鑑」であることが容易に考えられます。このため、正しさの出典としては不適切です。また、「炭」に関する記述の部分で中村浩「植物の由来 」の記述ですが一般的な説ではないようですし、出典とされた木炭に関する1次文献を当たりましたが該当する記述はありませんでした。 |
「ナナカマド」という和名は、"大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない"ということから付けられたという説が広く流布している。その他に、"7度焼くと良質の炭になる"という説や、食器にすると丈夫で壊れにくい事から"竃が7度駄目になるくらいの期間使用できる"という説などもある。
千数百種類の植物に学名をつけ[1]「日本の植物学の父」といわれ近代植物分類学の権威である牧野富太郎が記した『牧野日本植物図鑑』は[注釈 1]1940年に出版された本であるが、講談社の「近代日本の百冊を選ぶ」にも選ばれている。[2]その図鑑のななかまどの項に
材ハ燃エ難ク、竈ニ七度入ルルモ尚燃残ルト言フヨリ此和名ヲ得タリト伝フ。 |
と記されている。[3]
以下のように、異口同音に「七度かまどに入れても燃えない」という趣旨の説明をしている。
実際にはナナカマドの薪は良く燃える。この点、『植物名の由来』で中村浩は
わたしは越後の山荘で何度か冬を過ごしたことがあるが、よくナナカマドの薪をたいて暖を取ったものである。この木の材はよく燃えて決して燃え残る事は無い。[4] |
と自らの経験を述べている。鶴田知也は『草木図誌』に
「燃えにくく、かまどに七度入れてもまだ焼け残るというので」その名があるとは、牧野植物図鑑のみならず、広く支持されている説である。しかし事実と合わない。燃えにくいことでは、浜に打ちあげられた木株にもおとらず、たきびに加えるとあぶくをさかんに吹くあわぶきでもそんなことはない。まして、ななかまどなどは問題ではないのである。だから、名は体をあらわさず、ななかまどは何か別の意味があるのではなかろうか。[5] |
と記し、ナナカマドが燃えにくいという説は事実ではないとしている。
中村浩は『植物名の由来』で
この備長のことを記した古書[注釈 2]には、”備長は木炭の中の上物なり。紫珠及び花鍬樹を極上品とす”という記述がある。 |
と述べている。花鍬樹とはナナカマドのことである。[6]
北海道では果実を用いてジャムやマーマレードなどの製造がおこなわれている。[7]
生の果実中に存在するソルビン酸はナナカマドの学名より取られた。現在は合成したものが保存料として使用される。[8]
セイヨウナナカマドの生果実にはパラソルビン酸が 0.4%-0.7% 含まれるが、加熱処理や乾燥でソルビン酸に変わる。[注釈 3]「健康食品の安全性・有効性情報」のサイトではヨーロッパナナカマドの新鮮な果実を過剰に摂取することに注意を喚起している。[9][注釈 4]
ナナカマドの花
ナナカマドの実
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