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- Balaenoptera属、ナガスクジラ、シロナガスクジラ、バラエノプテラ属
 
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- type genus of the Balaenopteridae (同)genus Balaenoptera
 
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/02/21 15:10:22」(JST)
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| ナガスクジラ属 | 
| 
 ナガスクジラ Balaenoptera physalus 
 | 
| 地質時代 | 
| 中新世後期 - 完新世(現代) | 
| 分類 | 
| 界 | 
: | 
動物界 Animalia | 
 
| 門 | 
: | 
脊索動物門 Chordata | 
 
| 亜門 | 
: | 
脊椎動物亜門 Vertebrata | 
 
| 綱 | 
: | 
哺乳綱 Mammalia | 
 
| 目 | 
: | 
鯨偶蹄目 Cetartiodactyla | 
 
| 階級なし | 
: | 
クジラ目 Cetacea | 
 
| 亜目 | 
: | 
ヒゲクジラ亜目 Mysticeti | 
 
| 科 | 
: | 
ナガスクジラ科 Balaenopteridae | 
 
| 属 | 
: | 
ナガスクジラ属 Balaenoptera | 
 
 
 | 
| 学名 | 
Balaenoptera 
Lacépède, 1804[1] | 
| 種 | 
| 
本文参照
 | 
ナガスクジラ属(—ぞく、Balaenoptera)はヒゲクジラ類 - ナガスクジラ科の属の一つ。
目次
- 1 分布
 
- 2 生息年代
 
- 3 系統
 
- 4 脚注
 
- 5 参考文献
 
 
分布[編集]
極地や一部の付属海などを除くほぼ世界中の海に生息する。
生息年代[編集]
化石記録では中新世中期のものにナガスクジラ属に属す可能性のあるものが知られているが、中新世後期以降のものが確実な記録とされる[2]。また、分子記録からは、中新世前期にコククジラやザトウクジラを含めた四つの大グループの分岐がおきている(後述)[3]。
系統[編集]
ナガスクジラ属に属するとされる種を以下に示す。現生では以下の8種が属する。従来ツノシマクジラはニタリクジラと混同されていたが、2003年に新種として記載された。また、カツオクジラもニタリクジラと別種とされた。[4]
- ナガスクジラ属 Balaenoptera
- †Balaenoptera cortesii (†は絶滅)
 
- Balaenoptera autorostrata ミンククジラ Common Minke whale
 
- Balaenoptera bonaerensis クロミンククジラ Antarctic Minke whale
 
- Balaenoptera borealis イワシクジラ Sei whale
 
- Balaenoptera brydei ニタリクジラ Bryde's whale
 
- Balaenoptera edeni カツオクジラ Eden's whale
 
- Balaenoptera omurai ツノシマクジラ Omura’s Whale
 
- Balaenoptera musculus シロナガスクジラ Blue whale
 
- Balaenoptera physalus ナガスクジラ Fin whale
 
 
画像[編集]
分岐[編集]
ナガスクジラ属は遺伝子解析の結果から、側系統群である事が知られている。ナガスクジラ属はその内部にザトウクジラ属を内包し、またコククジラ科も含まれる可能性がある。ナガスクジラ類はコククジラ、ザトウクジラを含めて四つの系統に分岐しているが、それぞれの系統の分岐の順序は結論が出ていない。これは、調査に使用したSINE配列のうち3つが矛盾しているためである。これは、祖先多系[5]が存在し、その状態が解消される前に四つの系統がほぼ同時期に、急激に分化した事を示している。[6][7]分子時計や化石記録などから推定して、これらの分化は約1,900万年前、中新世前期バーディガリアンに起きたと推定される[3]。
各系統を以下に示す[6][4]。
矛盾する3つのSINE配列が支持する系統[8]
- BRY28 - ナガスクジラ系とシロナガスクジラ系が近縁
 
- Sei23 - シロナガスクジラ系とミンククジラ系が近縁
 
- IWA31 - シロナガスクジラ系とコククジラが近縁
 
脚注[編集]
- ^ BioLib - Balaenoptera
 
- ^ 『鯨類学』 43頁
 
- ^ a b 『ありえない!? 生物進化論』 81 - 82頁
 
- ^ a b 中央水研ニュース
 
- ^ 祖先に異なるSINE配列を持った複数のグループが存在した事。通常はこの状態は長続きせず、いずれ一つの配列パターンに落ち着く。
 
- ^ a b 雑記 - 進化・分類学 ヒゲクジラの系統も SINE 法で〆(2006.08.01)
 
- ^ 『ありえない!? 生物進化論』 76 - 81頁
 
- ^ 『ありえない!? 生物進化論』 81頁
 
 
参考文献[編集]
- 村山司 『鯨類学』 東海大学出版会〈東海大学自然科学叢書〉、2008年、43頁。ISBN 978-4-486-01733-2。
 
- 北村雄一 『ありえない!? 生物進化論』 ソフトバンククリエイティブ〈サイエンス・アイ新書〉、2008年、76 - 82頁。ISBN 978-4-7973-4592-6。
 
 
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Japanese Journal
- フィリピン,インドネシアに保存されている中型ナガスクジラ属鯨類標本(西太平洋地域の生物多様性インベントリー 第2期:インドネシア及びマレーシア)
 
- 山田 格,角田 恒雄,田島 木綿子
 
- 国立科学博物館専報 45, 75-83, 2008
 
- … フィリピンとインドネシアに保存されている中型ナガスクジラ属鯨類標本38点を調査し,骨格の形態学的形質によって,ツノシマクジラ(Balaenoptera omurai)24点とインド-太平洋ニタリクジラ4点を確認した.フィリピンのボホール海域で収集されたB. …
 
- NAID 110007172202
 
- 台湾,タイ,インドの研究施設に保存されている中型ナガスクジラ属鯨類標本
 
- 山田  格,Chou  Lien-Siang,Chantrapornsyl  Supot
 
- 国立科学博物館専報 (44), 1-10, 2006-03
 
- NAID 40015514952
 
- 台湾,タイ,インドの研究施設に保存されている中型ナガスクジラ属鯨類標本(西太平洋における島弧の自然史科学的総合研究 第1期:台湾およびフィリピン)
 
- 山田 格,Chou Lien-Siang,Chantrapornsyl Supot,Adulyanukosol Kanjana,Chakravarti Shyamal Kanti,大石 雅之,和田 志郎,Yao Chou-Ju,角田 恒雄,田島 木綿子,新井 上巳,梅谷 綾子,栗原 望
 
- 国立科学博物館専報 44, 1-10, 2006
 
- … 台湾,タイ,インドの研究施設に保存されている中型ナガスクジラ属鯨類標本22点を調査し,骨格の形態学的特徴から,ミンククジラBalaenotera acutorostrata 4点,カツオクジラB. …
 
- NAID 110007172215
 
Related Links
- 化石記録では中新世中期のものにナガスクジラ属に属す可能性のあるものが知られて  いるが、中新世後期以降のものが確実な記録とされる。また、分子記録からは、中新世  前期にコククジラやザトウクジラを含めた四つの大グループの分岐がおきている(後述) ...
 
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