- 英
- topiramate, TPM
- 同
- トピラメート
- 商
- トピナ、TOPAMAX、トピロール TOPIROL
- 関
- 抗てんかん薬
- 抗てんかん薬
- Naチャネルを阻害することでてんかん波を抑制する薬剤。
- 発汗が減少することで体温が上昇するという副作用が存在する(乏汗症)。
- その副作用を逆手にとって、ダイエットに使用する残念な人々が後を絶たない。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1139008F1027_1_05/
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トピラマート
|
|
IUPAC命名法による物質名 |
2,3:4,5-Bis-O-(1-methylethylidene)-beta-D-fructopyranose sulfamate |
臨床データ |
商品名 |
Topamax |
AHFS/Drugs.com |
monograph |
MedlinePlus |
a697012 |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
|
投与方法 |
経口 |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
80% |
代謝 |
30% 肝臓、70% 代謝されず排出 |
半減期 |
19〜23時間 |
排泄 |
70% 腎臓(尿中、未代謝) |
識別 |
CAS番号 |
97240-79-4 |
ATCコード |
N03AX11 |
PubChem |
CID 5284627 |
DrugBank |
DB00273 |
ChemSpider |
4447672 |
UNII |
0H73WJJ391 |
KEGG |
D00537 |
ChEMBL |
CHEMBL220492 |
化学的データ |
化学式 |
C12H21NO8S |
分子量 |
339.363 g/mol |
SMILES
- O=S(=O)(OC[C@@]21OC(O[C@H]1[C@@H]3OC(O[C@@H]3CO2)(C)C)(C)C)N
|
InChI
-
InChI=1S/C12H21NO8S/c1-10(2)18-7-5-16-12(6-17-22(13,14)15)9(8(7)19-10)20-11(3,4)21-12/h7-9H,5-6H2,1-4H3,(H2,13,14,15)/t7-,8-,9+,12+/m1/s1
Key:KJADKKWYZYXHBB-XBWDGYHZSA-N
|
トピラマート (Topiramate) は、てんかんの発作に使われる薬の一種である。略号はTPM。
トピラマートは、海外では世界102カ国において成人のてんかん部分発作に対する併用療法剤として承認を受けている。また成人の全般性強直間代発作に対する単剤・併用療法、小児の部分発作、全般性強直間代発作や部分発作の単剤・併用療法、小児のレノックス・ガストー症候群に関連した発作に対する併用療法にも海外では承認を取得している。
電位依存性ナトリウムチャネル抑制作用、電位依存性L型カルシウムチャネル抑制作用、AMPA/カイニン酸型グルタミン酸受容体機能抑制作用、GABA存在下におけるGABAA受容体機能増強作用及び炭酸脱水酵素阻害作用と、多彩な作用機序を持っている[1]。
トピラマートは、初めジョンソン・エンド・ジョンソングループのOrtho-McNeil NeurologicsとNoramcoによって生産されていた。本薬剤は、1979年にMcNeil PharmaceuticalのBruce E. MaryanoffとJoseph F. Gardockiによって発見された[2][3][4]。カナダではジェネリック版が入手可能であり、これらは米国でも2006年9月にアメリカ食品医薬品局 (FDA) によって認可された。トピラマートの最後の特許は小児科での使用だったが、これも2009年2月28日に切れた。
日本では2007年7月製造販売承認可され、トピナの商品名で協和発酵キリン株式会社から発売されている。通常他の抗てんかん薬との併用で、てんかんの部分発作の治療に用いられる。
目次
- 1 効用
- 2 副作用
- 3 慎重投与
- 4 脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
効用
- てんかんの部分発作(二次性全般化発作を含む)
- 抗けいれん作用
副作用
傾眠、体重減少、浮動性めまい、無食欲および大食症などの摂食異常[5]、抑うつ状態、注意力・記銘力低下、言語障害、知覚障害、反射運動能力低下など[6] 。
重篤な副作用
- 代謝性アシドーシス
- 閉塞隅角緑内障・急性近眼(視力の急激な低下)
- 乏汗(汗が出なくなる)、およびそれに伴う高体温・高熱
- 腎・尿路結石
- 催奇形性(胎児への影響)
従来の抗てんかん薬と比べ、スティーブンス・ジョンソン症候群、重篤な肝障害、血液系の副作用は少ないとされる。
慎重投与
- 閉塞隅角緑内障の患者
- アシドーシスの素因を有する患者又はアシドーシスを来しやすい治療を受けている患者
- 高クロール性の代謝性アシドーシスが生じるおそれがある。
- 腎機能障害、肝機能障害のある患者
- 自殺企図の既往及び自殺念慮を有するうつ病の患者
- 65歳以上の高齢者
- 高齢患者にトピラマート100 mgを単回経口投与した場合、成人に比べ最高血中濃度及びAUC0〜∞はそれぞれ23%~25%増加し、半減期は約13%延長する。
脚注
- ^ ラジオNIKKEI スズケンDIアワー『抗てんかん薬トピナ』
- ^ Maryanoff, BE; Nortey, SO; Gardocki, JF; Shank, RP; Dodgson, SP (1987). "Anticonvulsant O-alkyl sulfamates. 2,3:4,5-Bis-O-(1-methylethylidene)-β-D-fructopyranose sulfamate and related compounds". J. Med. Chem. 30 (5): 880–7. doi:10.1021/jm00388a023. PMID 3572976.
- ^ Maryanoff, BE; Costanzo, MJ; Nortey, SO; Greco, MN; Shank, RP; Schupsky, JJ; Ortegon, MP; Vaught, JL (1998). "Structure-activity studies on anticonvulsant sugar sulfamates related to topiramate. Enhanced potency with cyclic sulfate derivatives". J. Med. Chem. 41 (8): 1315–43. doi:10.1021/jm970790w. PMID 9548821.
- ^ B. E. Maryanoff and J. F. Gardocki, "Anticonvulsant sulfamate derivatives", U.S. Patent number 4,513,006 (1985)
- ^ 協和発酵キリン トピナ® 添付文書
- ^ 北村 正樹 (2007年8月30日). “トピラマート:併用で難治性てんかん部分発作に有効”. 日経メディカルオンライン. 2011年12月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
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気分安定薬 |
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- 臨床研究・症例報告 小児の症候性全般てんかんに対するトピラマート治療
- トピラマートが奏効した頭部自律神経症状をともなう短時間持続性片側神経痛様頭痛発作の1例
- 薬剤の臨床 Dravet症候群8例に対するトピラマートの使用経験
Related Links
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- トピナとは?トピラマートの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
トピナ細粒10%
組成
有効成分
添加物
- 日局乳糖水和物、日局結晶セルロース、日局沈降炭酸カルシウム、日局ヒドロキシプロピルセルロース、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチルコポリマー分散液、エチルセルロース水分散液、日局D-マンニトール、日局タルク、日局軽質無水ケイ酸
禁忌
効能または効果
- 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法
- 成人:通常、成人にはトピラマートとして1回量50mgを1日1回又は1日2回の経口投与で開始する。以後、1週間以上の間隔をあけて漸増し、維持量として1日量200〜400mgを2回に分割経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は600mgまでとする。
- 小児:通常、2歳以上の小児にはトピラマートとして1日量1mg/kgの経口投与で開始し、2週間以上の間隔をあけて1日量2mg/kgに増量する。以後、2週間以上の間隔をあけて1日量として2mg/kg以下ずつ漸増し、維持量として1日量6mg/kgを経口投与する。症状により適宜増減するが、1日最高投与量は9mg/kg又は600mgのいずれか少ない投与量までとする。なお、いずれも1日2回に分割して経口投与すること。
- 海外では、成人てんかん患者を対象とした試験において1日量50mgで開始し、1週間ごとに50mgずつ増量するなど、開始用量及び増量幅を低減することで、投与初期の有害事象発現率が低下したとの報告があることから、本剤の投与開始にあたっては、患者の状態に応じて、成人には1日1回50mgから開始すること又は増量幅を1日100mgではなく1日50mgに低減することについても考慮すること。[「臨床成績」の項参照]
- 本剤は他の抗てんかん薬と併用して使用すること。[国内臨床試験において、本剤単独投与での使用経験はない。]
- 本剤は主として腎臓より排泄されるため、腎機能障害のある患者では、本剤のクリアランスが低下することがあるので、クレアチニンクリアランスが70mL/分未満の場合には、投与量を半量にするなど慎重に投与すること。[「慎重投与」、「薬物動態」の項参照]
慎重投与
- 閉塞隅角緑内障の患者[症状が悪化するおそれがある。]
- アシドーシスの素因を有する患者又はアシドーシスを来しやすい治療を受けている患者[高クロール性の代謝性アシドーシスが生じるおそれがある。]
- 腎機能障害、肝機能障害のある患者[本剤のクリアランスが低下することがある。(「薬物動態」の項参照)]
- 自殺企図の既往及び自殺念慮を有するうつ病の患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
重大な副作用
続発性閉塞隅角緑内障及びそれに伴う急性近視(頻度不明)
- 続発性閉塞隅角緑内障を伴う急性近視があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、視力の急激な低下、眼痛等の症状があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。なお、投与1ヵ月以内にあらわれることが多い。
腎・尿路結石(2.3%)
- 腎・尿路結石があらわれることがあるので、観察を十分行い、腎仙痛、腹部痛等の症状があらわれた場合には、中止するなど適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項1)、「小児等への投与」の項2)参照]
代謝性アシドーシス(1.8%)
- 高クロール性の代謝性アシドーシスがあらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、過換気、不整脈、昏睡等の症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、疲労、食欲不振等の症状があらわれた場合には必要に応じて重炭酸イオン濃度の測定を行うこと。[「重要な基本的注意」の項2)、「小児等への投与」の項2)参照]
乏汗症及びそれに伴う高熱(0.3%)
- 乏汗症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発汗減少、体温上昇等の症状があらわれた場合には、中止するなど適切な処置を行うこと。[「重要な基本的注意」の項3)、「小児等への投与」の項2)参照]
薬効薬理
薬理作用8)〜13)
- 最大電撃痙攣を抑制する(ラット、マウス)。
- 部分てんかんモデルのキンドリング痙攣を抑制する(ラット)。
- 遺伝性てんかんモデルの強直性痙攣及び欠神様発作(自然発症てんかんラット)、聴原発作(DBA/2マウス)を抑制する。
- 一過性全脳虚血及び出生後低酸素負荷誘発痙攣を抑制する(ラット)。
作用機序14)〜18)
- 本剤により、持続性脱分極パルスによって起こる頻回発火の抑制、L型カルシウム電流の抑制、カイニン酸誘発内向き電流の抑制、GABAA受容体を介したGABAによるクロライドイオン流入の促進及びヒト炭酸脱水酵素(II型及びIV型)の阻害が認められた。これらの事実から、本剤の抗てんかん作用は電位依存性ナトリウムチャネル抑制作用、電位依存性L型カルシウムチャネル抑制作用、AMPA(α-Amino-3-hydroxy-5-methylisoxazole-4-propionic
acid)/カイニン酸型グルタミン酸受容体機能抑制作用、GABA存在下におけるGABAA受容体機能増強作用及び炭酸脱水酵素阻害作用に基づくと推定されている。
有効成分に関する理化学的知見
性状
溶解性
- メタノール又はエタノール(99.5)に溶けやすく、水に溶けにくい。
分配係数
- logP′OCT=0.59
(測定法:フラスコシェイキング法 n-オクタノール/pH7緩衝溶液)
★リンクテーブル★
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- 英
- antiepileptic drug, antiepileptic antiepileptics
- 関
- てんかん、薬理学
抗てんかん薬
*1 第一選択薬ではない
*2 他薬が無効な精神運動発作のみに使用
*3 てんかん重積の第一選択薬
*4 第一選択薬
新規の抗てんかん薬
抗てんかん薬の選択
- 部分発作:カルバマゼピン、バルプロ酸
- 全般発作:バルプロ酸、フェニトイン
- ミオクローヌス発作:クロナゼパム
[★]
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- topiramate
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[★]
- 関
- トピラマート、Topamax
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- llama
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- 新世界ラクダ類