商品名
デムサー
会社名
小野薬品工業
成分
薬効分類
第2
薬効
褐色細胞腫のカテコールアミン分泌過剰状態の改善を効能・効果とする新有効成分含有医薬品
【希少疾病用医薬品】
UpToDate Contents
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- 1. 成人における褐色細胞腫の治療treatment of pheochromocytoma in adults [show details]
…approach involves the administration of metyrosine (alpha-methyl-para-tyrosine), which inhibits catecholamine synthesis. In one report, the patients given metyrosine had a smoother perioperative course than …
- 2. 褐色細胞腫を有する成人に対する麻酔anesthesia for the adult with pheochromocytoma [show details]
…anesthetics, can cause hypotension. Treatment with calcium chloride may be indicated. Metyrosine – Metyrosine is a competitive inhibitor of tyrosine hydroxylase, a rate-limiting enzyme, in the formation …
- 3. 傍神経節腫:限局性疾患の治療paragangliomas treatment of locoregional disease [show details]
…catecholamine-secreting tumors. Combined alpha- and beta-adrenergic blockade, calcium channel blockers, and metyrosine have all been used successfully. No randomized controlled trials have compared the different approaches…
- 4. 褐色細胞腫の臨床症状および診断clinical presentation and diagnosis of pheochromocytoma [show details]
- 5. 小児の褐色細胞腫と傍神経節腫pheochromocytoma and paraganglioma in children [show details]
…third approach is to administer metyrosine (alpha-methyl-para-tyrosine), which inhibits catecholamine synthesis by blocking the enzyme tyrosine hydroxylase . Metyrosine should be used with caution and …
Japanese Journal
- 新薬紹介委員会
- ファルマシア 55(6), 560-563, 2019
- 本稿では既に「承認薬の一覧」に掲載された新有効成分含有医薬品など新規性の高い医薬品について,各販売会社から提供していただいた情報を一般名,市販製剤名,販売会社名,有効成分または本質および化学構造,効能・効果を一覧として掲載しています.<br>今回は,55巻3号「承認薬の一覧」に掲載した当該医薬品について,表解しています.<br>なお,「新薬のプロフィル」欄においても詳解しま …
- NAID 130007657556
- 新薬紹介委員会
- ファルマシア 55(3), 242-242, 2019
- 本稿では厚生労働省が新たに承認した新有効成分含有など新規性の高い医薬品について,資料として掲載します.表1は,当該医薬品について販売名,申請会社名,薬効分類を一覧としました.<br>本稿は,厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課より各都道府県薬務主管課あてに通知される"新医薬品として承認された医薬品について"等を基に作成しています.今回は,平成31年1月8日付分の情報より引用掲載し …
- NAID 130007605731
- 溶接組立箱形断面柱の角継手の2 電極タンデムサブマージアーク溶接 80mm 1 パス溶接工法に関する基礎的研究
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- デムサーカプセル250mg 100カプセル(バラ) 長期投与医薬品に関する情報 本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第97号(平成20年3月19日付)に基づき、2020年2月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされています。 1. 2. ...
- デムサー 褐色細胞腫 印刷 2019年1月8日、チロシン水酸化酵素阻害薬メチロシン(商品名デムサーカプセル250mg)の製造販売が承認された。 ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
デムサーカプセル250mg
組成
成分・含量(1カプセル中)
添加物
- ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム
カプセルにゼラチン、青色2号、酸化チタンを含有する。
剤 形
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 重度腎機能障害(eGFR<30mL/分)のある患者〔使用経験がなく、本剤の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。〕
効能または効果
- 本剤は、以下のいずれも満たす場合に使用すること。
- ・既存の交感神経受容体遮断薬による治療では十分な治療効果が得られていない。
- ・外科手術前の処置、外科手術が適応とならない患者の管理、悪性褐色細胞腫患者の慢性的治療を目的とする。
- 通常、成人及び12歳以上の小児にはメチロシンとして1日500mgから経口投与を開始する。
効果不十分な場合は、経過を十分に観察しながら3日間以上の間隔をおいて1日250mg又は500mgずつ漸増し、患者の尿中カテコールアミン量及び症状の十分な観察のもと、適宜増減する。
ただし、1日最高用量は4,000mg、1回最高用量は1,000mg、投与間隔は4時間以上とし、1日500mgは1日2回、1日750mgは1日3回、1日1,000mg以上は1日4回に分割する。
- 本剤は原則として交感神経受容体遮断薬と併用して使用すること。(「臨床成績」の項参照)
- 本剤の開始時及び用量調節時にカテコールアミンの指標である尿中のメタネフリン量、ノルメタネフリン量を測定し、投与開始前の測定値から50%以上減少する投与量を目安として維持用量を決定する。なお、維持用量は、尿中のアドレナリン、ノルアドレナリン、バニリルマンデル酸の測定値、血圧、患者の自覚症状等も参考に、総合的に判断して決定すること。また、本剤の開始時及び用量調節時は特に慎重に患者の状態を観察し、副作用の発現等に注意すること。
- 尿中のメタネフリン量、ノルメタネフリン量は、適切に採取された24時間蓄尿検体を用いる等、精度の高い評価方法により測定すること。(「臨床試験」の項参照)
- 本剤は主に腎臓で排泄されるため、中等度腎機能障害(eGFR≧30mL/分、<60mL/分)のある患者では、3日間以上の間隔をおいて1日250mgずつ慎重に漸増すること。(「慎重投与」、「薬物動態」の項参照)
- 患者の年齢、腎機能、心機能等から、本剤による副作用の発現リスクが高いと考えられる場合は、1日500mgより低用量からの投与開始を考慮し、慎重に投与すること。(「慎重投与」、「高齢者への投与」の項参照)
- 4日間以上休薬した後、投与を再開する場合には、「用法・用量」の項に従って1日500mg以下から開始し、休薬前の本剤の投与量も考慮したうえで、段階的に増量すること。
- 国内臨床試験では日本人に1日2,500mgを超えて使用した経験はない。(「臨床成績」の項参照)
慎重投与
- 腎機能障害のある患者〔主として腎臓で排泄されるため、血中濃度が上昇するおそれがある。(「用法・用量に関連する使用上の注意」、「薬物動態」の項参照)〕
重大な副作用
鎮静、傾眠
- 鎮静(12.5%)、傾眠(81.3%)があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
精神障害
- 不安、不眠症、うつ病(いずれも6.3%)、幻覚、失見当識、錯乱状態(いずれも頻度不明※)等の精神障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、本剤の減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
錐体外路障害
- 流涎、会話障害、開口障害、パーキンソニズム(いずれも頻度不明※)、振戦、運動緩慢、表情減少(いずれも6.3%)等の錐体外路障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、本剤の減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
下痢、軟便
- 下痢、軟便(いずれも6.3%)があらわれることがあり重症化する可能性があるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
結晶尿
- 本剤を成分とする結晶尿があらわれ、排尿障害、血尿(いずれも頻度不明※)の症状があらわれることがある。結晶尿があらわれた場合には、十分な水分摂取を指示するとともに、本剤の減量、休薬又は投与中止等を考慮すること。
薬効薬理
作用機序
- 本剤は、カテコールアミンの生合成律速酵素であるチロシン水酸化酵素を阻害することで、生体内のカテコールアミン含量を減少させる。9,10)
薬理作用
チロシン水酸化酵素阻害作用
- メチロシンは、in vitro試験において、チロシン水酸化酵素を阻害した。9)
カテコールアミン含量減少作用
- メチロシンは、ラット及びサルの中枢及び末梢組織において、カテコールアミン含量を減少させた。また、サルにおいて、尿中のカテコールアミン代謝物含量を減少させた。10)
間接型アドレナリン作動薬誘発の血圧上昇等に対する作用
- メチロシンは、ラット及びイヌにおいて、間接型アドレナリン作動薬により誘発した血圧上昇を抑制した。11)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (2S)-2-Amino-2-methyl-3-(4-hydroxyphenyl)propanoic acid
分子式
分子量
性状
- 本品は白色〜灰白色の結晶性の粉末であり、水、アセトン又はメタノールに極めて溶けにくく、クロロホルム又はベンゼンにほとんど溶けない。