出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/03/15 20:36:04」(JST)
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チョウ | |||||||||||||||||||||||||||
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ミヤマカラスアゲハ Papilio maackii
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Rhopalocera Dumeril, 1823 | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Butterfly | |||||||||||||||||||||||||||
上科 | |||||||||||||||||||||||||||
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チョウ(蝶)は、昆虫綱チョウ目(鱗翅目、ガ目とも)のうち、Rhopalocera に分類される生物の総称である。
チョウ目の21上科のうち、アゲハチョウ上科、セセリチョウ上科、シャクガモドキ上科の3上科が、いくつかの特徴を共有し、Rhopalocera に分類される、すなわちチョウである。
その他のチョウ目の種はガ(蛾)と呼ばれるが、チョウはチョウ目の系統の中でかなり深いところにある派生的な系統で、それに対しガは「チョウでない」としか定義できない側系統であり、チョウ目をチョウとガに分けるのは自然な分類ではない。(チョウ目#チョウとガの区別参照)。しかし、一般には完全に区別して扱われ、昆虫採集においてもっとも愛されてきた昆虫である。
南極大陸、大きな砂漠の中心部、万年氷床をとなる標高6,000メートル以上の高山帯を除く全世界の森林・草原・高山など、ほぼ全ての陸上環境に分布する[1]。広い分布域を持つものもいれば、その地域の環境に特異的に適応したものもいる。17,600種ほどが知られている[1]。
日本では250種類ほどが知られている[2]。
詳細は「日本のチョウ」を参照
おもな特徴としては以下のようなものがあるが、ガとの明確な区別点はなく、総合的なものとして判断する。
クジャクチョウの翅の細部
ミカンの葉を食草とするアゲハチョウの幼虫
棍棒状の触角を持ち昼行性のマダラガ科の一種
チョウ目の中でのチョウの位置づけについては、細部については諸説あるが、おおよそ次のようなものである[3][4]。チョウ目の系統の中でチョウはごく一部であるといえる。ただし、チョウ目の種の98%は二門類に、半分以上は大型鱗翅類に属し、種数で言えばほとんどのガはチョウに非常に近い。
チョウ目 |
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19世紀の分類では、鱗翅目を Diurni(昼行性)と Nocturni(夜行性)や、Rhopalocera(棍棒状の触角)と Heterocera(その他の触角)に2分する説もあった。それぞれ、前者はチョウ、後者はガを表す。
このほかに、チョウといくつかのガを同じグループとし、その他のガと2分する分類もあった。そうした分類群のうち、前者のいくつかは現在もチョウ目とチョウの間の分類群として残っているが、後者(たとえば大型鱗翅類に対する小型鱗翅類 Microlepidoptera)は側系統であり使われない。
3上科7科が属す(科は説によりやや増減する)。ただし、セセリチョウ上科とシャクガモドキ上科は1上科1科の単型で、残りの5科はアゲハチョウ上科である。
これらの系統関係は次のとおり[5]。
チョウ |
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シャクガモドキ上科(シャクガモドキ科)は最も基底的で、いくらかガの特徴を残す。セセリチョウ上科(セセリチョウ科)はそれに次ぐ。アゲハチョウ上科は典型的なチョウであるが、生活や外見はグループにより差異が大きい。
シャクガモドキ上科(シャクガモドキ科)は元々、シャクガに近縁と思われていたが、1986年 Malcolm J. Scoble によりアゲハチョウ上科に近縁であることが指摘され、チョウに含められた。
1科1属のみ。
1科のみ。
以下のチョウは長く「科」として扱われていたが、近年ではタテハチョウ科の亜科として扱うことが多い。
チョウは、美しくて無害な生き物との感覚があり、その他の虫一般と区別されかねないくらいの評価がある。画題や意匠としてもチョウはよく使われる。花札の図柄に「牡丹に蝶」がある。
チョウは昆虫採集、およびそのコレクションとしてもっとも愛されてきた昆虫である。そのためチョウに関しては世界中どの地域においても詳しい情報があるといっても過言ではない。
それ以外にも、鱗粉転写という方法でチョウの翅の模様を写し取り、これを工芸作品として販売する例も知られている。現在も熱帯地方ではチョウの標本やそれに基づく工芸品は重要な土産物である。
しかし、これらの採集圧によって絶滅の危機に瀕した種もあり、トリバネチョウ等はワシントン条約によって販売が制限されている。
世界各地にチョウが人の死や霊に関連する観念が見られる。キリスト教ではチョウは復活の象徴とされ、ギリシャではチョウは魂や不死の象徴とされる[6]。
日本でも栃木県宇都宮市で、盆時期の黒いチョウには仏が乗っているといい、千葉県でも夜のチョウを仏の使いという[7]。
チョウを死霊の化身とみなす地方もあり、立山の追分地蔵堂で「生霊の市」といって、毎年7月15日の夜に多数のチョウが飛ぶという[6]。秋田県山本郡ではチョウの柄の服を好む者は短命だという[7]。高知県の伝説では、夜ふけの道で無数の白い蝶が雪のように舞い、息が詰まるほどに人にまとわりつき、これに遭うと病気を患って死ぬといわれる怪異があり、同県香美郡富家村(現・香南市)ではこれを横死した人間の亡霊と伝えている[8]。「春に最初に白いチョウを見ると、その年の内に家族が死ぬ」「チョウが仏壇や部屋に現れるのは死の前兆」という言い伝えもある[6]。
奥州白石では、チョウが大好きだった女性が死に、遺体から虫が湧いて無数のチョウと化したという話が伝わる。また秋田県上総川の上流で、かつて備中という侍が沼に落ちて死に、チョウに化身して沼に住み着き、現在に至るまで曇った日や月の夜に飛び上がって人を脅かすという。そのことからこの沼を備中沼、または別蝶沼ともいう[9]。
幼虫はイモムシであり草食なので、食草が栽培植物であれば害虫扱いされる。日本ではモンシロチョウがキャベツなどアブラナ科の野菜、アゲハチョウ類がミカン類、キアゲハがニンジンなどのセリ科の害虫とされている。
家紋に、「蝶紋(ちょうもん)」がある。平氏の一族やそれを称する一族、末裔を称する一族などによって用いられることがあった。
平氏を称した公家のほかに、織田氏、関氏、谷氏などが用いている。蝶紋を用いた大名で知られる池田氏のものは、織田氏から下賜されたものである。
代表的な図案の「揚羽蝶(あげはちょう)」は、特にアゲハチョウを図案化したものではなく、羽をあげて休んでいる蝶の姿を描いたもので、「泊蝶(とまりちょう)」ともいう。ほかの図案に、「臥せ・浮線(ふせ・ふせん)」「真向かい」「胡蝶」があり、構成には、1つから6つの組み合わせが見られ「対い」「車」「盛り」「寄せ」などがある。
一般に、チョウの翅は細い体に比べて著しく大きく、カラフルな色彩で人目に付きやすいため、身近な昆虫として古くから親しまれている。研究者もプロ・アマチュアを問わず数多く、大阪府立大学や京都大学など研究機関も各地にある。日本蝶類学会などの学会がある。
キアゲハ
Papilio machaon
アゲハチョウ科
ウラナミシジミ
Lampides boeticus
シジミチョウ科
オオベニシジミ
Lycaena dispar
シジミチョウ科
ヤマトシジミ
Pseudozizeeria maha
シジミチョウ科
キチョウ
Eurema hacabe
シロチョウ科
キマダラセセリ
Potanthus flavum
セセリチョウ科
イチモンジセセリ
Parnara guttata
セセリチョウ科
オオカバマダラ
Danaus plexippus
タテハチョウ科
オオゴマダラ
Idea leuconoe
タテハチョウ科マダラチョウ亜科
クジャクチョウ
Inachis io
タテハチョウ科
ツマグロヒョウモン(オス)
Argyreus hyperbius
タテハチョウ科
ヒメアカタテハ
Vanessa cardui
タテハチョウ科
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ウィキメディア・コモンズには、チョウに関連するメディアおよびカテゴリがあります。 |
ウィキクォートに蝶に関する引用句集があります。 |
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YM散「イセイ」
食欲不振、胃部不快感、胃もたれ、嘔気・嘔吐
7歳以上 〜 15歳未満は 成人の1/2量
4歳以上 〜 7歳未満 〃 1/3量
2歳以上 〜 4歳未満 〃 1/6量
2歳未満 〃 1/10量
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