ブリリンタ
UpToDate Contents
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- 1. 血小板生物学platelet biology [show details]
…of action . Ticagrelor binds directly to the P2Y12 receptor and can more completely inhibit the sustained platelet aggregation response to ADP than clopidogrel. The use of ticagrelor for reducing …
- 2. 非ST上昇型急性冠症候群における抗血小板薬antiplatelet agents in acute non st elevation acute coronary syndromes [show details]
…than three hours), we treat with ticagrelor 180 mg as soon as the diagnosis is given. For patients assigned to an ischemia-guided (conservative) strategy, we give ticagrelor 180 mg. Most patients do not …
- 3. ST上昇型急性心筋梗塞への抗血小板療法antiplatelet agents in acute st elevation myocardial infarction [show details]
…prefer either ticagrelor or prasugrel rather than clopidogrel For patients receiving fibrinolysis, we prefer clopidogrel and for those receiving no reperfusion therapy, we prefer ticagrelor. The principal …
- 4. 内視鏡処置を行なった患者における抗血小板剤のマネージメントmanagement of antiplatelet agents in patients undergoing endoscopic procedures [show details]
…blockers : Clopidogrel: one day after procedure; Prasugrel: two to three days after procedure; Ticagrelor: two to three days after procedure ; The reinitiation of clopidogrel is not delayed beyond one …
- 5. クロピドグレル耐性とクロピドグレル治療不奏効clopidogrel resistance and clopidogrel treatment failure [show details]
…300 mg daily, ticagrelor 90 mg twice daily, or ticagrelor 60 mg twice daily in 162 aspirin-treated stable patients who underwent PCI found the following : Both maintenance doses of ticagrelor achieved more …
Japanese Journal
- 新規抗血小板薬の最新エビデンス : プラスグレル,チカグレロルをクロピドグレルと比較して (特集 抗血小板薬,抗凝固薬のすべて : あなたの血栓治療を変える19のヒント)
- アスピリンおよびプラスグレルでのDAPT内服下でSATを発症した訪日外国人の1例
- 中村 はるか,粟屋 徹,原 久男,廣井 透雄
- 日本冠疾患学会誌 1(0), 9-14, 2019
- … ン拡張,血栓吸引を行い,プラスグレルをチカグレロルへ変更し,経過良好で第49病日に帰国となった.プラスグレルは中国,韓国を含む諸外国でローディング量60 mg,維持用量10 mgであるが,わが国では約1/3量である20 mg,3.75 mgが承認されている.そのため,訪日外国人への導入時には血栓症のリスクや帰国後の用量変更が懸念される.一方,チカグレロルは海外容量で承認されている.訪日外国人 …
- NAID 130007715201
- PCI後の2剤抗血小板療法はいつまで? 長期か短期か (特集 抗血小板薬治療の最前線)
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- ブリリンタ(チカグレロル)の作用機序:抗血小板薬 虚血性心疾患として、狭心症や心筋梗塞が知られています。こうした病気を発症する人の場合、血液がドロドロになってしまうことによって血管内に血栓(血の塊)を生じやすくなっています。
- チカグレロル (ブリリンタ ® )はcyclo pentyl triazolo pyrimidine(CPTP)系の薬剤に分類される抗血小板薬です。クロピドグレルやプラスグレル塩酸塩などのチエノピリジン系の薬剤は血小板の「P2Y 12 受容体に不可逆的に結合」して血 ...
- チカグレロル 効能・効果 ブリリンタ錠90mg:経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)(ただし、アスピリンを含む抗血小板剤2剤併用療法が適切である場合で、かつ、アスピリンと併用する他の抗血小板剤の投与が困難な場合に ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ブリリンタ錠60mg
組成
成分・含量(1錠中)
添加物
- D-マンニトール、リン酸水素カルシウム水和物、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロ−ス、酸化チタン、マクロゴール400、黒酸化鉄、三二酸化鉄
効能または効果
- ブリリンタ錠90mg:経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)(ただし、アスピリンを含む抗血小板剤2剤併用療法が適切である場合で、かつ、アスピリンと併用する他の抗血小板剤の投与が困難な場合に限る)
- ブリリンタ錠60mg:以下のリスク因子を1つ以上有する陳旧性心筋梗塞のうち、アテローム血栓症の発現リスクが特に高い場合
- 65歳以上、薬物療法を必要とする糖尿病、2回以上の心筋梗塞の既往、血管造影で確認された多枝病変を有する冠動脈疾患、又は末期でない慢性の腎機能障害
- 急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
- アスピリンと併用すべき本剤以外のP2Y12受容体拮抗薬等の抗血小板剤の投与が副作用の発現等により困難な場合に、本剤の使用を考慮すること。
- 本剤の使用に際しては、「臨床成績」及び「副作用」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分理解した上で投与すること。
- 経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用予定の急性冠症候群患者への投与は可能である。冠動脈造影により、保存的治療あるいは冠動脈バイパス術が選択され、PCIを適用しない場合には、以後の投与は控えること。
- 陳旧性心筋梗塞
- 本剤は、65歳以上、薬物療法を必要とする糖尿病、2回以上の心筋梗塞の既往、血管造影で確認された多枝病変を有する冠動脈疾患、又は末期でない慢性の腎機能障害(クレアチニンクリアランス60mL/min未満)のうち1つ以上を有する陳旧性心筋梗塞患者であって、さらに、患者背景、冠動脈病変の状況等から、イベント発現リスクが特に高く、出血の危険性を考慮しても、抗血小板剤2剤併用療法の継続が適切と判断される患者のみに投与すること。
- 心筋梗塞の発症後1年未満の患者における本剤60mg1日2回投与の有効性および安全性は確立していない。(「臨床成績」の項参照)
- 陳旧性心筋梗塞に対して本剤が投与されている患者で急性冠症候群が発症した場合には、上記1及び2に従い、急性冠症候群に用いる抗血小板剤をあらためて検討すること。
- 急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
- 通常、成人には、チカグレロルとして初回用量を180mg、2回目以降の維持用量を90mgとして、1日2回経口投与する。
- 陳旧性心筋梗塞
- 通常、成人には、チカグレロルとして1回60mgを1日2回経口投与する。
- アスピリン(維持用量として81〜100mg/日)と併用すること。
- ステント留置患者への本剤投与時には該当医療機器の添付文書を必ず参照すること。
- 陳旧性心筋梗塞における本剤の投与期間については、アテローム血栓性イベント発現リスクと出血リスクを考慮した上で症例毎に判断すること。
慎重投与
- 次の患者においては出血の危険性が高いため、本剤を使用する際には、慎重に投与すること。
- 出血傾向及びその素因のある患者(受傷後または術後間もない患者等)
- 出血の危険性を高めるおそれがある他の薬剤(非ステロイド性消炎鎮痛剤、抗凝固剤、血栓溶解剤等)を併用している患者(「相互作用」の項参照)
- 腎機能障害患者[臨床試験において、クレアチニンクリアランス60mL/min未満の患者で出血リスクが増加する傾向がみとめられたとの報告がある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 高血圧が持続している患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- 低体重の患者
- 脳梗塞又は一過性脳虚血発作(TIA)の既往歴のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
- 徐脈の発現リスクの高い患者(洞不全症候群、第2度、第3度房室ブロックを有する患者等)(「重要な基本的注意」の項参照)
- β遮断薬を投与中の患者[徐脈が発現する可能性がある。]
- COPD、気管支喘息等の呼吸器疾患を有する患者[呼吸困難が発現する可能性がある。(「重要な基本的注意」の項参照)]
- 高尿酸血症、痛風又は尿酸腎症の既往のある患者[血清尿酸値の増加が認められている。]
重大な副作用
- 出血(頭蓋内出血、消化器系出血等):脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等、1%)、消化器系出血(歯肉出血、直腸出血、出血性胃潰瘍等、2.2%)等の出血があらわれることがあるので、観察を十分行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- アナフィラキシー、血管浮腫(頻度不明)※:アナフィラキシー、血管浮腫を含む過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- ※:海外の市販後においてみられた副作用のため頻度不明
薬効薬理
作用機序
- チカグレロルは、アデノシン二リン酸(ADP)受容体であるP2Y12受容体に対する選択的且つ可逆的な拮抗薬であり、ADP誘発血小板凝集を阻害する33)。チカグレロルは、P2Y12受容体のADP結合部位とは異なる部位に結合し、血小板P2Y12受容体のシグナル伝達を阻害する33),34)。また、チカグレロルは受動拡散型ヌクレオシドトランスポーター-1(ENT-1)を阻害し、局所アデノシン濃度を上昇させる作用を有する。チカグレロルのENT-1阻害によりアデノシン半減期が延長し、アデノシン局所濃度が上昇することで局所におけるアデノシン作用が増強する可能性がある35),36),37)。
in vitro試験
- チカグレロルは、ヒト洗浄血小板、多血小板血漿及び全血において、ADP誘発血小板凝集を強力に阻害した38),39),40)。
in vivo試験
- イヌの大腿動脈周期的血栓形成モデルにおいて、チカグレロルはin vivoでの血栓形成及びex vivoで測定したADP誘発血小板凝集を阻害した41),42)。
血小板凝集阻害作用
健康被験者
- 健康被験者を対象とした単回漸増投与試験において、日本人及び白人健康被験者各20例にチカグレロル50〜600mg又はプラセボを単回経口投与し、血小板凝集阻害(IPA〔最終凝集率を測定、以下同様〕)を日本人と白人被験者で比較した。IPAは、日本人及び白人被験者ともに、投与2時間後に50mg投与では約80%、100mg以上の投与では90%超であり、投与4時間後には100mg以上の投与で95%以上の最大値に達した3)。(承認外用量を含む)
- 健康被験者を対象とした反復投与試験において、日本人及び白人健康被験者各36例にチカグレロル100mg、チカグレロル300mg又はプラセボを1日2回反復経口投与(ただし、白人被験者の1例はチカグレロル100mgの初回投与のみで試験を中止)した。チカグレロル100mg及び300mg単回投与後、IPAが最大値に達するまでの時間の中央値は、日本人被験者で2時間(100mg及び300mg)、白人被験者で4時間(100mg)及び2時間(300mg)であった。100mg単回投与後のIPAの最大値の平均は日本人被験者で99%、白人被験者で87%、300mg単回投与後では日本人及び白人被験者ともにほぼ100%に達した。100mg反復投与後の定常状態におけるIPAの最大値の平均は、日本人被験者で99%、白人被験者で85%、300mg反復投与後では日本人被験者で100%、白人被験者で97%であった3)。(承認外用量)
クロピドグレル反応例及び非反応例におけるチカグレロルの血小板凝集阻害作用
- クロピドグレル反応例又は非反応例であることが事前に確認された安定期の冠動脈疾患患者98例を対象とした第II相試験で、アスピリンによる基礎療法下でチカグレロルの血小板凝集阻害作用をクロピドグレルと比較した。患者をクロピドグレル群(初回負荷用量600mg投与後75mg1日1回を2週間投与)又はチカグレロル群(初回負荷用量180mg投与後、90mg1日2回を2週間投与)に無作為割付けし、ウォッシュアウト期間なしの2期クロスオーバーのデザインとした。チカグレロルの体内動態はクロピドグレル反応例と非反応例で類似しており、チカグレロルをクロピドグレル投与中止後24時間に投与したとき、クロピドグレルの残留濃度による影響を受けなかった。クロピドグレル非反応例と反応例のいずれにおいてもチカグレロル投与によるIPAは高いことが示された(投与後4〜8時間で74〜96%)43)。
有効成分に関する理化学的知見
- 一般名:チカグレロル(Ticagrelor)(JAN)
- 化学名:(1S,2S,3R,5S)-3-(7-{[(1R,2S)-2-(3,4-Difluorophenyl)cyclopropyl]amino}-5-(propylsulfanyl)-3H-[1,2,3]triazolo[4,5-d]pyrimidin-3-yl)-5-(2-hydroxyethoxy)cyclopentane-1,2-diol
- 構造式:
- 分子式:C23H28F2N6O4S
- 分子量:522.57
- 性 状:白色〜うすい赤色の粉末である。
★リンクテーブル★
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商品名
会社名
成分
薬効分類
薬効
- 1)以下のリスク因子を1つ以上有する陳旧性心筋梗塞のうち、アテローム血栓症の発現リスクが特に高い場合
- 65歳以上、薬物療法を必要とする糖尿病、2回以上の心筋梗塞の既往、血管造影で確認された多枝病変を有する冠動脈疾患、又は末期でない慢性の腎機能障害*
- 2)経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)(ただし、アスピリンを含む抗血小板剤2剤併用療法が適切である場合で、かつ、アスピリンと併用する他の抗血小板薬の投与が困難な場合に限る)を効能・効果とする新有効成分含有医薬品