出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/09/03 02:12:30」(JST)
この項目では、マメ科の植物について説明しています。『そらまめ』をニックネームとする日本のラジオパーソナリティについては「滝良子」をご覧ください。 |
ソラマメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソラマメの花
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Vicia faba | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ソラマメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Broad bean Fava bean |
100 g (3.5 oz)あたりの栄養価 | |
---|---|
エネルギー | 1,425 kJ (341 kcal) |
炭水化物
|
58.29 g
|
糖分 | 5.7 g |
食物繊維 | 25 g |
脂肪
|
1.53 g
|
飽和脂肪酸 | 0.254 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.303 g |
多価不飽和脂肪酸 | 0.627 g |
タンパク質
|
26.12 g
|
トリプトファン | 0.247 g |
トレオニン | 0.928 g |
イソロイシン | 1.053 g |
ロイシン | 1.964 g |
リシン | 1.671 g |
メチオニン | 0.213 g |
シスチン | 0.334 g |
フェニルアラニン | 1.103 g |
チロシン | 0.827 g |
バリン | 1.161 g |
アルギニン | 2.411 g |
ヒスチジン | 0.664 g |
アラニン | 1.07 g |
アスパラギン酸 | 2.916 g |
グルタミン酸 | 4.437 g |
グリシン | 1.095 g |
プロリン | 1.099 g |
セリン | 1.195 g |
ビタミン | |
ビタミンA相当量
β-カロテン
ルテインと
ゼアキサンチン |
(0%)
3 μg (0%)
32 μg0 μg
|
チアミン(B1) |
(48%)
0.555 mg |
リボフラビン(B2) |
(28%)
0.333 mg |
ナイアシン(B3) |
(19%)
2.832 mg |
パントテン酸(B5)
|
(20%)
0.976 mg |
ビタミンB6 |
(28%)
0.366 mg |
葉酸(B9) |
(106%)
423 μg |
ビタミンB12 |
(0%)
0 μg |
コリン |
(20%)
95.8 mg |
ビタミンC |
(2%)
1.4 mg |
ビタミンD |
(0%)
0 IU |
ビタミンE |
(0%)
0.05 mg |
ビタミンK |
(9%)
9 μg |
ミネラル | |
カルシウム |
(10%)
103 mg |
鉄分 |
(52%)
6.7 mg |
マグネシウム |
(54%)
192 mg |
マンガン |
(77%)
1.626 mg |
セレン |
(12%)
8.2 μg |
リン |
(60%)
421 mg |
カリウム |
(23%)
1062 mg |
ナトリウム (塩分の可能性あり) |
(1%)
13 mg |
亜鉛 |
(33%)
3.14 mg |
他の成分 | |
水分 | 10.98 g |
成分名「塩分」を「ナトリウム」に修正したことに伴い、各記事のナトリウム量を確認中ですが、当記事のナトリウム量は未確認です。(詳細) |
|
|
|
%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
ソラマメ(蚕豆、空豆、英: Broad bean または Fava bean、学名 Vicia faba)は、マメ科の一年草または越年草。別名、ノラマメ(野良豆)、ナツマメ(夏豆)、テンマメ(天豆)、シガツマメ(四月豆)。
地中海、西南アジアが原産地と推測される。また、大粒種はアルジェリア周辺、小粒種はカスピ海南岸が原産地であるとする二源説もある。イスラエルの新石器時代の遺跡からも出土している。インゲンマメが普及する以前はソラマメは古代エジプトやギリシア、ローマにおいて食されていた。紀元前3000年以降中国に伝播、日本へは8世紀ごろ渡来したといわれている。インド僧・菩提仙那が渡日し、行基に贈ったのが始まりともいう。 古くから世界各地で栽培され、食用にされている。現在は南米、北米、ウガンダ、スーダンなどで栽培されている他、中華人民共和国河北省張家口で最高級品が栽培されている。
高さ50cmほど。秋に播種する。花期は3−4月で直径3cmほどで薄い紫の花弁に黒色の斑紋のある白い花を咲かせる。収穫は5月頃から。長さ10−30cmほどのサヤには3−4個の種が含まれている。
和名の由来は、豆果(さや)が空に向かってつくため「空豆」、または蚕を飼う初夏に食べ、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字があてられた。酒処では「天豆」と表示している場合も多い。
塩ゆでするか、さやごと焼いて、中のマメをそのまま食べる。揚げて塩をふったものは「いかり豆」と呼ばれる。また、煮物や炒め物、スープなどに広く用いられ、アジアでは豆板醤の原料として利用される。ヒヨコマメと共に、中東のファラフェルの材料になる。中国ではもやしを生で食する。
人体において、酸化還元酵素のグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼに欠陥があると、ソラマメを食べて溶血性貧血を起こし死に至ることがあり、これをソラマメ中毒と言う。
大豆アレルギーを回避するための代用食品の原料にも用いられる。
花弁の黒点が死を連想させたため、古代ギリシャ人はソラマメを葬儀に用い、不吉として嫌われることもあった。古代ギリシアの数学者・哲学者で「ピタゴラスの定理(三平方の定理)」などで有名なピュタゴラスは、ソラマメの中空の茎が冥界(ハーデース)と地上を結んでおり、豆には死者の魂が入っているかも知れないと考えた。現代ギリシアでは "fava" はソラマメでなくエンドウマメを意味する。古代ローマ人もソラマメを葬儀に用いたが、食べることは厭わず、葬儀の際の食事に供することもした。イタリアでは、現在にいたるまで「甘いそら豆」 (fave dolci) や「死者のそら豆」 (fave dei morte) という、細かく刻んだアーモンド、卵白、砂糖で作ったソラマメ形の菓子を死者の日 (I Morti) に作って食べる習慣がある。
ソラマメ中毒が報告されている。詳しくは当該項目参照。
ソラマメの豆果
豆果の中のソラマメ
播種用に完熟させ乾燥したソラマメの種子
茹でたソラマメ
いかり豆
ペコリーノとファーベ
ウィキメディア・コモンズには、ソラマメに関連するカテゴリがあります。 |
ウィキスピーシーズにソラマメに関する情報があります。 |
リンク元 | 「fava bean」「Vicia faba」「カラスノエンドウ」 |
拡張検索 | 「ソラマメ属」「ソラマメ症」「ソラマメ中毒」 |
関連記事 | 「ラマ」 |
.