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- クベース
参考
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2018/01/28 07:17:43」(JST)
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「コット」のその他の用法については「コット (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
コット(仏: cotte)は、男性は12世紀の末(女性は13世紀に入ってから)14世紀半ばまで、西欧の男女に着られた丈長のチュニック型衣服のこと。
シェーンズ(シュミーズ)とブレー(ホーズとも。白麻のズボンのこと。男性のみ)の上に重ねて着る緩やかな長袖のチュニックで、男性は長くても踝丈、女性は床に引きずる程度の長さであった。
最大の特徴は腕にぴったりとした狭い袖で、脱ぎ着するたびに肘から先の部分に当たる袖を糸で縫っていた様子が、14世紀末の『薔薇物語』などにも描写されている。
14世紀に入って、イタリアから導入された「大胆なコット」を意味するコタルディという変種も登場するが、形状が大きく異なるため詳細は当該項目で説明する。
概要
元々はコット・ダルムという鎧の上に羽織る衣服が起源で、同じ丈長のチュニックである前時代のブリオーに比べて幾分簡便な印象である。
絵画などでは、上半身に比べて裾が広がっており、裾部に三角形のマチを入れる工夫がなされていたと考えられている。
外出時は上にシュールコー(サーコート)という上着を着るが、家の中ではコットのみで過ごし、昼ごろまで袖も縫わずにいることも多かった。他人と面会するときはエチケットとして袖を縫ったが、ごく親しい間柄では袖を縫わないで会うこともあった。
基本的に緩やかな仕立てだが、14世紀末にイタリアの詩人ペトラルカが弟へ送った書簡の中で、自分の苦悩をコットを紐で締め上げるような苦痛と表現しており、脇部分に紐を付けてウエストを強調するタイプもあった可能性がある。コタルディなどの登場でわかる通り、イタリアの好みは比較的タイトで丈の短い軽快な仕立てであった。
装飾など
当時コットの袖は本体とは別付けとなっていた。庶民の女性は日曜日や祝祭日の御洒落として付け袖を付けたが、貴婦人たちは好きなだけふんだんに刺繍を凝らした豪華な袖を身に付けた。袖と言っても純然たる装飾品でリボンなどで取り付けていたらしく、ルネ・ダンジューの妻イザベル・ド・ロレーヌは、宗教劇の観劇中に本人さえ気づかないまま袖の片方を盗まれている。女性のシュミーズの袖は、彼女に愛情と忠誠を捧げる騎士に貸し与えられて馬上槍試合で身につけられた。馬上試合から帰還した騎士は借り受けた袖を恭しく差しだし、貴婦人はその袖を再び身に付けた。激しい戦いによって切り裂かれて時には血の滲んだ袖を身につけることは、袖の持ち主である貴婦人が騎士からひたむきな愛情と献身を得ている証でもあった。
衣服の装飾としては、捺染と刺繍が盛んに行われた。神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世の妻クニグンデは白地に赤の散らし模様の服を着ており、オットー3世は「ヨハネ黙示録」の刺繍があるマントを所持していた。ハンガリー王イシュトヴァーン1世は妻のギーゼラが刺繍したマントを身に着けていた。
衣服の生地としては、ウールが中心的で、主にイングランドが高級品、フリースラント地方が一般向けの品の生産拠点であった。絹製品は非常に人気があり、絹の製法がいち早く持ち込まれたシチリア、工業生産を開始したヴェネツィアなどに続いて、14世紀の初めごろにはチューリッヒなどでも生産が始まっていた。ビロードはルッカの名産でヴェネツィアではウールの模造ビロードが生産されていた。ツィンデルと呼ばれた薄いタフタの一種、プフェラーという金襴緞子も出回っている。そのほかに、12世紀ごろから工業的生産が始まっているリンネル、オリエントから渡来して間もない木綿、両者を混織したフスティアン織などもある。
参考文献
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2015年6月) |
- 丹野郁 編『西洋服飾史 増訂版』東京堂出版 ISBN 4-490-20367-5
- 千村典生『ファッションの歴史』鎌倉書房 ISBN 4-308-00547-7
- 深井晃子監修『カラー版世界服飾史』美術出版社 ISBN 4-568-40042-2
- 平井紀子『装いのアーカイブス』日外選書 ISBN 978-4-8169-2103-2
- ジョン・ピーコック『西洋コスチューム大全』ISBN 978-4-7661-0802-6
- オーギュスト・ラシネ『服装史 中世編Ⅰ』マール社 ISBN 4-8373-0719-1
- マックス・フォン・ベーン『モードの生活文化史』河出書房新社 ISBN 4-309-22175-0
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分の名称
含量
添加物
- 白色ワセリン、セタノール、マクロゴール、ステアリン酸グリセリン、ラウロマクロゴール、ポリオキシエチレンセチルエーテル、メチルパラベン、ブチルパラベン、クエン酸水和物
禁忌
- 細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある。]
- 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。]
効能または効果
- 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、虫さされ、乾癬、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、光沢苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、ジベルバラ色粃糠疹、紅斑症(多形滲出性紅斑、結節性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)、紅皮症(悪性リンパ腫による紅皮症を含む)、慢性円板状エリテマトーデス、薬疹・中毒疹、円形脱毛症(悪性を含む)、熱傷(瘢痕、ケロイドを含む)、凍瘡、天疱瘡群、ジューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡を含む)、痔核、鼓室形成手術・内耳開窓術・中耳根治手術の術創
- 通常、1日1〜数回、適量を患部に塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
重大な副作用
眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障(いずれも頻度不明)
- 眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので注意すること。
大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後嚢白内障等があらわれることがある。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ベタメタゾン吉草酸エステル(Betamethasone Valerate)
化学名
- 9-Fluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 17-pentanoate
分子式
分子量
融点
性状
- 白色の結晶性の粉末で、においはない。
クロロホルムに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- コット
参考
- http://kango.919.co.jp/word/%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%83%BB%E8%A8%AD%E5%82%99/%E3%82%AF%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9
[★]
- 英
- Wiskott-Aldrich syndrome protein
- 関
- ウィスコット・オールドリッチ症候群タンパク質、Wiskott-Aldrich症候群タンパク質
[★]
- 英
- aliquot
- 関
- 一定分量、分割量、アリコート