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- gemtuzumab ozogamicin
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- ゲムツズマブオゾガミシン、ゲムツズマブオゾガマイシン
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Japanese Journal
- ゲムツズマブオゾガマイシン(遺伝子組換え)の安全対策について (医薬品・医療機器等安全性情報(No.277))
- 急性骨髄性白血病(AML)に対するゲムツズマブ・オゾガマイシンの適正な使用と今後の展望 (特集 注目される造血器腫瘍に対する新規薬剤の現状と展望)
- 急性骨髄性白血病と抗体医薬 (特集:造血器腫瘍に対する最新治療)
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- Gemtuzumab Ozogamicin [ゲムツズマブ・オゾガマイシン] (Mylotarg[マイロターグ]) 原文 2007/1/25 掲載 2010/07/16 更新 このページは、ゲムツズマブの簡単な解説と、本治療薬の用法、関連ニュース、研究結果および現在進行中 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 抗悪性腫瘍剤
- 抗腫瘍性抗生物質結合抗CD33モノクローナル抗体
販売名
マイロターグ点滴静注用5mg
組成
1バイアル中:
有効成分
- ゲムツズマブオゾガマイシン(遺伝子組換え) 5mg
添加物
- 精製白糖 77.8mg
デキストラン40 45.5mg
塩化ナトリウム 29.2mg
リン酸二水素ナトリウム一水和物 0.5mg
無水リン酸一水素ナトリウム 3.0mg
禁忌
効能または効果
- 本剤の使用にあたっては本剤の使用の必要性を慎重に検討すること。また、本剤の使用は他の再寛解導入療法の適応がない以下のいずれかの患者を対象とすること。
- 再寛解導入療法(シタラビン大量療法等)に不応あるいは抵抗性があると予測される難治性の患者
- 高齢者(60歳以上の初回再発患者)
- 再発を2回以上繰り返す患者
- 同種造血幹細胞移植後の再発患者[「警告」の項参照]
- 急性前骨髄球性白血病患者で、再寛解導入療法(トレチノイン療法等)に不応あるいは抵抗性があると予測される患者
- 下記の患者群に対して、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
- 骨髄異形成症候群から進行した急性骨髄性白血病患者(使用経験が少ない)
骨髄異形成症候群に本剤を用いた海外の臨床試験において、本剤の有効性が示されず、かつ、致死的な転帰に至る重篤な副作用の発現等の安全性上に極めて重大な懸念があることが示されている。
- 抗悪性腫瘍剤に関連して発症した二次性の急性骨髄性白血病患者(使用経験がない)
- 60歳以上の高齢者において、第2再発以降の患者での再寛解導入療法
- 本剤を投与した後の再発患者
- 本剤の使用にあたっては、フローサイトメトリー検査により患者の白血病細胞がCD33陽性であることを確認すること。
- 通常成人には、ゲムツズマブオゾガマイシン1回量9mg/m2(たん白質量として表記)を2時間かけて点滴静脈内投与する。投与回数は、少なくとも14日間の投与間隔をおいて、2回とする。
- 本剤投与時にあらわれることがあるinfusion reaction(発熱、悪寒、呼吸困難等)を軽減させるために、本剤投与の1時間前に抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン等)及び解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン等)の前投与を行い、その後も必要に応じ解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン等)の追加投与を考慮する。さらに、本剤投与前に副腎皮質ホルモン剤(メチルプレドニゾロン等)を投与するとinfusion reactionが軽減されることがある。本剤投与中及び投与終了後4時間はバイタルサインをモニターすること。その後も必要に応じ、患者の状態を十分に観察し、適切な処置を行うこと。なお、本剤は前投与を実施しない場合の安全性は確立していない。
- 高尿酸血症を予防するため、必ず適切な処置(水分補給又はアロプリノール投与等)を行うこと。
- 本剤の投与にあたっては、孔径1.2μm以下の蛋白結合性の低いメンブランフィルター(ポリエーテルスルフォン製等)を用いたインラインフィルターを通し末梢静脈又は中心静脈ラインを使用すること。同一の点滴ラインで他の薬剤を使用しないこと。
- 本剤は末梢静脈又は中心静脈より2時間かけて点滴投与し、静脈内への急速投与は行わないこと。
- 本剤は3回以上投与した場合の有効性・安全性は確立していない。
(注射液の調製法)
- 遮光下で1バイアルに日局注射用水5mLを加え、泡立てないように静かに回転させながら溶解し、1mg/mLとした後、必要量を日局生理食塩液100mLで希釈して点滴静脈内投与する。
慎重投与
- 肝障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。なお、総ビリルビンが2mg/dLを超す患者を対象とする試験は実施されていない。(「警告」の項参照)]
- 腎障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。なお、腎障害患者を対象とする試験は実施されていない。]
- 感染症を合併している患者[骨髄抑制により感染症が増悪することがある。(「重要な基本的注意」の項参照)]
- 肺疾患のある患者[肺障害が増悪することがある。(「重要な基本的注意」の項参照)]
重大な副作用
infusion reaction(47.9%)
- 悪寒、発熱、悪心、嘔吐、頭痛、低血圧、高血圧、低酸素症、呼吸困難、高血糖及び重症肺障害等があらわれることがある。[「警告」の項参照]
バイタルサインのモニタリングや自他覚症状の観察など、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行い、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
重篤な過敏症(0.5%)
- 重篤な過敏症(アナフィラキシーショックを含む)があらわれることがあるので、バイタルサインのモニタリングや自他覚症状の観察など、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行い、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
血液障害(骨髄抑制等)(67.8%)
- 汎血球減少、白血球減少、好中球減少(発熱性好中球減少症を含む)、リンパ球減少、無顆粒球症、血小板減少、貧血等があらわれることがあるので、頻回に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。[「警告」の項参照]
感染症(35.7%)
- 日和見感染症、敗血症(敗血症性ショックを含む)、肺炎、口内炎(カンジダ性口内炎を含む)及び単純ヘルペス感染等の感染症があらわれることがあるので、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
出血(17.0%)
- 脳出血、頭蓋内出血、肺出血、消化管出血、眼出血(強膜、結膜、網膜)、血尿及び鼻出血があらわれることがあるので、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
播種性血管内凝固症候群(DIC)(7.4%)
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
口内炎(3.0%)
- 重篤な口内炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝障害(43.0%)
- 静脈閉塞性肝疾患(VOD)、黄疸、肝脾腫大、高ビリルビン血症、肝機能検査値異常(AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、AL-P上昇等)、腹水があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腎障害(4.4%)
- 腎障害、腎機能検査値異常(クレアチニン上昇、BUN増加等)があらわれることがあるので、定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腫瘍崩壊症候群(TLS)(2.1%)
- 腫瘍崩壊症候群(TLS)があらわれることがあるので、血清中電解質濃度測定及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行い、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。なお、TLSに続発して腎不全が発現することが報告されている。
肺障害、間質性肺炎(4.5%)
- 呼吸困難、肺浸潤、胸水、非心原性肺水腫、呼吸不全、低酸素症、急性呼吸窮迫症候群及び間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗腫瘍作用
in vitro試験4、5)
- CD33陽性のヒト急性前骨髄球性白血病HL-60細胞に対して、殺細胞活性が認められている。また、CD33を発現しているその他のヒト白血病細胞であるNOMO-1、NB4、NKM-1細胞に対しても殺細胞活性が認められている。
in vivo試験
- HL-60細胞をヌードマウスに皮下移植した異種移植モデルにおいて静脈内投与により抗腫瘍効果を示した。
作用機序
- 本剤はヒト化抗CD33抗体hP67.6と抗腫瘍性抗生物質であるカリケアマイシンの誘導体を結合した抗悪性腫瘍薬で、CD33抗原を発現した白血病細胞に結合し細胞内に取り込まれた後に、遊離したカリケアマイシン誘導体が殺細胞活性を発揮して抗腫瘍作用を示す。
なお、CD33抗原を発現していないラット及びカニクイザルを用いた反復投与毒性試験において、ゲムツズマブオゾガマイシンの非特異的な取り込みによるカリケアマイシン誘導体の細胞毒性に由来するものと考えられる毒性が報告されている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ゲムツズマブオゾガマイシン(遺伝子組換え)
Gemtuzumab Ozogamicin(Genetical Recombination)
化学名
- Immunoglobulin G4(human-mouse monoclonal hP67.6 γ4-chain anti-human antigen CD33), disulfide with human-mouse monoclonal hP67.6κ-chain, dimer, conjugate with methyl(1R,4Z,8S,13E)-13-[2-[[2-[[[p-(3-carbamoylpropoxy)-α-methylbenzylidene]hydrazino]carbonyl]-1,1-dimethylethyl]dithio]ethylidene]-8-[[4,6-dideoxy-4-[[[2,6-dideoxy-4-S-[4-[(6-deoxy-3-O-methyl-α-L-mannopyranosyl)oxy]-3-iodo-5,6-dimethoxy-o-toluoyl]-4-thio-β-D-ribo-hexopyranosyl]oxy]amino]-2-O-[2,4-dideoxy-4-(N-ethylacetamido)-3-O-methyl-α-L-threo-pentopyranosyl]-β-D-glucopyranosyl]oxy]-1-hydroxy-11-oxobicyclo[7.3.1]trideca-4,9-diene-2,6-diyne-10-carbamate
本質
- ヒト免疫グロブリンG4の不変領域(κ鎖及びγ4鎖)及び可変領域フレーム配列並びにマウス抗CD33モノクローナル抗体の相補性決定領域からなるヒト化マウス抗CD33モノクローナル抗体に由来するcDNAの発現によりマウス骨髄腫細胞(NS0細胞)で産生される1,322個のアミノ酸残基からなる糖タンパク質(分子量:約150,000)とMicromonospora echinospora ssp. Calichensis菌から単離された細胞傷害性抗腫瘍抗生物質カリケアマイシンとの抱合体(分子量:約153,000)
★リンクテーブル★
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