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- Chenopodium ambrosioides
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/05 18:03:13」(JST)
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アリタソウ |
Dysphania ambrosioides
|
分類(APG III) |
界 |
: |
植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 Angiosperms |
階級なし |
: |
真正双子葉類 Eudicots |
階級なし |
: |
コア真正双子葉類 Core eudicots |
目 |
: |
ナデシコ目 Caryophyllales |
科 |
: |
ヒユ科 Amaranthaceae |
亜科 |
: |
Chenopodioideae |
連 |
: |
Chenopodieae |
属 |
: |
アカザ属 Chenopodium |
種 |
: |
アリタソウ C. ambrosioides |
|
学名 |
Chenopodium ambrosioides
L.[1] |
シノニム |
Chenopodium ambrosioides
L.
var. pubescens
(Makino) Makino
Dysphania ambrosioides
(L.)
Mosyakin et Clemants
Ambrina ambrosioides
(L.) Spach
Ambrina ambrosioides
(L.) Spach
var. pubescens
(Makino)
|
和名 |
アリタソウ(有田草)、ケアリタソウ(毛有田草) |
英名 |
Mexican tea, Epazote, Wormseed, Jesuit's Tea |
亜種 |
- アメリカアリタソウ
C. a. var. anthelminticum[1]
|
アリタソウ(有田草、学名: Chenopodium ambrosioides または Dysphania ambrosioides)は、アカザ科(APG植物分類体系ではヒユ科)アカザ属またはアリタソウ属の一年草。
和名は、駆虫薬として佐賀県有田町で栽培していたことに由来する。エパソーテ(スペイン語: epazote)とも言い、ナワトル語の「エパートリ」(epatli, 「スカンク」)と「ソートリ」(zotli, 「ハーブ」)に由来する。英語ではメキシカン・ティー (Mexican tea) とも呼ばれる。
目次
- 1 特徴
- 2 近縁種
- 3 分布・生育地
- 4 利用
- 5 脚注
- 6 参考文献
- 7 関連項目
- 8 外部リンク
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特徴 [編集]
一年から数年で枯死する。1.2mほどまで生長し、不規則に枝を広げ、長楕円形の皮針形葉をつける。葉は12cmほどにもなる。茎の先端の円錐花序に緑色の小さな花をつける。
毛があるものを、ケアリタソウ(毛有田草、学名: C. a. var. pubescens)と呼んで区別する。
近縁種 [編集]
- ゴウシュウアリタソウ Chenopodium pumilio R.Br.
- キクバノアリタソウ Chenopodium schraderianum Roem. et Schult.
分布・生育地 [編集]
中南米、メキシコ南部原産。原産地だけでなく、ヨーロッパやアメリカの温暖な亜熱帯や日本を含むアジアでも生長し、侵入雑草となることもある。
日本では、家畜が食べると有害なために嫌われている。
利用 [編集]
調理 [編集]
エパソーテは独特の刺激臭を持ち、葉物野菜やハーブとして用いられる。生の状態では樹脂性の薬効のある辛味を持つ。味はアニス、フェンネル、タラゴンに似ているが、より風味が強い。柑橘類、石油、ミントを連想させるようなピリッとした独特の香りを持つ。
伝統的にメキシコ料理では、豆(フリホレス)の香り付けや整腸に利用されていた。特に黒いんげん豆を煮るときには欠かせない。この他ケサディージャやスープ、モーレ・デ・オーヤ(mole de olla、肉と野菜を煮込んで唐辛子で風味をつけたスープ)、タマーレス・デ・ケソ・イ・ラハ(tamales de queso y raja、火であぶって皮をむき、細く裂いたポブラーノ唐辛子とチーズを詰めたタマーレス)、チラキレス、卵やジャガイモのエンチラーダ、スイートコーンの料理などに特によく用いられる。一度その味を覚えると、何にでも使えるハーブである。
薬用 [編集]
エパソーテは豆を食べることによって起こる腹部膨満や無月経に効果があるとされている[2]。そのほか、月経困難症、マラリア、コレラ、ヒステリー、痰、カタル、気管支喘息への効果も指摘されている[3]。
鎮痙剤や虫下しもエパソーテから作られる。また、最初の中絶薬もエパソーテの研究から生まれている。
エパソーテのエッセンシャルオイルは70%未満のアスカリドールからなり、そのほかリモネン、シメンなどモノテルペンとその由来成分が含まれる。アスカリドールはハーブの成分としては珍しい。アスカリドールは中毒性がある。また刺激臭を持ち、単体ではどちらかというと不快なにおいである。また衝撃に敏感な爆発物でもある。メキシコ産のエパソーテの方が、アジアやヨーロッパで見られるものよりもアスカリドール濃度は低いといわれる。
脚注 [編集]
- ^ a b 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2012年2月13日閲覧。
- ^ Duke, James A. (1997). The Green Pharmacy. Rodale: Emmaus, pp. 51–53. ISBN 0875963161.
- ^ Duke, James A. (1997). The Green Pharmacy. Rodale: Emmaus, pp. 855–856. ISBN 0875963161.
参考文献 [編集]
- Kennedy, Diana (2000) (英語). The Essential Cuisines of Mexico. New York: Clarkson Potter. ISBN 0609603558.
- 平野隆久写真 『野に咲く花』 林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、358頁。ISBN 4-635-07001-8。
- 『写真で見る外来雑草』 畜産技術協会、1995年、3頁。ISBN 4-88137-056-1。
- 岩瀬徹 『形とくらしの雑草図鑑 : 見分ける、身近な280種』 全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2007年、31頁。ISBN 978-4-88137-135-0。
- 岩瀬徹・川名興・飯島和子 『校庭の雑草』 全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2009年、4版、59頁。ISBN 978-4-88137-146-6。
- 亀田龍吉・有沢重雄 『花と葉で見わける野草』 近田文弘監修、小学館、2010年、180頁。ISBN 978-4-09-208303-5。
関連項目 [編集]
|
ウィキスピーシーズにアリタソウに関する情報があります。 |
|
ウィキメディア・コモンズには、アリタソウに関連するカテゴリがあります。 |
外部リンク [編集]
- “Chenopodium ambrosioides L.”. ITIS. 2012年2月13日閲覧。 (英語)
- Dysphania ambrosioides - National Center for Biotechnology Information (NCBI) (英語)
- Chenopodium ambrosioides - Encyclopedia of Life (英語)
- 波田善夫. “ケアリタソウ Ambrina ambrosioides var. pubescens”. 植物雑学事典. 岡山理科大学総合情報学部. 2012年2月13日閲覧。
- いがりまさし. “ケアリタソウ”. 植物図鑑・撮れたてドットコム. 2012年2月13日閲覧。
- “アリタソウ(荊芥)”. 大植物図鑑. 長野電波技術研究所. 2012年2月13日閲覧。
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- 花粉症に関する研究(II) : 相模原市における空中花粉の調査成績(続)
- 降矢 和夫
- アレルギー 19(12), 905-917, 933, 1970-12-30
- … 期を示している.41年以後秋のイネ科花粉数は減っているが, 春には幾分増している.5)イネ科以外の草本ではヨモギ, ブタクサ属, カナムグラ, ムカシヨモギ属の花粉数が多い.そのほかではスイバ, シロザ, ケアリタソウ, ヒユ科, タケニグサ, オオバコなどがめだつている.6)スギ, コナラ属, マツ属の年度による花粉数の変動は少ないが, ヒノキ属, ケヤキの花粉数は著しく変動している.7)マツ属, コナラ属, ケヤキなど4〜5月 …
- NAID 110002408390
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- ケアリタソウ Ambrina ambrosioides var. pubescens (アカザ科 アリタソウ属) ケアリタソウはメキシコ原産の帰化植物。道ばたや荒れ地、砂礫質の河原などに生育する。茎は枝分かれして立ち上がって1m程になり、1本でも群落を ...
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