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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/09 16:25:41」(JST)
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ヤハズエンドウ |
ヤハズエンドウの花
|
分類(APG III) |
界 |
: |
植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 angiosperms |
階級なし |
: |
真正双子葉類 eudicots |
階級なし |
: |
コア真正双子葉類 core eudicots |
階級なし |
: |
バラ類 rosids |
階級なし |
: |
マメ類 fabids |
目 |
: |
マメ目 Fabales |
科 |
: |
マメ科 Fabaceae |
亜科 |
: |
マメ亜科 Faboideae |
属 |
: |
ソラマメ属 Vicia |
種 |
: |
オオヤハズエンドウ V. sativa |
亜種 |
: |
ヤハズエンドウ
V. s. subsp. nigra |
|
学名 |
Vicia sativa L.
subsp. nigra (L.) Ehrh. [1] |
シノニム |
- V. segetalis [1]
- V. angustifolia [1]
- V. a. var. segetalis [1]
- V. sativa var. angustifolia [1]
- V. s. var. nigra [1]
- V. s. subsp. angustifolia var. segetalis [1]
|
和名 |
ヤハズエンドウ |
英名 |
Narrow-leaved Vetch |
ヤハズエンドウ(矢筈豌豆、Vicia sativa subsp. nigra[1])は、マメ科ソラマメ属の越年草。ヤハズエンドウが植物学的局面では標準的に用いられる和名だが、カラスノエンドウ(烏野豌豆)という名が一般には定着している(「野豌豆」は中国での名称)。
目次
- 1 特徴
- 2 近縁種
- 3 ギャラリー
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
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特徴[編集]
本州から四国・九州・沖縄の路傍や堤防などのいたるところにごく普通に生育している。秋に発芽し、春になると高さ60 - 150cmに達する。茎には巻きひげがあり、近くのものに絡みつくこともあるが大体は直立する。茎は全体に毛があり四角柱状。花期は3 - 6月でエンドウに似た小型の紅紫色の花を付ける。豆果は熟すると黒くなって晴天の日に裂け、種子を激しく弾き飛ばす。
原産地はオリエントから地中海にかけての地方であり、この地方での古代の麦作農耕の開始期にはエンドウなどと同様に栽培されて作物として利用された証拠が考古学的資料によって得られているが、その後栽培植物としての利用はほぼ断絶して今日では雑草とみなされている。そのため、若芽や若い豆果を食用にすることができるし、熟した豆も炒って食用にできる。
また、未熟な果実の両端を切り落し、草笛にすることができる。
一見するとソラマメの仲間とは思えないが、よく見ると、茎が角ばっていることと、豆のへそが長いというソラマメ属の特徴を満たしている。
史記で伯夷・叔齋が山で餓死する前に食べていた「薇」(び)は、野豌豆の類ともいい、またワラビやゼンマイのことともいう。
近縁種[編集]
近縁の仲間には、スズメノエンドウ (Vicia hirsuta)、カスマグサ (V. tetrasperma) などがある。この3種は、いずれも路傍に咲くごく普通な雑草であり、生育の季節も共通するため、往々にして混生する。これら3種は似ているが、カラスノエンドウは大きくて少数の花をつけ、スズメノエンドウはごく小さな花を房状に多数つける。カスマグサは小型の花を少数つける。ヤハズエンドウは托葉(葉の付け根の付属物)に暗紅色の花外蜜腺があり、他2種にはない。カスマグサの「カスマ」とは、「カラス」と「スズメ」の間(マ)の意である。
また、欧米には近縁種でより大型のオオヤハズエンドウ (V. sativa) があり、牧草として利用されている。この種は近年日本にも帰化していることが分かっている。
ギャラリー[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c d e f g h 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年4月25日閲覧。
参考文献[編集]
- 平野隆久写真 『野に咲く花』 林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、280頁。ISBN 4-635-07001-8。
- 岩瀬徹 『形とくらしの雑草図鑑 : 見分ける、身近な280種』 全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2007年、56頁。ISBN 978-4-88137-135-0。
- 岩瀬徹ほか 『校庭の雑草』 全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2009年、4版、71頁。ISBN 978-4-88137-146-6。
- 亀田龍吉・有沢重雄 『花と葉で見わける野草』 近田文弘監修、小学館、2010年、134頁。ISBN 978-4-09-208303-5。
関連項目[編集]
|
ウィキスピーシーズにVicia sativaに関する情報があります。 |
|
ウィキメディア・コモンズには、Vicia sativa ssp. nigraに関連するカテゴリがあります。 |
- 雑草
- 水田雑草
- つる植物
- 緑肥
- ソラマメ
- スズメノエンドウ
- カスマグサ
外部リンク[編集]
- “Vicia sativa ssp. nigra (L.) Ehrh.”. ITIS. 2011年4月25日閲覧。 (英語)
- Vicia sativa subsp. nigra (L.) Ehrh. - Encyclopedia of Life (英語)
- “Vicia sativa subsp. nigra” (英語). Taxonomy Browser. National Center for Biotechnology Information. 2011年4月25日閲覧。
- 波田善夫. “ヤハズエンドウ”. 植物雑学事典. 岡山理科大学. 2011年4月25日閲覧。
- いがりまさし. “カラスノエンドウ”. 植物図鑑・撮れたてドットコム. 2011年4月25日閲覧。
Related Links
- カスマグサは小型の花を少数つける。ヤハズエンドウは托葉(葉の付け根の付属物)に 暗紅色の花外蜜腺があり、他2種にはない。カスマグサの「カスマ」とは、「カラス」と「 スズメ」の間(マ)の意である。 また、欧米には近縁種でより大型のオオヤハズエンドウ ( V.
- オオヤハズエンドウ. 科名・属名; : マメ科 ソラマメ属; 特徴; : 長さ30~150cmのつる 性の1年草。帰化。 葉は奇数羽状複葉で、4~8対の小葉からなる。小葉は狭倒卵形~ 長楕円形で、長さ2~3.5cm、幅0.4~2.5cm。 花は紅紫色で、長さ1.8~3cm。
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★リンクテーブル★
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オオカラスノエンドウ、オオヤハズエンドウ
[★]
- ラ
- Vicia sativa
- 関
- オオヤハズエンドウ
[★]
- 英
- garden pea、Pisum sativum、(属)Pisum
- 関
- エンドウマメ、エンドウ属、ピスム属、Pisum属