- 英
- then、thence
- 関
- 以来、その時
WordNet
- in that case or as a consequence; "if he didnt take it, then who did?"; "keep it then if you want to"; "the case, then, is closed"; "youve made up your mind then?"; "then youll be rich"
- that time; that moment; "we will arrive before then"; "we were friends from then on"
- subsequently or soon afterward (often used as sentence connectors); "then he left"; "go left first, then right"; "first came lightning, then thunder"; "we watched the late movie and then went to bed"; "and so home and to bed" (同)so, and so, and then
- at a specific prior time; "the then president"
- at that time; "I was young then"; "prices were lower back then"; "science as it was then taught"
- from that circumstance or source; "atomic formulas and all compounds thence constructible"- W.V.Quine; "a natural conclusion follows thence"; "public interest and a policy deriving therefrom"; "typhus fever results therefrom" (同)therefrom, thereof
- from that place or from there; "proceeded thence directly to college"; "flew to Helsinki and thence to Moscow"; "roads that lead therefrom" (同)therefrom
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- 『その時』,あの時,そのころ / (時間・場所・順番などが)『それから』,その次に,隣に,その[すぐ]後で / 『その上』,それに / 《通例文頭または文尾において》『それでは』,それなら,その結果 / 『その時の』,当時の / 『その時』
- そこから,その場所から / それゆえに,だから
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/03/04 04:15:49」(JST)
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『それから』は、夏目漱石の小説。1909年6月27日より10月4日まで、東京朝日新聞・大阪朝日新聞に連載。翌年1月に春陽堂より刊行[1]。『三四郎』(1908年)・『それから』(1909年)・『門』(1910年)によって前期三部作をなす。
定職に就かず、毎月1回、本家にもらいに行く金で裕福な生活を送る長井代助が、友人平岡常次郎の妻である三千代とともに生きる決意をするまでを描く。
作中世界は1909年であり、東京高等商業紛争、『それから』の連載に先立つ『煤煙』の連載、日糖事件などの作品外の事象への言及がある。
1985年に森田芳光監督、松田優作主演で映画化されている。
目次
- 1 あらすじ
- 2 主な登場人物
- 3 映画
- 4 注
- 5 外部リンク
あらすじ[編集]
代助の父は実業家で、時代の波にのり、成功していた。次男の代助は学生時代から裕福な生活を送り、卒業後も一戸を構えるが就職せず、実家にもらいに行く金で、社会とは距離を置く、自由気ままな生活を続ける。
対照的に、親友である平岡は卒業後、銀行に就職し、京阪の支店に勤務し、一年後に代助と平岡との共通の友人である菅沼の妹である三千代と(三千代を愛する代助が斡旋して)結婚する。生まれた子はまもなく死亡し、三千代も心臓を悪くする。三年後、平岡は、部下の公金500円ほどの使い込みの累が支店長に及ぶのを避けるために辞職させられ、放蕩し、東京に戻ってきて、代助と再会し、就職斡旋を依頼する。
代助は、生活に困窮する三千代夫妻のために金を工面してやろうと兄である誠吾に借金を申込み、しかし断られ、自分が「金に不自由しないようでいて、大いに不自由している男」(第四章)であることに気づく。
平岡は新聞社に就職する。代助は、三千代に会う機会を重ねて、自分が三千代を愛していることにあらためて気づく。(改正前民法の規定によれば、男が満30年に達しない間は、婚姻は家に在る父母の同意を得なければ成立しない。)
代助は、三千代に「ぼくの存在にはあなたが必要だ。どうしても必要だ。ぼくはそれをあなたに承知してもらいたいのです。承知してください」と愛を告白し、佐川の娘との縁談を父に断る。
卒倒した三千代は病床で、あやまらなければならないことがあるので、代助のもとに行ってくれと、平岡に言う。
代助は、平岡に三千代を譲ってくれるように言う。
平岡は、三千代・代助の関係その他を代助の父に手紙で知らせる。
代助は、父からは、もう生涯会わない、どこへ行って、何をしようと当人の勝手だ、その代り、以来子としても取り扱わない、親とも思ってくれるなと告げられ、兄からももう会わないと言われ、職業をさがして来ると言って、町に飛び出す。
主な登場人物[編集]
- 長井 代助(ながい だいすけ)
- 主人公。裕福な家の次男。東京帝国大学卒。無職のまま実家に頼って、読書や演奏会に行くなどして気ままな生活を送る。高等遊民 [2]と称される有閑知識人。数え年で30歳(第三章)。身長は「五尺何寸」(約 1.51 m あまり。第八章)。自分の肉体を自慢に思っていて、大病の経験は無い(第十一章)。口ひげを生やしている。母はすでに亡い。喫煙者。酒に強く、二日酔いにはならない(第十一章)。住まいには専用水道の設備がある(第一章)が、電話はまだない。ピアノを弾く。洋書を読む。象牙製のペーパーナイフを使う(第十章)。神経質な敏感な性格。
- 平岡 常次郎
- 長井代助とは中学校時代からの友人。銀行の京阪の支店に就職した。近眼で眼鏡を装用する。体重は15貫目(約 56.25 kg )以上か。胸毛がある。酒に強い。
- 平岡 三千代
- 平岡常次郎の妻。菅沼の妹。色白で、顔はほっそりとして、眉はくっきりとして、二重まぶたで、金歯がある。
- 菅沼
- 平岡三千代の兄。東京谷中の清水町(墨田区石原四丁目、亀沢四丁目)に住む。チフスにかかり亡くなる。
- 門野(かどの)
- 長井代助の家の書生。兄は郵便局で、弟は銀行で働き、叔父は横浜で運漕業をやっている(第一章)。琵琶歌を歌う(第十一章)。
- 長井 誠吾
- 長井代助の兄。学校卒業の後、父の会社に入り、重要な位置に就く。
- 長井 梅子
- 長井代助の兄嫁。長井誠吾の妻。独身である代助を心配して縁談などいろいろと世話を焼く。代助と気安く会話を交わす。西洋音楽が好きで、ピアノを弾く。占いに強い興味を持つ。脊(せい)はすらりとして、肌は浅黒く、眉は濃く、唇は薄い(第三章)。
- 長井 誠太郎
- 長井誠吾と梅子の長男。野球が好き。数え年で15歳。旧制中学校に進学する。
- 長井 縫子(ながい ぬいこ)
- 長井誠吾と梅子の長女。長井誠太郎より3歳年下。口癖は「よくってよ、知らないわ」。ヴァイオリンとピアノを弾く。
- 長井 得
- 長井代助の父。幼名は誠之進。明治維新のとき戦闘に参加した。公務員をやめ、実業界入りをして、財をなした。旧藩主に書いてもらった掛け軸を大切にしている。若い妾をもつ(第三章)。刻み煙草を吸う(第三章)。中国詩が好きで(第九章)、詩の会にも出席する(第五章)。
- 長井代助の姉
- 氏名不詳。夫は外交官。フランス在住。
- 長井 直記
- 長井代助の伯父。長井得の1歳違いの兄。京都で浪人に殺された。
- 佐川の娘
- 代助の縁談の相手。京都育ち。耳は小さく、眼は鳶色で大きく、丸顔。箏とピアノとヴァイオリンを習った。たいへんおとなしい。
- 寺尾
- 長井代助とは同窓の、友人。売れない文学者。ロシア文学に心酔している。
映画[編集]
それから |
And Then |
監督 |
森田芳光 |
脚本 |
筒井ともみ |
原作 |
夏目漱石 |
製作 |
黒澤満、藤崎貞利 |
出演者 |
松田優作
藤谷美和子
小林薫 |
音楽 |
梅林茂 |
撮影 |
前田米造 |
製作会社 |
東映 |
配給 |
東映 |
公開 |
1985年11月9日 |
上映時間 |
130分 |
製作国 |
日本 |
言語 |
日本語 |
テンプレートを表示 |
1985年11月9日、東映配給で全国公開された。1986年度の第31回キネマ旬報賞日本映画監督賞・ 第28回ブルーリボン賞監督賞・第10回報知映画賞監督賞・第9回日本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞、最優秀助演男優賞(小林薫)、最優秀録音賞(橋本文雄)を受賞。
スタッフ[編集]
- 監督:森田芳光
- プロデューサー:黒澤満・藤崎貞利
- 脚本:筒井ともみ
- 撮影:前田米造
- 美術:今村力
- 録音:橋本文雄
- 照明:矢部一男
- 音楽:梅林茂
- 音楽プロジューサー:石川光
- 企画:サンダンス・カンパニー
- 製作協力:セントラル・アーツ
- 製作:東映
キャスト[編集]
- 松田優作(長井代助)
- 藤谷美和子(平岡三千代)
- 小林薫(平岡常次郎)
- 笠智衆(長井得)
- 中村嘉葎雄(長井誠吾)
- 草笛光子(長井梅子)
- 風間杜夫(菅沼)*友情出演 - 三千代の亡兄だが、作中では回想シーンと、仏壇の遺影でのみ登場。
- 森尾由美(長井縫)
- 美保純(佐川の令嬢)
- 加藤和夫(佐川)
- イッセー尾形(寺尾)
- 川上麻衣子(小染)
- 羽賀健二(門野)
- 一の宮あつ子(長井家の老女中)
- 泉じゅん(常次郎の女)
- 小林トシ江(髪結いの女)
- 小林勝彦、佐原健二、水島弘、高野真二(招待客たち)
- 伊藤洋三郎(書生)
- 遠藤京子、監物房子、有栖川淑子、中原あさ子、佐藤恒治、小森勇人、竹本和正、加茂真人、高林幸兵(その他)
注[編集]
- ^ 三好行雄「それから」日本大百科全書(小学館)、Yahoo!百科事典
- ^ 漱石が「彼岸過迄」で作った用語。当時は「高等学校」「高等警察」「高等下宿」「高等娼婦」など「高等……」という使用が流行していた。
外部リンク[編集]
- それから - 夏目漱石.com
- 『それから』:新字旧仮名 - 青空文庫
- 『それから』 - 国立国会図書館
- それから - allcinema
- それから - KINENOTE
- And Then - AllMovie(英語)
- And Then - インターネット・ムービー・データベース(英語)
夏目漱石の作品 |
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中・長編小説 |
吾輩は猫である - 坊つちやん - 草枕 - 二百十日 - 野分 - 虞美人草 - 坑夫 - 三四郎 - それから - 門 - 彼岸過迄 - 行人 - こゝろ - 道草 - 明暗
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短編小説・小品 |
倫敦塔 - 幻影の盾 - 琴のそら音 - 一夜 - 薤露行 - 趣味の遺伝 - 文鳥 - 夢十夜 - 永日小品
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その他の作品 |
現代日本の開化 - 私の個人主義 - 思い出す事など- 硝子戸の中 - 満韓ところどころ- 韓満所感- 点頭録
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関連項目 |
高等遊民
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関連カテゴリ |
夏目漱石 - 小説
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森田芳光監督作品 |
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1970年代 |
ライブイン・茅ヶ崎 (1977年)
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1980年代 |
の・ようなもの (1981年) - シブがき隊ボーイズ&ガールズ (1982年) - (本)噂のストリッパー (1982年) - ピンクカット 太く愛して長く愛して (1983年) - 家族ゲーム (1983年) - メイン・テーマ (1984年) - ときめきに死す (1984年) - それから (1985年) - そろばんずく (1986年) - 悲しい色やねん (1988年) - キッチン (1989年) - 愛と平成の色男 (1989年)
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1990年代 |
おいしい結婚 (1991年) - 未来の想い出 (1992年) - (ハル) (1996年) - 失楽園 (1997年) - 39 刑法第三十九条 (1999年) - 黒い家 (1999年)
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2000年代 |
模倣犯 (2002年) - 阿修羅のごとく (2003年) - 海猫 (2004年) - 間宮兄弟 (2006年) - サウスバウンド (2007年) - 椿三十郎 (2007年) - わたし出すわ (2009年)
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2010年代 |
武士の家計簿 (2010年) - 僕達急行 A列車で行こう (2012年)
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キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・ワン |
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1920年代 |
26 足にさはつた女 / 27 忠次旅日記 信州血笑篇 / 28 浪人街 第一話 美しき獲物 / 29 首の座
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1930年代 |
30 何が彼女をさうさせたか/続大岡政談 魔像篇第一 / 31 マダムと女房 / 32 大人の見る繪本 生れてはみたけれど / 33 出来ごころ / 34 浮草物語 / 35 妻よ薔薇のやうに / 36 祇園の姉妹 / 37 限りなき前進 / 38 五人の斥候兵 / 39 土
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1940年代 |
40 小島の春 / 41 戸田家の兄妹 / 42 ハワイ・マレー沖海戦 / 43 休止 / 44 休止 / 45 休止 / 46 大曾根家の朝 / 47 安城家の舞踏会 / 48 醉いどれ天使 / 49 晩春
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1950年代 |
50 また逢う日まで / 51 麦秋 / 52 生きる / 53 にごりえ / 54 二十四の瞳 / 55 浮雲 / 56 真昼の暗黒 / 57 米 / 58 楢山節考 / 59 キクとイサム
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1960年代 |
60 おとうと / 61 不良少年 / 62 私は二歳 / 63 にっぽん昆虫記 / 64 砂の女 / 65 赤ひげ / 66 白い巨塔 / 67 上意討ち 拝領妻始末 / 68 神々の深き欲望 / 69 心中天網島
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1970年代 |
70 家族 / 71 儀式 / 72 忍ぶ川 / 73 津軽じょんがら節 / 74 サンダカン八番娼館 望郷 / 75 ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 / 76 青春の殺人者 / 77 幸福の黄色いハンカチ / 78 サード / 79 復讐するは我にあり
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1980年代 |
80 ツィゴイネルワイゼン / 81 泥の河 / 82 蒲田行進曲 / 83 家族ゲーム / 84 お葬式 / 85 それから / 86 海と毒薬 / 87 マルサの女 / 88 となりのトトロ / 89 黒い雨
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1990年代 |
90 櫻の園 / 91 息子 / 92 シコふんじゃった。 / 93 月はどっちに出ている / 94 全身小説家 / 95 午後の遺言状 / 96 Shall we ダンス? / 97 うなぎ / 98 HANA-BI / 99 あ、春
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2000年代 |
00 顔 / 01 GO / 02 たそがれ清兵衛 / 03 美しい夏キリシマ / 04 誰も知らない / 05 パッチギ! / 06 フラガール / 07 それでもボクはやってない / 08 おくりびと / 09 ディア・ドクター
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2010年代 |
10 悪人 / 11 一枚のハガキ / 12 かぞくのくに / 13 ペコロスの母に会いに行く
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日本映画ベスト・ワン | 監督賞 | 主演男優賞 | 主演女優賞| 助演男優賞 | 助演女優賞 | 新人男優賞 | 新人女優賞※1930年は現代映画/時代映画の2作品 |
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- 陳 継東
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- … つぎに、近代国家の実現に求められる自立的な個人の確立と仏教との関係、それから文明と野蛮に峻別された国際秩序に抵抗し打破するために、仏教は果たした役割、さらに、清末中国のナショナリズムの形成と仏教の関係を明らかにする。 …
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