細菌性赤痢
概念
- 汚染された飲食もつなどを介して感染し(糞口感染)、志賀毒素により消化管を障害する。
特徴
病原体
- Shigella属 ← 鞭毛を持たない
- D群赤痢菌 Shigella sonnei :日本で最多。
- A群赤痢菌 Shigella dysenteriae:もっとも重症な赤痢の原因菌
- Shigella flexneri :輸入例でみられる
潜伏期間
- 1-5日
感染経路
- 糞口感染
病態
- 菌体数10個程度で感染が成立。
- 赤痢菌は腸管上皮細胞に進入して炎症を惹起し、表層粘膜の破壊と粘膜潰瘍を起こさせる → 細胞質内に進入してアクチンの重合を利用して動き回る →腸管上皮の潰瘍を伴った急性炎症症状(粘膜下層よりも深く拡散することはごくまれ → 敗血症とならない(⇔サルモネラ属) ))
- 大腸(特にS状結腸)(ときに、回盲部末端):粘膜の出血性化膿炎、次いで潰瘍、壊死を来す
症状
- 腹痛を伴うテネスムス、膿・粘血便の排泄
- 悪寒・発熱、腹痛、テネスムス、粘血・脳性下痢便。
身体所見
- 腹部陥没、S状結腸を圧痛性索状物として触知する。
治療
- 薬物療法
- 1. ニューロキノロン系抗菌薬(1st choice)
- 2. 小児や1.禁忌例にはホスホマイシン