甲状腺中毒性ミオパチー
- 血中甲状腺ホルモン濃度の過剰状態が長期間持続すると、筋萎縮、筋力低下を主徴とするミオパシーが出現する。
- 徐々に四肢の脱力、歩行障害、起立困難をきたす
- 筋力低下は近位筋優位である。
- 呼吸筋が犯されることがある。
- 腱反射は正常~亢進する。
- 年齢は関係なく、発症するかどうかについては甲状腺機能亢進症の程度と持続する期間に依存する。
- 軽度の筋力低下は甲状腺機能亢進症の半数以上(ないし60-90%の例)
- 中年、男性に多いとされる。
- CK上昇は多くの場合正常である。
- 病態生理は明らかになっていないが、細胞代謝およびエネルギー利用の増加、異化作用およびタンパク質分解の増加、および非効率的なエネルギー利用が示唆されている。また、筋肉カルニチンの有意な減少が確認されており、原因の一つと考えられている。
- 呼吸筋や眼筋はおかされない事が多い。
- 筋萎縮はたいていの場合見られない。
- 治療は原疾患の治療である。甲状腺機能が改善してから2,3~数ヶ月で改善していく。