国際藻類・菌類・植物命名規約(こくさいそうるい・きんるい・しょくぶつめいめいきやく、英: International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants、ICN)は、国際植物学会議 (International Botanical Congress) の命名部会によって、6年ごとの会議で改正される、植物の学名を決める際の唯一の国際的な規範である。同様の任にある国際動物命名規約、国際細菌命名規約とあわせて、生物の学名の基準となっている。改正された規約はその基となった国際植物学会議の開催地の名を冠して「○○規約」と呼ばれるのが通例。現在の最新版は2011年メルボルン会議の結果を受けたメルボルン規約(2011年)である。本規約が定めるのはあくまで学名の適切な用法であり、分類学的判断には一切関与しない。
メルボルン規約の前までは、国際植物命名規約(International Code of Botanical Nomenclature, ICBN)と呼ばれていた。英語名称は大文字で書かれる部分とそうでない部分がある。小文字で書かれた「algae, fungi, and plants(藻類、菌類、および植物)」は、これらの用語が系統群の正式な名称ではないことを示しているが、これらの生物のグループは歴史的にこれらの名称で知られ、伝統的に植物学者、真菌学者、藻類学者によって研究されてきた。
目次
- 1 制定までの歴史
- 2 改訂の沿革
- 3 先取権の原則の例外措置
- 4 他の命名規約との関連
- 5 用語
- 6 参考文献
- 7 関連項目
- 8 外部リンク
制定までの歴史[編集]
今でこそほとんどの生物に用いられている学名であるが、リンネが最初にこのシステムを使ったのは植物に対してであった。そのため、学名の起点は動物より植物の方が古い。
植物においては、命名規約制定当初は一部にLinnaeus Flora Lapponicaが出版された1735年を起点にすべきだとの意見もあった。しかし現在認められているのは Linnaeus Species plantarum ed.1(リンネ『植物の種』第1版)が出版された1753年であり、これが植物の命名法の起点の最古である。ほとんどの分類群においてこの書の発行を学名の起点としており、別書が起点に設定されている場合には全てこれ以降の出版である。
命名法の国際基準化における最初の試みは、1864年の植物学会議においてアルフォンス・ド・カンドルが国際規約の草案制作を委託されたことに端を発する。彼は亡き父、オーギュスタン・ド・カンドルが1813年に記した『植物学の基本理論』 (Théorie élémentarie de la Botanique) などを参考に、その仕事を完遂する。
その成果は3年後1867年の植物学会議において「Lois de la nomenclature botanique」("Lois"、ド・カンドル規約、パリ規約などとも呼ばれる)として公布された。これは国際的な植物命名規約としては世界初のものであった。ところが、イギリス、ドイツ、アメリカなどの国はこの規約を拒否する。そのため、形だけの国際基準に終わってしまった。
実質的な国際基準としての規約が完成するのは、1905年のウィーンにおける第2回国際植物学会議を待たねばならない。この会議上で採択され翌年発行された規約が、現在のものに直接つながる「国際植物命名規約」(ただし名称はCode「規約」ではなくRule「規則」)である。本規約は1867年のド・カンドル規約を基本とするものであったが、この時にはイギリス・ドイツを初めとするほとんどの国がこれを受け入れた。一般的にはこれを以て国際命名規約の発行とみなす。
しかしながら、アメリカの学者は意見の相違からこのド・カンドル規約を基とした国際規約に反発していた。ついには1904年に採択したアメリカ植物命名規約 (American Code of Botanical Nomenclature) を独自規約とし、ニューヨーク植物園とコロンビア大学の研究者が中心となって国際植物命名規約に反旗を翻す結果となった。以後、四半世紀に渡ってこの対立構造は続くこととなる。このアメリカの離反が解消されたのは、1930年のケンブリッジにおける第5回国際植物学会議においてであった。ここまでにおけるアメリカ植物命名規約の国際植物命名規約に対する差異の主な例は以下のようになる。
- 保存名もしくはそれに相当するものの規定がない。
- 記載にラテン語が必須でない。
- たった一つの模式標本によってタクソンを決定する。
この会議において、国際植物学会議はアメリカ派の主張を盛り込んだ改正を行った。すなわち、例での3番目の点である、「模式標本は単一の標本でなければならない」というドクトリンが国際植物命名規約に加えられたのである。逆に言えば、それまでの国際植物命名規約は複数の標本を模式標本として認めており、むしろ現在の常識に反していたことになる。同時期にすでに模式標本を単一と決めていた動物分類学に対し、「個体」が明確でなく変異の幅も非常に大きい植物の場合、典型的な器官を網羅するためには複数標本もやむを得ないとの判断だったという見方もある。しかし、この点についてはアメリカ派の主張が正しかったというのが現在でも一般的な見解である。
この非常に重要な点での主張が受け入れられたことにより、ラテン語使用などの他の点を譲歩して、アメリカ派は独自規約から国際規約に移行することを承諾した。ここにいたって「国際植物命名規約」は真に国際的な規約となったのである。
改訂の沿革[編集]
現在4版までしかでていない動物命名規約に比して、上記のように定期的に開催される国際植物学会議ごとに改定されるため、植物命名規約は改訂版がはるかに多い。慣例として第○版という言い方はほとんどされないが、現行のセントルイス規約は版で言えば第13版となる。アメリカ派との合一が成った第5回会議以降の国際植物学会議の開催場所とその会議による規約発行を以下に示す。第6回会議を受けたアムステルダム規約の発行が遅れたのは第二次世界大戦の影響である。
- 1930年:第5回ケンブリッジ会議 - 規約発行は1935年。
- 1935年:第6回アムステルダム会議 - 規約発行は1947年。
- 1950年:第7回ストックホルム会議 - 規約発行は1952年。
- 1954年:第8回パリ会議 - 規約発行は1956年。
- 1959年:第9回モントリオール会議 - 規約発行は1961年。
- 1964年:第10回エディンバラ会議 - 規約発行は1966年。
- 1969年:第11回シアトル会議 - 規約発行は1972年。
- 1975年:第12回レニングラード会議 - 規約発行は1978年。
- 1981年:第13回シドニー会議 - 規約発行は1983年。
- 1987年:第14回ベルリン会議 - 規約発行は1988年。
- 1993年:第15回東京会議 - 規約発行は1994年。
- 1999年:第16回セントルイス会議 - 規約発行は2000年。
- 2005年:第17回ウィーン会議 - 規約発行は2006年。
- 2011年:第18回メルボルン会議(予定)
また、最近の規約についての簡単な説明を以下に記述する。
- ベルリン規約(1988年)
- 1987年の第14回ベルリン会議を受けて発行 (ISBN 3-87429-278-9)。この規約において初めて植物命名規約の和訳が刊行される (ISBN 4-924876-01-1)。動物分類学では旧規約の萬国動物命名規約が出版された翌年(1906年)には早くも和訳が行われているのと対照的に、植物命名規約の和訳はこの規約の和訳が刊行された1992年まで存在しなかった。以降の改訂版はセントルイス規約まで和訳がある。
- 東京規約(1994年)
- 1993年の第15回東京会議を受けて発行 (ISBN 3-87429-367-X)。和訳は大橋広好訳『国際植物命名規約』津村研究所、1997年 (ISBN 4-924876-03-8)。植物の「門」にも動物と同じく "phylum" の呼称が認められ、これまで言語指定がなかった化石植物の記載にも「英語またはラテン語」でなければならないという限定がなされた。その表紙の色から「紫規約」(purple Code) との通称がある。なお、実際の国際植物学会議は命名部会会議も含めて横浜で行われており、東京ではない。
- セントルイス規約(2000年)
- 1999年の第16回セントルイス会議を受けて発行 (ISBN 3-904144-22-7)。和訳は日本植物分類学会国際植物命名規約邦訳委員会訳『国際植物命名規約』日本植物分類学会、2003年 (ISBN 4-9901867-0-2)。形態属という用語が廃止された代りに「形態分類群」という語になるなど、化石植物に関しての変更などが行われた。また、前回の東京会議でほぼ決定され、着々と進められてきた「学名の登録制度」が完全に白紙化された。編者は登録制度推進派であったため、表紙の色が黒であることを踏まえて、序文で「黒規約」(black Code) と自嘲気味に自称している。
- ウィーン規約(2006年)
- 2005年の第17回ウィーン会議を受けて発行 (ISBN 3-906166-48-1)。和訳は日本植物分類学会国際植物命名規約邦訳委員会訳『国際植物命名規約』日本植物分類学会、2007年 (ISBN 978-4-9901867-1-5)。今回、国際植物命名規約が制定されて以来初めて、同じ都市で国際植物学会議命名部会会議が開かれたが、1906年版は「ウィーン規則(Vienna Rules)」と称したことから、2006年版は単にウィーン規約(Vienna Code)とされた。
- メルボルン規約
- 2011年の第18回メルボルン会議を受けて発行(ISBN 978-3-87429-425-6)。紙媒体を用いない純然たる電子ジャーナルでの発表も有効となり、記載にラテン語が必須でなくなるなどの変更が加えられた[1]。
先取権の原則の例外措置[編集]
先取権の原則は学名の有効性の確認には簡便で有益であるが、これを厳密に適用すると学名の安定性には不都合が生じる。すなわち、それまで広く一般に受け入れられていたよく知られる学名が、出自の怪しい学名によって覆されることもあり得るのである。このような事項はむしろ学名を使用する際の利便を失うとの考えから、命名規約には先取権の原則には制限や例外が盛り込まれている。
植物命名規約ではそのような場合に供えて、あらかじめ可能性のある学名について、保存するべき学名(保存名)、廃棄するべき学名(廃棄名)をリスト化しておくことで対処している。たとえば、新参異名であることが判明したとしても、保存名リストに載っていれば引き続きその種の学名として使用できるのである。このリストは不変ではないが、変更には常設命名法委員会の全体委員会の承認が必要となる。
また規約では、特定の著書に記される学名をその著者によって「認可されている」と定義している。認可名と呼ばれるこれらの名前は、保存名と同じように扱われる。ただし、保存と廃棄は認可に対して優先される。
他の命名規約との関連[編集]
植物・細菌・動物それぞれの命名規約は互いに独立しており、学名の規定に関する細部は規約ごとに異なる。これらを総括する規約は現在のところ存在しない。ただし、これらを統一して "Bio Code" や "bionomenclature" と呼ばれるものを制定しようという運動はあり、試案も作成されたことがある。そのための歩み寄りも各分野で少しずつ行われており、植物では門の名称へのphylumの認可、(僅差で否決されたものの)種小名は人名由来であろうと必ず小文字からはじめる、などの提案がそれに当たる。しかしながら、その統一への道のりは果てしなく遠い。ただ、規約の規定機関については、植物には国際生物科学連合 (International Union of Biological Sciences, IUBS) への移管が視野におかれた条項の規定がすでになされている。
このような状況のため、同じ界の中でなら規約により禁則である同名関係が、植物と動物の間ではで成り立っていることもある。例えばOenanthe属は植物ではセリ科のセリ属、動物ではヒタキ科のサバクヒタキ属を指す。一応、現在では他の界にある名前は命名を控えるように勧告されている。
植物命名規約と動物命名規約の規約上の差異の例についてはこちらを参照されたい。
用語[編集]
国際植物命名規約で使用されている、学名についての用語をいくつか解説と共に挙げる。略号は語句の対応する規約の条項を示す。また、動物命名規約で相当する語句の呼称が異なるものについては並記しておいた。以下の解説に現れる「同タイプ異名」「二次同名」など、異名・同名の種類とその説明については各リンク先を参照のこと。
- (ICBN 1.23. ):国際植物命名規約セントルイス規約・第1.23条
- 正名 (correct name)
- そのタクソンに対して唯一正しいと考えられる学名。もちろん人によって何を正名とするかの見解が異なることは多い。合法名の中から後続異タイプ異名 (later heterotypic synonym) や後続二次同名 (later secondary homonym) などを除いて選択される。動物命名規約での「有効名」 (valid name) に相当する (ICBN I.IV.)。
- 合法名 (legitimate name)
- 正式発表された学名のうち、非合法でないもの。動物命名規約での「潜在的な有効名」 (potentially valid name) に相当する。ある人にとっての「正名」は別の人にとってはただの合法名に過ぎないこともある (ICBN 6.5.)。
- 非合法名 (illegitimate name)
- 正式発表された学名のうち、以下のようなもので、保存名や認可名に指定されていないものを指す。動物命名規約での「客観的無効名」 (objective invalid name) に相当する (ICBN 6.4.)。
- 後続同タイプ異名 (later homotypic synonym) であると判明したもの。
- 後続一次同名 (later primary homonym) であると判明したもの。
- また、それらに基づいて作られた科・亜科などの階級群名。
- 正式発表された学名 (validly published name)
- 有効発表された学名が以下のような条件を満たすことをいう。動物命名規約での「適格名」 (available name) に相当する (ICBN 32.-45.)。
- 起点日時以降に有効に発表されている。
- 各分類階級の守るべき書式(アルファベット強制使用、共通語尾など)を守っている。
- 適切な記載文・判別文を伴っている。
- その他の細目(記載の言語、模式標本の指定等)を満たしている (ICBN 33.-45.,61.)。
- 有効発表された学名 (effective published name)
- 本規約においては、公共性を持った適切な媒体に発表されている学名を指す。ただし、有効ではあっても正式に発表されない限り本規約では取り扱われない (ICBN 29.-31.)。
参考文献[編集]
- ^ Daniel Cressey (2011年7月20日). “Botanists shred paperwork in taxonomy reforms”. Nature News. doi:10.1038/news.2011.428. http://www.nature.com/news/2011/110720/full/news.2011.428.html 2011年7月22日閲覧。
関連項目[編集]
- 生物の分類
- 学名
- 種
- 国際動物命名規約
- 国際細菌命名規約
外部リンク[編集]
-
- 東京規約(1994)
- セントルイス規約 (2000)
- ウィーン規約 (2006)
植物学 |
|
下位区分 |
民族植物学 · 古植物学 · 植物解剖学 · 植物生態学 · 植物進化発生生物学 · 植物形態学 · 植物生理学
|
|
|
植物 |
植物の進化 · 藻類 · コケ植物 · シダ植物 · 裸子植物 · 被子植物
|
|
植物部位 |
花 · 果実 · 葉 · 分裂組織 · 根 · 茎 · 気孔 · 維管束 · 木材
|
|
植物細胞 |
細胞壁 · クロロフィル · 葉緑体 · 光合成 · 植物ホルモン · 色素体 · 蒸散
|
|
植物の生殖 |
世代交代 · 配偶体 · 性 · 花粉 · 受粉 · 種子 · 胞子 · 胞子体
|
|
植物分類学 |
学名 · ハーバリウム · IAPT · 国際藻類・菌類・植物命名規約 · 植物の種
|
|
用語集 |
植物形態学の用語一覧 · 植物学の用語一覧
|
|
カテゴリ · ポータル |
|
Linnaeus' garden at Uppsala
Title page of
Species Plantarum, 1753
The International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants (ICN) is the set of rules and recommendations dealing with the formal botanical names that are given to plants, fungi and a few other groups of organisms, all those "traditionally treated as algae, fungi, or plants".[1]:Preamble, para. 7 It was formerly called the International Code of Botanical Nomenclature (ICBN); the name was changed at the International Botanical Congress in Melbourne in July 2011 as part of the Melbourne Code which replaces the Vienna Code of 2005. As with previous codes, it takes effect as soon as ratified by the congress (on Saturday 23 July 2011), but the documentation of the code in its final form takes some time to prepare after the congress. Preliminary wording of some of the articles with the most significant changes has been published in September 2011.[2]
The name of the Code is partly capitalized and partly not. The lower-case for "algae, fungi, and plants" indicates that these terms are not formal names of clades, but indicate groups of organisms that were historically known by these names and traditionally studied by phycologists, mycologists, and botanists. This includes blue-green algae (Cyanobacteria); fungi, including chytrids, oomycetes, and slime moulds; photosynthetic protists and taxonomically related non-photosynthetic groups. There are special provisions in the ICN for some of these groups, as there are for fossils.[1]:Preamble, para. 7
The ICN can only be changed by an International Botanical Congress (IBC), with the International Association for Plant Taxonomy providing the supporting infrastructure. Each new edition supersedes the earlier editions and is retroactive back to 1753, except where different starting dates are specified.[1]:Principle VI
For the naming of cultivated plants there is a separate code, the International Code of Nomenclature for Cultivated Plants, which gives rules and recommendations that supplement the ICN.
Contents
- 1 Principles
- 2 History
- 3 See also
- 4 References
Principles[edit]
- Botanical nomenclature is independent of zoological, bacteriological, and viral nomenclature (see Nomenclature codes).
- A botanical name is fixed to a taxon by a type.[1]:Article 7 This is almost invariably dried plant material and is usually deposited and preserved in a herbarium, although it may also be an image or a preserved culture. Some type collections can be viewed online at the websites of the herbaria in question.
- A guiding principle in botanical nomenclature is priority, the first publication of a name for a taxon.[1]:Principle III The formal starting date for purposes of priority is 1 May 1753, the publication of Species Plantarum by Linnaeus. However, to avoid undesirable (destabilizing) effects of strict enforcement of priority, conservation of family, genus, and species names is possible.
- The intent of the Code is that each taxonomic group ("taxon", plural "taxa") of plants has only one correct name that is accepted worldwide, provided that it has the same circumscription, position and rank.[1]:Principle IV The value of a scientific name is that it is an identifier; it is not necessarily of descriptive value.
- Names of taxa are treated as Latin.
- The rules of nomenclature are retroactive unless there is an explicit statement that this does not apply.
History[edit]
Main article: International Botanical Congress
The rules governing botanical nomenclature have a long and tumultuous history, dating back to dissatisfaction with rules that were established in 1843 to govern zoological nomenclature.[3] The first set of international rules was the Lois de la nomenclature botanique ("Laws of botanical nomenclature") that was adopted as the "best guide to follow for botanical nomenclature"[3] at an "International Botanical Congress" convened in Paris in 1867.[4][5] Unlike modern codes, it was not enforced. It was organized as six sections with 68 articles in total.
Multiple attempts to bring more "expedient" or more equitable practice to botanical nomenclature resulted in several competing codes, which finally reached a compromise with the 1930 congress.[3] In the meantime, the second edition of the international rules followed the Vienna congress in 1905. These rules were published as the Règles internationales de la Nomenclature botanique adoptées par le Congrès International de Botanique de Vienne 1905 (or in English, International rules of Botanical Nomenclature adopted by the International Botanical Conference of Vienna 1905). Informally they are referred to as the Vienna Rules (not to be confused with the Vienna Code of 2006).
Some but not all subsequent meetings of the International Botanical Congress have produced revised versions of these Rules, later called the International Code of Botanical Nomenclature. Some important versions are listed below.
Year of adoption |
Informal name |
1905 |
Vienna Rules |
1935 |
Cambridge Rules |
1952 |
Stockholm Code |
1969 |
Seattle Code |
1975 |
Leningrad Code |
1981 |
Sydney Code |
1987 |
Berlin Code |
1993 |
Tokyo Code |
1999 |
St Louis Code, The Black Code |
2005 |
Vienna Code |
2012 |
Melbourne Code |
The Nomenclature Section held just before the 18th International Botanical Congress in Melbourne, Australia in July 2011 saw sweeping changes to the way scientists name new plants, algae, and fungi.[6][7][8]
- For the first time in history the Code now permits electronic-only publication of names of new taxa; no longer will it be a requirement to deposit some paper copies in libraries.
- The requirement for a Latin validating diagnosis or description was changed to allow either English or Latin for these essential components of the publication of a new name (Article 39).
- "One fungus, one name" and "one fossil, one name" are important changes for fungi and for fossils; the concepts of anamorph and teleomorph (for fungi) as well as morphotaxa (for fossils) have been eliminated.
- As an experiment with "registration of names", new fungal descriptions will require the use of an identifier from "a recognized repository"; there are two recognized repositories so far, Index Fungorum[9] and MycoBank.
- The title of the Code was broadened to make explicit that it applies not only to plants, but also to algae and fungi.
See also[edit]
Specific to botany
- Author citation (botany)
- Botanical name
- Botanical nomenclature
- International Association for Plant Taxonomy
- International Code of Nomenclature for Cultivated Plants
- International Plant Names Index
- Correct name (botany)
- Infraspecific name (botany)
More general
- Binomial nomenclature
- Hybrid name
- Nomenclature codes
- Scientific classification
- Undescribed species
References[edit]
- ^ a b c d e f McNeill, J.; Barrie, F. R.; Buck, W. R. et al., eds. (2012). International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants (Melbourne Code), Adopted by the Eighteenth International Botanical Congress Melbourne, Australia, July 2011 (electronic ed.). Bratislava: International Association for Plant Taxonomy. Retrieved 2012-12-20 .
- ^ Knapp, S.; McNeill, J.; Turland, N.J. (2011). "Changes to publication requirements made at the XVIII International Botanical Congress in Melbourne - what does e-publication mean for you?". PhytoKeys 6 (0): 5–11. doi:10.3897/phytokeys.6.1960. PMC 3261035. PMID 22287918.
- ^ a b c Nicolson, D.H. (1991). "A History of Botanical Nomenclature". Annals of the Missouri Botanical Garden 78 (1): 33–56. doi:10.2307/2399589. JSTOR 2399589.
- ^ Alphonse Pyramus de Candolle (1867). Lois de la nomenclature botanique adoptées par le Congrès International de Botanique tenu à Paris en août 1867 suivies d'une deuxième édition de l'introduction historique et du commentaire qui accompagnaient la rédaction préparatoire présentée au congrès. Genève et Bale: J.-B. Baillière et fils.
- ^ Alphonse Pyramus de Candolle (1868). Laws of Botanical Nomenclature adopted by the International Botanical Congress held at Paris in August 1867; together with an Historical Introduction and Commentary by Alphonse de Candolle, Translated from the French. translated by Hugh Algernon Weddell. London: L. Reeve and Co.
- ^ Miller JS, Funk VA, Wagner WL, Barrie F, Hoch PC, Herendeen P (2011). "Outcomes of the 2011 Botanical Nomenclature Section at the XVIII International Botanical Congress". PhytoKeys 5 (5): 1–3. doi:10.3897/phytokeys.5.1850. PMC 3174450. PMID 22171188.
- ^ John McNeill, 2011. Important decisions of the Nomenclature Section of the XVIII International Botanical Congress, Melbourne, 18–22 July 2011. Botanical Electronic News, ISSN=1188-603X, 441
- ^ Botanists finally ditch Latin and paper, enter 21st century, Hannah Waters, Scientific American blog, December 28, 2011
- ^ "Index Fungorum Registration".
Botany
|
|
Subdisciplines of botany |
- Plant systematics
- Ethnobotany
- Paleobotany
- Plant anatomy
- Plant ecology
- Phytochemistry
- Plant pathology
- Bryology
- Phycology
|
|
|
Plant groups |
- Algae
- Archaeplastida
- Bryophyte
- Vascular plants
- Spermatophytes
- Pteridophyte
- Gymnosperm
- Angiosperm (Flowering plants)
|
|
Plant parts |
- Flower
- Inflorescence
- Bract
- Receptacle
- Perianth
- Nectary
- Androecium
- Pollen
- Gynoecium
- Ovary
- Ovule
- Stigma
- Embryo sac
- Fruit
- Capsule
- Seed
- Berry
- Sporophyte
- Spore
- Leaf
- Meristem
- Root
- Stem
- Stoma
- Vascular tissue
- Wood
|
|
Plant cells |
- Cell wall
- Chlorophyll
- Plant hormone
- Plastid
|
|
Plant physiology |
- Photosynthesis
- Transpiration
- Plant nutrition
|
|
Plant materials |
|
|
Plant reproduction |
- Alternation of generations
- Plant reproductive morphology
- Pollination
- Double fertilization
- Germination
|
|
Plant evolution |
- Plant evolutionary devolopment
- Timeline of plant evolution
|
|
Plant taxonomy |
- Biological classification
- Taxonomy
- Botanical name
- Botanical nomenclature
- Taxonomic rank
- Herbarium
- IAPT
- ICN
- List of systems of plant taxonomy
|
|
Botanists |
- List of botanists by author abbreviation
|
|
Economic importance |
- Agronomy
- Floriculture
- Horticulture
- Forestry
|
|
Glossaries |
- Glossary of botanical terms
- Glossary of plant morphology
|
|
|
|