100Cases 78

出典: meddic

☆case78 発熱
症例
36歳 男性
主訴発熱筋痛
現病歴発熱背中・四肢周辺の筋肉の痛みを訴えて来院患者インフルエンザと考えていたが、9-10日間症状持続。3日間下痢症状が見られたが、現在はない。
先週くらいから口の痛みが続いており摂食困難であるが、空腹感はないとのこと。彼は体重は2,3kg減少したと考えている。
(発熱筋痛のこと?)症状が始まったときから中等度の紅斑性赤色の皮疹(erythematous rash)を胸部腹部出現し、現在は消退した。
過去に行きつけのにたいしたことのない訴えで診療所を訪れていた。過去3年の間ベトナムやタイに行くためのワクチン接種してもらうためにpracticeに行っていた。最後旅行は、3ヶ月前に海外旅行した。12ヶ月前のHIV test陰性であった。
嗜好品:タバコ:10本/日。アルコール:20-30 unit/week(缶ビール(350ml)6本弱本/週)。違法薬物(illicit drug)はやっていない。
既往歴:特記事項無し
家族歴:特記事項無し
社会歴事務弁護士として働いている。
生活歴:独身であり、一人住まいである。過去に多数の同性・異性関係があった。
身体所見 examination
 体温 38℃、脈拍 94/分、呼吸数 16/分、血圧 124/78mmHg。心血管系呼吸器系に異常なし。口腔内潰瘍2ヵ所 直径5-10mm。両側の頚部リンパ節を触知し、わずかに有痛性肝脾腫を認めず。皮疹は認められない。
検査所見 investigations
 正常
 腺熱スクリーニング検査陰性
要点
 ・一週間以上続く感染症かな?
  ・インフルエンザ経過が長くない。
 ・頚部リンパ節腫脹 + 口腔内潰瘍
 ・体温上昇が持続
 ・出現して消失した皮疹
 ・血液所見正常腺熱(伝染性単核球症)の検査陰性
 ・これらの所見腺熱で最もなんだけどね
 ・性感染症を疑うキーワード
  ・同性愛者との性的接触
  ・ベトナム、タイへの旅行
 ・HIV否定するキーワード
  ・12ヶ月前のHIV test陰性
   ・感染後4-6週後にHIV seroconversion illnessが起こる。HIVテストが陰性でもp24 antigenやHIV virus RNAの証明で診断されうる。
 ・そのほかの疾患に当てはまるか?
  ・二期梅毒(secondary syphilis)
   ・当てはまらない点:皮疹は全身性。リンパ腫は無痛性。
  ・肝炎:全身性の前駆症状を呈する
   ・当てはまらない点:肝臓は正常
  ・リンパ腫:リンパ腺腫、発熱
   ・当てはまらない点:口腔内潰瘍皮疹
 ・診断
  ・血清学的検査陰性だったらリンパ節生検を考慮
 ・オチ:検査したら、ウイルス血症であった。抗レトロウイルス療法HIVの明らかな暴露、あるいは暴露の危険が高いとき抗レトロウイルス療法は感染のリスクを減らすのに有効。この段階でウイルス負荷をモニターするための説明と準備が支持的である。
■key points
HIV感染した人の50%でseroconversion illnessが起こる
・既感染もしくは針刺しのようなハイリスクに暴露した症例では、即座おこなう抗レトロウイルス療法がよく適応となる。すぐに助言を求めるべきである。
アルコールunit
 1 unit = 10 ml of ethanol
 350ml アルコール5% → 350x0.05/10=1.75 unit
■glossary
practice
 n.
  実施、実行、実践、実際。経験。(数学)実算
  (個人の)習慣。(社会の)慣行、慣例、習わし
  (教会)礼拝式
  練習、実習、稽古
  熟練(skill)、手腕
  (医師・弁護士などの)業務、営業。事務所、診療所
  患者、事件依頼人
solicitor
 n.
  (米)(地域の)法務官、(州の)巡回検事◆州によっては法務官をattorneyと呼ぶこともある。
  (英)事務弁護士◆事務処理だけをする弁護士。法廷弁護士と訴訟依頼人との間で裁判事務を扱う弁護士。ある種の開催板書を除いて法廷での弁論権がない
prodrome
 n.
  (医)前駆症状、前駆症、前徴、前兆

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和文文献

  • ハンセン病多発国における神経障害の頻度と治療効果についてミャンマーにおける共同研究の結果から
  • 石田 裕
  • 日本ハンセン病学会雑誌 = Japanese journal of leprosy 78
  • 100 cases were evaluated who developed leprosy reactions from 1st December 2007 to 31st December 2008 and identified severe reaction who needed oral prednisolone treatment. …
  • NAID 10026084987
  • 順天堂東京江東高齢者医療センターにおける精神科病棟入院患者の現状 : 開院当初と比較して
  • 熊谷 亮,榛沢 亮,内海 雄思,小松 弘幸,野澤 宗央,山本 涼子,松原 洋一郎,杉山 秀樹,村山 憲男,井関 栄三,一宮 洋介
  • 順天堂医学 54(4), 468-473, 2008-12
  • … :2007年4月から2008年3月に当院精神科病棟に入院となった患者394名を対象とし,各患者についで性別・年齢・精神科的診断・入院理由について調査した.結果:性別は男性:女性=178:216であり,年齢は44?100歳(平均年齢;78.8歳)であった.精神科的診断はアルツハイマー型認知症が51%,レビー小体型認知症8%,血管性認知症7%,前頭側頭型認知症が4%,混合型認知症が3%,軽度認知障害が1%を占めており,全体の74%が認知症疾患であった.認知症 …
  • NAID 110007125628
  • [原著]CT diagnosis of liver cirrhosis : CT analysis of 100 cases
  • Huang Zhong Kui,Yamaguchi Keiichiro,Saginoya Toshiyuki,Department of Radiology First Affiliated Hospital Guangxi Medical University Nanning Guangxi P.R. of China,Department of Radiology Faculty of Medicine University of the Ryukyus Okinawa Japan
  • 琉球医学会誌 = Ryukyu Medical Journal 16(1), 17-21, 1996
  • … Using the abnormal ratio of R1/L to take a positive test for cirrhosis, a sensitivity of 78%, a specificity of 96% and an accuracy of 84% were obtained, and using the abnormal ratio of R2/C and R1/L to take a positive test for cirrhosis, a sensitivity of 90%, a specificity of 74% and an accuracy of 86% were obtained. …
  • NAID 120002231027
  • 声門上部癌の生物学的特性と予後 : 予後相関因子の多変量解析による分析
  • 韓 徳民,山下 公一,松平 登志正
  • 日本耳鼻咽喉科学会会報 93(7), 1083-1092, 1990
  • … The study included 100 cases of supraglottic carcinoma treated by total laryngectomy in the First Hospital of China Medical University in the period from 1975 to 1978, and 7 factors including histopathological findings observed in serial sections of the whole larynx, clinical findings, clinical course, etc. … Histopathologically 5year survival rate was 10.0% in cases with poorly differentiated carcinoma, 78.0% in cases with moderately differentiated type, and 83.5% in cases with well differentiated type. …
  • NAID 130000806370

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Hypertensive emergency: case criteria, sociodemographic profile, and previous care of 100 cases. ... Malignant Hypertension as a Presenting Symptom of Takayasu Arteritis Mayo Clin. Proc., February 1, 2003; 78(2): 231 - 236. ...

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発熱」

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pyrexia
fever, thermogenesis
熱型、≠高体温(体温調節機構の破綻による)、不明熱
ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9

概念

  • 体温中枢のセットポイント上昇による

分類

  • 微熱:37.5℃以上 37.0~37.9℃(YN.)
  • 発熱:38.0℃以上
ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9


小児

  • 37.5℃以上

病態生理

  • 発熱サイトカイン(IL-1, TNF)が視床下部に作用してPGE2の産生を亢進し、PGE2により体温調節中枢を司る細胞内のcAMP濃度が上昇することでの体温セットポイントがあがる。

熱源の精査

  • 咽頭、肺、胆道系、泌尿器系、皮膚・軟部組織(蜂窩織炎、褥瘡)

疾患と発熱

膠原病と発熱

発熱40℃(PMID 8107744)

発熱の後に関節炎(PMID 8107744)

原因不明の熱の鑑別

  • 感染症
  • 腫瘍
  • 膠原病
  • 薬剤熱 → 比較的元気、比較的徐脈、比較的CRP

発熱と心拍数の関係

  • 体温1℃上昇に付き心拍数20上がる。これ以上の上昇が見られる場合、敗血症を疑う。  ←  1℃に付き10上がるという資料もあり(比較的徐脈)

発熱を伴う内科的緊急疾患

内科レジデントの鉄則 第2版 p.6

院内における発熱の鑑別疾患

  • 感染性 :肺、泌尿器、褥瘡、クロストリジウム・ディフィシル感染症、カテーテル関連感染症
  • 非感染性:薬剤熱、偽痛風、深部静脈血栓症

小児科における発熱の原因

年齢 原因
乳児(生後3ヶ月未満) 敗血症、細菌性髄膜炎、尿路感染症、肺炎、B群溶連菌感染、グラム陰性桿菌
乳児(生後3ヶ月以降) ウィルス感染(突発性発疹などの発疹性疾患)、中耳炎尿路感染症、消化器・呼吸器疾患、川崎病
幼児、学童期 溶連菌感染症、伝染性単核球症、膠原病、factitious fever(詐病)、学校での感染症の流行
  • 乳児における中耳炎、尿路感染症は症状が発熱であることが多く原因が追及しづらい。鼓膜を観察したり、尿の培養をすることが重要かもしれない。

小児における発熱

SPE.63

新生児・乳児における発熱

see also step beyond resident 2 救急で必ず出会う疾患編 p.20
3ヶ月未満は免疫力が弱く重症細菌感染症にかかりやすい。
生後   :対処
0-1ヶ月 :入院。血液検査・各種培養検査を。
2-3ヶ月 :外来で小児科医が診察し、血液検査で細菌感染が疑われれば入院
4-6ヶ月 :外来で小児科医が診察し、発熱以外に所見がなければ、十分な水分摂取を指示し、翌日再診を。
6ヶ月以降:食欲・機嫌がよければ、翌日再診を。

漢方医学

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男性」

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manmenmale sexmale
オスヒト雄性類人猿原人ヒト科ショウジョウ科


症例」

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case
ケース場合


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