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試験(しけん)とは、被験者または試料の能力や性質を測定するために行う行為のこと。検査(けんさ)、テストとも呼ばれる。
試験の成績は、普通、採点をして得た得点で表される。合格 / 不合格の判定も、いったん得点を出して、それにより判定することが多い。
学校でいわれる試験については、幼児、児童、生徒、学生などの学習活動、学業の成果を検査するための手段を指すことが多い。工学分野における試験についても詳述する。
目次
- 1 分類
- 1.1 目的による分類
- 1.1.1 人を対象とする試験
- 1.1.2 物を対象とする試験
- 1.2 方法による分類
- 2 合格と不合格
- 3 関連項目
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分類
目的による分類
試験を目的によって分類すると、一般には、教育機関で人を対象に行われる学力試験、入学試験、単位認定試験、卒業試験などがある。また、入社(就職)する際に入社試験を課す一般企業がある。工学分野では、製品や材料の品質、信頼性などを評価するための試験が行われる。
人を対象とする試験
- 入学試験
- 幼稚園受験 - 小学校受験 - 中学受験 - 高校受験 - 大学受験 - 大学院受験
- 大学入試センター試験 - AO入試
- 入学資格試験
- 中学校卒業程度認定試験 - 高等学校卒業程度認定試験 - 国際バカロレア資格 - バカロレア資格
- 資格試験(免許証、登録証発行)
- 運転免許試験(卒業検定 - 修了検定) - 自動車整備士国家試験
- 海技従事者試験
- 航空従事者試験
- 動力車操縦者試験
- クレーン・デリック運転士免許試験 - 移動式クレーン運転士免許試験 - 揚貨装置運転士免許試験
- ボイラー技士免許試験 - ボイラー整備士免許試験 - ボイラー溶接士免許試験
- 発破技士免許試験
- 潜水士免許試験
- 衛生管理者免許試験
- 高圧室内作業主任者免許試験 - ガス溶接作業主任者免許試験 - 林業架線作業主任者免許試験 - エックス線作業主任者免許試験 - ガンマ線透過写真撮影作業主任者免許試験
- 司法試験 - 公認会計士試験 - 司法書士試験 - 行政書士試験 - 土地家屋調査士試験
- 不動産鑑定士試験 - 宅地建物取引主任者試験 - 管理業務主任者試験 - マンション管理士試験
- 建築士試験 - 一級建築士試験 - 二級建築士試験 - 木造建築士試験
- 税理士試験
- 弁理士試験
- 社会保険労務士試験
- 総合旅行業務取扱管理者試験 - 国内旅行業務取扱管理者
- 教員資格認定試験
- 医師国家試験 - 歯科医師国家試験 - 薬剤師国家試験
- 看護師国家試験 - 保健師国家試験 - 助産師国家試験
- 診療放射線技師試験 - 臨床検査技師国家試験
- 理学療法士国家試験 - 作業療法士国家試験
- 臨床工学技士国家試験
- 義肢装具士国家試験 - 救急救命士国家試験 - 視能訓練士国家試験 - 言語聴覚士国家試験
- 歯科衛生士国家試験 - 歯科技工士国家試験
- 管理栄養士国家試験
- はり師試験 - きゅう師試験 - あん摩マッサージ指圧師試験 - 柔道整復師試験
- 獣医師国家試験
- 理容師国家試験 - 美容師国家試験
- 調理師試験 - 製菓衛生師試験
- 無線従事者国家試験
- 電気通信主任技術者試験
- 工事担任者試験
- 放射線取扱主任者試験 - 核燃料取扱主任者試験 - 原子炉主任技術者試験
- 危険物取扱者試験 - 消防設備士試験 - 高圧ガス製造保安責任者試験 - 高圧ガス販売主任者試験 - 液化石油ガス設備士試験 - 火薬類保安責任者試験
- 電気工事士試験 - 電気主任技術者試験 - ガス主任技術者試験
- エネルギー管理士試験
- 職業訓練指導員試験
- 臭気判定士試験
- 給水装置工事主任技術者試験
- 計量士試験
- 作業環境測定士試験
- 航空工場検査員試験
- 技術士試験
- 浄化槽管理士試験 - 浄化槽設備士試験
- 資格試験(認定証、合格証明書発行)
- 毒物劇物取扱責任者試験
- 公害防止管理者試験
- 情報処理技術者試験
- 技能士試験
- 採用試験(就職試験)
- 教員採用試験 - 公務員試験 - 入社試験 - 科挙
- 心理検査
- 知能検査 - 発達検査 - 性格検査 - ミニメンタルステート検査
- 学力検査
- 学校
- 定期考査(定期試験) - 卒業試験 - 臨時試験- 業者テスト - 実力テスト - アチーブメントテスト
- 学校外
- 模擬試験
- 日本漢字能力検定 - 実用英語技能検定 - 国連英検 - TOEIC - TOEFL - ニュース時事能力検定
- 臨床検査
- 尿流量測定ウロフロメトリー検査 他は記事参照。
- パッチテスト
物を対象とする試験
- 動作試験
- 生物学的安全性試験
- 電気的安全性試験
- 外観検査など
方法による分類
試験を方法によって分類すると、通常、筆記試験が多く用いられる(特に採点が容易な選択式試験が多い)が、面接試験、口頭試問、グループディスカッション、レポート、実技試験などさまざまなやり方がある。
試験
- 筆記試験
- 選択式(択一式や正誤式を含む)試験(しばしばマークシートが利用される)
- リスニングを含む
- 大学入試センター試験(外国語) - 大学受験の一部 - 実用英語技能検定 - TOEIC
- リスニングを含まない
- 高等学校卒業程度認定試験 - 大学入試センター試験(外国語以外) - 大学受験の一部 - 司法試験択一式 - 司法書士試験択一式 - 公認会計士試験択一式 - 不動産鑑定士試験択一式- 医師国家試験 - 歯科医師国家試験 - 薬剤師国家試験 - 危険物取扱者試験 - 公務員一次試験- SPI - ニュース時事能力検定 - 情報処理技術者試験の午前(ITパスポート試験・基本情報技術者試験はすべて) - 電気工事士一次試験 ほか多数
- 記述式試験
- 幼稚園受験の大部分 - 小学校受験の大部分 - 中学入試の大部分 - 高校受験の大部分 - 大学受験の大部分 - 大学院受験の大部分 - 司法書士試験(書式) - 公務員二次試験 - 情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度情報処理技術者試験のほとんど)午後 - 簿記検定
- 論文式試験
- 司法試験論文式 - 公認会計士試験論文式 - 不動産鑑定士試験論文式 - 科挙 - 公務員二次試験 - 情報処理技術者試験(高度情報処理技術者試験の一部)午後II
- 面接試験、口頭試問
- 幼稚園受験の一部 - 小学校受験の一部 - 中学入試の一部 - 高校受験の一部 - 大学受験の一部 - 大学院受験の一部 - 入社試験 - 公務員二次試験 - 司法書士試験 - 弁理士試験 - 実用英語技能検定(3級以上) - 通訳案内士試験 - 消費生活アドバイザー二次試験
- 個人面接
- 集団面接
- グループディスカッション(集団討論)
- レポート
- 実技試験
- 大学入試の一部 - 電気工事士二次試験
検査
- 事業所等に実際に立ち入って、書類や機器などの有無や保管状況などを検査する方法。
合格と不合格
試験とは、既述のように、人や物の能力・品質などが一定の基準に達しているのかを評価するものである。その基準に達している場合、試験に合格することになるし、達していない場合は不合格となる。
合格
合格(ごうかく)とは、試験で基準点などの条件を満たして入学許可や資格取得する事。
大学受験などの入学試験では合格者の連絡先に合格通知が届く。「受かる」や「通る」、「桜咲く」などと言われる事もある。
公務員試験における合格は、採用候補者名簿に搭載されることを意味するに過ぎず、合格した場合であっても合格席次が低く、辞退者が少なければ採用内定に至らない場合がある。これを採用漏れという。国家公務員試験においては採用内定を得るには最終合格者を対象とした各官庁の選考(官庁訪問)に通過する必要がある。
民間企業の従業員採用試験では、合格よりも内定あるいは内々定という語のほうが好まれる。正式な内定を経ると、解約権留保付始期付雇用契約として法的拘束力が生じる。
日本では、学校の入学試験が集中する毎年1月から3月頃に、合格祈願を行っている寺社も多い。太宰府天満宮などの天満宮でとくに盛んである。それ以外にも、合格を祈念して御守り等を買い求める受験生の姿がメディア等で紹介されている。
より身近な場面でも、合格のために験を担いで試験前日にカツ丼などを食する者がある。近年ではこうした行為に便乗して合格祈願グッズを売り出す企業も多い。たとえばネスレは、キットカットのパッケージに「合格祈願」と印字している。
不合格
不合格(ふごうかく)とは試験などで条件を満たせずに落第、入学、入社等が不許可となる事。「落ちる」「滑る」や「桜散る」、不採用(ふさいよう)、失格(しっかく)、否(ひ)などと言われる事もある。
試験によっては、合格の場合は合格を通知するが、不合格の場合には通知しないものがある。そのような試験の場合は、決められた期限までに通知されないことをもって不合格であると判断しなければならない。
関連項目
- 欠格
- 監査
- 得点
- テスト効果
- 日本の検定試験一覧
- 科挙
- 進士