緑膿菌性肺炎
UpToDate Contents
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- 1. 緑膿菌感染症に対する抗菌薬治療の原則 principles of antimicrobial therapy of pseudomonas aeruginosa infections
- 2. 緑膿菌感染症の疫学、微生物学、および病因 epidemiology microbiology and pathogenesis of pseudomonas aeruginosa infection
- 3. 緑膿菌性肺炎 pseudomonas aeruginosa pneumonia
- 4. 皮膚や軟部組織の緑膿菌感染 pseudomonas aeruginosa skin and soft tissue infections
- 5. 眼、耳、尿路、胃腸管、および中枢神経系における緑膿菌感染症 pseudomonas aeruginosa infections of the eye ear urinary tract gastrointestinal tract and central nervous system
Japanese Journal
- 慢性重症呼吸不全患者に対し,精神心理面に着目した介入がADL の改善に影響を与えた一例
- 上田 大空
- 九州理学療法士学術大会誌 2021(0), 55-55, 2021
- … 今回,熱発と呼吸困難感による体動困難にて緊急入院となり,緑膿菌肺炎の診断で抗生剤治療及び全身管理が開始された.</p><p>【経過】</p><p>入院第2 病日より理学療法開始.意識清明でコミュニケーションは可能であるが,酸素4L/ 分投与下でSpO2:94%,呼吸数35-40 回で努力呼吸を認め,mMRC grade4 と強い呼吸困難を呈していた.また,気道分泌物貯留の所見も認めたが,自己排痰は困難であった.以上の …
- NAID 130008154736
- ECMO(体外式膜型人工肺)を使用した市中緑膿菌肺炎の1例
- 木下 拓,山本 慶子,外山 真一 [他],久我 明司,弥富 真理,山本 司,國友 史雄
- 日本内科学会雑誌 104(1), 107-109, 2015
- … 症例は50歳,男性.重症市中緑膿菌肺炎・急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)の診断で挿管での人工呼吸管理とした.呼吸不全状態が続き,体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)を導入したところ,著明な改善を認めた.市中緑膿菌肺炎は稀であり,時に急激な経過をとるが,適切なタイミングにECMOを導入することで救命し得ると考えられた. …
- NAID 130005118444
- P0061-21-PM ポリミキシンB吸入療法を維持透析中患者の多剤耐性緑膿菌肺炎へ使用した一症例(院内製剤・薬局製剤,ポスター発表,一般演題,医療薬学の進歩と未来-次の四半世紀に向けて-)
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- 緑膿菌 というグラム陰性桿菌が 肺 に感染しておこる肺炎です。 この細菌が分泌(ぶんぴつ)する色素によって、たんや膿(うみ)が青緑色になるので、緑膿菌と名づけられています。 緑膿菌は、口内に常在しているほか、湿った環境で繁殖することができるため、石けんや、一部の抗菌消毒液の中、殺菌の不十分な医療材料からも感染することがあります。 また、医療従事者や介護者の手を通じて、保菌者から別の患者さんにうつることもあります。 つねに口内に緑膿菌がいる人の割合は、健康な人全体の5~12%ですが、ほかの病気で4週間以上入院した患者さんでは、50%に増えています。
- 緑膿菌肺炎とは、緑膿菌というウイルスが肺に感染してしまうことで引き起こされる肺炎です。 感染経路は主に口腔からウイルスが侵入する場合が多く、気管支を通過するため気管支炎も同時に発症する可能性が高くあります。 また、予め緑膿菌が潜伏している場合は、血液を通って肺に観戦するケースもあり、この場合は危険度が非常に高く死に至るケースも有ります。 緑膿菌肺炎の症状 緑膿菌肺炎の主な症状は、38度以上の高熱、悪寒や戦慄、咳、どろっとした濃性痰、頭痛、息苦しさや息切れを感じるなどの呼吸困難です。 この他にも、血が混じった血痰、胸痛、全身倦怠感、食欲不振などもみられます。 低酸素血症によるチアノーゼがみられることもあります。 重症の場合には、意識障害を引き起こす危険もあるので、注意が必要です。
- 緑膿菌が肺や気管支などの呼吸器に感染すると、 とても重症になりやすい傾向があります。 それは、肺や気管支は緑膿菌が身体の外から付着しやすいのと同時に、血管にも接しているからです。 肺に入り込んだ緑膿菌は肺炎自体を重いものにして、同時に血液へと感染して敗血症や多臓器不全 (いくつもの臓器が同時に悪くなること)を引き起こすことがあります。 これは、ただの緑膿菌でも、多剤耐性菌でも同じことです。 最初に起こる症状は痰や咳など一般的な肺炎と変わりませんが、徐々に息苦しさが強くなっていき、呼吸がしづらくなります。 全身状態が悪くなるにつれて意識も朦朧としてきて、身体に十分な酸素を肺が取り込めなくなると、気管にチューブを入れて人工呼吸器の力を借りて呼吸をすることになります。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pneumonia pneumonitis
- 関
疫学
- 日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
- 受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
- 死亡者の95%以上が高齢者である。
- 年代と病原体
日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対,2002 年)
- ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」 改変
|
年齢階級
|
総数
|
15~
|
25~
|
35~
|
45~
|
55~
|
65~
|
75~
|
85~
|
90~
|
19
|
29
|
39
|
49
|
59
|
69
|
79
|
89
|
|
受療率
|
外来
|
6
|
3
|
4
|
3
|
3
|
6
|
7
|
14
|
21
|
21
|
入院
|
19
|
2
|
3
|
2
|
3
|
7
|
21
|
86
|
309
|
489
|
死亡率
|
男性
|
76.4
|
0.5
|
0.5
|
1.5
|
4.6
|
15.2
|
69.2
|
339
|
2087
|
4317
|
女性
|
62.7
|
0.3
|
0.5
|
0.9
|
1.9
|
5.6
|
22.4
|
144
|
934
|
2291
|
総数
|
69.4
|
0.4
|
0.5
|
1.2
|
3.2
|
10.3
|
44.6
|
249
|
1291
|
2787
|
分類
発症の場
原因
病理
- 上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内
肺炎の比較
ガイドライン
[★]
- 関
- 炎光、炎症