Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/04/14 12:23:42」(JST)
[Wiki ja表示]
看護倫理(かんごりんり、Nursing ethics)は、医療看護の分野における看護師の看護ケア、及び臨床場面での判断やコミュニケーションにおける倫理的な諸問題についての研究領域、もしくは学問分野である。
目次
- 1 概要
- 2 関係資料
- 3 参考文献
- 4 関連項目
概要
看護倫理は、臨床場面での他のコメディカルと倫理的な原則においては多くの共通するものを持っている。ただし、判断や発言の良し悪し、善悪、正誤については、基本的には普遍妥当的な人間の基本的な倫理原則がそのま有効であり、それはイマヌエル・カントにいう倫理法則と特段に違うということはない。異なるのは看護職という職業の特殊性によって、縛られた職業上の守秘義務、あるいは健康を損ねたり、あるいは自ら、もしくはその家族、近親者の生死の現場に直面する人たちに対してのコミュニケーションや、その職業上の厳しい勤務状況や極度の緊張を強いられる中でのルーティンワークの中での気の緩みや患者に対するラベリング(気難しい患者-扱い易い患者、急性期の患者-慢性期の患者など)、患者の個人情報を取り扱うことに際しての慎重さなどが要求されることである。
また、がんの告知や望まない妊娠、レイプ、ターミナルケアなど、医者と家族の間に立って、医療情報の仲介や口頭説明、患者の代弁などデリケートな立場で、自らの位置がどこにあるのかについての熟慮を求められることも少なくない。看護倫理は、このような基本的な理論的倫理原則から職業倫理、さらには実践場面での状況倫理の可能性までを含み、倫理学の応用部門としては、職業倫理的な色彩を強く持っている。
関係資料
- ナイチンゲール誓詞
- ヒポクラテス誓詞
- ジュネーブ宣言
- ヘルシンキ宣言
- 患者の権利章典
参考文献
- Hunt, G (ed) Ethical Issues in Nursing. Routledge, London, 1994.
- Thompson,I.E, Melia, Kath M., Boyd, Kenneth M. : Nursing Ethics. Churchill Livigstone, London, 2000
- Journal: Nursing Ethics: An International Journal for Healthcare Professionals. Arnold, London.
関連項目
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 新人看護師が直面する看護倫理に対する考え方と解決法 (特集 看護師1年目に必須の感染対策・倫理・医療安全)
- 中尾 久子,木下 由美子,金岡 麻希 [他]
- 看護のチカラ : マネジメント力を高める実践情報誌 20(425), 62-64, 2015-04-15
- NAID 40020421334
- リハビリテーション看護における看護倫理 抑制をしない看護は実現できる! : 「抑制ゼロ」を目指す4つのステップ(第3回)抑制しないために何が必要か
Related Links
- 基礎知識編 · 看護職が身につけておきたい倫理に関する基礎知識 ... 看護倫理」サイト に関するWEBアンケートにご協力頂きありがとうございました。 今後も皆様のご意見を 反映しながら、看護倫理に関する情報提供に努めてまいります。 「看護倫理」サイト ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- nursing、nursing care、caring、care、attendance、care
- 関
- 看護学、出席、心配、世話、注意、治療、付き添い、介護、同情、ケア、ケアリング、感情移入
[★]
- 英
- ethics
- 関
- 倫理学、医の倫理