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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/14 13:21:20」(JST)
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ホスホジエステラーゼ (Phosphodiesterase, PDE) とは、広義にはリン酸ジエステル結合(1分子のリン酸が2個の水酸基と結合した構造)の一方の結合を加水分解する酵素である。 これにはホスホリパーゼC・Dのようなリン脂質を分解するものや、核酸を分解するヌクレアーゼなども含まれる。
しかし一般には、cAMPやcGMPの環状リン酸ジエステルを加水分解する酵素(環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ)を特にホスホジエステラーゼと呼ぶ。 cAMPやcGMPはセカンドメッセンジャーであり、PDEはその酵素活性のバランスによってその濃度を調節し、シグナル伝達に重要な役割を担っている。
哺乳類においてPDEのスーパーファミリーは11種類あり、基質特異性などが異なる。
関連項目
- ALP
- 抗血小板剤
- クエン酸シルデナフィル
- プロテインキナーゼ
- イカリソウ
- メチルキサンチン誘導体(カフェイン、テオフィリンなど)
Japanese Journal
- 環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ研究の最近の進展 : アイソザイム, 機能, 阻害薬
- 小寺 淳,佐々木 隆史,大森 謙司
- 日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA 126(2), 121-127, 2005-08-01
- 環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(cyclic nucleotide phosphodiestease,以下PDEと略す)は,細胞内セカンドメッセンジャーである環状ヌクレオチド(cAMPおよびcGMP)を分解し,そのシグナル伝達を調節している.哺乳類ではPDEは11種類のファミリーを形成しており,その阻害薬は様々な疾病の治療に使用されている.カフェインやテオフィリンなどは100年以上も前に発見 …
- NAID 10019596355
Related Links
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- 要約:環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(cyclic nucleotide phosphodiestease, 以下 PDE と略す)は,. 細胞内セカンドメッセンジャーである環状ヌクレオチ. ド(cAMP および cGMP)を分解し,そのシグナル伝. 達を調節している.哺乳類では PDE は 11 ...
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- 3',5'cyclic nucleotide phosphodiesterase
- 同
- 環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ
- EC 3.1.4.17。
- 細胞内情報伝達物質であるcAMP(サイクリックアデノシン3',5'-一リン酸)やcGMP(サイクリックグアノシン3',5'-一リン酸)のホスホジエステル結合を分解し、5'-アデニル酸、5'-グアニル酸とする酵素である。
- cAMPやcGMPの濃度調節に重要な役割を果たしている。
- 一次構造、分子量、基質に対する特異性や親和性、カルモジュリンなどの調節因子依存性、選択的阻害薬に対する感受性、組織分布など種々の点で異なる酵素が少なくとも10種類存在する。
- この中で、タイプ3に対する選択的阻害薬は抗血栓薬や強心薬として臨床で使用されている。
[★]
- 英
- 2'
[★]
- 英
- id
- 独
- Es
- 同
- イド
- 関
- リビドー
- フリードリヒ・ニーチェが使用し、ゲオルグ・グロデック(Georg・Groddeck)の『エスとの対話』("Gesellschaft")などで使われた用語で、彼と交流があったジークムント・フロイトが採用した精神分析学用語ともなった。(なお、1953年にジェイムズ・ストレイチーによるフロイト翻訳全集の英訳の際、エスはイド(ラテン語)と訳されアメリカ系の精神分析学で流布された。)自我参照。(wikipedia jaより)
参考
[★]
- 英
- cyclic、circular、annular、cyclo
- 関
- 円形、環式、サイクリック、サイクロ、シクロ、周期性、循環式、輪状、回覧物
[★]
- 英
- phospho
- 関
- フォスフォ、ホスフォ、リン酸