体液沸騰
出典: meddic
和文文献
- 宇宙環境と人間
- 大島 正光
- 計測と制御 24(10), 903-910, 1985
- NAID 130003453996
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- No.1 の回答のようになる前に、内圧で目が飛び出て、腹がはじけるような 気がします。 体の中に入っている分には、血液や体液にはある程度の圧力がかかっている ので、沸騰するにしても、一瞬で、というわけにはいかないん ...
- 気圧がないので体液が体温でも沸騰し、その圧力で体が膨張・破裂するという説があります。これは大きな間違いで、そもそも体液は筋肉や脂肪、管で覆われているので気圧がゼロになるといったことはありません。 仮に気圧 ...
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「体液沸騰症」
- 63000フィート以上(1万8千9百メートル以上)では体温37℃でも体液が沸騰すること。この高度はArmstrong's Lineとして知られている。(実際には皮膚や外部の臓器が体内を加圧しているからということかこの高度で沸騰することはない?)(参考1)
- 症状:口内、眼の気泡、皮膚の腫脹、血液内の気泡。血液循環と呼吸が停止。脳は血行が途絶え酸素不足に陥り、肺は腫脹して出血。すぐに加圧しなければ死にいたる。(参考1)
参考
- 1. wiki en
- 2.
「体液」
体液と血液の容量 ICU.184
男性 | 女性 | |
体液 | 600 mL/kg | 500 mL/kg |
全血液 | 66 mL/kg | 60 mL/kg |
血漿 | 40 mL/kg | 36 mL/kg |
赤血球 | 26 mL/kg | 24 mL/kg |
体液の区分
- 成人で体重の60%
- 体液はさらに血漿・組織液・細胞内液に分類される
- 血漿 :5%
- 組織液 :15%
- 細胞内液:40%
- 体液のうち、血漿のみが外部環境との連絡がある。すなわち開放系である。
- 血漿と組織液は濾過、浸透により物質が移動する
体液の組成
- 図:SP.761, PT.3
- 細胞外:Na+,Cl*が多い
- 細胞内:K+が多い
- 組織液:タンパク質が少ない
体液の恒常性
- 組成・量・浸透圧・pHはほぼ一定に保たれている
- 血漿電解質の正常値
- Na 139*146 mEq/l
- Cl 101*109 mEq/l
- K 3.7*4.7 mEq/l
- Ca 8.5*10.2 mg/dl
- P 2.5*4.5 mg/dl
- 血漿のタンパクの正常量
- TP 8.5 g/dl ←Total protein
- Alb 4.5 g/dl
- Globulin 3.0 g/dl
体液(水分)の出納
摂取 | 排出 | ||
食物 | 1100 ml | 尿 | 1400 ml |
飲水 | 1100 ml | 不感蒸散 | 1000 ml |
代謝水 | 300 ml | 大便 | 100 ml |
合計 | 2500 ml | 合計 | 2500 ml |
血漿浸透圧の正常値
- 275*290 mOsm/kg・H2O
- 血漿浸透圧の算出
血漿浸透圧(mOsm/kg・H2O) = 2[Na]+BS/18+BUN/2.8
[Na]:(mEq/l)
BS :blood suger, 血糖 (mg/dl) BUN :blood urea nitrogen, 血中尿素窒素 (mg/dl)
- 血漿pHの正常値
7.35*7.45 Henderson*Hasselbalchの式 (この式の導出はSP.767) pH=pK+log([HCO3*]/αPCo2)
- アシドーシス
- アルカローシス
体液の動態
1.血漿と組織液の間の移動
- 連続型毛細血管が血管と組織を隔てている→小さな分子は通し、大きな分子は通さない
- 血漿と組織液の間で体液の移動を考える際の要素は「静水圧(厳密には違う)」と「膠質浸透圧」である
静水圧 | 膠質浸透圧 | ||
細動脈 | 細静脈 | ||
血漿 | 30mmHg | 10mmHg | 25mmHg |
間質 | ≒0mmHg | 5mmHg |
- SP.580*も参考に。
リンパ循環
- SP.583*も参考に。
- 毛細血管→組織液 20 l/day
- 組織液→毛細血管 18 l/day
- 組織液→リンパ循環 2 l/day
2.組織液と細胞内液の間の移動
- 組織液と細胞内液の間で体液の移動を考える際の要素は、「化学的平衡」と「電気的平衡」である。
「沸騰」
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