オーラノフィン
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- 1. リウマチ性疾患への金化合物の使用 use of gold compounds in rheumatic diseases
- 2. 金の主な副作用 major side effects of gold
- 3. 膜性腎症の原因および診断 causes and diagnosis of membranous nephropathy
- 4. 関節リウマチにおける薬剤誘発性肺疾患 drug induced lung disease in rheumatoid arthritis
- 5. 授乳中の薬剤使用の原則 principles of medication use during lactation
和文文献
- ブシラミンと金製剤
- 日本内科学会雑誌 100(10), 2936-2941, 2011-10-10
- NAID 10030390200
- 薬物療法--有用性と副作用対策を中心に 金製剤,D-ペニシラミン (関節リウマチ(第2版)--寛解を目指す治療の新時代) -- (関節リウマチの治療)
- 日本臨床 68(-), 365-369, 2010-05
- NAID 40017090054
- オーラノフィンによる間質性肺炎を合併し, 死亡に至った関節リウマチの1例
- 中部日本整形外科災害外科学会雑誌 47(5), 911-912, 2004-09-01
- NAID 10014072072
関連リンク
- リドーラとは?オーラノフィンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 関節リウマチを治療するお薬です。関節の腫れや痛みをやわらげます。 作用 リウマチは、体の免疫系がかかわっ ...
- オーラノフィンとは?goo Wikipedia (ウィキペディア) 。出典:Wikipedia(ウィキペディア)フリー百科事典。 オーラノフィンとは - goo Wikipedia (ウィキペディア) gooトップ サイトマップ スタートページに設定 RSS ヘルプ メニューへスキップ ...
関連画像






添付文書
薬効分類名
- RA寛解導入剤
販売名
- オーラノフィン錠3mg「サワイ」
組成
- オーラノフィン錠3mg「サワイ」は、1錠中に日局オーラノフィン3mgを含有する。
添加物として、カルナウバロウ、カルメロースCa、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、酸化チタン、ステアリン酸Mg、タルク、乳糖、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリソルベート80を含有する。
禁忌
- 金製剤による重篤な副作用(「重大な副作用」の項参照)の既往歴のある患者〔重篤な副作用が発現するおそれがある。〕
- 金製剤に対して過敏症の既往歴のある患者
- 腎障害、肝障害、血液障害あるいは重篤な下痢、消化性潰瘍等のある患者〔悪化するおそれがある。〕
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 小児(「小児等への投与」の項参照)
効能または効果
- 関節リウマチ(過去の治療において非ステロイド性抗炎症剤により十分な効果の得られなかったもの)
- 通常成人にはオーラノフィンとして1日6mg(本剤2錠)を朝食後及び夕食後の2回に分割経口投与する。なお、1日6mgを超える用量は投与しないこと。
慎重投与
- 金製剤による副作用の既往歴のある患者〔同種の副作用が発現するおそれがある。〕
- 重篤な消化器障害、腎障害、肝障害、血液障害あるいは薬物過敏症の既往歴のある患者〔再発するおそれがある。〕
- 蕁麻疹、乾癬等慢性皮疹のある患者〔発疹、そう痒等の副作用の確認が遅れるおそれがある。〕
- 炎症性腸疾患のある患者〔悪化するおそれがある。〕
重大な副作用
- (頻度不明)
- 間質性肺炎:間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、労作時息切れ等の呼吸器症状があらわれた場合には、速やかに胸部X線、血液ガス分析等の検査を実施し、間質性肺炎が疑われる場合には直ちに投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤を投与するなど適切な処置を行うこと。
- 再生不良性貧血、赤芽球癆、無顆粒球症:再生不良性貧血、赤芽球癆、無顆粒球症があらわれることがあるので、初期症状として全身倦怠感、皮下・粘膜下出血、発熱等がみられたら、速やかに血液検査を実施し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 急性腎不全、ネフローゼ症候群:急性腎不全、ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、腎機能検査値異常(BUN、クレアチニン上昇等)、尿蛋白等が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 関節リウマチ症状に対し遅効性の改善効果を発揮し、疾患進展阻止及び寛解誘導能がある。
作用機序はまだ明らかではないが、免疫系への関与、抗炎症作用により効果を発現すると考えられている。
免疫系への関与としては、サプレッサーT細胞活性を誘導し、末梢血リンパ球の幼若化反応を抑制する。
抗炎症作用としては、ヒト好中球及び単球の遊走能、食作用、リソゾーム酵素遊離、スーパーオキサイド産生を抑制する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- オーラノフィン(Auranofin)
化学名
- (2,3,4,6-Tetra-O-acetyl-1-thio-β-D-glucopyranosato)(triethylphosphine)gold
分子式
- C20H34AuO9PS
分子量
- 678.48
融点
- 113〜116℃
性状
- オーラノフィンは白色の結晶性の粉末である。クロロホルムに極めて溶けやすく、メタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
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★リンクテーブル★
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関連記事 | 「オーラ」 |
「抗リウマチ薬」
- 英
- antirheumatic drug
- 同
- 疾患修飾性抗リウマチ薬 disease-modifying antirheumatic drug DMARD、遅効性抗リウマチ薬 slow-acting antirheumatic drug SAARD
- 関
定義
- 1. 関節リウマチの治療薬であって、関節破壊を抑制する薬剤のことを指す(出典不明)
- 遅効性:一般的にこれらの薬剤は効果が出るまでに数ヶ月要する(別名:SAARDs, slow-acting antirheumatic drugs, 遅効性抗リウマチ薬)。
- 2. 関節リウマチの治療薬のこと。金剤、D-ペニシラミンなど。DMARDsとも呼ばれる(REU.66)
- 免疫抑制薬は、抗リウマチ薬が奏功しない、あるいは疾患の活動性が高いときに切り札的に用いられるが、これを抗リウマチ薬にふくめるかどうかは謎。(REU.66では抗リウマチ薬に含めていない)
- Disease-modifying antirheumatic drugs (DMARDs) is a category of otherwise unrelated drugs defined by their use in rheumatoid arthritis to slow down disease progression. The term is often used in contrast to non-steroidal anti-inflammatory drug, which refers to agents that treat the inflammation but not the underlying cause.
- The term "antirheumatic" can be used in similar contexts, but without making a claim about an effect on the course.
- 抗リウマチ薬はRAの進行を抑えるかどうかは問わない。抗リウマチ薬の下位概念としてDMARDがある(NSAIDsも含まれると考えて良いだろう)。DMARDはNSAIDsを待避させた概念か。
抗リウマチ薬 (リウマチ ガイドライン?より)
薬剤 | 抗リウマチ作用 | 注意すべき副作用 | ||
免疫調節薬 | 金製剤 | 金チオリンゴ酸ナトリウム | 中 | 皮疹, 蛋白尿 |
オーラノフィン | 弱 | 下痢・軟便 | ||
D-ペニシラミン | 中 | 皮疹, 蛋白尿, 肝障害, 血小板減少, 自己免疫疾患の誘発 | ||
サラゾスルファピリジン SSZ | 中 | 皮疹 | ||
ブシラミン | 中 | 皮疹, 蛋白尿 | ||
ロベンザリット | 弱 | 腎機能障害 | ||
アクタリット | 弱 | 皮疹 | ||
免疫抑制薬 | メトトレキサート MTX | 強 | 間質性肺炎, 骨髄障害, 肝障害 | |
ミゾリビン | 弱 | 高尿酸血症 | ||
レフルノミド LEF | 強 | 肝障害, 骨髄障害,下痢, 感染症, 間質性肺炎 | ||
アザチオプリン | 弱 | 肝障害, 白血球減少 | ||
シクロホスファミド | 弱 | 骨髄障害, 出血性膀胱炎 | ||
シクロスポリン | 中 | 腎障害, 高血圧, 耐糖能異常 | ||
タクロリムス | 中 | 腎障害, 高血圧, 耐糖能異常 |
抗リウマチ薬の薬剤性肺障害
- メトトレキサート :◎
- ブシラミン :○
- サラゾスルファピリジン :△
- レルフノミド :◎
- 金チオリンゴ酸ナトリウム :○
- D-ペニシラミン :△
副作用
- 出現率:50%
- 皮疹、口内炎、脱毛
- 胃腸障害、味覚障害
- 間質性肺炎
- 骨髄抑制
- 肝機能障害
- 蛋白尿
「Ridaura」
「オーラ」
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