エプレレノン

出典: meddic

eplerenone
セララ、inspira
血圧降下剤


効能又は効果

セララ錠25mg/セララ錠50mg/セララ錠100mg
  • 高血圧症

薬効薬理

セララ錠25mg/セララ錠50mg/セララ錠100mg
  • 1. 作用機序33)~36)
  • エプレレノンは鉱質コルチコイド受容体に結合し、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)のホルモンであるアルドステロンの結合を阻害する。アルドステロンは腎などの上皮組織並びに心臓、血管及び脳などの非上皮組織における鉱質コルチコイド受容体に結合し、ナトリウム再吸収及びその他の機序を介して血圧を上昇させる。エプレレノンはこれらのアルドステロンの作用を阻害することで降圧作用を発揮するものと考えられる。エプレレノンはレニン分泌へのアルドステロンによるネガティブフィードバックを抑制するため、血漿中レニン活性及び血清中アルドステロン濃度を持続的に上昇させるが、これらの上昇はエプレレノンの作用を減弱しない。
  • 2. 受容体結合の選択性33),34)
  • エプレレノンは、ラット及びヒトの鉱質コルチコイド受容体に選択的に結合する。糖質コルチコイド受容体、アンドロゲン受容体、プロゲステロン受容体等、他のステロイドホルモン受容体に対する親和性は、鉱質コルチコイド受容体に対する親和性と比べて1/20以下であった。ラットを用いた試験で、臨床投与量のエプレレノンには、鉱質コルチコイド受容体以外のステロイドホルモン受容体への作用に起因する副作用は認められなかった。
  • 3. 高血圧に対する作用36)~38)
  • (1) エプレレノンは、アルドステロン持続投与/食塩負荷を行った一側腎摘出高血圧ラットにおいて、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。
  • (2) エプレレノンは、脳卒中易発症性自然発症高血圧ラット(SHRSP)において、2週間の投与期間中、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。また、ACE阻害薬であるリシノプリルとの併用により、降圧作用は顕著に増強された。
  • (3) 食塩感受性低レニン型高血圧の動物モデルであるDahl食塩感受性ラットにおいて、エプレレノンは4週間の持続投与で収縮期血圧に対し用量依存的な降圧作用を示した。

重大な副作用

  • 高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

禁忌

セララ錠25mg/セララ錠50mg/セララ錠100mg
  • 1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2. 高カリウム血症の患者もしくは本剤投与開始時に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
  • 3. 微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
  • 4. 中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
  • 5. 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者[高カリウム血症等の電解質異常が発現するおそれがある。
  • 6. カリウム製剤、カリウム保持性利尿薬を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
  • 7. イトラコナゾール、リトナビル及びネルフィナビルを投与中の患者[「相互作用」の項参照]


添付文書

  • セララ錠25mg/セララ錠50mg/セララ錠100mg
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和文文献

  • 副腎腫瘍の治療 薬物治療 原発性アルドステロン症 (内分泌腺腫瘍--基礎・臨床研究のアップデート) -- (副腎腫瘍)
  • 吉本 貴宣,平田 結喜緒
  • 日本臨床 69(-) (995), 546-549, 2011-03
  • NAID 40018749432
  • P2-503 家庭血圧測定に基づく低用量エプレレノン(25mg/日)の臨床評価(一般演題 ポスター発表,薬物療法(その他),臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
  • 石倉 一樹,小原 拓,吉田 愛琴,池田 うらら,佐々木 彩乃,廣瀬 卓男,大久保 孝義,今井 潤
  • 日本医療薬学会年会講演要旨集 20, 473, 2010-10-25
  • NAID 110008109501
  • 副腎疾患の最新の診療と展望
  • 伊藤 裕
  • 日本内科学会雑誌 99(3), 510-515, 2010-03-10
  • NAID 10026330780
  • レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(Renin-Angiotensin-Aldosterone System;RAAS)抑制薬--選択的アルドステロンブロッカー(エプレレノン) (特集 糖尿病とその合併症の新薬の現状と未来)
  • 名越 智古,吉村 道博
  • 内分泌・糖尿病・代謝内科 31(1), 41-48, 2010-07
  • NAID 40017666423

関連リンク

エプレレノン(英: eplerenone)は、選択的アルドステロン受容体拮抗による高血圧治療 薬。商品名はセララ®(2007年7月 ファイザー発売)。 エプレレノンは、スピロノラクトン よりも受容体選択性が高く、性ホルモン受容体への拮抗作用は少ない。そのため ...
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、β 遮断薬の効果が認められ始めたことで、慢性心不全の治療はここ10数年で大きく 様変わりした。最近では、治療薬のラインナップに新たに加わったアルデステロン拮抗薬 が、 ...

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添付文書

薬効分類名

  • 選択的アルドステロンブロッカー

販売名

セララ錠25mg

組成

1錠中:

有効成分(含量)

  • エプレレノン(25.00mg)

添加物

  • 乳糖水和物、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、マクロゴール400、ポリソルベート80、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄

禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 高カリウム血症の患者もしくは本剤投与開始時に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
  • 微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
  • 中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
  • 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者[高カリウム血症等の電解質異常が発現するおそれがある。
  • カリウム製剤、カリウム保持性利尿薬を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
  • イトラコナゾール、リトナビル及びネルフィナビルを投与中の患者[「相互作用」の項参照]

効能または効果

  • 高血圧症
  • 通常、成人にはエプレレノンとして1日1回50mgから投与を開始し、効果不十分な場合は100mgまで増量することができる。
  • CYP3A4阻害薬と併用する場合には本剤の投与量を1日1回25mgとする。[「相互作用」の項参照]
  • 本剤の投与中に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えた場合には減量を考慮し、5.5mEq/Lを超えた場合は減量ないし中止し、6.0mEq/L以上の場合には直ちに中止すること。

慎重投与

  • 軽度の腎機能障害のある患者[「重要な基本的注意」の項参照]
  • 軽度〜中等度の肝機能障害のある患者[「重要な基本的注意」の項参照]
  • 高齢者[「重要な基本的注意」、「高齢者への投与」の項参照]

重大な副作用

高カリウム血症(1.7%)

  • 高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

薬効薬理

作用機序33)〜36)

  • エプレレノンは鉱質コルチコイド受容体に結合し、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)のホルモンであるアルドステロンの結合を阻害する。アルドステロンは腎などの上皮組織並びに心臓、血管及び脳などの非上皮組織における鉱質コルチコイド受容体に結合し、ナトリウム再吸収及びその他の機序を介して血圧を上昇させる。エプレレノンはこれらのアルドステロンの作用を阻害することで降圧作用を発揮するものと考えられる。エプレレノンはレニン分泌へのアルドステロンによるネガティブフィードバックを抑制するため、血漿中レニン活性及び血清中アルドステロン濃度を持続的に上昇させるが、これらの上昇はエプレレノンの作用を減弱しない。

受容体結合の選択性33),34)

  • エプレレノンは、ラット及びヒトの鉱質コルチコイド受容体に選択的に結合する。糖質コルチコイド受容体、アンドロゲン受容体、プロゲステロン受容体等、他のステロイドホルモン受容体に対する親和性は、鉱質コルチコイド受容体に対する親和性と比べて1/20以下であった。ラットを用いた試験で、臨床投与量のエプレレノンには、鉱質コルチコイド受容体以外のステロイドホルモン受容体への作用に起因する副作用は認められなかった。

高血圧に対する作用36)〜38)

  • エプレレノンは、アルドステロン持続投与/食塩負荷を行った一側腎摘出高血圧ラットにおいて、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。
  • エプレレノンは、脳卒中易発症性自然発症高血圧ラット(SHRSP)において、2週間の投与期間中、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。また、ACE阻害薬であるリシノプリルとの併用により、降圧作用は顕著に増強された。
  • 食塩感受性低レニン型高血圧の動物モデルであるDahl食塩感受性ラットにおいて、エプレレノンは4週間の持続投与で収縮期血圧に対し用量依存的な降圧作用を示した。


有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • エプレレノン(Eplerenone)

化学名

  • 9,11α-Epoxy-7α-(methoxycarbonyl)-3-oxo-17α-pregn-4-ene-21,17β-carbolactone

分子式

  • C24H30O6

分子量

  • 414.49

性状

  • 白色〜黄白色の粉末である。アセトニトリル、ベンジルアルコール又はクロロホルムに溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。


★リンクテーブル★
先読み血圧降下剤
リンク元慢性心不全

血圧降下剤」

  [★]

降圧薬

商品


慢性心不全」

  [★]

chronic heart failure CHF, chronic cardiac failure
心不全

薬物療法

以下、左室収縮能不全に対する治療のみ採り上げる
  • 左室収縮能不全の原因は非虚血性の拡張型心筋症と虚血性心筋症に大別できる。これらの疾患においては交感神経系とRAA系が賦活化され、進行性の左室拡大と収縮性の低下、すなわちリモデリングが生じ病態の悪化に繋がっていると考えられている。治療の焦点は神経内分泌系の抑制、心不全に伴う症状の緩和である。
  • (PHD.244)慢性心不全の治療のゴールは5つある:(1)病因の同定、(2)増悪因子の除去、(3)心不全症状の管理(前方障害、後方障害の軽減)、(4)神経ホルモン系の調節、(5)長期予後の改善

治療に用いられる薬物

参考(1))
  • 配糖強心薬(ジギタリス)
  • 利尿薬:静脈還流量の減少 → 前負荷の軽減 → 左室拡張終期圧低下 → 肺うっ血の改善 → 低血圧誘発がありうる
  • 血管拡張薬(vasodilator)
  • venous dilator(ex.硝酸薬):静脈のcapacitanceを増加させる。利尿薬と同じ薬理作用。
  • arteriolar dilator(ex.ヒドララジン):後負荷を低下させSVを上昇させる。血圧は下がりそうだが、SVが上昇する結果、血圧は軽度低下あるいは保たれる(PHD.246)
  • "balanced vasodilator:「アンジオテンシン転換酵素阻害薬」心不全で起こる血管収縮、体液貯留(volume retension)、心室モデリングを防ぎ、回復(reverse)させうる?CHF患者の生命予後改善効果がある(PHD.245,246)。ACE阻害薬は循環血液中のブラジキニンを増加させる。ブラジキニンは心不全の患者において血管拡張という重要な働きをしている(PHD.247)。「アンジオテンシンII受容体拮抗薬」はACE阻害薬とほぼ同等であり、ACE阻害薬による副作用が問題となる場合に用いる。(PHD.247)。これらの薬剤は腎不全と高カリウム血症が存在する場合には適さない。「nesiritide」human recombinant B-type natriuretic peptide。静注薬。速効で強力な血管拡張、心拍出量増加、RAA系の抑制、利尿作用(PHD.247)
カルシウム拮抗薬:長期に用いると心不全を悪化させる危険があり推奨されない。
  • β遮断薬
  • 抗アルドステロン薬
  • アミオダロン
  • 末梢血管拡張薬
  • 経口強心薬
  • ナトリウム利尿ペプチド:ANP製剤(カルペリチド) → 静注薬しかないので急性心不全の時に用いる。


治療に用いられる薬物名


参考

  • 1. 慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)
[display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_matsuzaki_h.pdf
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0049/1/0049_G0000132_0127.html

国試





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