エピルビシン

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epirubicin EPI EPI-ADM
塩酸エピルビシン epirubicin hydrochloride
ファルモルビシン
抗悪性腫瘍薬
抗腫瘍性抗生物質製剤
  • アントラサイクリン系抗腫瘍性抗生物質。


添付文書

  • ファルモルビシン注射用10mg/ファルモルビシン注射用50mg
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4235404D1047_1_05/4235404D1047_1_05?view=body




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和文文献

  • 肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓術におけるミリプラチンとエピルビシンの比較 : 単一手技者における検討
  • 矢内原 久,常松 令,ウッドハムス 玲子 [他]
  • 北里医学 42(2), 105-109, 2012-12
  • NAID 40019551552
  • P-0160 乳がん化学療法における有害事象発現の検討 : エピルビシン(EPI)投与量による違い(一般演題 ポスター発表,がん薬物療法(副作用対策),Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
  • 松本 香織,南 貴之,若月 淳一郎,山下 重邦,山本 誠一,田原 計子,古屋 一茂,中込 博,金森 良雄
  • 日本医療薬学会年会講演要旨集 21, 208, 2011-09-09
  • NAID 110008909629
  • PP-471 BCGとエピルビシン併用による膀胱内注入維持療法の成績(一般演題ポスター発表・討論,一般演題ポスター,第99回日本泌尿器科学会総会)
  • 元島 崇信,沖田 竜治,藤岡 正志,黒澤 和宏,安部 光洋,森川 弘史,村田 浩克,小松 秀樹,岡根谷 利一
  • 日本泌尿器科學會雜誌 102(2), 482, 2011-03-20
  • NAID 110008612844

関連リンク

エピルビシン(ファモルビシン)はアントラサイクリン系の抗生物質として、ドキソルビシンよりも心臓障害の軽い薬を目指して開発された抗がん剤です。DNAの螺旋構造の間に入り込んでその合成を阻害するとともに、酵素の働きを ...
エピルビシン塩酸塩注射用10mg・50mg「NK」 患者向医薬品ガイド 注射剤「使用の実際」(会員限定) PDFファイルにリンクしています。 ワードファイルにリンクしています。 別ページにリンクしています。 エピルビシン塩酸塩注射用10mg ...
ファルモルビシン(エピルビシン)の作用機序:抗がん剤 日本ではがんによって多くの方が亡くなるにも関わらず、がん治療は難しいことで知られています。がんを治療するときは手術や放射線、そして薬を用いた化学療法が主に ...

関連画像


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添付文書

薬効分類名

  • 抗腫瘍性抗生物質製剤

販売名

ファルモルビシン注射用10mg

組成

有効成分(1バイアル中)

  • 日局 エピルビシン塩酸塩 10mg(力価)
    ※旧薬局方における日本名:日局 塩酸エピルビシン

添加物(1バイアル中)

  • 日局 乳糖水和物 50mg
    日局 パラオキシ安息香酸メチル 2mg

禁忌

  • 心機能異常又はその既往歴のある患者[心筋障害があらわれるおそれがある。]
  • 本剤に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
  • 他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量(ドキソルビシン塩酸塩では総投与量が体表面積当り500mg/m2、ダウノルビシン塩酸塩では総投与量が体重当り25mg/kg等)に達している患者[うっ血性心不全があらわれるおそれがある。]

効能または効果

下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解

  • 急性白血病、悪性リンパ腫、乳癌、卵巣癌、胃癌、肝癌、尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍)

以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

  • 乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)

急性白血病の場合

  • エピルビシン塩酸塩として15mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回5〜7日間連日静脈内に投与し3週間休薬する。これを1クールとし、必要に応じて2〜3クール反復する。
    なお投与量は年齢、症状、副作用により、適宜増減する。

悪性リンパ腫の場合

  • エピルビシン塩酸塩として40〜60mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与し3〜4週休薬する。これを1クールとし、通常3〜4クール反復する。
    なお投与量は年齢、症状、副作用により、適宜増減する。

乳癌、卵巣癌、胃癌、尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂・尿管腫瘍)の場合

  • エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与し3〜4週休薬する。これを1クールとし、通常3〜4クール反復する。
    なお投与量は年齢、症状、副作用により、適宜増減する。

肝癌の場合

  • エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、肝動脈内に挿入されたカテーテルより、1日1回肝動脈内に投与し3〜4週休薬する。これを1クールとし、通常3〜4クール反復する。
    なお投与量は年齢、症状、副作用により、適宜増減する。

膀胱癌(表在性膀胱癌に限る)の場合

  • エピルビシン塩酸塩として60mg(力価)を30mLの日局生理食塩液に溶解し、1日1回3日間連日膀胱腔内に注入し4日間休薬する。これを1クールとし、通常2〜4クール反復する。
    注入に際しては、ネラトンカテーテルで導尿し十分に膀胱腔内を空にした後、同カテーテルよりエピルビシン塩酸塩溶液を注入し、1〜2時間膀胱腔内に把持する。
    なお投与量は年齢、症状、副作用により、適宜増減する。

乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合

  • ・シクロホスファミド水和物との併用において、標準的なエピルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、エピルビシン塩酸塩として100mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、通常4〜6クール反復する。
  • ・シクロホスファミド水和物、フルオロウラシルとの併用において、標準的なエピルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、エピルビシン塩酸塩として100mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局注射用水に溶解し、1日1回静脈内に投与後、20日間休薬する。これを1クールとし、通常4〜6クール反復する。
  • なお、投与量は年齢、症状により適宜減量する。

慎重投与

  • 肝障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
  • 腎障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
  • 骨髄抑制のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
  • 感染症を合併している患者[骨髄抑制により感染を増悪させるおそれがある。]
  • 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
  • 水痘患者[致命的な全身障害があらわれるおそれがある。]
  • 他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療歴のある患者[心筋障害があらわれるおそれがある。]

重大な副作用

心筋障害(0.12%)

  • 心筋障害、更にうっ血性心不全等の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、休薬又は投与を中止すること。特に他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療のある症例に投与する場合には十分注意すること。

骨髄抑制(頻度不明)

  • 汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、出血傾向があらわれることがある。なお、高度な骨髄抑制により致命的な感染症(敗血症)や消化管出血があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

ショック(頻度不明)

  • ショックがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

間質性肺炎(頻度不明)

  • 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

萎縮膀胱(頻度不明)

  • 膀胱腔内注入によって萎縮膀胱があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

肝・胆道障害(頻度不明)

  • 肝動脈内投与において、肝内胆汁性嚢胞、胆管炎、胆管壊死、肝壊死等の肝・胆道障害があらわれることがあるので、造影剤等により薬剤の分布領域をよく確認し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

胃潰瘍(0.02%)、十二指腸潰瘍(0.02%)

  • 肝動脈内投与において、胃潰瘍、十二指腸潰瘍があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。[「適用上の注意」4.の項参照]

薬効薬理

抗腫瘍作用17,18)

  • 移植癌に対して広い抗癌スペクトルを有し、Leukemia L1210、Leukemia P388、B-16 melanoma、Colon 38、C3H乳癌、Hepatoma AH-13、吉田肉腫等に対して強い抗腫瘍効果を示す。

作用機序19,20)

  • 腫瘍細胞のDNAとcomplexを形成することにより、DNA polymerase反応、RNA polymerase反応を阻害し、DNA、RNAの双方の生合成を抑制することによって、抗腫瘍効果を示す。

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • エピルビシン塩酸塩(Epirubicin Hydrochloride)

化学名

  • (2S,4S)-4-(3-Amino-2,3,6-trideoxy-α-L-arabino-hexopyranosyloxy)-2,5,12-trihydroxy-2-hydroxyacetyl-7-methoxy-1,2,3,4-tetrahydrotetracene-6,11-dione monohydrochloride

分子式

  • C27H29NO11・HCl

分子量

  • 579.98

性状

  • 微帯黄赤色〜帯褐赤色の粉末で、吸湿性である。
    水又はメタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。


★リンクテーブル★
先読みepirubicin hydrochloride
リンク元肝細胞癌」「アントラサイクリン」「EPI」「EC療法
関連記事ピル」「エピ

epirubicin hydrochloride」

  [★]

epirubicin


肝細胞癌」

  [★]

hepatocellular carcinoma, HCC, hepatocarcinoma, liver cell carcinoma
ヘパトーム hepatoma
肝腫瘍肝癌

特徴

  • 1. 発癌の予測が可能(高危険群を取り込める)
  • 肝炎ウイルス陽性者
  • 肝硬変患者
  • 血小板10万以下
  • AFPあるいはPIVKA-II陽性患者
  • 2. 多中心性発癌、肝内転移、再発が多い
  • 外科的治癒切除を行っても、5年以内の再発率は約70%以上  ←  他の癌より高い。3年で50-60%とも
  • リンパ節転移は少なく、肝内転移が多い  ←  経門脈
  • 多中心発癌が多い
  • 3. 肝予備能の低下を伴うことが多い
  • 肝細胞癌の約70-80%に肝硬変、10%前後に慢性肝炎を合併
  HCC CCC
腫瘍マーカー AFP, PIVKA-II CEA, CA19-9
画像検査 腫瘍濃染 胆管拡張
APシャント
腫瘍血栓
転移 肝内(門脈性) リンパ行性
予後(5年生存率) 切除例 52.3% 切除例 32.6%

疫学

  • 原発性肝癌のうち肝細胞癌は95%を占める
  • 男女比は3-4:1
  • 死因では男性では3位、女性では4位である。
  • 原発性肝癌の90%以上が肝炎ウイルス陽性である。
  • 原発性肝癌の解検例の84%に肝硬変を合併している。
  • 肝細胞癌の70-80%に肝硬変が認められ、10%前後に慢性肝炎の合併が見られる。
  • 肝硬変から肝癌が発生する年間発生率はB型肝炎で3%、C型肝炎で7%である。

病因

病因の90%が肝炎ウイルスである。
  • HCV(+) 75%HBV(+) 15%、HBV(+)&HCV(+) 3%、TTV(+) 1-3%、アルコール性 3-4% (YN)
  • その他

病理

  • 肝細胞類似の細胞からなる上皮性の悪性腫瘍。多くが皮膜を有する。(SSUR.595)
  • 多発性、多中心性
  • 胆汁のために肉眼的に緑色に見える
  • 壊死、出血しやすい。 → hemoperitoneum

病態

  • 肝細胞癌の非癌部は80-90%が肝硬変である。

転移

  • 血行性(経門脈性転移)が多い。リンパ行性はまれ。

症状

検査

超音波エコー

  • 腫瘍周囲の被膜により低エコー帯が認められる。
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造影CT

  • ダイナミック造影CTでは動脈相で不均一な造影効果、門脈相、平衡相になるにつれ造影効果が低下する。(RNT.209) ⇔ 肝血管腫:造影効果が持続
[show details]
  • 被膜がある腫瘍に対しては造影効果が残存。(RNT.209)

前癌病変の造影CT

SRA.479
  • 肝細胞癌は多段階発癌により発生するという説が唱えられている。
  • 腺腫様過形成(adenomatous hyperplasia AH)は肝癌とは異なる結節病変を形成するものである。
  • 多段階発癌次の順に肝細胞癌に至るという;異型腺腫様過形成 → 肝細胞癌を内包する異型腺腫様過形成 → 高分化肝癌 → 中~低分化肝細胞癌(古典的肝癌)
  • 多段階発癌の初期には門脈血の支配が多いが次第に肝動脈からの新生血管により支配されるようになる。
  • すなわち、中~低分化肝細胞癌は肝動脈で支配される多血性肝細胞癌であり、高分化肝細胞癌は肝動脈の支配が比較的少ない。
  • 造影CTにおいてもこれを反映し、高分化細胞癌では動脈相では造影効果が弱い(文献によっては乏血性で濃染しないとも)が、中~低分化細胞癌では高い造影効果が認められることになる。

MRI

  • T1:等信号  低~高信号(YN.B-50)
  • T2:高信号  ⇔ 肝血管腫のような著しい高信号は呈しない?

血管造影

  • 選択的腹腔動脈造影で腫瘍が濃染される。

経動脈性門脈造影下CT CTAP

腫瘍マーカー

  • PIVKA-II:≦2cmの陽性率は25-30%
  • AFP:≦2cmの陽性率は30%。肝細胞癌、卵黄嚢腫瘍、肝芽腫の腫瘍マーカー、炎症性肝疾患における肝再生の指標

診断

  • 病歴、身体所見、血液検査所見(肝炎ウイルスマーカー、腫瘍マーカー、肝機能検査)、画像検査に基づいて判断する。
  • 画像で確定診断される場合は組織診断を行わないように勧められている。 → 針生検に伴う重篤な合併症として,針穿刺経路播種(needle tract seeding)と出血がある。前者の発生頻度は1.6~3.4%とされている(ガイドライン1)

治療

  • 肝予備能と進行度で決まる

治療アルゴリズム

局所療法

  • エタノール注入
  • 超音波焼灼術

手術療法

  • 肝機能A,Bであって、腫瘍の数が1,2個の場合は腫瘍切除が適応となる。
  • 再発肝癌であっても肝切除が標準治療となる(ガイドライン1 CQ19 再発肝細胞癌に対する有効な治療は?)

経カテーテル的肝動脈塞栓術 TAE/ 化学塞栓療法 transcatheter arterial chemoembolization TACE

推奨

ガイドライン1
  • TA(C)EはOkuda分類I、II、Child A、Bの進行肝細胞癌(手術不能で、かつ経皮的凝固療法の対象とならないもの)に対する治療として推奨される。
  • 化学塞栓される非癌部肝容積の非癌部全肝容積に占める割合と残肝予備能を考慮したTACEが推奨される。
  • 高ビリルビン血症のない肝細胞癌破裂症例の治療には救急TA(C)Eは有効な治療法である。

禁忌

ガイドライン1
  • 病態
  • 脈管内腫瘍塞栓(特に門脈内腫瘍塞栓)を有する症例

化学療法

  • 肝癌は抗癌剤に対する抵抗性が高い。肝癌患者は肝機能の低下が存在するため十分量の抗癌剤治療はできない。このようなこともあり、肝癌に有効な抗がん薬は少ない。

日本で使用できる薬剤

ガイドライン1
アルキル化剤 マスタード類 シクロホスファミド  
代謝拮抗薬 ピリミジン系 フルオロウラシル(5-FU) テガフール・ウラシル配合剤(UFTシタラビン
抗生物質 アントラサイクリン系 ドキソルビシン エピルビシン ミトキサントロン
その他 マイトマイシンC  
白金製剤 シスプラチン

肝移植

  • ミラノ基準(1998)
  • 肝硬変に肝細胞癌を合併する場合は、多発最大径3cm・3個まで、単発5cmまで、遠隔転移・リンパ節転移・脈管侵襲なし
  • ミラノ基準によれば、他の両性疾患と同程度の移植成績
  • 肝機能不良でミラノ基準を満たすものは肝移植を考慮。

ガイドライン

http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0018/0018_ContentsTop.html

国試




原発性肝細胞癌

primary hepatocellular carcinoma
[[]]



アントラサイクリン」

  [★]

anthracycline, anthracyclines
ダウノマイシンアドリアシン
抗悪性腫瘍薬

アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬



EPI」

  [★]


EC療法」

  [★]


ピル」

  [★]

pill
丸剤経口避妊薬丸薬



エピ」

  [★]

epi




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