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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
オンブレス吸入用カプセル150μg
組成
成分・含量
- 1カプセル中インダカテロールマレイン酸塩194μg
(インダカテロールとして150μg)
添加物
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
- 本剤は慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いること。本剤は慢性閉塞性肺疾患の増悪時における急性期治療を目的として使用する薬剤ではない。
- 通常、成人には1回1カプセル(インダカテロールとして150μg)を1日1回本剤専用の吸入用器具を用いて吸入する。
- 本剤は吸入用カプセルであり、必ず専用の吸入用器具(ブリーズヘラー)を用いて吸入し、内服しないこと。(「適用上の注意」の項参照)
- 本剤は1日1回、一定の時間帯に吸入すること。吸入できなかった場合は、翌日、通常吸入している時間帯に1回分を吸入すること。
- 患者に対し、本剤の過度の使用により不整脈、心停止等の重篤な副作用が発現する危険性があることを理解させ、1日1回を超えて投与しないよう注意を与えること(本剤の気管支拡張作用は通常24時間持続するので、その間は次の投与を行わないこと)。
慎重投与
甲状腺機能亢進症の患者
- 〔甲状腺機能亢進症の症状を悪化させるおそれがある。〕
心血管障害(冠動脈疾患、急性心筋梗塞、不整脈、高血圧等)のある患者
- 〔交感神経刺激作用により症状を悪化させるおそれがある。〕
糖尿病の患者
- 〔高用量のβ2刺激剤を投与すると、血糖値が上昇するおそれがある。血糖値をモニタリングするなど慎重に投与すること。〕
てんかん等の痙攣性疾患のある患者
重大な副作用
重篤な血清カリウム値の低下
- β2刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下が報告されている。また、β2刺激剤による血清カリウム値の低下作用は、キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤(サイアザイド系利尿剤、サイアザイド系類似利尿剤、ループ利尿剤)の併用により増強することがあるので注意すること。更に、低酸素血症により血清カリウム値の低下の心リズムに及ぼす影響が増強されることがある。このような場合には血清カリウム値をモニターすることが望ましい。
薬効薬理
作用機序18)
- インダカテロールは、長時間作用性のβ受容体刺激薬であり、β1及びβ3受容体と比較してβ2受容体に対して高い親和性を示す。
気管支拡張作用19,20)
- インダカテロールは、覚醒下モルモットにおけるセロトニン及び麻酔下アカゲザルにおけるメサコリンによる気管支収縮に対して抑制作用を示した。
作用持続時間19,20)
- インダカテロールの覚醒下モルモットにおけるセロトニン及び麻酔下アカゲザルにおけるメサコリンによる気管支収縮に対する抑制作用を等効果用量で比較したところ、サルブタモール、ホルモテロール及びサルメテロールより明らかに長く、持続的であった。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- インダカテロールマレイン酸塩(Indacaterol Maleate)
化学名
- 5-{(1R)-2-[(5,6-Diethyl-2, 3-dihydro-1H-inden-2-yl)amino]-1-hydroxyethyl}-8-hydroxyquinolin-2(1H)-one monomaleate
分子式
分子量
性状
- 白色〜微黄白色又は微灰白色の粉末である。
エタノール(99.5)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。