UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 顔面神経麻痺を初発症状とした高齢者頭部破傷風の1例
- 西川 敦,児玉 泰光,下畑 享良 [他],大貫 尚志,西澤 正豊,高木 律男
- 日本口腔外科学会雑誌 55(10), 490-494, 2009-10-20
- Cephalic tetanus is a subtype of tetanus, which is associated with cranial nerve palsies and occurs in 1 % to 3 % of tetanus cases. We present a case of cephalic tetanus in an elderly patient with fac …
- NAID 10027091121
- 中澤 健一郎,苅田 典生,石原 広之,松下 達生,千原 和夫
- 臨床神経学 41(4), 187-190, 2001-04-01
- NAID 10011036398
- 破傷風の再発および頭部破傷風について--5回発症を繰返した慢性頭部破傷風の1例(本稿を恩師高津忠夫先生の御霊前に捧ぐ)
Related Links
- ... いる限局性破傷風、頭部の創から感染して顔面神経を中心とする脳神経の麻痺を来す頭部破傷風、新生児破傷風に分類されます。 最も一般的な全身性破傷風では、表10のような経過をたどります。 第1期では全身の倦怠感などの ...
- アメリカ合衆国では、1950年代に、年間約100人の新生児破傷風による死亡がありました。1950年代のアメリカ合衆国における破傷風の年間患者発生数は445-524人、年間死亡者数は246-394人でした。新生児破傷風による死亡者数は ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- tetanus, lockjaw
- 同
- テタヌス
- 関
- 破傷風菌 Clostridium tetani
概念
- 嫌気性芽胞形成性グラム陽性桿菌である破傷風菌(Clostridium tetani)による感染症であり、破傷風菌が産生した外毒素テタノスパスミン(tetanospasmin)による中枢神経障害(随意筋痙攣)をきたすことが本疾患の病態である。
- 破傷風菌は土壌や塵など環境中に広く、またヒトや動物の消化管にも存在するが、破傷風菌に汚染された環境で外傷を契機に感染が成立する。
- 感染症ではあるが、神経毒による中毒性感染症であある。
病型
- 参考1
- 全身性破傷風:全身の筋の強直性攣縮 + 自律神経症状(早期は易刺激性、不穏、発汗、頻脈。後期には著しい発汗、不整脈、不安定な高血圧・低血圧、発熱)
- 限局性破傷風
- 頭部破傷風
- 新生児破傷風
病態
- SMB.260
- 破傷風毒素(テタノスパスミン)は亜鉛依存性プロテアーゼ活性を有しており、シナプス小胞付随蛋白であり開口分泌に関与するシナプトブレビンを特異的に切断し、シナプスへの神経伝達物質の放出を妨げる。
- 症状の発現は脊髄の抑制ニューロンが遮断される事による。
- 自律神経ニューロンも遮断されるので、自律神経症状も発現する。 → 著しい血圧、脈拍の変動
潜伏期
経過
治療
- SMB.260 YN. H-55 SPE.359
- 創部 :デブリドマン
- 抗毒素:ヒトTIGの投与 → 神経細胞に取り込まれた後では毒素を中和できなくなる。
- 抗菌 :ペニシリンGの大量投与。テトラサイクリン(SPE.359)
- 対症療法:呼吸管理、筋弛緩薬、抗痙攣薬(ジアゼパム)、刺激の軽減(日光の遮蔽)
予防
- 破傷風トキソイドによる能動免疫
- 小児期にジフテリア・破傷風・百日咳混合ワクチンを、それ以外の者は沈降破傷風トキソイド(破傷風トキソイド*)を3回注射しておけば約5年間程度の免疫が得られる。
免疫
予後
- 死亡率:40% (SPE.359)
- 救急救命センターレベルでならば死亡率は10%程度に下げることが可能である。
参考
- 1. [charged] Tetanus - uptodate [1]
国試
[★]
- 英
- head、headgroup、cephalon
- 関
- 頭
[★]
- 英
- wind
- 関
- 屁、放屁