出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/08 09:41:58」(JST)
ストレーナー(英: strainer)は、液体から固形成分を取り除くために用いる網状の器具。英語で「ストレーナー」というと一般的にざるや篩などの濾し器を意味するが、日本においては全ての濾し器がストレーナーと呼ばれるわけではない。例えば日本茶を注ぐときに用いる濾し器は「茶こし」であり[1]、料理に使う水切り道具は「ざる」である。
常時稼動が必要な配管系統の場合、ストレーナーを二重系統として一方を使用しながらもう一方を整備することにより稼動を継続することができる。
ストレーナーは空調機器、トイレのロータンク給水部分やフラッシュバルブに内蔵されたピストンバルブ、流し台の排水口など、流体が流れる配管に取り付けられている。
機械や設備で流体中のごみを濾しとる部品には、吸気用の「エアストレーナー」、燃料用の「フューエルストレーナー」、エンジンオイルやATF用の「オイルストレーナー」などがある。これらは単に「ストレーナー」と呼ぶこともあるほか、「フィルター」やフィルターを含む部品という意味で「エレメント」と呼ぶこともある。
水洗便器に供給する流水を制御するフラッシュバルブにはピストンバルブが内蔵されており、ピストンバルブは、上下に動くピストン運動により便器に供給する水が出水、止水する。ピストンバルブには、圧力室部とリリーフバルブ側とを結ぶ針先ほどの小さな小穴があり、フラッシュバルブを起動させると内蔵されているピストンバルブのリリーフバルブの逃し弁が開き、ピストンバルブ上部の圧力室部に溜まった、高水圧の水が抜け、給水圧力でピストンバルブが上昇し吐水(便器への給水)が始まると同時にピストンバルブのストレーナーから小穴を経て圧力室に水が徐々に入り、やがて圧力室の水圧が高くなるとピストンバルブが下降しはじめて、自動的に水が止まる機構であり、ピストンバルブの小穴が詰まると便器に供給される水が止まらなくなったり、流れなくなったりするトラブルが発生することから、小穴手前にストレーナが取り付けられている。故障等のトラブル防止の為に、定期的にピストンバルブを取り出してストレーナーや小穴の清掃の必要がある。
熱帯魚などを飼育する水槽の濾過装置で、水槽から水を吸い上げるパイプをストレーナーと呼ぶ。このパイプには小さな穴が均等に空けられており、水中の固形物が濾過装置内に侵入することを防いでいる。より細かい固形物を仕分けたり、小さな生物が濾過装置に入り込むことを防ぐため、ストレーナースポンジと呼ばれるスポンジを取り付けることもある。
ろ過装置やイオン交換塔などの内部に取り付ける、供給水の散水やろ過液の集水を行う部品。内部充填材の流出防止を閉止したり、均等な集配水をおこなうもの。
日本製ストレーナメーカ
カクテルを作るときに用いるシェイカーの部品にはストレーナーが含まれる。グラスに注ぐ際に氷がこぼれないようにする効果がある。 また、ソースを漉したり、小麦粉を振るったり、粉砂糖やココアなどのふるいに使うストレーナーもある。
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