混合静脈血酸素飽和度
概念
パラメタ
- 混合静脈血の酸素含量 :酸素消費量、動脈血酸素含量(ヘモグロビン濃度、酸素飽和度)、心拍出量 (SAN.112)
読み方
- 正常値:70-80%
- 心肺機能の相対的な低下:65%以下
判別
- 低値:
- (組織での酸素摂取):シアン中毒
- (貧血):貧血
- (心拍出量):ショック
混合静脈血酸素飽和度の理論
見る順番 ICU.173 → ICU.23 → ICU.20-21
1
- ICU.173を見る。
式(11-3)は「定義」 見て納得するしかない。
組織での酸素摂取量 VO2(ml/分) = 全身への酸素供給量 DO2(ml/分) × ( 動脈血酸素飽和度 SaO2 - 混合静脈血酸素飽和度 SvO2 ) (11-3)
動脈血酸素飽和度 - 混合静脈血酸素飽和度: この差が、酸素を失った(末梢にO2を供給した)ヘモグロビンの割合
SvO2 = SaO2 - VO2 / DO2 ・・・「1」
2
- ICU.23を見る。
全身への酸素供給量 DO2(ml/分) とは 1分間あたり、酸素を含んだ血液をどれだけ駆出しているかで計算できる。
Q 心拍出量:1分間に駆出できる血液の体積(L/min)
CaO2 動脈血酸素含有量:体積1Lの血液に含まれている酸素の体積(ml/L)。正確には、ヘモグロビンに結合している酸素と(ヘンリーの法則に従って)酸素分圧依存的に血液に直接溶解している酸素があるが、後述
酸素供給量 DO2 = 心拍出量 Q × 動脈血酸素含有量 CaO2 (2-6) ・・・「2」
3
- ICU.20-21を見る
動脈血酸素含有量 CaO2 は式(2-3)の通りであるが、直接溶解している酸素は無視できるので式(2-5)の通りとなる。
1.34の意味はICU.19の式(2-1)の解説にあるとおり、ヘモグロビン1gあたり結合できる酸素の体積(ml)であり、定数である。
CaO2 = 1.34 (ml/g) × ヘモグロビン濃度 Hb (g/ml) × 動脈血酸素飽和度 SaO2 ・・・「3」
4
「1」「2」「3」を合わせると、
SvO2 = SaO2 - VO2 / ( Q × 1.34 × Hb × SaO2 )
心拍出量 Q は CO で表現する人もいる
「動脈血酸素飽和度」は現場で測定すべきであるが、麻酔管理下では厳密、多分0.95-0.97くらいに管理されていると考えられるので、
SvO2 = SaO2 - VO2 / ( 1.34x0.97 × Hb × CO )
が導出される。ちなみに、1.34というのは ICU.19を見れば分かるとおり、本来1.39ぐらいの数値である■