上腸間膜動脈症候群
- 英
- superior mesenteric artery syndrome
- 同
- SMA症候群、腸間膜動脈性十二指腸閉塞症候群 arteriomesenteric duodenum occulsion syndrome、胃腸間膜性イレウス症候群 gastromesenteric ileus syndrome、上腸間膜動脈性十二指腸閉塞 superior mesenteric arterial duodenal obstruction
- 関
- 上腸間膜動脈性十二指腸閉塞症
概念
- 上腸間膜動脈は腹部大動脈より前下方向に30°程度の角度をなして分岐する。
- 十二指腸の水平脚/水平部は腹部大動脈と上腸間膜動脈と挟まれるように存在する。
- 解剖学的な理由により、ある条件の下で十二指腸が動脈に挟まれて圧迫され通過障害を来し臨床症状を呈するのが本疾患である。
症状
- 悪心、胆汁性嘔吐、上腹部痛、腹部膨満感、食思不振
増悪因子
- 背臥位:体位変換なく長期臥床を強いられている場合に起こりやすい。
軽快因子
- 腹臥位、左側臥位:腹部大動脈と上腸間膜動脈の間が開く形になるため。
リスク
- やせている人(特に女児):腹部大動脈と上腸間膜動脈の間の脂肪が少ないため、腹部大動脈と上腸間膜動脈がより鋭角となり、十二指腸が圧迫されやすくなる。
診断
- 消化管造影で造影剤が十二指腸水平部で停滞し、かつ水平部の左右で腸管径に差があること。
- 腹部超音波検査で上腸間膜動脈と腹部大動脈のなす角が鋭角であること。(通常は30-42°程度)
十二指腸造影でほぼ正中に線状の圧迫がみられれば疑われ、血管撮影でそれが上腸間膜動脈であることが確認されれば確定される。
治療
- 軽症例:食後腹臥位または左側臥位をとらせる。
- 重症例:手術療法(十二指腸空腸吻合術、十二指腸遊離術)