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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/18 15:54:37」(JST)
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マクワウリ |
マクワウリ(2006年8月)
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
スミレ目 Violales |
科 |
: |
ウリ科 Cucurbitaceae |
属 |
: |
キュウリ属 Cucumis |
種 |
: |
メロン C. melo |
変種 |
: |
マクワウリ var. makuwa |
|
学名 |
Cucumis melo var. makuwa |
和名 |
マクワウリ(真桑瓜) |
英名 |
Oriental Melon |
マクワウリ(真桑瓜、英名:Oriental Melon)はメロンの一変種。また、その果実のこと。ウリ科キュウリ属で学名はCucumis melo var.makuwa。
目次
- 1 概要
- 2 歴史
- 3 利用
- 4 特徴
- 5 品種
- 6 地方名
- 7 交配品種
- 8 脚注
- 9 外部リンク
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概要[編集]
古くから日本で食用にされてきたため、アジウリ(味瓜)、ボンテンウリ(梵天瓜)、ミヤコウリ(都瓜)、アマウリ(甘瓜)、カンロ(甘露)、テンカ(甜瓜)、カラウリ(唐瓜)、ナシウリ(梨瓜)といった様々な名称で呼ばれてきた。さまざまな品種があり、黄金色に熟するマクワウリは、金瓜・黄金マクワウリとも呼ばれる。
また、マスクメロンが高級品で庶民の手に届かなかった頃には、マクワウリを指してメロンと呼ぶこともあった[1]。
歴史[編集]
12世紀頃から美濃国(岐阜県南部)真桑村(のちの真正町、現:本巣市)にてよく作られていたため、マクワウリの名前がつけられた。この系統のウリが日本列島に渡来したのは古く、縄文時代早期の遺跡(唐古・鍵遺跡)から種子が発見されている。
利用[編集]
放射状に切って先割れスプーンなどですくったり、そのままかぶりついたりして食べるが、メロンほどの甘味は無い。お盆のお供えとしてよく使われる。
韓国では、現在もブドウやスイカと並ぶ夏場のポピュラーな果物の一つで、各地で盛んに栽培され、郊外や農村には直売所が設けられている。
特徴[編集]
果皮[編集]
品種が多く、果実も様々な色や形のものがある。代表的なものはアメリカンフットボール状の形態で、果皮の色については以下の3色系統が存在する。
品種[編集]
- 緑色系
- 果皮が緑色で甘味が強い。果皮は緑色、果肉は淡緑白色。マスクメロンのような香りがある。
- 愛知県が原産。果皮は深緑色、緑色の縦縞。
- 果皮は緑色、深緑色の縦縞。果肉は淡緑白色。マスクメロンのような香りがある。
- 北海道の改良品種。果皮は深緑色で甘味が強い。果肉は緑色。味瓜とは形状が違う。主な産地:月形町・浦臼町
- 白色系
- 奈良県が原産。果皮は白色。
- 石川県が原産「中奥梨瓜」「加賀梨瓜」としても流通。果皮は白色、果肉は白色。
- 北海道の改良品種。萩澤育種研究場(恵庭交配)にて開発された。果皮は灰色、深緑の縦縞。果肉は緑色。マスクメロンのような香りがある。
- 黄色系
- 果皮は黄色。
- 果皮は黄色、果肉は白色。
- 愛知県が原産。果皮は黄色。
- 果皮は黄色、白色の縦縞。果肉は白色。
- 果皮は黄色、白色の縦縞。果肉は白色。
- 京都府で生産。果皮は赤みを帯びた黄色。深緑の斑がある。
- 岩手県南部地方原産。果皮は南瓜に似た形で橙色、緑の条斑。果肉のは、淡い緑色。
地方名[編集]
- 味瓜(アジウリ):北海道・東北・中国地方での呼称。
- あじゅうり:秋田県での呼称。果肉は黄緑色のもの味瓜を指す。
- 甘瓜(アマウリ):富山県での呼称。果皮が黄色、果肉は白色のものを指す。
- 甘露(カンロ):北海道地方での呼称。
- 甘露甜瓜(カンロマクワウリ・カンロマクワ・カンロメロン)
- 甜瓜(テンカ・マクワウリ・マクワ):東北地方以南での呼称。
- 真桑瓜(マクワウリ・マクワ):正式名、学名にも由来。岐阜県真桑村より命名。
- マッカ瓜(マッカウリ・マッカ・金マッカ):関西地方での呼称。果皮が黄色のものを指す。
- メロンウリ:マスクメロンのような香りがあるものを指す。
交配品種[編集]
- プリンスメロン
- マクワウリの一種(ニューメロン)と西洋のスペインメロンの一種(シャランテ)を交配させた品種。サカタのタネが開発。
- 網干メロン(アボシメロン)
- マクワウリの一種と西洋メロンの交配品種。1921年より栽培、1927年に命名。兵庫県立蔬菜採種場で改良。主に兵庫県姫路市周辺で栽培。
- 妻鹿メロン(メガメロン)
- 古来、ペッチンウリとして栽培、1930年に「妻鹿メロン」と命名。
- タイガーメロン
- マクワウリの一種と西洋メロンの交配品種。果皮が緑・黄色の縦縞、果肉は白色。株式会社タカヤマシード(高農交配)が開発。
脚注[編集]
- ^ “固い皮の中は謎だらけ、「メロンパン」の形はどこからやって来たのか”. 日本ビジネスプレス. (2013年3月8日). http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37294 2013年3月8日閲覧。
外部リンク[編集]
- マクワウリ(甜瓜) 大植物図鑑(長野電波技術研究所)
Japanese Journal
- 東洋系メロンの研究(2)マクワウリ・シロウリの形態,生態,生化学,遺伝子による分類・系統分化
Related Links
- マクワウリ(真桑瓜、英名:Oriental Melon)はメロンの一変種。また、その果実のこと。 ... 2世紀頃から美濃国(岐阜県南部)真桑村(のちの真正町、現:本巣市)にてよく作られ ていたため、マクワウリの名前がつけられた。この系統のウリが日本列島に渡来したの ...
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