- 英
- buccal
- 関
- 舌下錠
WordNet
- oriented toward the inside of the cheek; "the buccal aspect of the gum"
- lying within the mouth; "a buccal gland"
- of or relating to or toward the cheek
UpToDate Contents
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Japanese Journal
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
イーフェンバッカル錠50μg
組成
成分・含量(1錠中):フェンタニルクエン酸塩(フェンタニルとして)
添加物
- D−マンニトール、炭酸水素ナトリウム、無水クエン酸、乾燥炭酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム
禁忌
効能または効果
- 強オピオイド鎮痛剤を定時投与中の癌患者における突出痛の鎮痛
- 本剤は、他のオピオイド鎮痛剤が一定期間投与され、忍容性が確認された患者で、かつ強オピオイド鎮痛剤(モルヒネ製剤、オキシコドン製剤及びフェンタニル製剤)の定時投与により持続性疼痛が適切に管理されている癌患者における突出痛(一時的にあらわれる強い痛み)に対してのみ投与すること。
- 定時投与されている強オピオイド鎮痛剤が低用量の患者(モルヒネ経口剤30mg/日未満又は同等の鎮痛効果を示す用量の他のオピオイド鎮痛剤を定時投与中の患者)における本剤の使用経験は限られているため、本剤の必要性を慎重に検討した上で、副作用の発現に十分注意すること。
- 通常、成人には1回の突出痛に対して、フェンタニルとして50又は100μgを開始用量とし、上顎臼歯の歯茎と頬の間で溶解させる。
用量調節期に、症状に応じて、フェンタニルとして1回50、100、200、400、600、800μgの順に一段階ずつ適宜調節し、至適用量を決定する。なお、用量調節期に1回の突出痛に対してフェンタニルとして1回50〜600μgのいずれかの用量で十分な鎮痛効果が得られない場合には、投与から30分後以降に同一用量までの本剤を1回のみ追加投与できる。
至適用量決定後の維持期には、1回の突出痛に対して至適用量を1回投与することとし、1回用量の上限はフェンタニルとして800μgとする。
ただし、用量調節期の追加投与を除き、前回の投与から4時間以上の投与間隔をあけ、1日当たり4回以下の突出痛に対する投与にとどめること。
処方時
- 突出痛の回数や受診可能な頻度等を考慮して、必要最小限の錠数を処方すること。
- 誤用防止のため、用量の異なる本剤を同時に処方しないこと。
投与方法
- 本剤は口腔粘膜から吸収させる製剤であるため、噛んだり、舐めたりせずに使用すること(口腔粘膜からの吸収が低下し、バイオアベイラビリティが低下する可能性がある)。
開始用量
- 定時投与中の強オピオイド鎮痛剤としてモルヒネ経口剤30mg/日以上60mg/日未満又は同等の鎮痛効果を示す用量の他の強オピオイド鎮痛剤を定時投与中の患者では、1回の突出痛に対してフェンタニルとして50μgから投与を開始することが望ましい。
- すべての患者において開始用量は1回の突出痛に対してフェンタニルとして50又は100μgであり、他のフェンタニル速放性製剤から本剤に変更する場合でも、必ずフェンタニルとして1回50又は100μgから投与を開始すること(フェンタニルの含量が同じであっても本剤と吸収が異なるため)。
用量調節と維持
- 1回の突出痛に対して1回の本剤投与で十分な鎮痛効果が得られるよう、一段階ずつ漸増して、患者毎に用量調節を行うこと。
- 1回の突出痛に対して本剤の追加投与を必要とする状態が複数回続く場合には、本剤の1回用量の増量を検討すること。
- 1回あたりの投与錠数は4錠(左右の上顎臼歯の歯茎と頬との間に2錠ずつ)までとすること。また、用量調節後は同じ用量の規格に切り替えて1回1錠を投与することが望ましい。
- 定時投与中のオピオイド鎮痛剤を増量する場合や種類を変更する場合には、副作用に十分注意し、必要に応じて本剤の減量を考慮すること。
- 1回の突出痛に対してフェンタニルとして1回800μgで十分な鎮痛効果が得られない場合には、他の治療法への変更を考慮すること。
- 1日に4回を超える突出痛の発現が続く場合には、定時投与中の強オピオイド鎮痛剤の増量を検討すること。
慎重投与
- 慢性肺疾患等の呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- 喘息患者[気管支収縮を起こすおそれがある。]
- 徐脈性不整脈のある患者[徐脈を助長させるおそれがある。]
- 肝・腎機能障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、副作用があらわれやすくなるおそれがある(「薬物動態」の項参照)。]
- 頭蓋内圧の亢進、意識障害・昏睡、脳腫瘍等の脳に器質的障害のある患者[呼吸抑制を起こすおそれがある。]
- 口内炎、口腔内出血、口腔粘膜に欠損のある患者[血中濃度が上昇し、副作用があらわれるおそれがある。]
- 薬物依存の既往歴がある患者[依存性を生じやすい。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
依存性(頻度不明注1))
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。連用中に投与量の急激な減量又は中止により退薬症候があらわれることがある。
また、乱用や誤用により過量投与や死亡に至る可能性があるので、これらを防止するため観察を十分に行うこと。
呼吸抑制(頻度不明注1))
- 呼吸抑制があらわれることがあるので、無呼吸、呼吸困難、呼吸異常、呼吸緩慢、不規則な呼吸、換気低下等があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン塩酸塩、レバロルファン酒石酸塩等)が有効である。
意識障害(頻度不明注1))
- 意識レベルの低下、意識消失等の意識障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明注1))
- ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
痙攣(頻度不明注1))
- 痙攣があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
薬理作用
- マウスにおけるテールクランプ試験で、フェンタニルの鎮痛作用(ED50=80μg/kg、皮下投与)は、投与後4分以内に発現、10〜15分で最大に達し、45分後には消失するのに対し、モルヒネ(ED50=15mg/kg、皮下投与)は投与後15分以内に発現、45分で最大に達した。フェンタニルの作用は、モルヒネよりも速く発現し、持続時間は短い16)。
- ラットにおけるテールプレッシャー試験(ED50=20μg/kg、皮下投与)及びブラジキニン誘発疼痛試験(ED50=8μg/kg、皮下投与)でフェンタニルの用量依存的な鎮痛作用が報告されている17)。
- ウサギを用いて歯髄刺激による体性感覚野誘発電位を指標に鎮痛作用を検討したところ、本剤の口腔粘膜投与において用量依存的な鎮痛作用を示した18)。
作用機序
- チャイニーズハムスター卵巣細胞に発現させた各オピオイド受容体結合試験の結果、フェンタニルはμオピオイド受容体に対してδオピオイド受容体及びκオピオイド受容体に比べ120〜220倍高い親和性が示されている19)ことから、μオピオイド受容体を介して鎮痛作用を示すものと考えられている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- フェンタニルクエン酸塩(Fentanyl Citrate)
化学名
- N-(1-Phenethylpiperidin-4-yl)-N-phenylpropanamide monocitrate
分子式
分子量
融 点
性 状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、水又はエタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに極めて溶けにくい。
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