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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/26 17:08:17」(JST)
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ニューロナビゲータは、コンピュータ支援外科装置の草分け的存在。脳神経外科の手術の支援のため、1986年、日本の脳神経外科医渡辺英寿により開発された。瑞穂医科工業が製品版の開発・販売を行っている。
手術の操作をしている部位の3次元的位置をリアルタイムに計測し、これを術前に撮影したCTやMRIの画像の上に重畳表示する事で、見通しの悪い頭蓋内を手術する場合等にオリエンテーションを失って間違った方向に進み、不要な脳損傷を防ぐために活用されている。カーナビゲーターになぞらえてニューロナビゲータと呼ばれている。人間の3次元感覚は経験によって向上してゆくものであるが、本装置を使用することにより、コンピュータ計測の助けを借りると、初心者でも容易に目標に到達できることから、手術の安全性、確実性に貢献するとの認識で急速に広まった。現在では、脳神経外科に留まらず、頭頸部外科、整形外科領域でも応用が進んでいる。最近では、術中にMRIを撮影し、画像情報も更新しつつナビゲーションを行なう方法も考案されている。3次元計測の方法として用いられているのは、機械式アーム方式、複数のカメラで光点を計測する光学式、傾斜磁場を応用した磁場式などがある。 2009年度より、MRIやCT,手術顕微鏡などとともに日本脳神経外科学会の専門医訓練施設の必須設備に指定された。
関連項目
- コンピュータ支援外科
- 医療用ナビゲーションシステム
外部リンク
- 日本コンピュータ外科学会
- The International Society for Computer Aided Surgery(英語)
- CAOS-international(英語)
- コンピュータ外科(CASに関する情報とリンク集)
- 国立病院機構横浜医療センター 脳神経外科 - 設備最新情報
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Japanese Journal
- 福井 康二,黒木 貴夫,根本 匡章,原田 直幸,狩野 利之,長尾 建樹
- 日本シミュレーション外科学会会誌 = Journal of the Japan Society for Simulation Surgery 17(3), 65-70, 2009-09-30
- NAID 10025537194
- 当院における Neuronavigator の使用経験
- 狩野 利之,清木 義勝,後藤 昌三 [他],坂田 義人,根本 匡章,宮崎 親男,原田 直幸,青木 美憲,近藤 康介,横田 京介,野本 淳,野口 悦孝,北島 悟,羽賀 大輔,桝田 博之,植草 啓之,森岡 暁子,周郷 延雄
- 東邦醫學會雜誌 = Journal of the Medical Society of Toho University 54(2), 101-108, 2007-03-01
- NAID 10019564814
Related Links
- ニューロナビゲータとは、自動車の道案内で用いられるカーナビゲーションのごとく、脳神経外科手術中に、病変や周囲脳組織の立体的位置を、客観的に指し示す画像診断機器です。
- ②TMSニューロナビゲータ の説明 TOPに戻る ブレインボイジャーQXにイメージガイド機能を付加したシステムで、TMSコイルを脳の刺激希望部位に正確に位置決めすることができます。 はじめに ブレインボイジャーTMSニューロナビゲータは ...
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