- 英
- syrup of ipecac
- 関
- トコン
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 救急ナースのための薬剤情報(76)トコンシロップ「ツムラ」
- 救急外来におけるトコンシロップの使用調査 : 小児のタバコ誤飲に対する評価
- 渡邊 せい子,福永 栄子,西 玲子
- 医療薬学 27(6), 571-575, 2001-12-10
- Although many patients suft'ering from poisoning are treated in Kamamoto Red Cross Hospital, about half of them are babies and little children, and the most frequent cause is the accidental ingestion …
- NAID 110001166561
Related Links
- トコンシロップ「ツムラ」,トコンシロップ. ... 薬効, 2392 催吐剤. 一般名, トコンシロップ, 英名, Ipecac syrup TSUMURA. 剤形, シロップ, 薬価, 1576.40. 規格, 30mL1瓶, メーカー, ツムラ. 毒劇区分, (劇) ...
- しかし、場合によってはトコンシロップが使用できないケースがあり、エメチンなどの毒性 のため慢性的に用いると身体に悪影響を ... 外国では誤飲時の応急処置用としてトコン シロップが家庭に常備されていたが、トコンシロップの有害性から、アメリカでは2003 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
トコンシロップ「ツムラ」
組成
組成
添加物
- 日局グリセリン、日局精製水、日局精製白糖、エチルバニリン、香料
禁忌
- 制吐剤を服用している患者[嘔吐が発現しないことがある。]
- 強酸、アルカリ、農薬類又は腐食性及び刺激性のある物質を誤飲している可能性のある患者[誤嚥及び消化管が腐食、穿孔、損傷することがある。]
- 灯油、ガソリン、石油、重油、塗料シンナー又は洗浄液等の石油留出物を誤飲している可能性のある患者[誤嚥性肺炎が発症することがある。]
- 突起のある異物を飲んでいる患者[誤嚥及び消化管が損傷することがある。]
- 2種以上の催眠鎮静剤,抗不安剤及び精神神経用剤を一度に誤飲している患者[嘔吐が発現しないことがある。]
- ストリキニーネ中毒の患者[けいれん発作が発症することがある。]
- カルシウム拮抗剤又はβ-遮断剤を誤飲している患者[急速に心血管系の虚脱を起こすおそれがある。]
- ジギタリス又はクロニジンを誤飲している患者[吸収が早く、徐脈等を誘発するおそれがある。]
- 乾燥剤(シリカゲル、塩化カルシウム、生石灰)又は酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム)を誤飲している患者[消化管粘膜の刺激性が強く、消化管が損傷することがある。]
- コカイン、アンフェタミン又は麻薬を誤飲している患者[中枢神経症状を起こすおそれがある。]
- アマリリス等のヒガンバナ科の植物を誤飲している患者[アマリリス成分のlyophillinに催吐作用があるため、嘔吐発現が増強されることがある。]
効能または効果
- 本剤は、薬・毒物等誤飲時の初期治療における選択肢の1つであり、画一的に投与しないこと。(本剤投与前には、誤飲薬・毒物等の種類、誤飲量、誤飲からの経過時間、患者のバイタルサインの確認を行い、本剤使用が適当であると判断される場合にのみ投与すること)
- タバコ、催眠鎮静剤,抗不安剤、抗てんかん剤、解熱鎮痛消炎剤、精神神経用剤、総合感冒剤、鎮暈剤、鎮咳剤、去たん剤、鎮咳去たん剤、気管支拡張剤、下剤、ビタミン剤、抗血小板剤、代謝拮抗剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、抗生物質製剤、高脂血症用剤、消化性潰瘍剤、切迫流産・早産治療剤、洗剤、固形絵の具、家庭用防虫剤、芳香剤、ホウ酸団子及び小型磁石以外の誤飲物質に関しては、本剤の本邦における臨床成績は得られていない。
- 海外での報告によれば、誤飲90分以降では薬・毒物が腸に移行しており本剤の有効性が期待できないという報告がある。胃内容物の腸への移行については一般に3?6時間といわれているが、食事の内容により6?10時間を要したとの報告もある。よって、誤飲前の食事の有無や誤飲物質の種類により、胃内容物の腸への移行速度は異なることから、本剤を投与する場合には、患者又は患者の保護者から誤飲の状況をよく調査の上、使用すること。
12歳以上
- 1回15mLを投与し、投与後30分以内に嘔吐がない場合には、同量を再投与できる。初回投与後1時間以内に嘔吐がない場合には、胃洗浄等の適切な処置を行う。
1歳以上12歳未満
- 1回12mLを投与し、投与後30分以内に嘔吐がない場合には、同量を再投与できる。初回投与後1時間以内に嘔吐がない場合には、胃洗浄等の適切な処置を行う。また、体重が20kgを超える小児においては、成人用量である15mLまで増量することができる。
6ヵ月齢以上1歳未満
- 1回8mLを投与する。投与後45分以内に嘔吐がない場合には、胃洗浄等の適切な処置を行う。
- 本剤は規定用量以上を投与すると心毒性を発現する可能性があることから規定以上の用量を投与しないこと。
- 本剤を再投与する場合には、患者の状態を十分考慮の上、行うこと。他の処置が必要と判断される場合には、再投与を中止して、他の処置を開始することも考慮すること。
- 6ヵ月齢以上1歳未満の患者に本剤を投与した場合、45分を次の治療方法への切り替え時期に設定しているが、投与後30分で効果判定をして、嘔吐がなければ再投与しないで他の手段をとるか、誤飲物質の性質や患者の状態を勘案の上さらに15分経過を見て、他の処置を開始することも考慮すること。
- 外国で、小児の場合は本剤を飲ませやすくするため投与前に飲水させてもよいことや、飲水により嘔吐が促進されることがあるとの報告がある。
したがって、本剤投与時には飲水させてもよいが、飲水方法に注意すること。(「適用上の注意」の項参照)
慎重投与
- 心疾患の患者[本剤が吐出されない場合、頻脈、低血圧、前胸部痛、呼吸困難及び心電図異常(QT間隔の延長等)が発症するおそれがある。]
- 強心配糖体を服用している患者[房室ブロック、迷走神経活動が増強するおそれがある。]
- 6ヵ月齢以上1歳未満の乳児(「小児等への投与」の項参照)
- 血管に硬化性病変又はその他の病変がある患者[血圧の上昇により出血及び血管破裂等の偶発症状を誘発するおそれがある。]
- 制吐作用のある薬剤又はセロトニン受容体拮抗作用のある薬剤を誤飲している患者(「相互作用」の項参照)
薬効薬理
催吐作用
- 本剤(0.1?1.0mL/kg、経口)は、イヌにおいて用量依存的に催吐作用を示した7)。
作用機序
- フェレットにおいて、本剤及びその有効成分であるセファエリン(0.5mg/kg、経口)又はエメチン(5.0mg/kg、経口)誘発嘔吐は、5-HT3受容体拮抗薬のオンダンセトロン(0.5mg/kg、経口)の前処置により完全に抑制された8)。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
トコンシロップ
- 関
- ipecac
[★]
- 英
- ipecac, ipecacuanha root
- ラ
- ipecacuanhae radix
- 同
- 吐根
- 商
- トコンシロップ、ドーフル