出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/08/02 01:27:48」(JST)
この項目では、樹木について記述しています。ファンタジーに登場する架空の種族については「オーク (架空の生物)」をご覧ください。 |
オーク
日本名=落葉樹をナラ(楢) |
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ヨーロッパナラ(コモンオーク)
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Quercus L. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
落葉樹をナラ(楢)、常緑樹をカシ(樫)と総称 | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
oak | |||||||||||||||||||||
亜属・節 | |||||||||||||||||||||
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オーク(英:oak、独:Eiche、仏:chêne)はブナ科 コナラ属(学名:Quercus)の植物の総称。落葉樹であるナラ(楢)と常緑樹であるカシ(樫)の総称。
模式種のヨーロッパナラ(ヨーロッパオーク、イングリッシュオーク、コモンオーク、英名:common oak、学名:Q. robur)が代表的。
なおアカガシ亜属 Quercus(Cyclobalanopsis)は別属とすることがあるが、その場合のオークには含まれる。
あわせて数百種以上が知られ、亜熱帯から亜寒帯まで北半球に広く分布する。日本語では落葉樹の種群はナラ(楢)、常緑樹の種群はカシ(樫)と呼ばれるが、オークはその両方を包含するものである(なお、英語では特に常緑樹であるものを指すときはlive oakと呼ぶ。)。ヨーロッパのオークの多くは日本語でナラ(楢)と呼ばれる落葉樹であり、常緑の樫は南ヨーロッパ以外では稀である。明治時代の翻訳家が落葉樹のオークを樫と誤訳した例があり、現在も混同されやすい。
加工しやすい種が多く、ヨーロッパや北アメリカでは家具やフローリング(床材)、ウィスキーやワインの樽の材料などに広く使われる。
木肌は中程度から粗めの堅い木材で、木目がはっきりし、特に柾目面にはそれが美しい模様として現れる。また、虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋を連想させる模様が現れることも特徴。材木用としてヨーロッパ原産のヨーロッパナラなど落葉性のナラ類が代表的である。
日本のミズナラ材はこのヨーロッパナラに匹敵する材質をもつ高級オーク材である[1]。
他に、北アメリカ原産のレッドオーク(ロバタエ節 section Lobatae)やホワイトオーク(クェルクス節 section Quercus)、樹皮をコルクとして用いるコルクガシ(Q. suber)などが有名。北米のホワイトオークはウィスキーの樽として使用される。
ヨーロッパナラの葉はカシワに似た特徴的な形をしており、オークリーフという意匠としてよく知られている。しかし、オークの葉の形は種によってさまざまであり、ヨーロッパナラの葉は一例にすぎない。深く切れこんで先端がとがったもの、細長いものなどもある。また、これはEUの硬貨にも同じような形で存在する。
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リンク元 | 「カシ属」「Quercus属」「Quercus」 |
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