出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/03 14:24:47」(JST)
グラフィック(graphic)とは、出版・広告・印刷・映像・ゲームなどの媒体・コンテンツにおける視覚表現のこと。主に情報伝達を目的とし、デザインやレイアウトが計画・検討され、特定のコンセプトやトーン&マナーが表現されたもの。文字・写真・イラスト・図・記号などのあらゆる視覚要素により構成、あるいは時としてそれぞれ単体で用いられる場合もある。
コンピュータを用いてグラフィックを制作することを特にコンピュータグラフィックスと呼ぶが、表現技法としての意味合いが強く、グラフィックデザインにおけるフィニッシュワークとしてのコンピュータの使用はDTPと呼び、区別される。
出版・広告分野においてグラフィックによる表現を考案する職業はグラフィックデザイナーと呼ばれるが、コンピュータグラフィックスや映像分野ではグラフィッカーやCGクリエイターと呼ばれる。
また、パーソナルコンピュータやゲーム機の画像処理能力のことを指す場合もある。
グラフィックは和製英語である。グラフィックスがグラフィックと表記される場面が多く、ほとんどは双方の違いを理解していない。グラフィックはグラフィックスの単数形ではない。グラフィックはグラフ(graph)に -ic を、グラフィックスは -ics を付けた単語であり、双方の意味は似ていない。
-ics は「〜学、術」の意味を持たせる接尾辞で、グラフィックスは製図法、製図学を意味する。対して、-ic は「〜の、に関する、的な」の意味を持った形容詞を作る接尾辞であり、グラフィック単体では意味をなさない。おそらくグラフィックは、グラフィックアートやグラフィックデザインの誤った省略であろう。
このような混同は、コミックスをコミックと表記するなど他にも見られる。
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