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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/19 09:20:43」(JST)
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クリミア・コンゴ出血熱(クリミア・コンゴしゅっけつねつ、Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF))はブニヤウイルス科ナイロウイルス属に属するクリミア・コンゴ出血熱ウイルスによる感染症である。
目次
- 1 概要
- 2 発生地域
- 3 症状
- 4 診断と治療
- 5 出典
- 6 外部リンク
概要
クリミア・コンゴ出血熱ウイルスは、ダニ間およびダニとヒツジやヤギなどの動物との間で生活環を形成している。このウイルスに感染したダニに咬まれたり、感染動物の組織や血液に接触したりすることで感染する。また、動物からヒトへの感染だけでなく、患者の血液や体液に触れることにより、ヒト-ヒト間での感染も起こる。日本では、一類感染症に指定されている。
発生地域
患者発生地域は宿主となるダニの分布に一致し、アフリカ大陸、東ヨーロッパ、中近東、中央アジア諸国、南部アジアである。存在が知られるようになったきっかけは、クリミア地方の旧ソビエト連邦軍兵士の間で、1944年-1945年にかけて出血を伴う急性熱性疾患が発生したことによる。その後、1956年にコンゴ地方(中部アフリカ)で分離されたウイルスと同一であることが確認され、病名に両地域の名前がつけられることとなった[1]。
症状
3 - 12日間の潜伏期の後、突然の40℃以上の高熱、頭痛、筋肉・関節痛、上腹部痛が出現する。口蓋の紫斑、結膜炎、徐脈、下痢などの症状が現れることもある。発病後3 - 5日で各粘膜に紫斑が出現する。肝・腎機能障害を伴う事が多い。致死率は15 - 30%。牛、めん羊などの家畜では感染しても無症状である。
診断と治療
検査所見では、末梢血血液検査において血小板・白血球(特にリンパ球)の減少、尿検査において血尿・蛋白尿がみられる。ウイルス抗原・抗体の検出により確定診断される。治療は、患者の隔離、輸液・電解質補正、輸血などの対症療法のほか抗ウイルス剤(リバビリン)の投与、2次感染の予防として抗生物質の投与が行われる。
出典
- ^ “クリミア・コンゴ出血熱とは”. 国立感染症研究所 (国立感染症研究所). http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/345-cchf-intro.html 2014年3月23日閲覧。
外部リンク
日本の感染症法における感染症 |
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一類感染症 |
エボラ出血熱 - クリミア・コンゴ出血熱 - 痘そう - 南米出血熱 - ペスト - マールブルグ病 - ラッサ熱
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二類感染症 |
急性灰白髄炎 - 結核 - ジフテリア - 重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る) - 中東呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る) - 鳥インフルエンザ (H5N1) - 鳥インフルエンザ (H7N9)
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三類感染症 |
コレラ - 細菌性赤痢 - 腸管出血性大腸菌感染症 - 腸チフス - パラチフス
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四類感染症 |
E型肝炎 - ウエストナイル熱 - A型肝炎 - エキノコックス症 - 黄熱 - オウム病 - オムスク出血熱 - 回帰熱 - キャサヌル森林病 - Q熱 - 狂犬病 - コクシジオイデス症 - サル痘 - ジカウイルス感染症 - 重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る) - 腎症候性出血熱 - 西部ウマ脳炎 - ダニ媒介脳炎 - 炭疽 - チクングニア熱 - つつが虫病 - デング熱 - 東部ウマ脳炎 - 鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9)を除く) - ニパウイルス感染症 - 日本紅斑熱 - 日本脳炎 - ハンタウイルス - Bウイルス病 - 鼻疽 - ブルセラ症 - ベネズエラウマ脳炎 - ヘンドラウイルス感染症 - 発しんチフス - ボツリヌス症 - マラリア - 野兎病 - ライム病 - リッサウイルス感染症 - リフトバレー熱 - 類鼻疽 - レジオネラ症 - レプトスピラ症 - ロッキー山紅斑熱
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五類感染症 |
アメーバ赤痢 - ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く) - 急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く) - クリプトスポリジウム症 - クロイツフェルト・ヤコブ病 - 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 - 後天性免疫不全症候群 - ジアルジア症 - 先天性風しん症候群 - 梅毒 - 破傷風 - バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症 - バンコマイシン耐性腸球菌感染症 - 風しん - 麻しん - 侵襲性インフルエンザ菌感染症 - 侵襲性髄膜炎菌感染症 - 侵襲性肺炎球菌感染症 - RSウイルス感染症 - 咽頭結膜熱 - A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 - 感染性胃腸炎 - 水痘 - 手足口病 - 伝染性紅斑 - 突発性発しん - 百日咳 - ヘルパンギーナ - 流行性耳下腺炎 - インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く) - 急性出血性結膜炎 - 流行性角結膜炎 - 性器クラミジア感染症 - 性器ヘルペスウイルス感染症 - 尖圭コンジローマ - 淋菌感染症 - クラミジア肺炎(オウム病を除く) - 細菌性髄膜炎 - マイコプラズマ肺炎 - 無菌性髄膜炎 - ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 - メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 - 薬剤耐性アシネトバクター感染症 - 薬剤耐性緑膿菌感染症
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Japanese Journal
- アフリカ野生齧歯類動物およびコウモリの保有する潜在的人獣共通感染症病原体 (第1土曜特集 感染症最前線とグローバル・ヘルス) -- (いま注目のウイルス感染症)
- クリミア・コンゴ出血熱 : 治療法,予防法,診断法の展望 (第1土曜特集 感染症最前線とグローバル・ヘルス) -- (いま注目のウイルス感染症)
Related Links
- 感染症の話トップページへ 2002年第31週号(2002年7月29日~8月4日)掲載 クリミア・コンゴ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱(Crimean‐Congo Hemorrhagic Fever :CCHF)は、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスによる急性熱性疾患であり ...
- 厚生労働省検疫所「FORTH」、海外で健康に過ごすために。 ... クリミア・コンゴ出血熱 Crimean-Congo hemorrhagic fever 虫から 重要度:高 頻度:低 クリミア・コンゴ出血熱は発熱と出血をきたすウイルスによる疾患の一つで、世界に分布 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Crimean-Congo hemorrhagic fever CCHF
- 同
- Crimean hemorrhagic fever。コンゴ・クリミア出血熱。クリミア出血熱 Crimean hemorrhagic fever
- 関
- 節足動物媒介感染症
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病原体
潜伏期間
感染経路
疫学
症状
- 初期にはインフルエンザ様症状:頭痛、発熱
- 全身性の出血
合併症
経過
治療
検査
予防
予後
[★]
- 英
- heat、hot、 fever(→発熱)
- 関
- アイソトープ、加温、発情、発情期、放射性、加熱、熱い、熱感、ホット
[★]
- 英
- hemorrhage, bleeding
- 関
- 出血量
[★]
- 英
- hemorrhagic fever、haemorrhagic fever