ドパミン
WordNet
- the 4th letter of the Roman alphabet (同)d
PrepTutorEJDIC
- deuteriumの化学記号
- (おもに人称代名詞・固有名詞(人名),thereの後で)had, wouldの短縮形 / (疑問文でwhere,what,whenの後で)didの短縮形;Where'd he go?=Where did he go?
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
カコージンD注0.1%(瓶製剤)
組成
- カコージンD注0.1%は日本薬局方 ドパミン塩酸塩注射液で、下記の成分を含有する。
規格
有効成分
添加物
- ブドウ糖:10g
亜硫酸水素ナトリウム:60mg
塩酸、水酸化ナトリウム(pH調整剤):適量
禁忌
褐色細胞腫の患者
- [カテコールアミンを過剰に産生する腫瘍であるため、症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
- ●急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)
- ●下記のような急性循環不全状態に使用する。
無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない場合
脈拍数の増加した状態
他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好ましい反応が得られない状態
- 通常ドパミン塩酸塩として1分間あたり1〜5μg/kgを点滴静脈投与し、患者の病態に応じ20μg/kgまで増量することができる。投与量は患者の血圧、脈拍数及び尿量により適宜増減する。
- ◇なお、本剤の注入量(滴/分、mL/時)は次表に示す通りである。
カコージンD注0.1%の場合 |
体重 |
ドパミン塩酸塩投与量 3μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 5μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 7μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 10μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 15μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 20μg/kg/分の場合 |
20kg |
3.6 |
6.0 |
8.4 |
12.0 |
18.0 |
24.0 |
30kg |
5.4 |
9.0 |
12.6 |
18.0 |
27.0 |
36.0 |
40kg |
7.2 |
12.0 |
16.8 |
24.0 |
36.0 |
48.0 |
50kg |
9.0 |
15.0 |
21.0 |
30.0 |
45.0 |
60.0 |
60kg |
10.8 |
18.0 |
25.2 |
36.0 |
54.0 |
72.0 |
70kg |
12.6 |
21.0 |
29.4 |
42.0 |
63.0 |
84.0 |
80kg |
14.4 |
24.0 |
33.6 |
48.0 |
72.0 |
96.0 |
カコージンD注0.3%の場合 |
体重 |
ドパミン塩酸塩投与量 3μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 5μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 7μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 10μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 15μg/kg/分の場合 |
ドパミン塩酸塩投与量 20μg/kg/分の場合 |
20kg |
1.2 |
2.0 |
2.8 |
4.0 |
6.0 |
8.0 |
30kg |
1.8 |
3.0 |
4.2 |
6.0 |
9.0 |
12.0 |
40kg |
2.4 |
4.0 |
5.6 |
8.0 |
12.0 |
16.0 |
50kg |
3.0 |
5.0 |
7.0 |
10.0 |
15.0 |
20.0 |
60kg |
3.6 |
6.0 |
8.4 |
12.0 |
18.0 |
24.0 |
70kg |
4.2 |
7.0 |
9.8 |
14.0 |
21.0 |
28.0 |
80kg |
4.8 |
8.0 |
11.2 |
16.0 |
24.0 |
32.0 |
- ●表内の単位は小児用点滴セット(60滴=1mL)を使用する時は滴/分、微量輸液ポンプを使用する時はmL/時で表示している。
- ●必要な1分間の滴数(1時間のmL数)は次の式で算定できる。
カコージンD注0.1%の場合:体重(kg)×投与速度(μg/kg/分)×0.06
カコージンD注0.3%の場合:体重(kg)×投与速度(μg/kg/分)×0.02
慎重投与
末梢血管障害のある患者(糖尿病、アルコール中毒、凍傷、動脈硬化症、レイノー症候群、バージャー病等)
- [末梢血管収縮作用により症状が悪化するおそれがある。]
未治療の頻脈性不整脈又は心室細動の患者
- [陽性変時作用により症状が悪化するおそれがある。]
擬糖尿病及び糖尿病の患者
- [ブドウ糖を含有しているため、血糖値が上昇するおそれがある。]
重大な副作用
麻痺性イレウス(頻度不明)があらわれることがある。
末梢血管の収縮により四肢冷感(4.5%)等の末梢の虚血が起こり、壊疽を生じることもあるので、四肢の色や温度を十分に観察し、変化があらわれた場合には投与を中止し、必要があればα−遮断剤を静脈内投与する。
薬効薬理
心収縮力増強作用6〜8)
- ドパミンの投与により冠動脈血流量、大動脈血流量及び左心室内圧の立ち上り速度(dp/dt)が、投与量に比例して増加する(イヌ)。
腎血流量増加作用7)9)
- ドパミンの投与により腎血管抵抗は低下し、腎血流量を増加させる(イヌ)。
腸間膜血流量増加作用7)
- ドパミンの投与により腸間膜血管抵抗は低下し、腸間膜血流量を増加させる(イヌ)。
血圧上昇作用7)8)10)11)
- ドパミンの投与により心拍出量は増加し、血圧を上昇させる(イヌ)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ドパミン塩酸塩(Dopamine Hydrochloride)
化学名
- 4-(2-Aminoethyl) benzene-1,2-diol monohydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- ドパミン塩酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末である。水又はギ酸に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- dopamine DA DOA 3,4-dihydroxyphenethylamine
- 同
- ドーパミン
- 化
- 塩酸ドパミン, dopamine hydrochloride, ドパミン塩酸塩
- 商
- イノバン、イブタント、カコージンD、カコージン、カタボン、ガバンス、クリトパン、ツルドパミ、ドパラルミン、ドミニン、トロンジン、プレドパ、マートバーン、ヤエリスタ
- 関
- ドパミン受容体、カテコラミン。強心剤
概念
生合成
視床下部-下垂体系
- 視床下部弓状核や脳室周辺の隆起漏斗系ドパミンニューロンで産生される。
- 下垂体のD2受容体を介してホルモン分泌の調節を受けている。 → e.g. プロラクチン放出抑制ホルモン(PIF)
- 低用量での血管拡張はこの受容体を介して起こる (GOO.249)
- 中枢神経系に存在
神経伝達物質の薬理 (GOO.324)
薬理学
- D1受容体に作用して血管拡張→腎血流量↑→GFP↑→Na排出↑→利尿
- β1受容体に作用→心拍出量↑・心収縮力↑(頻脈はない)・収縮期圧↑・拡張期圧不変
- アドレナリン低用量投与と同じ?
- α1受容体に作用→血管平滑筋収縮(→収縮期圧↑、拡張期圧↑???)
- アドレナリン高用量投与と同じ?
ran]]
(PT.218)
- 中脳に細胞体を持つものが多く、黒質から線条体に至る黒質線条体系と黒質や腹側被蓋野から報酬系の神経核、辺縁系、前頭葉に至る中脳皮質系がある。視床下部やその周辺にもドーパミン作動性線維の細胞体とその終末があり、隆起漏斗系、隆起下垂体系、不確帯視床下部系、脳室周囲系を形成する。黒質線条体系の変性はパーキンソン病をもたらす。ドーパミン誘導体には幻覚剤となるものがある。ドーパミンの分泌増大や脳のD2受容体の増加は精神分裂病(統合失調症)の発病に関与している可能性がある。モルヒネはドーパミンの分泌を促進する。コカインは輸送体によるドーパミンの取り込みを阻害し作用の持続時間を延長する。一部の覚醒剤中毒はドーパミン輸送体の抑制による。
ホルモンの調節
- プロラクチンは視床下部でドパミンの産生を促進 ← プロラクチン抑制因子として作用
- ドパミンは視床下部でGnRHの分泌を抑制 → 卵巣機能の抑制
- ドパミンは下垂体前葉?でD受容体に作用してプロラクチンを抑制 ← 抗精神病薬(D2受容体をブロックする)を使うと高プロラクチン血症となる。
循環不全治療薬として
- イノバン
- 下記のような急性循環不全(心原性ショック、出血性ショック)
- (1) 無尿、乏尿や利尿剤で利尿が得られない状態 ← 低濃度で用いれば、腎血流を増加させ尿量の増加が期待できる → ドパミン#薬理学
- (2) 脈拍数の増加した状態 ← 高濃度でなければ、頻脈を起こさず心拍出量を増やす。 → ドパミン#薬理学
- (3) 他の強心・昇圧剤により副作用が認められたり、好ましい反応が得られない状態
[★]
- 英
- cardiac stimulant、cardiotonic、cardiotonics
- 関
- 強心、強心性、強心薬、心保護薬
商品
[★]