- 英
- 関
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/05 18:24:16」(JST)
[Wiki ja表示]
| アラビノース | 
|  | 
| IUPAC名 | アラビノース | 
| 分子式 | C5H10O5 | 
| 分子量 | 150.13 | 
| CAS登録番号 | D体 [28697-53-2] L体 [87-72-9]
 | 
| 形状 | 白色粉末 | 
| 融点 | D体 152–160 ℃ L体 160–163 °C
 | 
アラビノース (arabinose, Ara) は、五炭糖及びアルドースに分類される糖の一種である。
他の単糖とは異なり、自然界にD体よりもL体の方が多いという特徴を持つ。キシロース主鎖にα1,3結合したアラビノキシランの構成成分としてカラマツやイネ科植物等に多く含まれるほか、ペクチンにも含まれている。
L-アラビノースは、植物の細胞壁を構成するヘミセルロース などに豊富に存在し、米や小麦などの穀類の繊維質に特に多く存在する[1]。
またアラビノース同士がα1,5結合し、アラビアガム、シュガービートパルプなどの成分であるアラビナンを構成している。
砂糖の50%程度の甘味を持ち、小腸で吸収されにくく、α-グルコシダーゼの活性を抑えるためグルコースの吸収を抑える作用があり、血糖値の上昇を抑制する作用がある。味噌、パン、ビール、緑茶、紅茶などにアラビノースが少量含まれている。D-キシロースにもL-アラビノースと同様の活性が認められる[1]。アラビノースはダイエットに利用されている。
脚注
- ^ a b L-アラビノースの栄養・生理的機能と用途、檜作進、Journal of Applied Glycoscience, Vol.46 (1999) No.2
外部リンク
- アラビノース - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
| 
| 炭水化物 |  
|  |  
| 一般構造 | アルドース ·  ケトース ·  ピラノース ·  フラノース |  
|  |  
| 立体構造 | エピマー ·  アノマー ·  変旋光 |  
|  |  
| 単糖類 | 
| トリオース | ケトトリオース(ジヒドロキシアセトン) ·  アルドトリオース(グリセルアルデヒド) |  
|  |  
| テトロース | ケトテトロース(エリトルロース) ·  アルドテトロース(エリトロース、トレオース) |  
|  |  
| ペントース | 
ケトペントース(リブロース、キシルロース) アルドペントース(リボース、アラビノース、キシロース、リキソース) 
デオキシ糖(デオキシリボース) |  
|  |  
| ヘキソース | 
ケトヘキソース(プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース) アルドヘキソース(アロース、アルトロース、グルコース、マンノース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース) 
デオキシ糖(フコース、フクロース、ラムノース) |  
|  |  
| ヘプトース | セドヘプツロース |  |  
|  |  
| マルチプル | 
| 二糖類 | スクロース ·  ラクトース ·  マルトース  ·  トレハロース ·  ツラノース ·  セロビオース |  
|  |  
| 三糖類 | ラフィノース ·  メレジトース ·  マルトトリオース |  
|  |  
| 四糖類 | アカルボース ·  スタキオース |  
|  |  
| その他のオリゴ糖 | フラクトオリゴ糖(FOS) ·  ガラクトオリゴ糖(GOS) ·  マンナンオリゴ糖(MOS) |  
|  |  
| 多糖類 | 
グルコース:グリコーゲン ·  デンプン(アミロース、アミロペクチン) ·  セルロース ·  デキストリン ·  グルカン(β1,3-グルカン) フルクトース:フルクタン(イヌリン、レバンβ2→6)N-アセチルグルコサミン :キチン質 |  |  
|  |  
| 主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |  | 
 
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- Da-5 Bifidobacterium longum longumがもつ新規のアラビノース含有糖鎖分解酵素遺伝子クラスターの解析(糖質関連酵素,一般講演,一般社団法人日本応用糖質科学会平成27年度大会(第64回))
 
- グラム陰性桿菌発酵・非発酵推定純培養平板培地の試作検討
 
- 粉乳製品中のビフィズス菌数測定法:懸濁液の影響とビフィズス菌種選択的培地の開発
 
Related Links
- アラビノースの成分情報です。アラビノースとは?アラビノースの働きや効果・効能などアラビノースに関する情報を詳しくご紹介します。わかさの秘密はわかさ生活が提供する成分情報サイトです。
- オンライン通販のAmazon公式サイトなら、L-アラビノース 国産(100%純正粉末)100g(100000mg)をドラッグストアで、いつでもお安く。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。
Related Pictures





 
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アンサー皮下注20μg
組成
成分・含有量1アンプル(1mL)中・有効成分
- Z-100原液 10μL(D-アラビノース換算糖含量20μg)
 成分のZ-100原液は結核菌熱水抽出物である。
 なお,Z-100原液の初期製造工程における培養培地成分として,ニワトリの卵を使用している。
成分・含有量1アンプル(1mL)中・添加物
禁忌
 
効能または効果
- 通常,成人には放射線治療開始日以降から投与を開始し,放射線治療終了日まで(ただし8週間を限度とする)1回1mLを1日1回,週2回皮下投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。ただし,1回の投与として2mLを越えないこと。
 
慎重投与
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- アレルギー素因のある患者
- 重篤な肝障害のある患者〔肝障害を悪化させるおそれがある〕
  
薬効薬理
薬理作用
白血球減少に対する回復作用8),9)
- 本剤0.5〜10mg/kg/日を放射線全身照射により誘発された白血球減少動物(マウス・モルモット)に投与したところ,減少した末梢白血球数の回復を促進した。
造血機能賦活作用10),11)
- 本剤2.5mg/kgを投与したマウスにおいて,血中のCSF,IL-3の産生を増強させ,造血組織中の顆粒球・単球系前駆細胞を増加させた。
作用機序
- 造血幹細胞に働く造血因子であるCSFの内因的な誘導を促進し,放射線により障害を受けた造血機能を賦活して,放射線治療時の末梢白血球数の減少を抑制する。(動物での作用)
 
有効成分に関する理化学的知見
分子量
- 本品中の多糖体及び核酸様物質等を高速ゲルろ過クロマトグラフ法により分画すると,3つの分画A,B,Cに分けられる。各分画の分子量は,
 分画A:約24,000〜8,000
 分画B:約8,000〜3,000
 分画C:約3,000〜500
 であった。
性状
- 微黄色澄明の液で,わずかに特異なにおいがある。(pH:4.0〜6.0)