遊離トリヨードサイロニン free triiodothyronine
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/05/28 07:41:55」(JST)
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FT3 or ft3 may refer to:
- Cubic foot (ft3)
- Finlayson Lake Airport
- Free Triiodothyronine
- Socket FT3
UpToDate Contents
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English Journal
- Does Ventriculoperitoneal Shunting Improve Thyroid Hormone Levels in Hydrocephalic Newborns?
- Ucler N1, Erol FS, Ozturk S, Akgun B, Kaplan M, Sen Y.
- Pediatric neurosurgery.Pediatr Neurosurg.2017;52(1):26-29. Epub 2016 Aug 5.
- OBJECTIVE/AIM: The aim of this report was to investigate the effect of ventriculoperitoneal shunt insertion for the treatment of hydrocephalus on thyroid hormones in the first 3 months of life.METHODS: Thyroid-stimulating hormone (TSH), free T3 (fT3), and free T4 (fT4) levels were compared at 7 days
- PMID 27490332
- Thyroid hormones associate with risk of incident chronic kidney disease and rapid decline in renal function: a prospective investigation.
- Huang X1,2, Ding L1,2, Peng K1,2, Lin L1,2, Wang T1,2, Zhao Z1,2, Xu Y1,2, Lu J1,2, Chen Y1,2, Wang W1,2, Bi Y1,2, Ning G1,2, Xu M3,4.
- Journal of translational medicine.J Transl Med.2016 Dec 3;14(1):336.
- BACKGROUND: Thyroid hormones have been associated with renal dysfunction in cross-sectional studies. However, prospective studies exploring the effect of thyroid hormones on renal function decline were sparse and got contradictive results. We aimed to prospectively explore the associations of thyroi
- PMID 27914474
- Myo-inositol and melatonin in the menopausal transition.
- D'Anna R1, Santamaria A1, Giorgianni G2, Vaiarelli A1, Gullo G1, Di Bari F3, Benvenga S3.
- Gynecological endocrinology : the official journal of the International Society of Gynecological Endocrinology.Gynecol Endocrinol.2016 Dec 2:1-4. [Epub ahead of print]
- INTRODUCTION: The aim of the study was to evaluate the effects on serum insulin and serum thyroid profile of a dietary supplement, myo-inositol, given alone or in combination with melatonin to women during menopausal transition.METHODS: Forty women aged 45-55 years and at least 6 months of amenorrhe
- PMID 27910708
Japanese Journal
- Development of a Model of Functional Endocrine Age in Japanese People : -Serum Dehydroepiandrosterone-sulfate (DHEA-s) Concentration as an Index of Aging-
- Nomoto Keitaro,Arita Seizaburo,Yonei Yoshikazu
- ANTI-AGING MEDICINE 8(5), 69-74, 2011
- … Data for DHEA-s, insulin-like growth factor (IGF-I), cortisol, thyroid-stimulating hormone (TSH), free triiodothyronine (FT3) and free thyroxine (FT4) were analyzed, and the correlation between concentration of each hormone and age was calculated. … in men, age was negatively correlated with FT3. …
- NAID 130000968242
- 石田 芳也,片山 昭公,安達 正明,原渕 保明
- 耳鼻咽喉科臨床 103(12), 1121-1125, 2010-12-01
- … Serum fT3 was 0.33 pg/mL, fT4 0.07 pg/mL, and TSH 195.0 IU/mL. …
- NAID 10027449709
Related Links
- FT3とは、甲状腺ホルモンの1つで甲状腺疾患によって高値または低値を示すために甲状腺検査として用いられています。このページではFT3(遊離トリヨードサイロニン)の概要などを分かりやすく解説しております。
- 血液検査 TSH・FT3・FT4 とは、 甲状腺に関与する ホルモンの分泌機能の異常の有無を調べる検査です。 この検査では 腫瘍(甲状腺がん など)があるかないか という事はわかりません。 TSH : 甲状腺刺激ホルモン FT3 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Graves' disease, Graves disease
- 同
- バセドー病 バセドウ病 (国試)Basedow病 Basedow disease Basedow's disease、グレーヴス病 Graves病、exophthalmic goitre、中毒性びまん性甲状腺腫 toxic diffuse goiter、パリー病 Parry disease
- ラ
- morbus Basedowii
- 関
- 甲状腺中毒症
概念
病因
- 甲状腺刺激免疫グロブリン thyroid stimulating immunoglobulin
- 甲状腺増殖刺激免疫グロブリン thyroid re-growth-stimulating immunoglobulin (TGI)
- TSH結合阻害免疫グロブリン TSH-binding inhibitor immunoglobulin (TBIIs)
- 自己抗体であるTSH受容体抗体の産生 → 甲状腺濾胞上皮細胞のTSH受容体に結合して活性化 → 甲状腺ホルモン分泌↑
- 抗TSH受容体抗体は95-98%の症例で出現する。
疫学
頻度
- 住民検診などで見つかる Basedow病は、1,000人に対し 1-6人と報告されている。
- 男女比は1:4で女性に多い。特に、20-50歳の女性に多い。
- 家族内集積が高い。
病変形成&病理
- 自己抗体により、濾胞のホルモン産生が刺激され、甲状腺は瀰漫性に腫大(正常の数倍から200gまで)。
症状
- 頻脈、体重減少、手指振戦、発汗増加等
- 心臓肥大、リンパ組織過形成、真皮の肥厚
- 2. びまん性甲状腺腫大(表面は平滑で柔らかい、血管雑音)
- 3. 眼球突出または特有の眼症状
- 未治療or適切な治療が行なわれていなかった状態、感染、外傷などの誘因が加わった時に機能亢進症が急速に増悪する状態。頻脈、ショック。
合併症
検査
- 1. FT4、FT3のいずれか一方または両方高値
- 2. TSH低値
- 3. TSH受容体抗体陽性、または甲状腺刺激抗体陽性
- 4. 放射線ヨード甲状腺摂取率高値 ← 甲状腺ホルモンの生合成が亢進
エコー
診断
(Basedow病の診断ガイドライン(日本甲状腺学会 第7次案))
- 所見
- 1. 頻脈、体重減少、手指振戦、発汗増加等の甲状腺中毒症所見
- 2. びまん性甲状腺腫大
- 3. 眼球突出または特有の眼症状
- 1. 遊離T4、遊離T3のいずれか一方または両方高値
- 2. TSH低値(0.1μU/ml以下)
- 3. 抗TSH受容体抗体(TRAb,TBII) 陽性、または刺激抗体(TSAb) 陽性
- 4. 放射線ヨード(またはテクネシウム) 甲状腺摂取率高値、シンチグラフィでびまん性
- 診断
- a) の1つ以上に加えて、b) の4つを有するもの
- a) の1つ以上に加えて、b) の1、2、3を有するもの
3) Basedow病の疑い
- a) の1つ以上に加えて、b) の1と2を有し、遊離T4、遊離T3高値が3カ月以上続くもの
- 付記
- 1. コレステロール低値、アルカリフォスターゼ高値を示すことが多い.
- 2. 遊離T4正常で遊離T3のみが高値の場合が稀にある.
- 3. 眼症状がありTRAbまたはTSAb陽性であるが、遊離T4およびTSHが正常の例はeuthyroid
Graves’diseaseまたはeuthyroidophthalmopathyといわれる.
- 4. 高齢者の場合、臨床症状が乏しく、甲状腺腫が明らかでないことが多いので注意をする.
- 5. 小児では学力低下、身長促進、落ち着きの無さ等を認める.
- 6. 遊離T3(pg/ml) /遊離T4(ng/dl) 比は無痛性甲状腺炎の除外に参考となる
治療
の二種類である。薬効の高さや作用持続時間の長さの利点からMMIを第一選択とするが、胎盤移行や乳汁移行、副作用の出現頻度を考慮しPTUを用いることもある。治療中止の時期は甲状腺機能の正常化はもちろんのこと、抗TSH受容体抗体が陰性であることも必要である。
- 治療期間:長い。1-2年維持量でコントロールし、TSH受容体抗体が陰性化したら減量し、さらに6ヶ月したら休薬(YN.D-31)
治療の中止
- 4点がそろえば中止。中止後、10-25%が再発する。
- 1. メルカゾール1錠/日-1錠/隔日で甲状腺機能が正常 (TSH, FT4の両方が正常)
- 2. 投薬継続期間が2年以上
- 3. 甲状腺腫が小さくなった
- 4. TSH受容体抗体が陰性
βブロッカー
- 脈拍、動悸、振戦を軽減 ← 甲状腺ホルモンの「心筋細胞のカテコールアミン受容体を増加させる作用」に対して
放射性ヨード療法
- 131Iのβ線により甲状腺組織を破壊
- 効果は2-3週後に出現し、最大効果は6-12週後。
外科的治療法
比較
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放射性ヨード療法 131療法
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外科的治療法
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抗甲状腺薬
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長所
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治療法が簡単
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どの年代の患者でも可能(妊娠・妊娠中も可能)
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成人合併例でも治療可能
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通院での治療可能
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比較的短期間で寛解
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短期間に治癒
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永続寛解率が高い
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高い寛解率
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侵襲が少ない
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不可逆的な甲状腺機能低下は稀
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短所
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特別な施設が必要
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手術侵襲
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副作用(無顆粒球症・肝障害)
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永続的甲状腺機能低下症が年ごとに増加
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永続的甲状腺機能低下症
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妊娠、授乳期では禁忌
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瘢痕
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治療期間が長い
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術後合併症(反回神経麻痺、テタニー)
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永続寛解率が低い
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術後再発
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回避・禁忌
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30歳以下は避ける
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妊娠予定、妊娠中、授乳中は禁忌
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適応
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欧米の第一選択
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日本の第一選択
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老人で早期治療を望む場合
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早期治癒を望む場合(社会的・妊娠希望)
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小児、妊婦
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抗甲状腺薬で副作用の例
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抗甲状腺薬で副作用の例
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外科的療法、放射性ヨード療法の明らかな適応外
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抗甲状腺薬で永続治癒の可能性低
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抗甲状腺薬で永続治癒の可能性低
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FT4軽度上昇例
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服薬・治療コンプライアンス低
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服薬・治療コンプライアンス低
|
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手術適応だが合併症、患者の意志により回避される場合
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通院が困難
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手術後再発例
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甲状腺腫が大
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甲状腺腫が小
|
病理
- 濾胞上皮の著明な過形成、上皮細胞の丈が増して円柱上となる、濾胞上皮が乳頭状に濾胞腔に突出する、間質の軽度の線維化、リンパ球集簇、リンパ濾胞、腫大した上皮細胞は濾胞中央部のコロイドを活発に吸収するため、コロイドの辺縁部に空泡が見える。
グレーブス病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎の比較
- YN.D-40改変
参考
- 1. D.産科疾患の診断・治療・管理 8.合併症妊娠の管理と治療 - 日産婦誌60巻3 号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6003-041.pdf
[★]
- 英
- subacute thyroiditis
- 同
- ドゥ・ケルヴァン甲状腺炎
- 関
- 甲状腺
概念
- 有痛性の甲状腺腫脹がみられ、ときに発熱が認められる甲状腺炎である。病気によって甲状腺中毒症や甲状腺機能低下症を呈する。全身倦怠感や感染による上気道炎が、数週間くらい甲状腺にまつわる特徴(thyroid-related features)に先行する。(HIM.2238)
- 全身性ウイルス性感染(mumps、coxsackie, adenoviruses, measles, Influenza, echoviruses)に伴うが、患者からウイルスを同定する試みはしばしば不成功に終わり、病原体同定することは本疾患の管理に影響を及ぼさない。(HIM.2238)
- 症状は咽頭炎に似ており、しばしば見落とされる。(HIM.2238)
疫学
- 30-50歳 (HIM.2238)
- 男女=1:3 (HIM.2238)
病期~
- 1) destructive phase:濾胞破壊によるhyperthyroid。甲状腺中毒症(T3,T4高値。TSH低値)。123I uptakeは低値か検出下限以下。
- 2) phase of hypothyroidism:数週間の経過で甲状腺機能低下症となる。unbound T4低値、軽度TSH高値。123I uptakeは正常化やや高値
- 3) recovery phase:正常化
病理
- 斑状に炎症細胞の浸潤が認められ、甲状腺濾胞のdisruptionを伴う。甲状腺濾胞には多核巨細胞が認められるものがある。濾胞の変化は線維化を伴う肉芽腫に進展する。発症から数ヶ月で甲状腺は通常正常に回復する。
- マクロ:非対称性腫大。
- 組織像:多核巨細胞、リンパ球、形質細胞、組織球、急性炎症を示す箇所、線維化巣、肉芽腫形成。
症状
- 局所の圧痛と自然痛、発熱、全身倦怠感、数カ月で回復。
身体所見
検査
- 甲状腺機能:病期による。
- 超音波検査:炎症部位・腫瘤部に一致して低エコーとなる。
グレーブス病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎の比較
- YN.D-40改変
参考
- 1. [charged] 亜急性甲状腺炎 - uptodate [1]
国試
[★]
- 英
- free triiodothyronine fT3 FT3
- 関
- 甲状腺、甲状腺ホルモン、トリヨードサイロニン
- サイロキシン結合タンパク質に結合していないトリヨードサイロニンで、これらが生理活性を発揮する。 → すなわちサイロキシン結合タンパク質に結合していると機能しない
- サイロキシン結合グロブリンの増加、減少によらず、遊離T3量は一定に保たれる、とかなんとか???
[★]
遊離トリヨードサイロニン free triiodothyronine fT3