出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/15 22:13:57」(JST)
この項目では、北アメリカに存在する国について説明しています。その他の用法については「カナダ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
(国旗) | (国章) |
公用語 | 英語、フランス語 | ||||||||||||||||||||||
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首都 | オタワ | ||||||||||||||||||||||
最大の都市 | トロント | ||||||||||||||||||||||
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独立 - BNA法 |
イギリスから 1867年7月1日 |
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通貨 | カナダドル ($)(CAD) | ||||||||||||||||||||||
時間帯 | UTC -3.5 から -8(DST:-2.5 から -7) | ||||||||||||||||||||||
ISO 3166-1 | CA / CAN | ||||||||||||||||||||||
ccTLD | .ca | ||||||||||||||||||||||
国際電話番号 | 1 |
カナダ(英・仏: Canada。英語発音: [ˈkænədə] キャナダ、フランス語発音: [kanada] カナダ)は、北アメリカ大陸北部に位置し、10の州と3の準州を持つ、連邦立憲君主制国家。首都はオタワ。アメリカ合衆国と国境を接する。イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の1国である。
首都はオタワ(オンタリオ州)。世界で2番目に大きい面積の国土を持つ。歴史的に先住民族が居住する中、外からやってきた英仏両国の植民地連合体として始まった。その後イギリスからの独立プロセスが1867年から始まり、様々な手続きと立法を経て1982年、主権国家となる。
立憲君主制で、連邦政府の運営は議会制民主主義で行われている。世界の先進8ヶ国(G8)の一国。旧来よりアメリカ合衆国の影響が強く、国際政治で立場を異にすることが多い複雑な関係ながら、隣国のアメリカ合衆国との交流が盛ん。また、1992年、北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟し、メキシコを含む北米3国間での交流も促進された。経済面では多様な産業構造を保有しているが、貿易と豊富な天然資源に大きく依存している。
日本政府による公式名は「カナダ」[2]。
1982年憲法が制定される前には複数の名称が存在したが、現在は公用語の英語とフランス語の双方で「Canada」のみが公式名と定められている[3]。建国時には国号はカナダ王国(Kingdom of Canada)とすることも検討されていた。初めて「Canada」の名が使われたのは1791年のことである[4]。
また連邦制を強調するため、「カナダ連邦」、「カナダ連邦政府」などの呼称が使われることもあるが、これらは主に政治体制を説明する文脈で使われる。
日本における漢字表記は「加奈陀」であり、「加」と略される。中国語における表記は「加拿大」。
国名はセントローレンス川流域イロコイ族の「村落」を意味する語「カナタ」(kanata)に由来する[4]。
詳細は「カナダの歴史」および「カナダ史年表」を参照
ファースト・ネーション(先住民)やイヌイットの言い伝えでは先住民たちは時の始まりからこの地に住んでいたとある。一方、考古学的研究では北部ユーコン準州に26,500年前、南部オンタリオ州には9,500年前に人類がいたことが示されている[5][6]。ヨーロッパ人の到来は西暦1000年にバイキングがランス・オ・メドーに居住したのが初めてであるが、この植民地は短期間で放棄されている。その後、1497年にイタリア人のジョヴァンニ・カボト(ジョン・カボット)がイングランドのために大西洋側を探検し[7]、1534年にはフランスのジャック・カルティエがこれに続いた[8]。
1603年に到着したフランスの探検家サミュエル・ド・シャンプランは、1605年に初めてのヨーロッパ人定住地をポート・ロワイヤル(現ノバスコシア州アナポリス・ロイヤル)に築き、1608年にはケベック を建てた。これらは後にそれぞれアカディアとカナダの首都となった。 ヌーベルフランスの植民地の中ではカナダ人(Canadiens:フランス系カナダ人)はセント・ローレンス川流域に、アカディア人は現在の沿岸諸州に集中的に居住している。フランス人の毛皮商人とカトリック宣教師たちは五大湖、ハドソン湾そしてミシシッピー川流域からルイジアナを探検した。毛皮貿易路の支配を巡ってフランスとイロコイ族の戦争が起こっている。
イングランドは1610年にニューファンドランド島に漁業基地を設け、南部(現アメリカ合衆国領)に13植民地を築いた。1689年と1763年に一連の北米植民地戦争が起こり、その結果、ユトレヒト条約(1713年)でノバスコシアが英国の支配下となり、七年戦争(フレンチ・インディアン戦争)のパリ条約でカナダとヌーベルフランスの大部分がフランスからイギリスへ割譲された。
1763年宣言はケベックをヌーベルフランスから分離し、ケープ・ブレトン島をノバスコシアに加えた。これはまたフランス系カナダ人の言語と信仰の自由を制限した。1769年にセント・ジョンズ島(現在のプリンス・エドワード・アイランド州)が独立した植民地となった。ケベックでの紛争を避けるため、1774年にケベック法が制定され、ケベックの領域が五大湖からオハイオ川まで拡大され、ケベックにおいてはフランス語とカトリック信仰、フランス法が許された。これは13植民地の多くの住民を怒らせることになり、アメリカ独立への動因となった[9]。 1783年のパリ条約によってアメリカの独立は承認され、五大湖南部がアメリカへ割譲された。戦後におよそ5万人の王党派がアメリカからカナダへ逃れている[10]。一部の王党派のために沿岸諸州のニューブランズウィックがノバスコシアから分割された。ケベックの英語話者王党派のために1791年法が制定され、フランス語圏のローワー・カナダと英語圏のアッパー・カナダに分割され、各々が独自の議会を持った。
アッパーおよびローワー・カナダは米英戦争(1812年戦争)の主戦場となった。カナダ防衛は英国系北アメリカ人に一体感をもたらした。1815年より英国とアイルランドからの大規模な移民が始まっている。19世紀の初めには材木業が毛皮貿易よりも重要になった。
責任政府を求める1837年反乱が起こり、その後のダーラム報告では責任政府とフランス系カナダ人の英国文化への同化が勧告された[11]。1840年憲法法により、アッパーおよびローワー・カナダはカナダ連合に合併した。議会においては、フランス系および英国系カナダ人はともにフランス系カナダ人の権利の復活のために努力している。1849年に英領北アメリカ植民地全土に責任政府が設置された。[12][13]
1846年に英国と米国によるオレゴン条約が結ばれオレゴン境界紛争が終結した。これによって、カナダは北緯49度線に沿って西へ境界を広げ、バンクーバー・アイランド植民地(1849年)、そして、ブリティッシュコロンビア植民地(1858年)への道が開かれた。カナダはルパート・ランドと北極圏地域への一連の西部探検を行っている。高い出生率によってカナダの人口は急増した。一方で、英国からの移入は、米国への移出によって相殺されていた。特にフランス系カナダ人がニューイングランドへ移民している。
幾度かの憲政会議の後に、1867年7月1日、1867年憲法法が採択され、オンタリオ、ケベック、ノヴァスコシアそしてニューブランズウィックが統合され「カナダの名の下の一つの自治領」である連邦がつくられた[14] 。カナダはルパートランドと北西地域を合わせたノースウエスト準州を統治することが前提とされている。この地では不満を抱いたメティ(フランス系と先住民の混血)によるレッド・リヴァーの反乱が起こり、1870年7月にマニトバ州がつくられている。ブリティッシュコロンビア植民地とバンクーバーアイランド植民地(1866年に合併)は1871年に、プリンスエドワードアイランド植民地は1873年にそれぞれ連邦に加入している。
保守党のジョン・A・マクドナルド首相 は萌芽期のカナダ産業を守るための関税政策を制定した。西部を開拓するために政府は3本の大陸横断鉄道に出資し(もっとも有名なものがカナダ太平洋鉄道である)、自治領土地法により開拓者のために大平原が解放され、そしてこの地域の治安維持のために北西騎馬警察が設立された。1898年、ノースウェスト準州でのクロンダイク・ゴールドラッシュの後、政府はユーコン準州を設置した。自由党のウィルフリッド・ローリエ政権下ではヨーロッパ大陸からの移民が大平原に定住し、アルバータとサスカチュワンが1905年に州に昇格している。
1914年、英国の宣戦布告に伴いカナダは自動的に第一次世界大戦に参戦し、志願兵を西部戦線へ派遣した。彼らは後にカナダ軍団の一部となり、ヴィミーリッジの戦いやその他の大きな戦いで重要な役割を果たしている。1917年には保守党のロバート・ボーデン首相がフランス語圏ケベックの住民たちの反対にもかかわらず徴兵制を導入して徴兵危機が起こっている。1919年にカナダは英国とは別個に国際連盟へ加盟した。そして、1931年、ウエストミンスター憲章によりカナダの独立が承認された。
1930年代の大恐慌にカナダ国民は大いに苦しめられ、このため社会主義政党の協同連邦党がアルバータとサスカチュワンで福祉制度を実施しており、これは「カナダの医療の父」として知られる1940年代から1950年代のトミー・ダグラス知事の先駆けとなるものであった。1939年、自由党のウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング政権は英国の宣戦から7日後の9月10日に独自に対独宣戦布告をして第二次世界大戦に参戦したが、カナダ軍が英国に到達したのは同年12月のことである。カナダ軍は大西洋の戦い、ディエップの戦い、ノルマンディーの戦いで大きな役割を果たしてナチス・ドイツ打倒に貢献している。カナダ経済は戦争需要による好景気に活気づいた。1945年の終戦後にカナダは国際連合の原加盟国となった。
この経済成長と自由党政権による一連の政策によって新たなカナダ人アイデンティティが創発された。1965年に現在のサトウカエデの葉の国旗が採用され、1969年には二カ国語公用語が実施、1971年には多文化主義が宣言されている。ユニバーサルヘルスケア制度、年金制度、学生ローンといった社会民主主義的諸制度も創設されたが、これらの政策については地方政府、とりわけケベックとアルバータが管轄権の侵害であると反対している。そして最終的には、一連の憲政会議を経て、1982年に英国カナダ法の改正によるカナダ憲法成立が決まり、「権利と自由憲章」がつくられカナダは完全な主権国家となった[15]。同じ時期にケベックでは「静かなる革命」と呼ばれる重大な社会経済の変化が起こり、同州におけるナショナリスト運動が生まれていた[16] 。更に過激なケベック解放戦線によるオクトーバー・クライシスが1970年に引き起こされた。
ケベック分離派のテロリズムの10年後に当たる1980年に、ケベック州の連邦からの分離に関する住民投票が行われたが拒否され、1989年には憲法改正も試みられたが失敗している。1995年に二度目の住民投票が行われたが、50.6%対49.4%の小差で拒否された[17] 。1997年に最高裁から州による一方的な連邦脱退は違憲であるとの判断が下され、交渉による連邦からの脱退を規定した法律が定められた[17]。
カナダは1950年代から1990年代にかけて数多くの国連平和維持活動に参加しており、2001年にはNATO主導のアフガニスタン紛争にも派兵している。一方で、2003年のイラク戦争への参加は拒否した。国内の先住民問題ではオカ、イペルウッシュ、ガスタフセン湖で土地問題を巡り様々な法廷闘争と幾度かの暴力沙汰が起き、1999年にカナダ政府はイヌイットの自治政府であるヌナブト準州をつくり、ブリティッシュコロンビア州では土地問題でニスカ族との最終合意に達している。2008年には首相が先住民を対象とした寄宿学校問題(en)で過去の政府の行いに対する謝罪をしている。
詳細は「カナダの政治(英語版)」を参照
詳細は「英領北アメリカ法」および「1982年憲法」を参照
政体は立憲君主制である。公式にはイギリス国王が国家元首(但しカナダではあくまでカナダ国王の扱い)となる[18]。形式的にはカナダ総督がカナダ国王の代理を務め、また実質的な首長は、総選挙により選出される連邦政府の首相である。
「カナダ国王」、「カナダの総督」、および「カナダ首相」も参照
現行のカナダの憲法は1982年に施行されたため「1982年憲法」と呼ばれている。この憲法により、二言語多文化主義・ケベック州の特殊性・原住民居留地の特殊性などが認められている。
詳細は「カナダ首相」を参照
政府は、議院内閣制を採用している。カナダは、歴史的に各州の合意により連邦が設立された経緯があることから、州に大幅な自治権が認められており、それぞれの州に首相、内閣及び議会がある。このためカナダにおける政治とは、州政府対連邦政府の駆け引きそのものということもできる。
詳細は「カナダ議会」を参照
立法府たる議会はオタワに所在し、カナダ議会は上院定数105名、下院定数308名の二院制を採用している。
主な政党には中道右派・保守主義のカナダ保守党、中道左派・リベラリズムのカナダ自由党の二大政党と、中道左派・社会民主主義政党の新民主党、ケベック州の地域政党である左派のブロック・ケベコワ、環境保護主義のカナダ緑の党がある。
「カナダの政党」も参照
1993年の下院総選挙で、与党・カナダ進歩保守党が改選前の169議席のうち167議席を失うという大惨敗を喫したことは、議会制民主主義が発達している先進国の政権与党が壊滅的な敗北を喫した例として、小選挙区制のモデルケースの一つとなる歴史的選挙であった。
一般的にアメリカ合衆国よりもリベラルな国民性で知られ、死刑制度を廃止している。
1989年のモントリオール理工科大学虐殺事件をきっかけに銃規制が強化されており、銃の携帯については一般には認められておらず、銃を携帯できるのは警察、軍、司法関係と現金輸送を行う民間業者など非常に限られている。
詳細は「カナダ軍」を参照
カナダは英語圏の一員として国際諜報網「UKUSA Agreement」(アングロサクソン・ネットワーク)に加盟している。
詳細は「カナダの国際関係(英語版)」を参照
カナダは英連邦に加盟している。
詳細は「カナダとアメリカ合衆国の関係」を参照
詳細は「日加関係」を参照
詳細は「カナダの州」を参照
カナダは10の州(プロビンス、province)と3つの準州(テリトリー、territory)に区分されている[19]。
名称 | 人口(人) | 州都/主府/本部 | 備考 |
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ブリティッシュコロンビア州 British Columbia |
4,400,057 | ビクトリア Victoria |
■ |
アルバータ州 Alberta |
3,645,257 | エドモントン Edmonton |
■ |
サスカチュワン州 Saskatchewan |
1,033,381 | レジャイナ Regina |
■ |
マニトバ州 Manitoba |
1,208,268 | ウィニペグ Winnipeg |
■ |
オンタリオ州 Ontario |
12,851,821 | トロント Toronto |
■ |
ケベック州 Québec |
7,903,001 | ケベック市 Ville de Québec |
■ |
ニューブランズウィック州 New Brunswick / Nouveau-Brunswick |
751,171 | フレデリクトン Fredericton |
■ |
ノバスコシア州 Nova Scotia |
921,727 | ハリファックス Halifax |
■ |
ニューファンドランド・ラブラドール州 Newfoundland and Labrador |
514,536 | セント・ジョンズ St. John's |
■ |
プリンスエドワードアイランド州 Prince Edward Island |
140,204 | シャーロットタウン Charlottetown |
■ |
ユーコン準州 Yukon Territory |
33,897 | ホワイトホース Whitehorse |
■ |
ノースウェスト準州 Northwest Territories |
41,462 | イエローナイフ Yellowknife |
■ |
ヌナブト準州 Nunavut |
31,906 | イカルイト Iqaluit |
■ |
都市 | 行政区分 | 人口 | 都市 | 行政区分 | 人口 | |||||
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1 | トロント | オンタリオ州 | 5,583,064 | 11 | ロンドン | オンタリオ州 | 474,786 | |||
2 | モントリオール | ケベック州 | 3,824,221 | 12 | セントキャサリンズ/ナイアガラフォールズ | オンタリオ州 | 392,184 | |||
3 | バンクーバー | ブリティッシュコロンビア州 | 2,313,328 | 13 | ハリファックス | ノバスコシア州 | 390,328 | |||
4 | オタワ/ガティノー | オンタリオ州/ケベック州 | 1,236,324 | 14 | オシャワ | オンタリオ州 | 356,177 | |||
5 | カルガリー | アルバータ州 | 1,214,839 | 15 | ビクトリア | ブリティッシュコロンビア州 | 344,615 | |||
6 | エドモントン | アルバータ州 | 1,159,869 | 16 | ウィンザー | オンタリオ州 | 319,246 | |||
7 | ケベック | ケベック州 | 765,706 | 17 | サスカトゥーン | サスカチュワン州 | 260,600 | |||
8 | ウィニペグ | マニトバ州 | 730,018 | 18 | レジャイナ | サスカチュワン州 | 210,556 | |||
9 | ハミルトン | オンタリオ州 | 721,053 | 19 | シェルブルック | ケベック州 | 201,890 | |||
10 | キッチナー/ケンブリッジ/ウォータールー | オンタリオ州 | 477,160 | 20 | セントジョンズ | ニューファンドランド・ラブラドール州 | 196,966 | |||
2011年国勢調査 |
詳細は「カナダの地理(英語版)」を参照
カナダの国土は北アメリカ大陸の北半分を占める。南および西はアメリカ合衆国と接する。東は大西洋、デイビス海峡、西は太平洋、北はボーフォート海、北極海に面する。国土の中央部のウィニペグ湖からロッキー山脈にかけては、広大なプレーリー地域である。また、五大湖の北にはカナダ楯状地が広がる。
ロシアに次いで世界で2番目に広大な国土を持つ国であり、北アメリカ大陸の約41%を占めている。なお、カナダの領土の54%は森林で占められている。
人口密度は3.2人/km2で、国土の多くは北極圏内にある。人の住める地域は面積に比して少ない。カナダ人の80%はアメリカ合衆国との国境から200km以内に住んでおり、人口の約40%がオンタリオ州に集中している。人口が最も多い地域は五大湖、セントローレンス川周辺である。そして、大半のカナダ人は、アメリカ合衆国とカナダ国境線に沿って約500キロ幅の細長い帯状に住んでおり、それより北は人口が極端に少ない。
太平洋側の西海岸沿岸部を除くと、ほぼ全域が亜寒帯、寒帯に属し非常に寒冷な気候である。
バンクーバーやビクトリアなどが位置する西海岸の沿岸部は暖流の影響で温帯の西岸海洋性気候に属し、夏は涼しく乾燥していて過ごしやすく晴れる日が多いが、冬は温暖で雨が多い。北米屈指のスキーリゾートのウィスラーなどが位置するロッキー山脈の西側の山岳地帯は世界有数の豪雪地帯となっている。
アルバータ州からサスカチュワン州、マニトバ州にかけては、亜寒帯湿潤気候、湿潤大陸性気候に加えてステップ気候も広がり降水量が少なく乾燥している。夏は比較的気温が上がるが、乾燥していて過ごしやすい。一方、冬は零下50度近くまで下がることもあるシベリアに匹敵する酷寒地である。特に中央部に位置するウィニペグは大陸性の気候が顕著であり、レジャイナやサスカトゥーンなどと並び北アメリカで最も寒い都市(アラスカのアンカレッジよりはるかに寒い。)とされる。
トロントやモントリオールなどの大都市が位置し、人口が集中するセントローレンス川沿いは亜寒帯湿潤気候に属し、夏は比較的湿度が高く蒸し暑くなる。トロントなどのオンタリオ州南端部ではそれほど厳しい寒さとはならないが、オタワやモントリオールなどでは最寒月の平均気温が-10度以下となり、-30度程度まで下がることもあるほど、寒さが厳しく降雪量も多い。ノバスコシア州やニューファンドランド島などの大西洋側沿岸地方はより海洋性の気候の特色を有していくことになり、冬季は低気圧の発達により豪雪地帯となる。 北極圏などの北部地域は寒帯に属しツンドラ気候が分布し永久凍土が広がっている。
カナダ国内における最高気温極値はサスカチュワン州のMidaleとYellow Grassで観測された45 °C、最低気温極値はユーコン準州のSnagで観測された−63 °Cであり、これは、アメリカ大陸で最も低い気温である。
環境政策では、アメリカと違って京都議定書に署名はしたものの2011年12月に脱退を表明した[20]。2009年の気候変動実績指標(温室効果ガス排出削減における国家の実績)では最下位のサウジアラビアに次ぐ59位であり、二酸化炭素排出量は10年前より25%も増えている。
詳細は「カナダの交通(英語版)」を参照
詳細は「カナダの鉄道」を参照
「カナダの空港の一覧」も参照
詳細は「カナダの経済」を参照
IMFによると、2010年のカナダのGDPは1兆5636億ドル(約130兆円)であり、世界第9位である[21]。20世紀初めまで経済の主体は農業だったが、現在では世界有数の先進工業国となった。工業は自動車産業や機械産業が成長し、近年はIT産業が発展してきている。
鉱物資源に非常に恵まれており、世界シェア10位に入る鉱物が17種ある。以下では2003年時点の統計データに基づく。有機鉱物資源では、天然ガス(6565千兆ジュール、3位)、燃料となる褐炭(3695万トン、9位)のほか、石炭(2954万トン)と原油(9111万トン)の産出量も多い。ダイヤモンドの産出量も1120万カラットに及び、世界第6位である。
金属資源では、 ウラン鉱(1万トン、1位、世界シェア29.2%)、カリ塩鉱(820万トン、1位、世界シェア30.9%)、 イオウ(903万トン、2位)、鉄鉱(1980万トン、3位)、銀鉱(1309トン、3位)、タングステン鉱(2750トン、3位)、ニッケル鉱(16万トン、3位)、亜鉛鉱(100万トン、4位)、コバルト鉱(4304トン、5位)、塩(1335万トン、5位)、鉛鉱(15万トン、5位)、金鉱(141トン、7位)、アンチモン鉱(143トン、8位)、銅鉱(56万トン、8位)が特筆される。このほか、マグネシウム鉱、リン鉱も採掘されている。
最大の貿易相手国はアメリカで、輸出の5分の4以上、輸入の約3分の2を占める。鉱物、木材、穀物は現在も重要な輸出品だが、近年は工業製品が中心となっている。アメリカへの輸出品で最も多いのは、自動車と関連部品である。1989年にアメリカとのFTAが発効し、1994年にはメキシコも加わってNAFTAが結ばれた。アメリカ以外の主要輸出相手国は日本、イギリス、中国、メキシコ、ドイツ、イタリア。主要輸入相手国は中国、メキシコ、日本、イギリス、ドイツである。主要輸出品は、自動車および自動車部品、精密機器、原油、天然ガス、金属および金属製品、産業用機械、通信機器、化学製品、木材、パルプ、小麦、魚類(サケ類、イクラ、マグロ等)、メープルシロップなど。輸入品は自動車部品、自動車、機械、化学製品、コンピューター、原油、通信機器などである。
カナダでは唯一の発券銀行として中央銀行のカナダ銀行があり、通貨カナダドルを発行、管理している。1ドル=100セントである。 2012年3月29日にカナダ政府は実用性や製造コストなどの問題や理由により1セント通貨の製造を廃止することを 発表している[22]。
詳細は「カナダの人口統計(英語版)」を参照
詳細は「:en:Canadians」を参照
詳細は「:en:Ethnic origins of people in Canada」を参照
人種(2011年 カナダ国勢調査) | ||||
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ヨーロッパ系白人 |
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76.7% | ||
東アジア系 |
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4.8% | ||
南アジア系 |
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4.8% | ||
先住民族 |
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4.3% | ||
黒人 |
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2.9% | ||
東南アジア系 |
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2.8% | ||
西アジア・アラブ系 |
|
1.8% | ||
ラテンアメリカ系 |
|
1.2% | ||
混血 |
|
0.5% | ||
その他の有色人種 |
|
0.3% |
2011年国勢調査によると、ヨーロッパ系白人が76.7%、黒人2.9%、先住民4.3%、中南米系やアジア系などを含むその他が16.2%となっている。その他の内訳は東アジア系(4.8%)、南アジア系(4.8%)、東南アジア系(2.8%)、西アジア・アラブ系(1.8%)、ラテンアメリカ系(1.2%)、混血(0.5%)、その他(0.3%)となっている。カナダの人種統計では、白人、先住民族以外を有色人種と分類し、全人口の19.1%を占めている。先住民族はさらに北アメリカインディアン系をまとめた呼称であるファースト・ネーションズ (First Nations) (2.6%) 、インディアンとヨーロッパ白人の混血のメティ(1.4%)、エスキモー民族のイヌイットの3つに分類されている。
カナダとアメリカの人種構成の違いは、もともと黒人奴隷がほとんど存在しなかったために黒人(2.5%)が非常に少なく、イギリス系、フランス系が人口の半数を占めていることである。アメリカと同じくアイルランド系とドイツ系とイタリア系も多いが、カナダはウクライナ系が非常に多いのが特徴で、ウクライナ・ロシア以外では最大規模である。またアメリカで非常に多いスペイン語圏出身者が少ない。このように、白人が多かったカナダであるが、近年の移民は大きくアジア出身に偏っており、大都市を中心にアジア系の割合が急増している。2006年の統計では530万人の非白人系住民が、2031年にはカナダ総人口の約3分の1、1440万人にまで増加するとみられている。アジア系が多いといってもカナダは大英帝国の植民地だった影響で大多数は南アジア系、中国系(特に香港など広東語圏)であり、逆にアメリカに多いアジア系の日系、韓国系、ベトナム系は比較的少ない。特にバンクーバーとトロントは巨大なアジア系人口を抱え、この2都市では白人は人口の半数弱を占めるに過ぎない。一方、アフリカ系は主に、トロント、モントリオールに集中している。1999年に中国系のエイドリアン・クラークソン、続いて2005年にハイチ系のミカエル・ジャンが総督に就任するなど、リベラルな国民性も合わせて人種には寛容な姿勢を示している。
中国系カナダ人は、1850年代、ゴールドラッシュや鉄道建設の労働者としてカナダに流入したのが始まりである。カナダは中国系の排斥を意図して、人頭税を課したり、中国系排斥を狙った中国人移民法を1920年台に成立させている。これについて、カナダ政府は2006年に謝罪した。カナダには、政府関連事業に80万カナダドル(約7500万円)を5年間、無利子で融資した場合、永住権を獲得できるプログラムが有り、このプログラムに申し込む半数は中国系とされる。カナダでは、この投資額を引き上げる動きがあり、中国系を排斥する意図があるのではと一部で指摘されている[23]。
2006年の調査では住民の祖先は、イングランド系21%、フランス系15.8%、スコットランド系15.2%、アイルランド系13.9%、ドイツ系10.2%、イタリア系5%、中国系4%、ウクライナ系3.6%、オランダ系3.3%、ポーランド系3.1%、インド系3%である。また、3.8%のカナダ人が先住民族の血を引くと回答している。3分の1の国民が自らの民族をカナダ人であると主張しているが、これは、移民である祖先の出身国の民族意識よりも、民族的アイデンティティそのものはもはやカナダ人であると主張する人たちであり、大多数はイギリス系とフランス系であると思われる。
詳細は「カナダの言語(英語版)」を参照
母語話者(カナダ)2011 | ||||
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英語 |
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56.9% | ||
フランス語 |
|
21.3% | ||
その他 |
|
21.8% |
英語(カナダ英語を参照)とフランス語(Canadian Frenchを参照)が1969年に制定された公用語法によって認められている公用語である。この公用語法では、連邦政府における英語とフランス語が平等な地位にあることが定められた。連邦裁判所、連邦議会(カナダ国会)や連邦政府機関のすべてで英仏二カ国語が平等に扱われる。カナダ国民は、十分に需要がある場合には連邦政府の行政サービスを英語またはフランス語にて受ける権利があり、公用語の少数派側であっても、すべての州・準州にて教育を受ける権利が保障されている。
2006年国勢調査[24]によると、国民の約58%が英語、約22%がフランス語を第一言語としている。約98%が英語かフランス語のどちらかを話し(57.8%が英語のみを、13.3%がフランス語のみを、17.7%が両言語を話すことができる) フランス語が主に使われている地域はケベック州、オンタリオ州のオタワなどの東部地域と北オンタリオ地方、ニューブランズウィック州のアカディア人の多い地域、およびマニトバ州の南部である。このうち、ケベック州はフランス語(ケベック・フランス語を参照)のみを、ニューブランズウィック州は英語とフランス語を州の公用語とし、他州は英語のみを州の公用語としている。
なお、ユーコン準州では英語とフランス語が、ヌナブト準州では英語、フランス語、イヌクティトゥット語、イヌイナクトゥン語が、ノースウエスト準州では英語、フランス語、イヌクティトゥット語、イヌイナクトゥン語、クリー語、ドグリブ語、チペワイアン語、サウススレイビー語、ノーススレイビー語、グウィッチン語、イヌビアルクトゥン語も公用語となっている。
公用語以外の言語を使う住民も600万人ほどおり、中国語(広東語が多い)の話者が103万人、イタリア語が45万人、ドイツ語が44万人、などである。また先住民の中には個々の部族の言語を使うものもいるが、多くの言語はだんだんと使われなくなっていく傾向にある。
カナダでは移民社会を構成しているので、200語以上の言語が国勢調査で母語として回答されている。中国語を母語とする人口は全体の3.3%であり、英語、フランス語に続く第三位の母語となっている。第四位はパンジャブ語であり増加中である。その他に母語として多いのはスペイン語、アラビア語、タガログ語、ウルドゥ語である。
カナダでは二カ国語主義の国家ではあるものの、英語とフランス語の両方で会話が出来るのは人口の17.4%である。ケベック州在住の英語話者の69%はフランス語も話せ、ケベック州以外に在住のフランス語話者の83.6%が英語も話せる。
詳細は「カナダの宗教(英語版)」を参照
宗教構成(カナダ) | ||||
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特になし |
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16.5% | ||
カトリック |
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43.2% | ||
プロテスタント |
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29.2% | ||
その他のキリスト教 |
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4.3% | ||
その他の宗教 |
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6.4% |
2001年の国勢調査によると、キリスト教徒が多数(77%)を占める。内訳はアングロアメリカ圏でありながら、カトリックが43.2%と最も多い。次にプロテスタントが29.2%、正教会・東方諸教会が1.6%となっている。
ムスリムが2%、ユダヤ教徒が1.1%、仏教徒が1.0%、ヒンドゥー教徒が1.0%、シーク教徒が0.9%。無宗教は16.5%である。
プロテスタントの力が政治的にも文化的にも強い影響力を持っているアメリカ合衆国と比べるとカナダはより世俗的である。これは教会出席率にも表している。アメリカ合衆国では 毎週教会に通う人の割合が43%で、全く通わない、もしくはほとんど行かないという人の割合はわずか8%である。一方、カナダでは毎週教会に通う人の割合が20%にとどまり、全く通わない、もしくはほとんど行かないという人の割合は38%と逆転している。
カナダでは、結婚を「すべての他人を除外した2人の人物の合法的な連合」と定義している、つまり異性間の結婚と同性間の結婚に区別がなく、同性婚が可能である。
詳細は「カナダの文化(英語版)」を参照
カナダの文化はしばしば「進歩的、多様で、多文化主義的」[25]とされる。先住民の文化から、移住してきたヨーロッパ系の文化、さらに近年の様々な国からの移民の持ち込む幅広いものが含まれ、混じり、重なり、形成されている。その中で政治的にも多文化主義が憲法で守られ、政策的にも推進されてきた[26]。ケベックでは文化アイデンティティーは強く、仏語話者の評論家はケベック文化は英語圏と違った独自性を持つと強調する[27]。しかしながらカナダは全体として、「文化のモザイク」(様々な人種・民族・地域文化が共存する)を形成しているとされる[28]。国の政策でもユニバーサルヘルスケア、富の再分配のための高い税金、死刑廃止、貧困撲滅への努力、多文化主義推進、厳しい銃規制、同性結婚合法化などが挙げられ、カナダの政策や文化上の社会的価値観を反映している [29]。
詳細は「カナダ料理」を参照
カナダは国土も広く、また様々な文化を持った人々が住んでいるため、カナダの料理は多様であることが特徴となっている。
詳細は「カナダ文学」を参照
『赤毛のアン』の作者L・M・モンゴメリはカナダの文学者である。またサイバーパンクSF作家であるウィリアム・ギブソンはアメリカ合衆国出身だが、徴兵拒否のためにカナダに移住したため、「カナダの作家」として扱われることがある。また、マーガレット・アトウッドもカナダの作家である。
詳細は「カナダの音楽(英語版)」を参照
カナダの音楽は先住民族やヨーロッパからの移民をはじめとし、様々な人々によって創造・継承されてきた。1600年代以降より、カナダでは国際的に著名な作曲家、演奏家などの音楽家を輩出してきた[30]。17世紀以降では教会や集会所、邸宅の大広間、学校、コンサートホール、レコード会社、ラジオ・テレビ局など様々な音楽のインフラが形成されてきた[31][32]。これらの音楽はアメリカ合衆国からの影響を大きく受け[33][34][35]ながらも、「カナディアン・ロック」と言うジャンルを生み出した[36]。
ポピュラー音楽・ロックの分野ではニール・ヤングやジョニ・ミッチェル、ザ・バンドらの優れたミュージシャンを輩出した。また、ゴードン・ライトフット、ゲス・フー、BTO、レナード・コーエン、アン・マレー、ラッシュ、ポール・アンカ、セリーヌ・ディオン、アヴリル・ラヴィーンらもカナダ出身である。ジャズでは、オスカー・ピーターソンが国際的に成功した。
カナダ記録芸術科学アカデミー(Canadian Academy of Recording Arts and Sciences)がカナダの音楽産業を代表し1970年よりジュノー賞の授与を行なっている。またカナダにおける音楽の放送はカナダ・ラジオテレビ通信委員会によって規制されている。
クラシック音楽の分野では、20世紀半ばに活躍したマレイ・アダスキン、ジョン・ワインツワイグなども著名であり、また独創的なバッハ解釈で名高いグレン・グールドなどはトロント生まれである。また、モントリオール交響楽団はシャルル・デュトワが指揮者を務めている間に実力を高め、北米大陸屈指のオーケストラとして知られるようになった。作曲家のマリー・シェーファーはサウンドスケープの提唱者であり「魔法の歌(マジック・ソングズ)」「ガメラン」等の作品がある。
その他、カナディアン・カントリーミュージック賞、ケベック音楽に授与されるフェリックス賞など、様々なジャンルの音楽に授与される音楽賞が設けられている。
詳細は「カナダの芸術(英語版)」を参照
詳細は「カナダの映画」を参照
カナダは公用語として英語とフランス語の両方を採用しており、両言語の映画が制作されている。なお、カナダにおける映画制作の主な拠点となっているのは、トロント、モントリオール、バンクーバーである。このうち、モントリオールではモントリオール世界映画祭と言う、比較的名の知られた映画祭が開催される。
詳細は「カナダの世界遺産」を参照
カナダ国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産が5件、自然遺産が6件存在する。さらにアメリカ合衆国にまたがって2件の自然遺産が登録されている。
詳細は「カナダの祝祭日(英語版)」を参照
日付 | 祝祭日 (英語 / 仏語) |
備考 |
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1月1日 | 元日 New Year's Day |
法令による。 |
復活祭の直前の金曜日 | 聖金曜日 Good Friday |
法令による。4月になることが多い(イースターを参照)。 |
復活祭の翌日 | イースター・マンデー Easter Monday |
4月になることが多い(イースターを参照)。 |
5月25日の直前の月曜日 | ヴィクトリア・デー Victoria Day |
ヴィクトリア女王の誕生日と現在の国王誕生祭(Sovereign's birthday、fête de la Reine、王朝節)。[37]法令による。ケベック州では、パトリオットの祝日(fête des patriotes)として祝う。パトリオットの祝日は、愛国者の反逆(Patriotes Rebellion)の記念日。 |
7月1日 | カナダ・デー Canada Day |
カナダ建国記念日。法令による。1867年の英領北アメリカ法による3つの植民地の連邦自治開始(カナダ建国)を記念する日。 |
9月の第1月曜日 | レイバー・デー Labour Day |
法令による。労働者の日。 |
10月の第2月曜日 | 感謝祭 Thanksgiving |
法令による。アメリカとは異なる月に祝う。 |
11月11日 | リメンバランス・デー Remembrance Day |
第一次世界大戦終結の記念日。州によって祝日では無い事がある。 |
12月25日 | クリスマス Christmas |
法令による。 |
12月26日 | ボクシング・デー Boxing Day |
法令による。 |
この他にも、いくつかの州で設定されている祝日、州ごとに設定された祝日などがある。
詳細は「カナダのスポーツ(英語版)」を参照
英連邦の一員であるカナダであるが、スポーツ文化においては旧宗主国イギリスの影響はあまり残っていない。隣国アメリカ合衆国とも一線を画す独自のスポーツ文化が存在する。
アイスホッケーは現在カナダで最も盛んなスポーツであり、国技にも制定されている[40]。カナダの国土はアイスホッケーに非常に適した自然環境であり、冬の間は子供から大人までが娯楽でアイスホッケーを楽しむという人も多い。約58万人のカナダ人がアイスホッケーの競技者登録をしており、カナダ国内にはホッケー選手230人に一つの割合でインドアのアイスホッケーリンクが存在している[41]。
北米最大のプロリーグであるNHLは1917年にカナダで設立され、その後アメリカ合衆国へと拡大した。現在カナダ7チーム、アメリカ合衆国23チームの計30チームからなる。NHL選手の半数以上がカナダ人である[41]。アメリカ合衆国ではNFL、MLB、NBAに次ぐ4番手に位置づけられるNHLだが、カナダでは絶大な人気を誇る。特にカナダ最大の都市トロントを本拠地とするトロント・メープルリーフスと第二の都市モントリオールを本拠地とするモントリオール・カナディアンズは宿命のライバルとして知られている。NHLの優勝決定トーナメントであるスタンレー・カップにカナダのチームが勝ち進むと大きな盛り上がりを見せる。"The Great One"と称され、NHLの4つのチームを渡り歩いたウェイン・グレツキーは、引退してもなおカナダの国民的英雄である。
男子はオリンピックでは初採用となった1920年のアントワープ五輪から1952年のオスロ五輪まで7大会で金メダル6度、銀メダル1度の圧倒的強さを誇っていたが、ソビエト連邦や欧州諸国の台頭に伴い、長らく金メダルから遠ざかった。2002年のソルトレイクシティ五輪では50年ぶりの金メダルを獲得し、2010年の地元開催となったバンクーバー五輪では男女とも金メダルを獲得している。
カナディアンフットボールはカナダでは単にフットボールと呼称し、隣国アメリカ合衆国で盛んなアメリカンフットボールに非常によく似たスポーツである。カナダではアイスホッケーに次いで人気のあるスポーツであり[42]、国内8チームからなるプロリーグカナディアン・フットボール・リーグ(CFL)の優勝決定戦グレイ・カップはカナダ最大のスポーツイベントである[43]。CFLはアメリカ合衆国への拡大を何度も試みているが、現時点では失敗に終わっている。ラスベガスなどのNFLチームのない都市がCFLチームを登録しているが、観客動員が振るわず財政難に陥り、現在休止中となっている。
野球は隣国アメリカ合衆国の影響を受け、カナダでもポピュラーなスポーツの1つである。カナダ最大の都市トロントを本拠地とするメジャーリーグベースボール(MLB)のトロント・ブルージェイズ(1977年設立、アメリカンリーグ東地区)は米国外に本拠地を置く唯一の球団である。ブルージェイズは世界初の本格的開閉式ドーム球場ロジャース・センター(旧称スカイ・ドーム)を本拠地としており、1992年、1993年にはワールドシリーズを連覇した。当時はブルージェイズがMLB屈指の強豪球団であったため、1991年にはMLB史上初めて年間観客動員が400万人を突破した(1993年まで継続)。しかし、近年のブルージェイズは成績・観客動員共に低迷状態にある。また、かつてはカナダに本拠地を置くもう1つの球団として「モントリオール・エクスポズ」(1969年設立、ナショナルリーグ東地区)が存在したが、フランス語圏であるモントリオールは英語圏に比べて野球の認知度が低く、慢性的な財政難に悩まされていた。結局、エクスポズは2005年にワシントンD.C.に移転し球団名もワシントン・ナショナルズに改めた。カナダ出身の野球選手では、ラリー・ウォーカー、1993年に日本の中日ドラゴンズでプレー経験もあるマット・ステアーズ、ジャスティン・モルノー、ジェイソン・ベイ、ジョーイ・ボット、エリック・ガニエ、ラッセル・マーティンらが有名である。
バスケットボールの考案者はカナダ人のジェームズ・ネイスミスであり、カナダの人気スポーツの1つとなっている。特にノバスコシア州やオンタリオ州の南部で盛んである。トロントを本拠地とするNBAトロント・ラプターズ(1995年設立)は現在米国外に本拠地を置く唯一のNBAチームである。ラプターズの設立と時を同じくして、バンクーバーにもバンクーバー・グリズリーズが設立されたが、こちらは観客動員の低迷による経営難に悩まされ、2001年にテネシー州メンフィスへと移転した。NBAでも多くのカナダ人選手が活躍しており、2年連続でシーズンMVPを獲得したスティーブ・ナッシュはその代表格である。
旧宗主国イギリスの国技の1つであるサッカーの人気は一部の移民一世世代を除いては、これまで隣国アメリカ合衆国と同様あまり高くなかった。しかし、近年はFIFAワールドカップ、UEFA欧州選手権などのテレビ中継の人気が高まり[44]、認知度が高まりつつある。大会開催中には自身または親世代の出身国チームの応援をする人々が増えており、各民族コミュニティーでは集まってテレビ観戦するなどの機会が増えている。
2007年にはメジャーリーグサッカー(MLS)で初めて米国外を本拠地とするトロントFCが誕生し、MLSのチーム中で最高の観客動員数を誇っている。2011年にはバンクーバー・ホワイトキャップス、2012年にはモントリオール・インパクトの参戦が決定した。さらには、オタワにもMLSチーム参加が検討されている。2007年にはFIFA U-20ワールドカップが開催され、将来的なFIFAワールドカップ誘致へ動いている。
カナダではフォーミュラ1のカナダグランプリが1967年から毎年開催されている(2009年のみ不開催)。1978年からはモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットが使用されている。また、インディカー・シリーズもトロント、エドモントンの市街地コースで開催されている。NASCARのカナダ国内選手権「NASCAR Canadian Tire Series」も国内各地で開催されている。
カナダでは冬季オリンピックが2回、夏季オリンピックが1回行われている。
夏季オリンピック
冬季オリンピック
カーリングは国民的なスポーツであり、現在行われている国際ルールはカナダで確立したもので、1807年に王立カーリングクラブが設立されたカナダは、現在も強豪国の1つである。ラクロスは北米プロリーグであるメジャーリーグ・ラクロスのチームもある。
詳細は「カナダ人の一覧」を参照
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プロジェクト カナダ |
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Canada
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Motto: "A Mari Usque Ad Mare" (Latin) "From Sea to Sea" |
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Anthem: "O Canada" Royal anthem: "God Save the Queen"[1][2] |
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Capital | Ottawa 45°24′N 75°40′W / 45.400°N 75.667°W / 45.400; -75.667 |
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Largest city | Toronto | |||||
Official languages |
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Ethnic groups |
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Demonym | Canadian | |||||
Government | Federal parliamentary constitutional monarchy[3] |
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- | Monarch | Elizabeth II | ||||
- | Governor General | David Johnston | ||||
- | Prime Minister | Stephen Harper | ||||
- | Chief Justice | Beverley McLachlin | ||||
Legislature | Parliament | |||||
- | Upper house | Senate | ||||
- | Lower house | House of Commons | ||||
Independence from the United Kingdom | ||||||
- | Creation | July 1, 1867 | ||||
- | Statute of Westminster | December 11, 1931 | ||||
- | Canada Act | April 17, 1982 | ||||
Area | ||||||
- | Total | 9,984,670 km2 (2nd) 3,854,085 sq mi |
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- | Water (%) | 8.92 (891,163 km2 / 344,080 mi2) | ||||
Population | ||||||
- | 2014 estimate | 35,344,962[4] (37th) | ||||
- | 2011 census | 33,476,688[5] | ||||
- | Density | 3.41/km2 (228th) 8.3/sq mi |
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GDP (PPP) | 2013 estimate | |||||
- | Total | $1.518 trillion[6] (13th) | ||||
- | Per capita | $43,146[6] (9th) | ||||
GDP (nominal) | 2013 estimate | |||||
- | Total | $1.825 trillion[6] (10th) | ||||
- | Per capita | $51,871[6] (10th) | ||||
Gini (2005) | 32.1[7] medium · 103rd[8] |
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HDI (2013) | 0.911[9] very high · 11th |
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Currency | Canadian dollar ($) (CAD ) |
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Time zone | (UTC−3.5 to −8) | |||||
- | Summer (DST) | (UTC−2.5 to −7) | ||||
Date format |
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Drives on the | right | |||||
Calling code | +1 | |||||
ISO 3166 code | CA | |||||
Internet TLD | .ca |
Canada i/ˈkænədə/ is a federal monarchy in North America consisting of 10 provinces and 3 territories. Located in the northern part of the continent, it extends from the Atlantic to the Pacific and northward into the Arctic Ocean. At 9.98 million square kilometres in total, Canada is the world's second-largest country by total area, and its common border with the United States is the world's longest land border shared by the same two countries.
The land that is now Canada has been inhabited for millennia by various Aboriginal peoples. Beginning in the late 15th century, British and French colonies were established on the region's Atlantic coast. As a consequence of various conflicts, the United Kingdom gained and lost North American territories until left in the late 18th century with what mostly comprises Canada today. Pursuant to the British North America Act, on July 1, 1867 three colonies joined to form the independent federal dominion of Canada. This began an accretion of provinces and territories to the new self-governing dominion. The Statute of Westminster 1931 formally ended most of the constitutional links between Canada and Britain. The last ties were dissolved in 1982 with the Canada Act.
Canada is a federal parliamentary democracy and a constitutional monarchy, with Queen Elizabeth II as its head of state. The country is officially bilingual at the federal level. It is one of the world's most ethnically diverse and multicultural nations, the product of large-scale immigration from many countries, with a population of approximately 35 million as of 2013. Its advanced economy is one of the largest in the world, relying chiefly upon its abundant natural resources and well-developed trade networks. Canada's long and complex relationship with the United States has had a significant impact on its economy and culture.
Canada is a developed country and one of the wealthiest in the world, with the eighth highest per capita income globally, and the eleventh highest ranking in the Human Development Index. It ranks among the highest in international measurements of education, government transparency, civil liberties, quality of life, and economic freedom. Canada is a member of the United Nations, G8, G20, Commonwealth of Nations, Asia-Pacific Economic Cooperation, North American Free Trade Agreement, Organization of American States, Organization for Economic Co-operation and Development (OECD), World Trade Organization, and the North Atlantic Treaty Organization.
The name Canada comes from the St. Lawrence Iroquoian word kanata, meaning "village" or "settlement".[10] In 1535, indigenous inhabitants of the present-day Quebec City region used the word to direct French explorer Jacques Cartier to the village of Stadacona.[11] Cartier later used the word Canada to refer not only to that particular village, but the entire area subject to Donnacona (the chief at Stadacona); by 1545, European books and maps had begun referring to this region as Canada.[11]
In the 17th and early 18th centuries, "Canada" referred to the part of New France that lay along the St. Lawrence River. To punish the resistance of the Thirteen Colonies, Canada's territory was vastly expanded by the British in the 1774 Quebec Act to include unsettled territory in the Great Lakes region down to the Ohio river. Part of this arbitrarily added territory was turned over to the new United States in 1783, but all land north of the Great Lakes (making up much of modern Ontario) was retained by British Canada. In 1791 the British designated this region Upper Canada and the traditional French-speaking portion Lower Canada, they were reunified as the Province of Canada in 1841.[12]
Upon Confederation in 1867, Canada was adopted as the legal name for the new country, and the word Dominion was conferred as the country's title.[13] However, as Canada asserted its political autonomy from the United Kingdom, the federal government increasingly used simply Canada on state documents and treaties, a change that was reflected in the renaming of the national holiday from Dominion Day to Canada Day in 1982.[14]
Archaeological studies and genetic analyses have indicated a human presence in the northern Yukon region from 24,500 BC, and in southern Ontario from 7500 BC.[15][16][17] These first settlers entered Canada through Beringia by way of the Bering land bridge.[18] The Paleo-Indian archeological sites at Old Crow Flats and Bluefish Caves are two of the oldest sites of human habitation in Canada.[19] The characteristics of Canadian Aboriginal societies included permanent settlements, agriculture, complex societal hierarchies, and trading networks.[20][21] Some of these cultures had collapsed by the time European explorers arrived in the late 15th and early 16th centuries, and have only been discovered through archeological investigations.[22]
The aboriginal population at the time of the first European settlements is estimated to have been between 200,000[23] and two million,[24] with a figure of 500,000 accepted by Canada's Royal Commission on Aboriginal Health.[25] As a consequence of the European colonization, Canada's aboriginal peoples suffered from repeated outbreaks of newly introduced infectious diseases such as influenza, measles, and smallpox (to which they had no natural immunity), resulting in a forty- to eighty-percent population decrease in the centuries after the European arrival.[23] Aboriginal peoples in present-day Canada include the First Nations,[26] Inuit,[27] and Métis.[28] The Métis are a mixed-blood people who originated in the mid-17th century when First Nations and Inuit people married European settlers.[29] In general, the Inuit had more limited interaction with European settlers during the colonization period.[30]
The first known attempt at European colonization began when Norsemen settled briefly at L'Anse aux Meadows in Newfoundland around 1000 AD.[31] No further European exploration occurred until 1497, when Italian seafarer John Cabot explored Canada's Atlantic coast for England.[32] Basque and Portuguese mariners established seasonal whaling and fishing outposts along the Atlantic coast in the early 16th century.[33] In 1534, French explorer Jacques Cartier explored the St. Lawrence River, where on July 24 he planted a 10-metre (33 ft) cross bearing the words "Long Live the King of France", and took possession of the territory in the name of King Francis I.[34]
In 1583, Sir Humphrey Gilbert claimed St. John's, Newfoundland, as the first North American English colony by the royal prerogative of Queen Elizabeth I.[35] French explorer Samuel de Champlain arrived in 1603, and established the first permanent European settlements at Port Royal in 1605 and Quebec City in 1608.[36] Among the French colonists of New France, Canadiens-français extensively settled the St. Lawrence River valley and Acadians settled the present-day Maritimes, while fur traders and Catholic missionaries explored the Great Lakes, Hudson Bay, and the Mississippi watershed to Louisiana. The Beaver Wars broke out in the mid-17th century over control of the North American fur trade.[37]
The English established additional colonies in Cupids and Ferryland, Newfoundland, beginning in 1610.[38] Rupert's Land to the north and the Thirteen Colonies to the south were founded soon after.[33] A series of four wars erupted in colonial North America between 1689 and 1763; the later wars of the period constituted the North American theatre of the Seven Years' War.[39] Mainland Nova Scotia came under British rule with the 1713 Treaty of Utrecht; the Treaty of Paris (1763) ceded Quebec and most of New France to Britain after the Seven Years' War.[40]
The Royal Proclamation of 1763 created the Province of Quebec out of New France, and annexed Cape Breton Island to Nova Scotia.[14] St. John's Island (now Prince Edward Island) became a separate colony in 1769.[41] To avert conflict in Quebec, the British passed the Quebec Act of 1774, expanding Quebec's territory to the Great Lakes and Ohio Valley. It re-established the French language, Catholic faith, and French civil law there. This angered many residents of the Thirteen Colonies, fuelling anti-British sentiment in the years prior to the 1775 outbreak of the American Revolution.[14]
The 1783 Treaty of Paris recognized American independence and ceded the newly added territories south (but not north) of the Great Lakes to the new United States.[42] New Brunswick was split from Nova Scotia as part of a reorganization of Loyalist settlements in the Maritimes. To accommodate English-speaking Loyalists in Quebec, the Constitutional Act of 1791 divided the province into French-speaking Lower Canada (later Quebec) and English-speaking Upper Canada (later Ontario), granting each its own elected legislative assembly.[43]
The Canadas were the main front in the War of 1812 between the United States and Britain. Following the war, large-scale immigration to British North America from Britain and Ireland began in 1815.[24] Between 1825 and 1846, 626,628 European immigrants reportedly landed at Canadian ports.[45] These included Irish immigrants escaping the Great Irish Famine as well as Gaelic-speaking Scots displaced by the Highland Clearances.[46] Between one-quarter and one-third of all Europeans who immigrated to Canada before 1891 died of infectious diseases.[23]
The desire for responsible government resulted in the abortive Rebellions of 1837. The Durham Report subsequently recommended responsible government and the assimilation of French Canadians into English culture.[14] The Act of Union 1840 merged the Canadas into a united Province of Canada. Responsible government was established for all British North American provinces by 1849.[47] The signing of the Oregon Treaty by Britain and the United States in 1846 ended the Oregon boundary dispute, extending the border westward along the 49th parallel. This paved the way for British colonies on Vancouver Island (1849) and in British Columbia (1858).[48]
Following several constitutional conferences and after three years of negotiation, an act of the British Parliament (British North America Act, 1867) granted nominal independence, while creating Canadian Confederation on July 1, 1867, initially with four provinces – Ontario, Quebec, Nova Scotia, and New Brunswick.[49][50] Canada assumed control of Rupert's Land and the North-Western Territory to form the Northwest Territories, where the Métis' grievances ignited the Red River Rebellion and the creation of the province of Manitoba in July 1870.[51] British Columbia and Vancouver Island (which had been united in 1866) joined the Confederation in 1871, while Prince Edward Island joined in 1873.[52]
Prime Minister John A. Macdonald and his Conservative government established a National Policy of tariffs to protect the nascent Canadian manufacturing industries.[50] To open the West, the government sponsored the construction of three transcontinental railways (including the Canadian Pacific Railway), opened the prairies to settlement with the Dominion Lands Act, and established the North-West Mounted Police to assert its authority over this territory.[53][54] In 1898, during the Klondike Gold Rush in the Northwest Territories, the Canadian government created the Yukon Territory. Under the Liberal Prime Minister Wilfrid Laurier, continental European immigrants settled the prairies, and Alberta and Saskatchewan became provinces in 1905.[52]
Because Britain still maintained control of Canada's foreign affairs under the Confederation Act, its declaration of war in 1914 automatically brought Canada into World War I. Volunteers sent to the Western Front later became part of the Canadian Corps. The Corps played a substantial role in the Battle of Vimy Ridge and other major engagements of the war.[55] Out of approximately 625,000 Canadians who served in World War I, around 60,000 were killed and another 173,000 were wounded.[56] The Conscription Crisis of 1917 erupted when conservative Prime Minister Robert Borden brought in compulsory military service over the vehement objections of French-speaking Quebecers. The Conscription Crisis, coupled with disputes over French language schools outside Quebec, deeply alienated Francophone Canadians and temporarily split the Liberal Party. Bordon's Unionist government included many Anglophone Liberals, and it swept to a landslide victory in the 1917 elections. In 1919, Canada joined the League of Nations.[55] Britain's Statute of Westminster 1931 formally ended most of the constitutional links between Canada and the UK.[3]
The great depression in Canada during the early 1930s saw an economic downturn, leading to hardship across the country.[57] In response to the downturn, the Co-operative Commonwealth Federation (CCF) in Saskatchewan introduced many elements of a welfare state (as pioneered by Tommy Douglas) in the 1940s and 1950s.[58] Canada declared war on Germany during World War II under Liberal Prime Minister William Lyon Mackenzie King on 10 September 1939, seven days after Britain. The first Canadian Army units arrived in Britain in December 1939.[55]
Canadian troops played important roles in many key battles of the war, including the failed 1942 Dieppe Raid, the Allied invasion of Italy, the Normandy landings, the Battle of Normandy, and the Battle of the Scheldt in 1944.[55] Canada provided asylum for the Dutch monarchy while that country was occupied, and is credited by the Netherlands for major contributions to its liberation from Nazi Germany.[59] The Canadian economy boomed during the war as its industries manufactured military materiel for Canada, Britain, China, and the Soviet Union.[55] Despite another Conscription Crisis in Quebec in 1944, Canada finished the war with a large army and strong economy.[60]
The financial crisis of the great depression had led the Dominion of Newfoundland to relinquish responsible government in 1934 and become a crown colony ruled by a British governor. After two bitter referendums, Newfoundlanders voted to join Canada in 1949 as a province.[61]
Canada's post-war economic growth, combined with the policies of successive Liberal governments, led to an evolution of Canadian identity, marked by the adoption of the current Maple Leaf Flag in 1965,[62] the implementation of official bilingualism (English and French) in 1969,[63] and the institution of official multiculturalism in 1971.[64] Socially democratic programs were also instituted, such as Medicare, the Canada Pension Plan, and Canada Student Loans, though provincial governments, particularly Quebec and Alberta, opposed many of these as incursions into their jurisdictions.[65]
The final constitutional ties between Canada and the UK were severed with the passing of the Canada Act 1982, concurrent with the creation of the Canadian Charter of Rights and Freedoms.[66] In 1999, Nunavut became Canada's third territory after a series of negotiations with the federal government.[67]
At the same time, Quebec underwent profound social and economic changes through the Quiet Revolution of the 1960s, giving birth to a modern nationalist movement. The radical Front de libération du Québec (FLQ) ignited the October Crisis with a series of bombings and kidnappings in 1970,[68] and the sovereignist Parti Québécois was elected in 1976, organizing an unsuccessful referendum on sovereignty-association in 1980. Attempts to accommodate Quebec nationalism constitutionally through the Meech Lake Accord failed in 1990.[69] This led to the formation of the Bloc Québécois in Quebec and the invigoration of the Reform Party in the West.[70][71] A second referendum followed in 1995, in which sovereignty was rejected by a slimmer margin of 50.6 to 49.4 percent. In 1997, the Supreme Court ruled that unilateral secession by a province would be unconstitutional, and the Clarity Act was passed by parliament, outlining the terms of a negotiated departure from Confederation.[69]
In addition to the issues of Quebec sovereignty, a number of crises shook Canadian society in the late 1980s and early 1990s. These included the explosion of Air India Flight 182 in 1985, the largest mass murder in Canadian history;[72] the École Polytechnique massacre in 1989, a university shooting targeting female students;[73] and the Oka Crisis of 1990,[74] the first of a number of violent confrontations between the government and Aboriginal groups.[75] Canada also joined the Gulf War in 1990 as part of a US-led coalition force, and was active in several peacekeeping missions in the 1990s, including the UNPROFOR mission in the former Yugoslavia.[76][77] Canada sent troops to Afghanistan in 2001, but declined to join the US-led invasion of Iraq in 2003.[78] In 2009, Canada's economy suffered in the worldwide Great Recession, but it has since rebounded modestly.[79] In 2011, Canadian forces participated in the NATO-led intervention into the Libyan civil war.[80]
Canada occupies a major northern portion of North America, sharing land borders with the contiguous United States to the south (the longest border between two countries in the world) and the US state of Alaska to the northwest. Canada stretches from the Atlantic Ocean in the east to the Pacific Ocean in the west; to the north lies the Arctic Ocean.[81] Greenland is to the northeast, while Saint Pierre and Miquelon is south of Newfoundland. By total area (including its waters), Canada is the second-largest country in the world, after Russia. By land area alone, Canada ranks fourth.[81] The country lies between latitudes 41° and 84°N, and longitudes 52° and 141°W.
Since 1925, Canada has claimed the portion of the Arctic between 60° and 141°W longitude,[82] but this claim is not universally recognized. Canada is home to the world's northernmost settlement, Canadian Forces Station Alert, on the northern tip of Ellesmere Island – latitude 82.5°N – which lies 817 kilometres (508 mi) from the North Pole.[83] Much of the Canadian Arctic is covered by ice and permafrost. Canada has the longest coastline in the world, with a total length of 202,080 kilometres (125,570 mi);[81] additionally, its border with the United States is the world's longest land border, stretching 8,891 kilometres (5,525 mi).[84]
Since the end of the last glacial period, Canada has consisted of eight distinct forest regions, including extensive boreal forest on the Canadian Shield.[85] Canada has around 31,700 large lakes,[86] more than any other country, containing much of the world's fresh water.[87] There are also fresh-water glaciers in the Canadian Rockies and the Coast Mountains. Canada is geologically active, having many earthquakes and potentially active volcanoes, notably Mount Meager, Mount Garibaldi, Mount Cayley, and the Mount Edziza volcanic complex.[88] The volcanic eruption of the Tseax Cone in 1775 was among Canada's worst natural disasters, killing 2,000 Nisga'a people and destroying their village in the Nass River valley of northern British Columbia. The eruption produced a 22.5-kilometre (14.0 mi) lava flow, and, according to Nisga'a legend, blocked the flow of the Nass River.[89] Canada's population density, at 3.3 inhabitants per square kilometre (8.5 /sq mi), is among the lowest in the world. The most densely populated part of the country is the Quebec City – Windsor Corridor, situated in Southern Quebec and Southern Ontario along the Great Lakes and the St. Lawrence River.[90]
Average winter and summer high temperatures across Canada vary from region to region. Winters can be harsh in many parts of the country, particularly in the interior and Prairie provinces, which experience a continental climate, where daily average temperatures are near −15 °C (5 °F), but can drop below −40 °C (−40 °F) with severe wind chills.[91] In noncoastal regions, snow can cover the ground for almost six months of the year, while in parts of the north snow can persist year-round. Coastal British Columbia has a temperate climate, with a mild and rainy winter. On the east and west coasts, average high temperatures are generally in the low 20s °C (70s °F), while between the coasts, the average summer high temperature ranges from 25 to 30 °C (77 to 86 °F), with temperatures in some interior locations occasionally exceeding 40 °C (104 °F).[92]
Canada has a parliamentary system within the context of a constitutional monarchy, the monarchy of Canada being the foundation of the executive, legislative, and judicial branches.[93][94][95][96] The sovereign is Queen Elizabeth II, who also serves as head of state of 15 other Commonwealth countries and each of Canada's ten provinces. As such, the Queen's representative, the Governor General of Canada (at present David Johnston), carries out most of the federal royal duties in Canada.[97][98]
The direct participation of the royal and viceroyal figures in areas of governance is limited.[95][99][100] In practice, their use of the executive powers is directed by the Cabinet, a committee of ministers of the Crown responsible to the elected House of Commons and chosen and headed by the Prime Minister of Canada (at present Stephen Harper),[101] the head of government. The governor general or monarch may, though, in certain crisis situations exercise their power without ministerial advice.[99] To ensure the stability of government, the governor general will usually appoint as prime minister the person who is the current leader of the political party that can obtain the confidence of a plurality in the House of Commons.[102] The Prime Minister's Office (PMO) is thus one of the most powerful institutions in government, initiating most legislation for parliamentary approval and selecting for appointment by the Crown, besides the aforementioned, the governor general, lieutenant governors, senators, federal court judges, and heads of Crown corporations and government agencies.[99] The leader of the party with the second-most seats usually becomes the Leader of Her Majesty's Loyal Opposition (presently Thomas Mulcair) and is part of an adversarial parliamentary system intended to keep the government in check.[103]
Each of the 308 members of parliament in the House of Commons is elected by simple plurality in an electoral district or riding. General elections must be called by the governor general, either on the advice of the prime minister, within four years of the previous election, or if the government loses a confidence vote in the House.[104] The 105 members of the Senate, whose seats are apportioned on a regional basis, serve until age 75.[105] Five parties had representatives elected to the federal parliament in the 2011 elections: the Conservative Party (governing party), the New Democratic Party (the Official Opposition), the Liberal Party, the Bloc Québécois, and the Green Party. The list of historical parties with elected representation is substantial.
Canada's federal structure divides government responsibilities between the federal government and the ten provinces. Provincial legislatures are unicameral and operate in parliamentary fashion similar to the House of Commons.[100] Canada's three territories also have legislatures, but these are not sovereign and have fewer constitutional responsibilities than the provinces.[106] The territorial legislatures also differ structurally from their provincial counterparts.[107]
The Constitution of Canada is the supreme law of the country, and consists of written text and unwritten conventions. The Constitution Act, 1867 (known as the British North America Act prior to 1982), affirmed governance based on parliamentary precedent and divided powers between the federal and provincial governments. The Statute of Westminster 1931 granted full autonomy and the Constitution Act, 1982, ended all legislative ties to the UK, as well as adding a constitutional amending formula and the Canadian Charter of Rights and Freedoms. The Charter guarantees basic rights and freedoms that usually cannot be over-ridden by any government—though a notwithstanding clause allows the federal parliament and provincial legislatures to override certain sections of the Charter for a period of five years.[108]
Although not without conflict, European Canadians' early interactions with First Nations and Inuit populations were relatively peaceful.[109] The Crown and Aboriginal peoples began interactions during the European colonialization period. The Indian Act, various treaties and case laws were established to mediate relations between Europeans and native peoples.[110] Most notably, a series of eleven treaties known as the Numbered Treaties were signed between Aboriginals in Canada and the reigning Monarch of Canada between 1871 and 1921.[111] These treaties are agreements with the Canadian Crown-in-Council, administered by Canadian Aboriginal law, and overseen by the Minister of Aboriginal Affairs and Northern Development. The role of the treaties and the rights they support were reaffirmed by Section Thirty-five of the Constitution Act, 1982.[110] These rights may include provision of services such as health care, and exemption from taxation.[112] The legal and policy framework within which Canada and First Nations operate was further formalized in 2005, through the First Nations–Federal Crown Political Accord.[110]
Canada's judiciary plays an important role in interpreting laws and has the power to strike down Acts of Parliament that violate the constitution. The Supreme Court of Canada is the highest court and final arbiter and has been led since 2000 by the Chief Justice Beverley McLachlin (the first female Chief Justice).[113] Its nine members are appointed by the governor general on the advice of the prime minister and minister of justice. All judges at the superior and appellate levels are appointed after consultation with nongovernmental legal bodies. The federal Cabinet also appoints justices to superior courts in the provincial and territorial jurisdictions.[114]
Common law prevails everywhere except in Quebec, where civil law predominates. Criminal law is solely a federal responsibility and is uniform throughout Canada.[115] Law enforcement, including criminal courts, is officially a provincial responsibility, conducted by provincial and municipal police forces.[116] However, in most rural areas and some urban areas, policing responsibilities are contracted to the federal Royal Canadian Mounted Police.[117]
Canada currently employs a professional, volunteer military force of 68,250 active personnel and approximately 47,081 reserve personnel.[118] The unified Canadian Forces (CF) comprise the Canadian Army, Royal Canadian Navy, and Royal Canadian Air Force. In 2011, Canada's military expenditure totalled approximately C$24.5 billion.[119]
Canada and the United States share the world's longest undefended border, co-operate on military campaigns and exercises, and are each other's largest trading partner.[120] Canada nevertheless has an independent foreign policy, most notably maintaining full relations with Cuba and declining to officially participate in the 2003 invasion of Iraq. Canada also maintains historic ties to the United Kingdom and France and to other former British and French colonies through Canada's membership in the Commonwealth of Nations and the Francophonie.[121] Canada is noted for having a positive relationship with the Netherlands, owing, in part, to its contribution to the Dutch liberation during World War II.[59]
Canada's strong attachment to the British Empire and Commonwealth led to major participation in British military efforts in the Second Boer War, World War I and World War II. Since then, Canada has been an advocate for multilateralism, making efforts to resolve global issues in collaboration with other nations.[122][123] Canada was a founding member of the United Nations in 1945 and of NATO in 1949. During the Cold War, Canada was a major contributor to UN forces in the Korean War and founded the North American Aerospace Defense Command (NORAD) in co-operation with the United States to defend against potential aerial attacks from the Soviet Union.[124]
During the Suez Crisis of 1956, future Prime Minister Lester B. Pearson eased tensions by proposing the inception of the United Nations Peacekeeping Force, for which he was awarded the 1957 Nobel Peace Prize.[125] As this was the first UN peacekeeping mission, Pearson is often credited as the inventor of the concept. Canada has since served in 50 peacekeeping missions, including every UN peacekeeping effort until 1989,[55] and has since maintained forces in international missions in Rwanda, the former Yugoslavia, and elsewhere; Canada has sometimes faced controversy over its involvement in foreign countries, notably in the 1993 Somalia Affair.[126]
Canada joined the Organization of American States (OAS) in 1990 and hosted the OAS General Assembly in Windsor, Ontario, in June 2000 and the third Summit of the Americas in Quebec City in April 2001.[127] Canada seeks to expand its ties to Pacific Rim economies through membership in the Asia-Pacific Economic Cooperation forum (APEC).[128]
In 2001, Canada deployed troops to Afghanistan as part of the US stabilization force and the UN-authorized, NATO-led International Security Assistance Force. In all, Canada lost 158 soldiers, one diplomat, two aid workers, and one journalist during the ten year mission,[129] which cost approximately C$11.3 billion.[130]
In February 2007, Canada, Italy, the United Kingdom, Norway, and Russia announced their joint commitment to a $1.5-billion project to help develop vaccines for developing nations, and called on other countries to join them.[131] In August 2007, Canada's territorial claims in the Arctic were challenged after a Russian underwater expedition to the North Pole; Canada has considered that area to be sovereign territory since 1925.[132] Between March and October 2011, Canadian forces participated in a UN-mandated NATO intervention into the 2011 Libyan civil war.[133]
Canada is recognized as a middle power for its role in international affairs with a tendency to pursue multilateral solutions.[134] As well as its membership of the United Nations, the World Trade Organization and the Organisation for Economic Co-operation and Development (OECD), Canada is a member of regional and other international organizations and forums for economic and cultural affairs.[135] Canada acceded to the International Covenant on Civil and Political Rights in 1976.[136]
Canada is a federation composed of ten provinces and three territories. In turn, these may be grouped into four main regions: Western Canada, Central Canada, Atlantic Canada, and Northern Canada ("Eastern Canada" refers to Central Canada and Atlantic Canada together). Provinces have more autonomy than territories, having responsibility for social programs such as health care, education, and welfare. Together, the provinces collect more revenue than the federal government, an almost unique structure among federations in the world. Using its spending powers, the federal government can initiate national policies in provincial areas, such as the Canada Health Act; the provinces can opt out of these, but rarely do so in practice. Equalization payments are made by the federal government to ensure that reasonably uniform standards of services and taxation are kept between the richer and poorer provinces.[137]
The Bank of Canada is the central bank of the country and governed by Stephen Poloz. In addition, the Minister of Finance and Ministry of Industry utilize the Statistics Canada system for financial planning. The Toronto Stock Exchange is the seventh largest exchange in the world having 1,577 companies listed in 2012. Canada is the world's eleventh-largest economy, with a 2012 nominal GDP of approximately US$1.82 trillion.[6] It is a member of the Organisation for Economic Co-operation and Development (OECD) and the Group of Eight (G8), and is one of the world's top ten trading nations, with a highly globalized economy.[138][139] Canada is a mixed economy, ranking above the US and most western European nations on the Heritage Foundation's index of economic freedom,[140] and experiencing a relatively low level of income disparity.[141] In 2008, Canada's imported goods were worth over $442.9 billion, of which $280.8 billion originated from the United States, $11.7 billion from Japan, and $11.3 billion from the United Kingdom.[142] The country's 2009 trade deficit totalled C$4.8 billion, compared with a C$46.9 billion surplus in 2008.[143]
Since the early 20th century, the growth of Canada's manufacturing, mining, and service sectors has transformed the nation from a largely rural economy to an urbanized, industrial one. Like many other developed nations, the Canadian economy is dominated by the service industry, which employs about three-quarters of the country's workforce.[144] However, Canada is unusual among developed countries in the importance of its primary sector, in which the logging and petroleum industries are two of the most prominent components.[145]
Canada is one of the few developed nations that are net exporters of energy.[146] Atlantic Canada possesses vast offshore deposits of natural gas, and Alberta also hosts large oil and gas resources. The vastness of the Athabasca oil sands and other assets results in Canada having 13% of the global oil reserves, the world's third-largest, after Venezuela and Saudi Arabia.[147] Canada is additionally one of the world's largest suppliers of agricultural products; the Canadian Prairies are one of the most important global producers of wheat, canola, and other grains.[148] The Ministry of Natural Resources in Canada provides statistics regarding their major exports, zinc and uranium, and is a leading exporter of many other minerals, such as gold, nickel, aluminum, steel, iron ore, Coking Coal, and lead.[146][149][150] Many towns in northern Canada, where agriculture is difficult, are sustainable because of nearby mines or sources of timber. Canada also has a sizeable manufacturing sector centred in southern Ontario and Quebec, with automobiles and aeronautics representing particularly important industries.[151]
Canada's economic integration with the United States has increased significantly since World War II. The Automotive Products Trade Agreement of 1965 opened Canada's borders to trade in the automobile manufacturing industry. In the 1970s, concerns over energy self-sufficiency and foreign ownership in the manufacturing sectors prompted Prime Minister Pierre Trudeau's Liberal government to enact the National Energy Program (NEP) and the Foreign Investment Review Agency (FIRA).[152] In the 1980s, Prime Minister Brian Mulroney's Progressive Conservatives abolished the NEP and changed the name of FIRA to "Investment Canada", to encourage foreign investment.[153] The Canada – United States Free Trade Agreement (FTA) of 1988 eliminated tariffs between the two countries, while the North American Free Trade Agreement (NAFTA) expanded the free-trade zone to include Mexico in 1994.[148] In the mid-1990s, Jean Chrétien's Liberal government began to post annual budgetary surpluses, and steadily paid down the national debt.[154]
The global financial crisis of 2008 caused a major recession, which led to a significant rise in unemployment in Canada.[155] By October 2009, Canada's national unemployment rate had reached 8.6 percent, with provincial unemployment rates varying from a low of 5.8 percent in Manitoba to a high of 17 percent in Newfoundland and Labrador.[156] Between October 2008 and October 2010, the Canadian labour market lost 162,000 full-time jobs and a total of 224,000 permanent jobs.[157] Canada's federal debt was estimated to total $566.7 billion for the fiscal year 2010–11, up from $463.7 billion in 2008–09.[158] In addition, Canada's net foreign debt rose by $41 billion to $194 billion in the first quarter of 2010.[159] However, Canada's regulated banking sector (comparatively conservative among G8 nations), the federal government's pre-crisis budgetary surpluses, and its long-term policies of lowering the national debt, resulted in a less severe recession compared to other G8 nations.[160] As of 2013, the majority of the Canadian economy has stabilized, although the country remains troubled by slow growth, sensitivity to the Eurozone crisis and higher-than-normal unemployment rates.[161] The federal government and many Canadian industries have also started to expand trade with emerging Asian markets, in an attempt to diversify exports; in 2011, Asia was Canada's second-largest export market, after the United States.[162][163] Widely debated oil pipeline proposals, in particular, are hoped to increase exports of Canadian oil reserves to China.[164][165]
In 2011, Canada spent approximately C$29.9 billion on domestic research and development.[166] As of 2012, the country has produced fourteen Nobel laureates in physics, chemistry and medicine,[167] and was ranked fourth worldwide for scientific research quality in a major 2012 survey of international scientists.[168] It is additionally home to a number of global technology firms.[169] Canada ranks seventeenth in the world for Internet users as a proportion of the population, with over 28.4 million users, equivalent to around 83 percent of its total 2012 population.[170]
The Canadian Space Agency operates a highly active space program, conducting deep-space, planetary, and aviation research, and developing rockets and satellites. Canada was the third country to launch a satellite into space after the USSR and the United States, with the 1962 Alouette 1 launch.[171] In 1984, Marc Garneau became Canada's first astronaut. As of 2013, nine Canadians have flown into space, over the course of fifteen manned missions.[172]
Canada is a participant in the International Space Station (ISS), and is a pioneer in space robotics, having constructed the Canadarm, Canadarm2 and Dextre robotic manipulators for the ISS and NASA's Space Shuttle. Since the 1960s, Canada's aerospace industry has designed and built numerous marques of satellite, including Radarsat-1 and 2, ISIS and MOST.[173] Canada has also produced a successful and widely used sounding rocket, the Black Brant; over 1,000 Black Brants have been launched since the rocket's introduction in 1961.[174]
The 2011 Canadian census counted a total population of 33,476,688, an increase of around 5.9 percent over the 2006 figure.[176][177] By December 2012, Statistics Canada reported a population of over 35 million, signifying the fastest growth rate of any G8 nation.[178] Between 1990 and 2008, the population increased by 5.6 million, equivalent to 20.4 percent overall growth. The main drivers of population growth are immigration and, to a lesser extent, natural growth.
About four-fifths of the population lives within 150 kilometres (93 mi) of the United States border.[179] Approximately 80 percent of Canadians live in urban areas concentrated in the Quebec City–Windsor Corridor, the British Columbia Lower Mainland, and the Calgary–Edmonton Corridor in Alberta.[180] Canada spans latitudinally from the 83rd parallel north to the 41st parallel north, and approximately 95% of the population is found below the 55th parallel north. In common with many other developed countries, Canada is experiencing a demographic shift towards an older population, with more retirees and fewer people of working age. In 2006, the average age was 39.5 years;[181] by 2011, it had risen to approximately 39.9 years.[182] As of 2013, the average life expectancy for Canadians is 81 years.[9]
According to the 2006 census, the country's largest self-reported ethnic origin is Canadian (accounting for 32% of the population), followed by English (21%), French (15.8%), Scottish (15.1%), Irish (13.9%), German (10.2%), Italian (4.6%), Chinese (4.3%), First Nations (4.0%), Ukrainian (3.9%), and Dutch (3.3%).[183] There are 600 recognized First Nations governments or bands, encompassing a total of 1,172,790 people.[184]
Canada's aboriginal population is growing at almost twice the national rate, and four percent of Canada's population claimed aboriginal identity in 2006. Another 16.2 percent of the population belonged to a non-aboriginal visible minority.[185] In 2006, the largest visible minority groups were South Asian (4.0%), Chinese (3.9%) and Black (2.5%). Between 2001 and 2006, the visible minority population rose by 27.2 percent.[186] In 1961, less than two percent of Canada's population (about 300,000 people) could be classified as belonging to a visible minority group, and less than one percent as aboriginal.[187] By 2007, almost one in five (19.8%) were foreign-born, with nearly 60 percent of new immigrants coming from Asia (including the Middle East).[188] The leading sources of immigrants to Canada were China, the Philippines and India.[189] According to Statistics Canada, visible minority groups could account for a third of the Canadian population by 2031.[190]
Canada has one of the highest per-capita immigration rates in the world,[191] driven by economic policy and family reunification. In 2010, a record 280,636 people immigrated to Canada.[192] The Canadian government anticipated between 240,000 and 265,000 new permanent residents in 2013,[193] a similar number of immigrants as in recent years.[194] New immigrants settle mostly in major urban areas like Toronto, Montreal and Vancouver.[195] Canada also accepts large numbers of refugees,[196] accounting for over 10 percent of annual global refugee resettlements.[197]
Canada is religiously diverse, encompassing a wide range of beliefs and customs. According to the 2011 census, 67.3 percent of Canadians identify as Christian; of these, Catholics make up the largest group, accounting for 38.7 percent of the population. The largest Protestant denomination is the United Church of Canada (accounting for 6.1% of Canadians), followed by Anglicans (5.0%), and Baptists (1.9%). In 2011, about 23.9 percent declared no religious affiliation, compared to 16.5% in 2001.[198] The remaining 8.8 percent are affiliated with non-Christian religions, the largest of which are Islam (3.2%) and Hinduism (1.5%).[199]
Canadian provinces and territories are responsible for education. The mandatory school age ranges between 5–7 to 16–18 years,[200] contributing to an adult literacy rate of 99 percent.[81] As of 2011, 88 percent of adults aged 25 to 64 have earned the equivalent of a high-school degree, compared to an OECD average of 74 percent.[201] In 2002, 43 percent of Canadians aged 25 to 64 possessed a post-secondary education; for those aged 25 to 34, the rate of post-secondary education reached 51 percent.[202] According to a 2012 NBC report, Canada is the most educated country in the world.[203] The Programme for International Student Assessment indicates that Canadian students perform well above the OECD average, particularly in mathematics, science, and reading.[204][205]
Largest metropolitan areas in Canada by population (2011 Census)
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Name | Province | Population | Name | Province | Population |
Toronto | Ontario | 5,583,064 | London | Ontario | 474,786 |
Montreal | Quebec | 3,824,221 | St. Catharines–Niagara | Ontario | 392,184 |
Vancouver | British Columbia | 2,313,328 | Halifax | Nova Scotia | 390,328 |
Ottawa–Gatineau | Ontario–Quebec | 1,236,324 | Oshawa | Ontario | 356,177 |
Calgary | Alberta | 1,214,839 | Victoria | British Columbia | 344,615 |
Edmonton | Alberta | 1,159,869 | Windsor | Ontario | 319,246 |
Quebec | Quebec | 0765,706 | Saskatoon | Saskatchewan | 260,600 |
Winnipeg | Manitoba | 0730,018 | Regina | Saskatchewan | 210,556 |
Hamilton | Ontario | 0721,053 | Sherbrooke | Quebec | 201,890 |
Kitchener–Cambridge–Waterloo | Ontario | 0477,160 | St. John's | Newfoundland and Labrador | 196,966 |
Canada's two official languages are English and French, pursuant to Section 16 of the Canadian Charter of Rights and Freedoms and the Federal Official Languages Act. Canada's federal government practices official bilingualism, which is applied by the Commissioner of Official Languages. English and French have equal status in federal courts, Parliament, and in all federal institutions. Citizens have the right, where there is sufficient demand, to receive federal government services in either English or French, and official-language minorities are guaranteed their own schools in all provinces and territories.[206]
English and French are the first languages of 59.7 and 23.2 percent of the population respectively. Approximately 98 percent of Canadians speak English or French: 57.8 percent speak English only, 22.1 percent speak French only, and 17.4 percent speak both.[207] The English and French official-language communities, defined by the first official language spoken, constitute 73.0 and 23.6 percent of the population respectively.[208]
The 1977 Charter of the French Language established French as the official language of Quebec.[209] Although more than 85 percent of French-speaking Canadians live in Quebec, there are substantial Francophone populations in Ontario, Alberta, and southern Manitoba; Ontario has the largest French-speaking population outside Quebec.[210] New Brunswick, the only officially bilingual province, has a French-speaking Acadian minority constituting 33 percent of the population. There are also clusters of Acadians in southwestern Nova Scotia, on Cape Breton Island, and through central and western Prince Edward Island.[211]
Other provinces have no official languages as such, but French is used as a language of instruction, in courts, and for other government services, in addition to English. Manitoba, Ontario, and Quebec allow for both English and French to be spoken in the provincial legislatures, and laws are enacted in both languages. In Ontario, French has some legal status, but is not fully co-official.[212] There are 11 Aboriginal language groups, composed of more than 65 distinct dialects.[213] Of these, only the Cree, Inuktitut and Ojibway languages have a large enough population of fluent speakers to be considered viable to survive in the long term.[214] Several aboriginal languages have official status in the Northwest Territories.[215] Inuktitut is the majority language in Nunavut, and is one of three official languages in the territory.[216]
In 2011, nearly 6.8 million Canadians listed a non-official language as their mother tongue.[217] Some of the most common non-official first languages include Chinese (mainly Cantonese; 1,072,555 first-language speakers), Punjabi (430,705), Spanish (410,670), German (409,200), and Italian (407,490).[218]
Canada's culture draws influences from its broad range of constituent nationalities, and policies that promote multiculturalism are constitutionally protected.[219] In Quebec, cultural identity is strong, and many French-speaking commentators speak of a culture of Quebec that is distinct from English Canadian culture.[220] However, as a whole, Canada is in theory a cultural mosaic – a collection of several regional, aboriginal, and ethnic subcultures.[221] Government policies such as publicly funded health care, higher taxation to redistribute wealth, the outlawing of capital punishment, strong efforts to eliminate poverty, strict gun control, and the legalization of same-sex marriage are further social indicators of Canada's political and cultural values.[222]
Historically, Canada has been influenced by British, French, and aboriginal cultures and traditions. Through their language, art and music, aboriginal peoples continue to influence the Canadian identity.[223] Many Canadians value multiculturalism and see Canada as being inherently multicultural.[66] American media and entertainment are popular, if not dominant, in English Canada; conversely, many Canadian cultural products and entertainers are successful in the United States and worldwide.[224] The preservation of a distinctly Canadian culture is supported by federal government programs, laws, and institutions such as the Canadian Broadcasting Corporation (CBC), the National Film Board of Canada (NFB), and the Canadian Radio-television and Telecommunications Commission (CRTC).[225]
Canadian visual art has been dominated by figures such as Tom Thomson – the country's most famous painter – and by the Group of Seven. Thomson's career painting Canadian landscapes spanned a decade up to his death in 1917 at age 39.[226] The Group were painters with a nationalistic and idealistic focus, who first exhibited their distinctive works in May 1920. Though referred to as having seven members, five artists – Lawren Harris, A. Y. Jackson, Arthur Lismer, J. E. H. MacDonald, and Frederick Varley – were responsible for articulating the Group's ideas. They were joined briefly by Frank Johnston, and by commercial artist Franklin Carmichael. A. J. Casson became part of the Group in 1926.[227] Associated with the Group was another prominent Canadian artist, Emily Carr, known for her landscapes and portrayals of the indigenous peoples of the Pacific Northwest Coast.[228] Since the 1950s, works of Inuit art have been given as gifts to foreign dignitaries by the Canadian government.[229]
The Canadian music industry has produced internationally renowned composers, musicians and ensembles.[230] Music broadcasting in the country is regulated by the CRTC. The Canadian Academy of Recording Arts and Sciences presents Canada's music industry awards, the Juno Awards, which were first awarded in 1970.[231] Patriotic music in Canada dates back over 200 years as a distinct category from British patriotism, preceding the first legal steps to independence by over 50 years. The earliest, The Bold Canadian, was written in 1812.[232] The national anthem of Canada, "O Canada", was originally commissioned by the Lieutenant Governor of Quebec, the Honourable Théodore Robitaille, for the 1880 St. Jean-Baptiste Day ceremony, and was officially adopted in 1980.[233] Calixa Lavallée wrote the music, which was a setting of a patriotic poem composed by the poet and judge Sir Adolphe-Basile Routhier. The text was originally only in French, before it was translated to English in 1906.[234]
The roots of organized sports in Canada date back to the 1770s.[235] Canada's official national sports are ice hockey and lacrosse.[236] Seven of Canada's eight largest metropolitan areas – Toronto, Montreal, Vancouver, Ottawa, Calgary, Edmonton and Winnipeg – have franchises in the National Hockey League (NHL). Other popular spectator sports in Canada include curling and Canadian football; the latter is played professionally in the Canadian Football League (CFL). Golf, tennis, baseball, skiing, cricket, volleyball, rugby union, soccer and basketball are widely played at youth and amateur levels, but professional leagues and franchises are not widespread.[237] Canada does have one professional baseball team, the Toronto Blue Jays, and one professional basketball team, the Toronto Raptors. Canada has participated in almost every Olympic Games since its Olympic debut in 1900, and has hosted several high-profile international sporting events, including the 1976 Summer Olympics in Montreal, the 1988 Winter Olympics in Calgary, the 1994 Basketball World Championship, the 2007 FIFA U-20 World Cup, and the 2010 Winter Olympics in Vancouver and Whistler, British Columbia.[238]
Canada's national symbols are influenced by natural, historical, and Aboriginal sources. The use of the maple leaf as a Canadian symbol dates to the early 18th century. The maple leaf is depicted on Canada's current and previous flags, on the penny, and on the Arms of Canada.[239] Other prominent symbols include the beaver, Canada Goose, Common Loon, the Crown, the Royal Canadian Mounted Police,[239] and more recently, the totem pole and Inuksuk.[240]
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