- 英
- shale
WordNet
- a sedimentary rock formed by the deposition of successive layers of clay
PrepTutorEJDIC
- 頁岩(けつがん),泥板(でいばん)岩
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/21 21:47:08」(JST)
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頁岩(けつがん、英: shale、シェール)は堆積岩の一種。1/16(=0.0625)mm以下の粒子(泥)が水中で水平に堆積したものが脱水・固結してできた岩石のうち、堆積面に沿って薄く層状に割れやすい性質(へき開性)があるもの。「頁」の字は本のページを意味し、この薄く割れる性質から命名された。
泥が堆積してできた岩石のうち、薄く割れる性質を持たないものを泥岩(シルト岩・粘土岩)と呼ぶが、泥岩と頁岩の間に本質的な違いはないので、頁岩は泥岩の一種とする考え方もある。
また、弱い変成作用を受けて硬くなり、やや厚い板状に割れるものを粘板岩(スレート)と呼び区別する。
粘板岩と共に、硯の材料として使用される。
目次
- 1 頁岩中の化石
- 2 オイルシェール
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
頁岩中の化石
水中に堆積した泥が元になっているので、生物化石が含まれている場合が多い。古生代カンブリア紀のアノマロカリスなどが見つかったカナダのバージェス頁岩が有名だが、中国の澄江(チェンジャン)(澄江動物群)、グリーンランドのシリウスパセットなどから産出する頁岩からも同時代の化石が発見されている。これらの化石は、頁岩の粒子が細かい(隙間がないため酸素を通さない)という性質のため、埋没した後に生物の遺骸が化石化の過程で腐りにくく、動物(ないし植物)の通常なら化石に残りにくい軟体部、場合によっては内臓まで完璧に保存されていることがある。
オイルシェール
詳細は「オイルシェール」を参照
頁岩は有機物に富むものが多く、特に有機物が多いものは常圧で触媒を用いず乾留すれば石油を回収することができるので、オイルシェールと呼ばれる。
参考文献
- 都城秋穂、久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年。ISBN 4-320-00205-9。
- 益富壽之助 『原色岩石図鑑 全改訂新版』 保育社、1987年。ISBN 4-586-30013-2。
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、頁岩に関連するカテゴリがあります。 |
- 岩石 - 堆積岩 - 砕屑岩 - 泥岩
- 岩石の一覧
- 粘板岩
- 泥
- オイルシェール
- シェールガス
外部リンク
Japanese Journal
- 鳥取層群産魚類化石のタフォノミー : その1:層序と地質構造
- 浅野 弦一,矢野 孝雄,平尾 和幸,田中 優一
- 地球科學 66(1), 5-16, 2012-01-25
- … ・普含寺泥岩砂岩層・栃本頁岩層に区分される.2)先鮮新統の地質構造は褶曲・断層・撓曲などで構成され,変形は全体的には緩やかで,部分的に中程度である.もっとも主要な構造は,中央部をNNE-SSW方向にのびる向斜構造である.さらに,WNW-ESEおよびNE-SWの2系統の断層・撓曲が,褶曲構造を複雑にブロック化させている.3)鳥取層群の泥質岩相は普含寺泥岩砂岩層(陸成相)と栃本頁岩層(海成相)に区分され,両層 …
- NAID 110009327672
- 稚内層珪質頁岩を用いたデシカント空調機の開発(第6報)除湿空調を行うシステム要件の検討 (特集 デシカント空調に関する最新技術集成と新たなる挑戦)
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 頁岩の用語解説 - 薄く割れやすい性質をもつ泥岩。泥板岩ともいう。本のページ(頁)をめくるように剥離性のあることから名づけられた。ただし,泥岩がさらに固結した粘板岩(スレート ...
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