出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/12 05:00:30」(JST)
非言語コミュニケーション(ひげんごコミュニケーション、英語:non-verbal communication)とは、言葉以外の手段を用いたコミュニケーション(メッセージのやり取り)のこと。略号でNVCとも。
非言語コミュニケーションとは、言葉以外の手段によるコミュニケーションのことである。
人間は日常的に複数の非言語的手がかりを使いメッセージを伝達しあっている。これを「非言語的コミュニケーション」(nonverbal communication ノンバーバル・コミュニケーション、という[1]。この非言語的なコミュニケーションは、意識して用いていることもあれば、無意識的に用いていることもある[2]。
人間はコミュニケーションを行う時、言葉を使い互いの感情や意思を伝えあってもいるが、「目は口ほどにものをいう」といった諺にも示されているように、言葉よりも顔の表情・視線・身振りなどのほうが、より重要な役割を荷っていることがある[3]。
人間は非言語的コミュニケーションを、顔の表情、顔色、視線、身振り、手振り、体の姿勢、相手との物理的な距離の置き方などによって行っている[4]。また、非言語コミュニケーションには身振り、姿勢、表情、視線に加え、服装や髪型、呼吸、声のトーンや声質などの種類がある、とも。
身振りなどの非言語コミュニケーションの多くは文化によって異なるが、人間の基礎的な感情である怒り、失望、恐怖、喜び、感動、驚きなどに対する表情は普遍的なものとされる。非言語コミュニケーションを最初に研究対象としたのはチャールズ・ダーウィンの『人及び動物の表情について』(1872)とされ、以来非常に多岐にわたる研究がなされている。
コミュニケーションの言語/非言語を考える場合、これらの単語の持つ意味を正確に理解する必要がある。というのは、言語コミュニケーションとは「言葉」を使ったコミュニケーションの全てを対象とするのであって、必ずしも音声を伴っている必要がないのだ。例えば、書記言語である手話や筆記を用いたコミュニケーションもまた、言語コミュニケーションなのである。
反対に手話や筆記の場合でも、例えば「手話がたどたどしいことから相手へ持った印象」や「字が汚い/丁寧なことからくるイメージ」などは、非言語のメッセージである。普通の言葉を使った会話であっても、それが発せられる口調や強さ、声の高さ、発するときの表情によって伝わる内容は異なる可能性があり、それらは非言語コミュニケーションの一部である。
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