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褐藻綱 |
オオウキモ (Giant Kelp)
|
分類 |
ドメ
イン |
: |
真核生物 Eukaryota |
界 |
: |
クロムアルベオラータ Chromalveolata |
亜界 |
: |
ストラメノパイル Stramenopiles |
門 |
: |
不等毛植物門 Heterokontophyta |
綱 |
: |
褐藻綱 Phaeophyceae |
|
学名 |
Phaeophyceae Hansgirg, 1886 |
和名 |
褐藻綱 |
英名 |
Brown algae |
目 |
|
褐藻(かっそう、英語: Brown algae、学名:Phaeophyceae)は、藻類の一群で、褐色をしているのが特徴である。ほとんどが海産で、極めて大型になるものが含まれる。
特徴
褐藻は、海産の多細胞藻類を中心とする生物群である。褐色をしていることからその名がある(ワカメは湯通しするまでは褐色)。単細胞のものはなく、糸状、葉状、あるいは樹枝状などさまざまな構造のものがある。生殖器や分裂組織などが分化するものもあり、海藻の中では最もよく発達した藻体を形成し、大きくなるものでは数十mにも達する。
日常生活に最も近い褐藻は、コンブやワカメなどの食用の海藻である。
生活環
多くのものが単相と複相の2つの世代があって、世代交代のある生活環をもつ。コンブやワカメでは複相の体(胞子体)の方がよく発達し、単相の体(配偶体)がごく小さい。しかし、両者にほとんど違いが見られないものや、大きさの関係が逆になっているものもある。ホンダワラ類は複相の体のみで、動物と同じような生活環である。
減数分裂で生じる胞子は鞭毛を持つ。配偶子は同型のものもあるが、卵と精子に分化しているものも多い。鞭毛細胞は横に二本の鞭毛を持つ。前向きの一本は羽根型、後ろ向きの一本は鞭型である。
大型種では多年生のものもある。岩の上に固着する根状部のみを残して上が切り落とされ、翌年再びそこから茎を伸ばす。ホンダワラ類では、切り落とされた樹枝状の体がそのまま水面に浮かんだままで、枯れずに残り、長く海面を漂う。これを流れ藻と言い、稚魚のよりどころとなるなど、多くの生物に利用される。
成育環境
ごく一部を除いて海産である。多くは潮下帯以下の、やや深いところに生育する。特に寒冷な地域の海に大型種が多く、その地域での主要な海藻となっている。
分類
従来、褐藻植物門として独立した一群とされてきたが、近年、ケイソウ類等と共に不等毛植物門に含め褐藻(植物)綱とする。クロミスタ界 Chromista では最も体制が発達した群であり、多くの目がある。
- 褐藻(植物)綱
- カヤモノリ目 Scytosiphonales
- カヤモノリ科 Scytosiphonaceae
- ハバノリ Petalonia binghamiae
- シオミドロ目 Ectocarpales
- シオミドロ科 Ectocarpaceae
- シオミドロ Ectocarpus siliculosus
- ウイキョウモ目 Dictyosiphonales
- ナガマツモ目 Chordariales
- ナガマツモ科 Chordariaceae
- オキナワモズク Cladosiphon okamuranus
- クロモ Papenfussiella kuromo
- モズク科 Spermatochnaceae
- モズク(イトモズク) Nemacystus decipiens
- イソガワラ目 Ralfsiales
- ケヤリモ目 Sporochnales
- ウルシグサ目 Desmarestiales
- コンブ目 Laminariales
- コンブ科 Laminariaceae
- チガイソ科 Alariaceae
- ムチモ目 Cutleriales
- ウスバオオギ目 Syringodermatales
- クロガシラ目 Sphacelariales
- アミジグサ目 Dictyotales
- チロプテリス目 Tilopteridales
- アスコセイラ目 Ascoseirales
- ヒバマタ目 Fucales
- ホンダワラ科 Sargassaceae
- ホンダワラ Sargassum fulvellum
- ヒジキ Sargassum fusiforme
- ドゥルビアエラ目 Durvilaeales
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 響灘蓋井島のガラモ場に出現したアイゴ成魚の餌利用 : 大型褐藻類の採餌との関連
- 野田 幹雄,大原 啓史,浦川 賢二,村瀬 昇,山元 憲一
- 日本水産學會誌 = Bulletin of the Japanese Society of Scientific Fisheries 77(6), 1008-1019, 2011-11-15
- … 多種混生のガラモ場に出現したアイゴ成魚を昼間水中銃で採集し,胃と腸の内容物の分析と餌としての大型褐藻類の評価をした。 … 胃内容物の重量組成では大型褐藻類が夏に 45% と秋に 74% を占め,ホンダワラ類数種の選択的採餌が示唆された。 … また,固着動物及び小型甲殻類の各々と大型褐藻類の摂取量の間に相関はなかった。 …
- NAID 10029653894
- 23pGA-3 褐藻類光合成アンテナの異なるサイトに結合したフコキサンチンの励起状態ダイナミクス(23pGA 化学物理,領域12(ソフトマター物理,化学物理,生物物理))
- 小澄 大輔,藤井 律子,杉崎 満,Frank Harry A.,伊波 匡彦,橋本 秀樹
- 日本物理学会講演概要集 66(2-2), 329, 2011-08-24
- NAID 110008758443
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