- 英
- apperceptive
- 関
- 統覚型
WordNet
- able to relate new percepts to past experience
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/09 16:42:45」(JST)
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統覚(とうかく、独: Apperzeption、英: apperception)とは、心理学や哲学、認識論における概念である。原語のApperzeptionは、近代ラテン語のadpercipere(ad-「の方へ、に向かって」とpercipere「獲得する、知覚する、理解する」)に由来する。
目次
- 1 哲学における意味
- 2 認識論における意味
- 3 関連項目
- 4 出典
哲学における意味
この言葉はデカルトによって『情念論』の中でapercevoirという言葉の形で考案された。ライプニッツは『理性に基づく自然と恩寵の原理』の中で、統覚の概念をより専門的な哲学的伝統に持ち込んだ。だがライプニッツが実際にその言葉を用いたのは、対象が「非-自己」として、そしてまだ自己との関係の中でとらえられる近代的な注意の意味においてであった。
イマヌエル・カントは、超越論的統覚を経験的統覚から区別した。超越論的統覚とは、主体――経験の必要条件および経験の統一の最終的な基礎である純粋な、本来の、変わらない意識――としての純粋自己の意識を含むような客体の認識である。経験的統覚とは、自分の変化する状態、すなわち内感による実際の具体的な自己意識である。超越論的統覚は自己意識とほぼ等しい。自我の存在が多少顕著かもしれないが、それは常に含まれている。
認識論における意味
認識論における統覚とは、自分自身の内面状態の心による内省的あるいは反省的な不安である。
関連項目
- イマヌエル・カント
- 認識論
- 共通感覚論 - 著者の中村雄二郎は、この本で書かれている「共通感覚」はカントの「統覚」に非常に近い概念だと、西田哲学についての講演で語っている[1]。
出典
- ^ 『西田哲学を語る』239頁「西田哲学の新しさ」(燈影舎)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 声を介したコミュニケーションを可能にするもの : メーヌ・ド・ビランの記号論における統覚と「モラルの力能」
- 資料 ; Thematic Apperception Test (主題統覚検査)解釈の実際 : 要求および圧力の日本語訳比較一覧表
- 西河 正行,ニシカワ マサユキ,Masayuki NISHIKAWA
- 人間関係学研究 : 社会学社会心理学人間福祉学 : 大妻女子大学人間関係学部紀要 14, 1-19, 2012-00-00
- NAID 120005284314
Related Links
- 統覚 とうかく apperception 哲学,心理学用語。対象がよく理解され明瞭に意識される知覚の最高段階,あるいは個々の知覚内容を統合する精神機能をさす。 G.ライプニッツが初めて用い,のちにカントによって対象を認識する前提として ...
- 統覚とは何か。統覚とは、ドイツ語でApperzeptionである。もともとはライプニッツに由来する言葉である。個々の知覚perceptio は世界の様々な事象に向かう。統覚とは世界の事象ではなく、それに「について ad」が付加されて表現される ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- thematic apperception test TAT
- 同
- 主題統覚検査
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- 英
- thematic apperception test, TAT
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- apperceptive
- 関
- 統覚